前の記事で、『美の巨人たち』を観たことについて書きました。
そして、観終わった後、そのままチャンネルをテレビ東京のままにしていたので、『ミューズの晩餐』も続けて観ました。
そうしたら、堀江美都子氏というアニメソングの歌手の方が出ていて、ちょうど私が小学生ころ放送されていたアニメの歌について語っていたので、たいへん懐かしかったのでした。
で、メドレーで色々なアニメの主題歌を歌われていましたが、その最初の曲『キャンディ・キャンディ』のオープニングテーマを聞いて、ふっと思い出したことがありました。
私は弟がいるので、姉妹しかいない友達には無縁の、ヒーローものとか、ロボットアニメとかを子どもの頃観たのでしたが、それは逆を返せば弟にも言えることでした。
弟は、男兄弟しかいない友達はまったく知らない『キャンディ・キャンディ』の話で、友達の奥さまと盛り上がったそうです。
(注: だいぶ前の話で、弟もその奥さまもその頃まだ若かった)
でも、帰ってきて弟は、「思い出せなかったんだけど、キャンディって、最終的にどうなるんだっけ?」と聞いてきました。
キャンディが流行った頃、私だって子どもだったのだから弟が覚えてなくっても無理ないな、と思いつつ、かくかくしかじか、と、内容を説明しました。
そうして、「第一次世界大戦が起こって、キャンディは看護婦になるわけ。で、ステアが志願して出征して……」と言ったら、「ああ、思い出してきた!戦闘機に、いかにもヤンキー(説明するまでもないでしょうが、この場合アメリカ人の意味)って感じの、派手なペイントをしてたのを覚えてるよ」と言われたのでびっくりしました。
男の子って、思いがけないところを見ているんだー、と思いました。
もっとも男の子に限らず、同じものを見ていても、他人と自分の見ているものの部分や印象は違うんだな、と思った出来事でした。
ところで番組のことに話は戻りますが、メドレーの歌を聴いて、変わらぬ澄んだ声もとても懐かしかったです。
司会の寺脇さんのこだわりも、共感するところもあり楽しかったのでした。
惜しくも故人となられてますが、亡くなった直後に、関西系のテレビ局が追悼番組を作り、それが群馬テレビで放送されたのを観たことがあります。
渡辺さんは、「キャンディ」主題歌録音当日(だったと思う…[E:coldsweats01])、堀江さんに「この歌は、絶対にヒットさせようね[E:wink]」とおっしゃったそうです…
追悼番組の中で、ご本人の生前のインタビューが紹介されてまして…印象深かったのは…
「僕は、作中人物に語りかけるような気持ちで曲を書いている。例えば『アルプスの少女ハイジ』なら、ハイジに『一人じゃないよ、僕が傍にいるよ』と語りかけるような気持ちで…」
アニメなら「巨人の星」「天才バカボン」「キューティーハニー」「ガンダム」「家なき子」…
実写作品なら「子連れ狼(萬屋錦之介版)」「白い巨塔(田宮二郎版)」…
特にアニメ作品主題歌に関しては、リメイク版でも渡辺さんの作品がそのまま使われてたりするのを見ると、今のアニメ主題歌が無くしてしまった何かがあるから、使われ続けているんだろうなぁ[E:confident]と思いますね。
堀江さんにも、“アニメソング歌手”として頑張り続けていて欲しいですね…[E:confident]
と、いうか、子どもの頃ってアニメの主題歌を聴いていても、それがけっこう好きな曲だったとしても、作曲家の方を意識しないんですよね。
でも、丁寧に心をこめて作っていて下さったんだなあ、というのは当時の子どもとして嬉しく、長く愛されている歌なのもうなずけますね[E:confident]