2020年12月24日(木):[ 2c/12c/80% 69k72F ]{ gut0455 } 晴れのち雨
白頭山寒波で降った雪がどんどん消えて無くなっていく。今日はクリスマスイブ。戦後の廃墟から立ち直った商魂たくましい洋菓子屋が、キリスト教信者の多い進駐軍の兵士らが、この時期クリスマスに浮かれるのを眺めて、家族団欒の象徴のように、白いバタークリームをたっぷり塗りたくったケーキを販売した。イエスキリストの誕生を記念する日だから、細いカラフルなローソクをつけた誕生ケーキ。
これが食糧難から立ち上がってきた日本社会の子供たち家族に、年に一度の「超豪華なお菓子」として、大受けして、大流行。24日に店頭に箱入りで山積みされたデコレーションケーキが、帰宅途中のサラリーマンに飛ぶように売れた。24日、25日には、日本中、隅々までデコレーションケーキで家族団欒する風習が根付いて行った。つまり、子供たちには「もーいくつ寝ると、お正月」などと、正月休みと晴れ着に雑煮やみかんやお菓子類やお年玉といった楽しい時間の前に、心ワクワクする「ケーキ」の日が出現した。しかも「プレゼント」までもらえるというわけだ。欲しいものをおねだりすれば実現する日。正月の「お年玉」に似ている。
口と欲望が満たされる「待望の日」が、風俗週間として定着し、それの心ワクワクして育った若者が、クリスマスを特別な日として自然に受入、どんどん拡大解釈して、大人になり、家族持ちになって、その子供たちが、また、大人になってきている。アホがアホを増殖する。キリスト教文化でありながら、宗教を抜きにして、ここまで風俗だけを取り込んで、自分たちのX-dayにしてしまった民族も、実に珍しい。
世界では、ここまで「宗教」を軽視する民族は他にいないかもしれない。その意味では、実にたくましく、「宗教」の本質を本能的に見抜いている。素晴らしい!
さあ、時計は午前6時を回った。朝の散歩タイムが近づいてきている。今年は、もう、今日と明日で、散歩も終わりだ。冬休みに入る、散歩も。はい!
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