福島章恭 合唱指揮とレコード蒐集に生きるⅢ

合唱指揮者、音楽評論家である福島章恭が、レコード、CD、オーディオ、合唱指揮活動から世間話まで、気ままに綴ります。

通院片道2時間の理由

2014-11-18 13:59:36 | グルメ
本日をもって、約1か月に及んだ歯の治療が完了した。東大和市のH歯科まで、通院に我が家から片道2時間強。一見随分無駄な時間のように見えるが、通院回数僅か4回で、左右の各1本の奥歯の治療と歯石のほぼ完全除去が済んだのだから、却って早道だったと思う。

そもそも、H歯科の斉藤院長とは、15年を越すお付き合いだ。はじめて伺ったとき(当時は小田原市に開業されていた)、わたしの歯をしげしげと眺めたあと、「椅子から降りて、目をつぶって真っ直ぐ歩いてみて」
と言う。そこで、言われた通りに歩いてみると、2メートルと行かぬうちにかなり左に蛇行していた。
次に、再び診察台にてある細工を施してから「もう一回歩いてみて」という。すると、目を閉じながら何メートル歩いても真っ直ぐ歩けるのだ。これには我ながら驚いた。
その魔法の細工とは、ついひと月ばかり前に近所の歯科医で被せたばかりの銀歯を外しただけ。つまり、被せた銀歯そのもの、或いは取り付け方が適切でなく、それが真っ直ぐ歩けないほどに身体を歪ませていたのである。このとき、歯の噛み合わせの良し悪しが、如何に人間の生活に影響を与えるかを身をもって体験した。

それ以来、信頼できる歯科医いうことで、家族ぐるみでお世話になっている。斉藤先生の秘術のお蔭で、2人の娘たちは、学校の歯科検診の度に貰ってくる治療勧告通知をすべて無視しつつ、ただの一度も虫歯を削ったり、詰め物をすることなく成人を迎えることができたし、その独特の調整法で歯並びもかなり改善(矯正とまではいかないが)された。

というわけで、歯医者にゆくだけで、途中で食事でもすれば半日掛かりなワケだが、その価値があると信じるからできることである。

本日の帰り道には、治療完了を確認するため、リッチなカレーの店アサノにて、カツカレーを食す。両方の奥歯で思う存分、カツや漬け物を噛める幸せを味わうことができた。しかも、運の良いことに、わたしのルーが本日のお昼の部、最後の一杯。

さあ、力を頂いたので、これから執筆とコーラス・レッスン、頑張るぞ。





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文春新書 書名決定!

2014-11-18 00:49:33 | コーラス、オーケストラ

年内発売予定の文春新書の書名が決まったと連絡がありました。

なんと、我が予想を裏切って「クラシックCDの名盤 大作曲家篇」とのこと。

初登場時の新鮮さはないし、時は流れてCDという媒体も斜陽ということで、今さら「クラシックCDの名盤」もないのではないか?

と個人的には考えていたし、その気持ちは表明していたけれど、反対しようにも、「既に決定済み」とのことで、観念するより他ありません(笑)。

新しい名前で一か八かの勝負するよりは、すでに知名度のある名前で安定した部数を売ろう、という営業の考え方もよく理解します。

ところで、15年前に「クラシックCDの名盤」という書名を考えたのはボクです。

片仮名、平仮名、漢字、アルファベットのすべてを含むという多様性や、さらに画数、リズム、響きまでも考慮に入れ練りに練って提案したところ、

宇野先生、中野さん、編集部にも受け入れられて、この書名で音楽書としては異例のヒットを飛ばしました。

書名を考えついたことは、本文の中身よりも、売り上げに貢献できたのでは? と今でも自負しているところ。

その名付け親である本人が、「もう止めましょうよ」というのに、止められなかったということは、ある意味、面白いことです。書名は書名で、完全に一人歩きしているのですね。

そもそも、本の名前が執筆者の思い通りにはならない、ということも、毎日新聞社からの単著で経験済みですので、大きな期待もしていなかったりします。

ただひとつ、「クラシックCDの名盤」というつもりで執筆していなかったため、書名と中身に若干の乖離はあるかも知れません。

とまれ、新しい文春新書の正式な発売日、価格などは、あと数日で発表になるはずです。

宇野功芳 + 中野雄 + 福島章恭の共著としては、おそらく最後の1冊となることでしょう。どうぞご期待ください!

 

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