長州に棲む日日

[PC推奨]直参と萩藩士の子孫で長州在、でも幕府海軍・箱館海軍松岡磐吉大好き。
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「花燃ゆ」はなぜ燃えなかったのか考えてみた

2016年01月21日 | ★その他歴史がらみ
昨年の大河ドラマ「花燃ゆ」にはほんとに期待していました。
37年?38年?ぶりの幕末長州ということで(そう、あの「花神」は超名作です)。

でも、毎週楽しみにして見ていたのは松陰が生きてた間くらいで、だんだんお義理で見るくらいになって、禁門から後は本当にどうでもよくなってしまいました。


なんといったらいいのか、脚本に不快なことが多かったんです。
主人公があれにもこれにも首を突っ込む。当時の女性としてありえない。感覚も現代女性過ぎて違和感。
あげくに人の功績を、代表的な登場人物の功績にすり替えてしまう脚本。しかも肝心の歴史のできごとはさらっと過ぎてしまって、見応えがなかった。
脚本が悪いです。役者さんたちが気の毒でした。

やっぱり「女性」にこだわって主役に据えたことに無理があったと思います。「無名の人だから自由に描ける」とか言ってましたが、自由の方向を誤ったとしか思えません。ホントに残念。
骨太な時代なのにナヨナヨした話でした。

もう私が生きてる間に幕末長州の大河は回ってこないかもしれません・・・_ノ乙(、ン、)_


ここ10数年、幕末ものは増えました。
私は「新選組!」は高評価です。確かに史実通りではなかったけど「あの史実はこう解釈できるのか」と面白かった(例えば武田のキャラ、山南・土方の関係、原田が龍馬暗殺犯と疑われるところとか)。
役者も実際の新選組隊士と同じような若い人が多く、セリフもけっこう現代語で(賛否両論あるのもわかりますが)とにかく生き生きと若々しく新鮮でした。

「篤姫」は薩摩一人が維新をやったような描き方に違和感が強く、面白いと騒がれた部分はホームドラマでした(笑)

「龍馬伝」は面白く見ましたが、だんだんと龍馬が100%正義過ぎて欠点がひとつもない感じで、あれー?ってなった…^^;

「八重の桜」は私は面白いとは思えませんでした。歴史に詳しくない人に「ねえ、あの人たち、以前(戊辰戦争)は薩長の私怨とか言ってたくせに、今度(西南戦争)は恨みを晴らすとか言ってるけど、それは私怨じゃないの?」って突っ込まれて、私に聞かんでくれ、私にも答えられない…みたいな(笑)
上記それぞれお好きな方ごめんなさいね。個人の感想です。


今年の「真田丸」。
戦国が全くわからない私は、戦国大河は見始めてもすぐに誰が誰だかわからなくなって挫折します。

でも今年は様子が違う。
三谷脚本の好き嫌いはあると思いますが、私は面白いと思います。何より、キャラクターが立ってる。「AのセリフはBが言っても済む」なんて感じがないです。その人にしか言えないセリフばかり。
そしてリズミカルなセリフの応酬、抜群の間(ま)がもたらす緩急が、すごくいい緊張を持続させてくれる。
見ていてダレません。

三谷さんによるこんな面白い長州、見たかったな。
でも三谷さんの長州はありえないようです。本人曰く「負けた側しか描く気がない」そうなので。(よしわかった、じゃあ榎本さんとかやりましょうww)


ついでだけど「あさが来た」がものすごく面白い。
あさも活発な女性で、「当時の女性ならやらないようなことばかりやってる人」です。
なのに「花燃ゆ」のような出しゃばり感が全然ない。
あさは、あさだからできること、あさにしかできないことを、叱られたり呆れられたりしながら、そして人の意見をちゃんと聞き入れながら、本当に一生懸命やってる。
だから型破りでも少しも不快な感じを受けません。
この脚本もいろいろ上手いなと思ってい見ています。
・・・・どーでもいいが日曜なのに必死で起きてテレビをつけてしまう虚しさwwwアホ・・・。
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