長崎海軍伝習所は、そのための建物を建ててもらったわけではなく、海と出島に近い長崎奉行所西役所の一角に間借りしていました。
そこは今、長崎県庁になっています。
・・というような「知識」はとっくにあったけど、やっぱり現地に行くって大きい。
海まで一直線だけど、ソコけっこうな坂道でした。
絵で見ると、
こんな感じで石段なんだけど、今は坂。
この絵、出島の向こうに練習艦「観光」も描かれ . . . 本文を読む
あーもー、また私しか嬉しくないことを書くw
今回の長崎行きは「晋作伝PROJECT 晋作と龍馬が愛した街・長崎」という1泊2日のツアーに乗っかりつつ、1日前乗りして1日目は「観光」に乗船したり、わたし的にマニアックなところwに行ったのです。
この「1日目」は、長崎で伝習所や佐古招魂社について調べておられる「長崎微熱」さんにご案内頂き、一人ではなかなか場所もわからないところにも連れて行って . . . 本文を読む
11/22.23.24、初長崎に行ってきました!!
書きたいことがいっぱいですが、まずこれ
<11/24朝、朝日を浴びた「観光」>
「観光(丸)」は、幕府の海軍伝習所の第1号練習艦です。
オランダから無償で提供された蒸気帆船で、外輪船です。
ちょうど、外輪船もスクリュー船も混在していた時代でした。
「観光」という名は「国の光を観る」という言葉から付けられ、この言葉は現在のsightsee . . . 本文を読む
以前から読まないといかんなーと思ってた本をやっと入手。
昭和17年の本で、著者の澤鑑之丞は、幕府海軍/箱館海軍の澤太郎左衛門(箱館では「開陽」艦長)の息子です。
内容はほとんど明治の話(鑑之丞さん自身の思い出話とか)と聞いていたので「そのうち買おう」くらいだったんだけど、少量ながら父・太郎左衛門の日記の引用も載っている(その日記の原本は焼失らしい。めっちゃもったいない(`;ω;´)と知っ . . . 本文を読む
大正時代の本「日本海上発展史」(足立栗園)でこういう文を発見。
「蟠龍」(原名:Emperor)贈呈に関するくだり・・・。
「帝王の遊船として造られたものとて、
艦内の装備 甚(はなは)だ 美にして、
金碧燦爛 頗(すこぶ)る 人目を驚かし」
さぞかし綺麗だったんだろうなあ。ロイヤルヨットの美しさは半端ない。
どうも当時英国は、ライバルのオランダに対日関係でいろいろ先を越されていること . . . 本文を読む
昔の史料を読んでると、意外と今語られてない小ネタが転がってて美味しいです。
いや、もちろんメジャーな人の周辺のできごとはしっかり洗い出されているんでしょうが、my松岡磐吉なんかの周辺は、まだ発掘のしがいがあって、楽しいことこの上なしです。
「新政府軍艦・春日 報告」による、明治2年5月11日箱館総攻撃の時の話。
朝陽を轟沈した蟠龍を砲撃しながら追撃してたら浅瀬に座礁してしまった。
これは後 . . . 本文を読む
こちらに書いた「朝陽艦戦死者の碑」は、ちょっと違ってた・・・・・・(´・ω・`)
こちらは、長崎から戊辰戦争に出征した「振遠隊」の慰霊碑だったのです。
この隊士の一部が朝陽にも乗り組んでいて、箱館湾海戦(明治2年5月11日)の蟠龍の砲撃で戦死しているため、「朝陽乗組員も含まれた碑」だったんです。
これはこれで、ぜひお参りしたいので、わかって本当に良かったです。
しかもここ、鍵がかかってて近づ . . . 本文を読む
2年も前に、長崎在住の人から「蟠龍に撃沈された朝陽の、乗組員(おもに長崎出身の水夫、伝習所出身?)の碑が市内にある」とチラっと聞きました。
が、ネットでのことで、そのまま確認がとれず・・・。
