修道院のお菓子―スペイン修道女のレシピ (天然生活ブックス) 価格:¥ 1,470(税込) 発売日:2012-05 |
それがこの本。ところがですね、この本は私の方も、その友人に贈ろうかと検討していた本なのです。
私自身は特に信仰を持っていなくて、仏壇に手を合わせたかと思えば、お正月には神社に初詣に行き、うっかり(騙されて)絶叫マシンに乗っちゃったときには、心の中で「神様ーーー!!」と叫ぶという節操のなさなのですが、伯母が敬虔なクリスチャンなので、子どもの頃から時折、トラピストクッキーなど送ってもらっていました。
今でこそ、修道院のお菓子というと素朴で質素な印象ですが、子どもの頃はとてもお洒落なお菓子に思え、心に残りました。
なので、この本の紹介を雑誌で見たとき、あ、これをクリスマスのプレゼントとして贈るのはどうかな、と思ったのです。
結局贈らなかったのは、全体的に地味かなぁ、ということででしたが、その地味さが逆にお洒落、という気もします。この写真では帯がかかってないのですが、アイボリーの表紙に細めの淡いブルーの帯がかかっているさまはなかなか清楚で綺麗です。
自分が検討していた本が届いたときはびっくりしました。(ちなみに私自身は持っていなかった)でも今までも、気になっていた本をいただく、ということはよくあって、それは友人の方もそうみたいなのです。
ちょっと不思議ですが、もちろん、趣味が似ているから友人になったわけで、中学からの友達ですが、人間ってもうその頃には自分の芯みたいのができていて、大人になってもそうは変わらないのかなぁ、とも思いました。
ところで、この本でいちばん気になったレシピは、《揚げミルク》です。
固めに作ったカスタードクリームをさらに冷やし固めてサイコロ状に切り、油で揚げたもの。見た目は茶色で地味ですが、けっこう手がかかっていますし、素朴な中にも奥深い味がするのでは、と想像しました。
でも、自分で作るのはちょっと大変そうなので、作れそうだと思ったレシピは、フレンチトーストみたいな《トリハス》、クレームブリュレにちょっと似ている《クレマ・カタラーナ》ですかね。クレマ・カタラーナはバーナーで表面のグラニュー糖を焦がす代わりに、コンロで熱したスプーンを押し当てて使うところが実験みたいで、私の中のコドモ心をくすぐります。
紹介されているお菓子のような、素朴でしみじみとした味わいのある一冊です。
コホン、それは良い偶然でしたね。やはり友人とは似通った所があるのでしょうね。
自分が贈ろうと思った品を逆に贈られるのは、相手もこれを気に入っていたんだなと何だか嬉しくなりますよね[E:catface]
あーそれにしても揚げミルク食べてみたい!!
たしかに、贈ろうと思ったものを贈られたり、ちょうど興味を持っていたものをいただいたりすると、かなり嬉しいです[E:happy01]
ところで揚げミルク、ホントに美味しそうなんです!
2.5センチ角くらいの四角くて茶色の地味なヤツですが、切った断面も写真にあって、その黄金色と呼びたいようなカスタードのまろやかな黄色が、たまりません!
まさに、外は香ばしく中はトロっと、ってヤツかなぁと妄想します[E:delicious]