先日、「マタイ受難曲」合宿から帰宅するとパリより荷物が届いておりました。
アンゲルブレシュト指揮の「ベレアスとメリザンド」1963年ライヴ、シャルランによる限定200セット・プライヴェート盤。
演奏の素晴らしさは述べるまでもなく、これは驚異的なオーディオファイルです! 一生の宝物と呼べるでしょう。
ところで、レコードショップのオーナーによれば、このセットの前オーナーは、アンゲルブレシュトのアシスタントを務め、家族ぐるみで親交のあったピアニスト、オデット・ガルテンローブ(Odette Gartenlsub)女史(ガルテンラウプと表記されることもある)とのこと。まさに、「関係者のみに配られた」というこのレコードを持つに最も相応しい位置にいらしたのですね。2014年に亡くなっていることから、これはその遺品ということになります。このご縁を天に感謝します。
ガルテンローブ女史の演奏は、YouTubeでフロール・ヴァン女史の歌うドビュッシー歌曲のピアノを聴くことができます。
アンゲルブレシュトに愛されたピアニストだけに、なんとも美しく高雅な音楽性。彼女のレコードの悉くは稀少とのことですが、こちらにもご縁のあることを祈りたいと思います。