長州に棲む日日

[PC推奨]直参と萩藩士の子孫で長州在、でも幕府海軍・箱館海軍松岡磐吉大好き。
★最初に【まず必読】をご覧下さい

菜香亭

2010年07月04日 | ★幕末維新の長州
幕末の頃、萩でお城に仕えていた「斎藤幸兵衛」という料理人がいました。
文久2年、事実上の藩庁が山口に移されたとき、こっちにやってきて、明治後料理屋を開きました。

それが発展して、立派な料亭になりました。

井上馨(旧幕時代/聞多)が「さいとう・こうべえじゃけー、名前はさいこうてい!」と命名。
漢字は「菜香亭」で「わしと同じで”かおる”が入っちょる」とご満悦だったらしい。

菜香亭はいわゆる「明治の元勲」が山口に来れば必ず利用していたので、いろいろな人の、すごい数の書が残されています。
一部は以前紹介しました。

http://blog.goo.ne.jp/akiller_2006/e/5e017e89f31ead8800e0aac3b7dc3eaa
http://blog.goo.ne.jp/akiller_2006/e/e6e9ecb6a0ca4812cd888616c5a3a44e


建物は増改築を繰り返して迷路みたいで、私たち子どもには楽しかったんですが、料亭としてたちいかなくなった平成8年に閉店。
市が建物をいったん解体して、規模を縮小して移築し、「山口市菜香亭」という名前で貸し会場として使われています。
(もう迷路ではなく、きれいになりすぎちゃったけど…しかたないっすね)
中の什器軸物などもそのまま受け継がれています。


現在の正面。



中庭。


やっぱ、歴史好きが一番盛り上がるのは、大広間の扁額ですが。

山田市ィの書が見えちょる。

入館料100円なんで、行ってみてください。


そうそう。
最後のオーナーは山口では超有名人。
「菜香亭のおごうさん」(おごうさん、とは古い山口弁で「奥さん」のこと)といえば知らない人はいません(かどうかわかりませんがw)

おごうさんは大正6年生まれの、今年94歳?かな。
しゃっきりしちょってそうですよ。
古い山口弁がしゃべれる貴重な方です。「ござります」という時代劇のような語尾をさらりと使ってくださいます。

昭和4年に、日米親善使節ということで、いわゆる「青い目のお人形」が来た時、式典で代表で人形を受け取ったのが、当時4年生だったおごうさん。
その人形は、戦時中も焼かれることなく、O小学校にあります。

【追記:おごうさんは亡くなられました】


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1 コメント

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報告~ (ふうこ)
2010-07-11 23:54:45
こんばんわ!
今日の龍馬伝の最後にチロっとでた高杉晋作が美形すぎてオロオロしております、ご覧になりました?

それはそうと、結局今年の夏は松山に行くことにしましたー。伊勢谷晋作効果で萩は激混みになりそうなので・・・坂の上の雲読み終わってないですが気にしない。漱石子規秋山兄弟巡りしてきます。

山口も行きたいところリストアップしてあるんです。
錦帯橋と秋吉台と東行庵と菜香亭と、春帆楼はご飯を食べるには高価そうなイメージなので財布が許さなそうですが・・・あと下関から九州まで徒歩で行くという(700mの)野望や晋作ソバをホテルですするとか、いろいろと。

嗚呼!日本もバカンス制度あればいいのに!

・・ブログとあんまり関係なくて失礼しました。
ではでは。
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