「読める地図帳」というペーパーバックスが2種類あって、世界と日本の地理を中心に、雑学知識が山ほど記載されている。これが読みやすくて、実に面白い。目下、トイレに置いてあるので、気のむいたページをめくって、ついつい、長居してしまう。
この2冊は「買ってきてくれ」と近年、母親に頼まれて買い与えておいたもの。遺品類を始末している時あったので保管しておいた。
そういえば、昨年の今頃、親父は光陽生協病院に救急搬送されてベッドで寝ていたが、意識不明で99%死んでいた。息を引き取ったのは、25日明け方で、24日に偶然だが、点滴もせずに1週間近くたったから、きっと喉が乾いているだろうと、ポケットの水を入れた小瓶を持っていって、それを病室で脱脂綿に湿らせて、口に持って行ったら、2、3度、うまそうに唇を鳴らした。で、満足して、それ以上は舐めない。それが、いわゆる「末期の水」となった。
偶然とはいえ、実に「親孝行な話」じゃない? やっと、迷惑な親父が片付くなあ、などと本音をいえば、つまり、我が身もそうなる可能性は、極めて高いと、最近、思うようになったね。他人事じゃないって! あ、親父だったけど。