第2図書係補佐 (幻冬舎よしもと文庫) 価格:¥ 520(税込) 発売日:2011-11-23 |
ピースの又吉直樹が読書好きなのはなんとなく知ってはいましたが、こういう本が出ているのは貸してもらうまで知らなかった。
変わったタイトルですが、まえがきによると“自分は書評家ではないし、作家の人が心血注いで書いたものを批評するのも怖れ多いので図書係、しかも第二図書係、補佐”という趣旨らしいのです。
そのせいか内容も、ほとんどが自分の日常や体験を綴ったもので、エッセイの最後にほんの少し、その章にとりあげた本のことが出てくる、という具合。
突然木から落ちた青い実を、自分以外たったひとり女の子が見ていたから、そのひとなら自分を分かってくれるのではと追っかけてしまったエピソードとか、かつてのチームメイトを見返そうとサッカーの練習に励んで巧くなったが、予想外の結末が待っていた思い出話とか、それぞれに印象的で、面白い。
でも思い出してみると、はて、紹介されていた本は何だったかな?と思うこともしばしば。
ただ、読んでいると人生の味、と言うほどではないにしろ、ほろ苦い彼の青春の味が感じられ、それにそれぞれの本が寄り添っているのがふいに、伝わってくるのです。
そうして、個人的な読書とは本来そうしたもの、という気持ちにもなってきます。
紹介されている本が読みたくなってくるとともに、自分の青春に寄り添っていた本は何だったかな、と思えてくるエッセイです。
うーん、小さい頃はルパンとかで青春は赤川次郎とか、軽いのばっかかしら。
雨ふり猫さんは色々読んでそうですね!
ルパンって三世じゃなくアルセーヌのほうですか?
孫の方も大好きだけど、小学校高学年から中学生の私は、おじいちゃんの方も好きでした[E:happy01]
ミステリとしてはホームズものの方が優れてると思うけれど、すぐに女性に惚れて、出来もしないのにそのたびカタギになろうとするルパンが男性としては好きでした。
青春のマンガもいろいろありますよ!ちょうど高校生の時が一番読んだし。
そして本は、私恥ずかしいくらいスタンダードな人間なので、青春期はホントーに青春小説を読んでました[E:coldsweats01]
メジャーなところではサリンジャーの『ライ麦畑でつかまえて』、「ぼくは二十歳だった。それがひとの一生で一番美しい年齢だなどと誰にも言わせまい」という書き出しの一節があまりにも有名なポール・ニザンの『アデン・アラビア』とか……。
思えば又吉君よりずーっとベタなセレクトで恥ずかしいのでした[E:bearing]
もう、日本昔話くらいに遠い青春時代の読書…[E:coldsweats01]
私もねねこさんみたく、漫画しか思い出せないのでした…
やっぱり「ルパン三世」は原作だ!!とかね…[E:coldsweats01]
「ポーの一族」や「サイボーグ009」にハマったのって、小学生の頃だったしな[E:coldsweats02]
ちょっと青春、とは違いますでしょ?[E:coldsweats01]
あとは~光瀬龍さん、レイ・ブラッドベリ、フレドリック・ブラウンのSF短編ですかね~しかし私は、ブラッドベリの「万華鏡」まだ読んでないんですよ…「サイボーグ009」の『地下帝国ヨミ編』ラストの元ネタになっているとゆーのに[E:weep]
いきなりダジャレから入ってきたので、一瞬シンさんでなく毛玉のハニー嬢かと思いましたよ[E:coldsweats01]
それにしても、ベトナム(だったかと…)が仏領インドシナだったのも相当昔ですから、すごーく昔に感じてるのだなぁというのが伝わりました[E:smile]
私も、それこそ十代の終わりころ少しだけSF読みました。
フレドリック・ブラウンは『スポンサーから一言』、ブラッドベリは『火星年代記』というスタンダードなラインナップ[E:coldsweats01]
ブラッドベリの『万華鏡』が009のエピソードの元ネタになっていたというのは初耳です!
久しぶりに読んでみたくなりました[E:confident]