2年ぶりの投稿（汗）

松岡の命日だわ！と思いブログを開く。
あらやんだ。2年ぶりだべさ…。

生きてましたよ。
がんサバイバーになったけどなｗ
（去年1月に切腹した）

最近どうかと言うと、変わらず松岡大好きなんですが、「歴史ファンですか」と言われると、なにか複雑な気持ちになるようになりました。

このめんどくさい複雑骨折した気持ちを、この際だから書いておこうかと思う。


ブログを始めた頃、単純に「歴史って面白いなあ。人もそれぞれに人間らしくて魅力的だ」と思い、自分は当時から幕府方ひいきではあったものの、たまたま長州住みだったので、身近な幕末史蹟など紹介していました。
それはそれで楽しかったし、「行き方がわかって助かりました」とコメントいただいたりもあって。

自分自身の歴史の楽しみ方も、そんなに深く考えてなくて、こんなとこがあるんだ、行ってみよ！こんな人がいたんだ、へえー！！みたいな感じで。
狭く浅く、でしかなかった。


それが松岡と出会ってから、あまりにも知られてない人なので自分で調べるしかなくて、史料を探すようになり…そういう楽しみ方にハマっていったんです。


そうするとだんだん、世の中に溢れてる、歴史をめぐるいろんなことの嫌な部分がたくさん目につくようになりました。

「金儲けのために歴史を利用する」ってのが時に…。

歴史を観光の目玉にすること、読み物などを発行して売ること自体は問題ないです。
でもね、「かもしれない」程度のことを、「そうであるほうが私の（わが町の）金儲けに有利だ」って捻じ曲げてることが多いのが、ほんとにいや。
逆に、きちんと顕彰や整備をしてほしい史蹟や墓所でも、お金にならないところは放置。

龍馬の妻、お龍さんのニセ写真→あの若い人は明治の華族のお妾さん。龍馬関係ない。指摘されても直さない行政。なぜ年取ったお龍さん（本物）の写真ではいけないんだ？
フルベッキ写真→志士大集合ではない。佐賀藩の写真。
甲冑姿の高杉晋作の写真→別人。
有名人の墓なら整備するのに、お金にならない人の墓だと「墓は宗教施設だから税金は使えない」などと言う。
どれもこれも「新選組が付けた刀傷」にしてしまう京都のあちらこちら。
史料を無視した恨み言。
なんでもかんでも「検定」と「イベント（お祭り）」にしてしまうこと（これらももちろん金儲け）。

お金儲けが悪いんじゃないですよ。
そこに歴史へのリスペクトや、故人への遠慮がないのが嫌なの。

「楽しく学んで何が悪い」とも言う。
楽しく学ぶのいいよ、大賛成だ。
でも正しくないことや、一方的なこと、小説などの創作ベースのことを「学んだ」と勘違いしてること、そういうのが嫌だ。

歴史や歴史上の人物はフリー素材じゃないよ。
過去のことだからって、死んでる人だからって、好きにしていいわけじゃないと思う。

幕末でいうと、一番それやられてるのは、多分龍馬と新選組だろう。
史料を丹念に検証した人が「同時期に”鬼の土方”と書かれたものは一つもない。昭和の小説家の創作」というのを詳細に書いてるのを読んで、ああ、こうやって人物像が「創作」されて信じられていくのかって、恐ろしかった。
（だってそれ読むまで私も「鬼と呼ばれた」を疑ったことがなかったもん…）


なんだかんだ、そういうことが身の回りにあふれすぎて、体にまとわりついていくようなのがとても苦痛で、私と歴史の関わりは「自分で好きなように調べる」だけになってしまったんです。

こういうところ（ブログ）に書くのもなんだか面倒というか、なんのためにここに書き残すんだっけ？みたいになってしまい、ついつい放置してました。
（いや、松岡関連の新発見ってあんまりないんだけどｗ）

別に飽きたとかではないので、またなにか書くかもしれないし、わからないんだけど、まあ当面ブログ削除はせずにおこうと思ってます。

何しろ、松岡のご子孫や松岡兄のご子孫から連絡いただけたのも、ブログあってこそだったので！

とりとめもなくすみません。

そんなわけで皆さん、がん検診だけは行けよ！　←