週末、 外出自粛要請が出てからという物、夫婦で家の片づけをしている。
元々、家にいることは好きなので特に苦も無く、世間で言う所のストレスもない。
日曜に片付けていたのは、昔の手紙。
今ではメールやらSNSやら人と連絡を取り合うツールは様々になってきたけれど、人が書いた字の雰囲気というのは意思の疎通以上に伝達するものがあると思う。
学校卒業後に他県で就職し、周りに縁もゆかりもない頃の私には、友達や家族からの便りはそのころの支えであったと思う。
手紙を読み返して察するに、どうやらその便りを求めて手紙を出しているのはどれもこちら側からで、どの差出人も一様に「突然の手紙で驚いた・・・」という書き出しばかり。
人とのコミュニケーションに餓えていたのだろうと思う。
昔の手紙には自分自身の事ばかりでなく、差出人である家族や友人たちのその時の葛藤も書き記されている。
自分が当時頂いた手紙を、時を経て差出人にそのまま返すというのもまた面白い試みなのではないかと妄想してみたりした。
「当時の自分は人ににこんな悩みを打ち明けていたのか」
というようなことを思いもよらない角度から知ることになると思う。
普段ならこんな余裕をもった時間を過ごすことはないので、コロナ騒動も悪い事ばかりではない。
一通り読み返すと、処分する予定だった手紙をまた押入れの奥にしまった。
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