時々思い出して、長崎の史跡のサイトを見たりしてたんだけど、全然それらしいのは載ってなくて、見つからなかったのです。
それが、今日、やっと見つけましたあああ。
そこの神社(招魂社だった!)のことを調べ . . . 本文を読む
地味~に、私だけが嬉しい話(またか)。
咸臨丸(かんりんまる)渡米時の航海日誌です。
安政七年(万延元年)二月二十六日 朝直 鈴藤(代)・松岡 五時四十分、左舷の方東北東に当り山を見る、六時十五分前方より稍(やや)右方に当り島を見る。
五月五日 朝直 浜口・松岡 四時二十分、面舵(おもかじ)の方に山の形見えし故に水夫小頭などなどに尋ねしに、州の崎の鼻に相違なしと。
最初のはアメリカについて . . . 本文を読む
いろいろと ネ申 なマツノ書店さんから、ちょっと前に来た復刻新刊案内。
「会津松平家譜」 「佐賀藩戊辰戦史」 「高松凌雲翁経歴談」
うあああ、高松凌雲読みたいーーー。しかし極貧。うがーと思いつつ内容見本(実際のページ見本)を見たら、これがなんと超ストライク、明治2年5月11日朝のところではありませんか!!ええ、朝陽轟沈です。
(以下、新漢字・一部はかなに直してます)ことに蟠龍丸より発せし弾丸 . . . 本文を読む
さすがに1ヶ月に1回しかブログを書かないってのはどうなのか自分_ノ乙(、ン、)_というわけでなんとか2回目(しかもまた私しか嬉しくないネタw)。
11月に出た 「敗者の日本史17 箱館戦争と榎本武揚」(樋口雄彦 吉川弘文館 2600円+税)が凄かったのであります。 これ、タイトルはこんなだけど(てか、なんでこんなタイトルなのか解せぬ)、要するに箱館降伏人をはじめ、旧幕の人たちの明治後の動きを徹底 . . . 本文を読む
春山弁蔵の写真です。
春山は、慶応4年(明治元年)8月の榎本艦隊脱走時の、咸臨の副長でした。
嵐で航行不能になり、清水港にたどり着き、艦長が上陸した留守に新政府軍の攻撃を受けて戦死しました。
昨日「週刊朝日増刊 1975年3月25日号」てのを買ったんですよ。200円で。
これ、読者から募集した「わが家のこの1枚に見る日本百年」という特集号なんです。
有名無名にかかわらず、読者が「家に伝わる . . . 本文を読む
昔って、観光地などはもちろんだけど、いろんなものを絵葉書にしてたんですよねー。
絵葉書はもともと安価なものだから、今でも比較的安く取引されているのですが、数が半端ないのでほとんど手を出してはいません。
こんなやつとか。
「函館五稜郭戦争明治二年五月平定」その七・・・って、なんだとうーーーΣ(゜д゜lll)
あと何枚あるんだ。見たいじゃん!!
しかしこれ、どっちがどっちの兵なんだ・・。
. . . 本文を読む
小説に登場する、決して多くはないマイ松岡磐吉(マイはよせと)を紹介しようと思って、1回やって忘れてたという。
1回目は「東郷平八郎」に登場した、「甲賀とともに旧幕海軍の双璧と呼ばれ、自在な操艦・攻撃ぶりを見せている」という、かっこええ松岡でありました。
こちらをどうぞ
で、やっと2回目は…。
「峠」 司馬遼太郎 新潮文庫
長岡藩の河井継之助を主人公にした、文庫で全3冊の作品で、松岡 . . . 本文を読む
以前、八王子の古書店から買った箱館戦争の本が、新選組研究家の赤間倭子さんの蔵書だったっぽい、という記事を書きました。
こちら「古本のロマン…」です。
で、先日またちょっと、おおー?と思う本に当たりました。
「五稜郭悲話」(新人物往来社 昭和63年)
この本の見返しには「献呈書き」があります。
献呈したのは、中島義生さん。
そうです、あの中島三郎助のお孫さんです。
大学教授だった . . . 本文を読む