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きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

早明浦ダムに思う事!

2013-05-15 12:17:24 | 田舎日記

先日、同級生のMちゃんから、
「遊びに行くで!」と電話をもらった。 
先月は二人とも都合が合わず会えなかったので、
約束の時間を楽しみに待ち、

迎えに来てくれたMちゃんの車に乗り込んだ。

「車が西に向いているけん、西に行くで!」と言って走り出し、
「早明浦ダムに行ってみるで!」・・・・と。
行ったことが無いので「ウン!」と返事をしたが、
早明浦ダムは高知県だった。


吉野川沿いの道を上流に向かって進む。
脇町の「うだつ」の街並みを走り、「そうめんの里」つるぎ町(旧半田町)に入る。
「半田そうめん」はスダチと並ぶ徳島の特産品で、小さな町の40軒がそうめん業者だ。
そこからしばらく走ると、車は山に入って行く。

山ばかり見て暮らしていても、この山は景色が違う。
目の前に広がる新緑の山肌に、濃い緑よりもっと黒い杉の木が、
三角形を幾重にも重ねて立ち、

その間を、モコモコと湧き出て来たかのように若葉の黄緑が色を添える。
所々に薄紫が見え、山の藤だそうだ。
誰が造ったものでもない自然の造りだす色のハーモニーの
美しさに、
称賛の言葉も出て来ない。

下を見ると、そこは荒々しい岩肌の深い谷。
四国山脈を横切る吉野川の激流が創った渓谷の「大歩危小歩危」が有る。
大股で歩くと危ない大歩危と、小股で歩いても危ない小歩危と言われている。
夏は渓流下りの遊覧船が楽しめる。
新緑も良いが、秋の紅葉も良いだろう。

山を超え高知の町に入る。
片道3時間、早明浦ダムとの初対面も近い。
  

「ワァー大きい!!」初対面の第一声。
四国一のダムは、周りの山の新緑よりも、もっと濃い緑の水をたたえ、
大きな鏡のように太陽を反射して、キラキラと輝いている。
その大きさにも、美しさにも圧倒され、ダム湖にかかった橋の上から、写真を撮り続けた。
・・・だが、その美しい景色の裏に、忘れてはならない歴史が有ることを、帰ってから知った。

昭和38年4月、早明浦ダムの建設で387所帯が湖底に沈んだ事も・・・。
渇水時には、ダム建設反対の砦として建設された大川村役場の庁舎が顔を出し、
その悲哀の歴史を訴え続けている事も・・・・。

沈んだのは、土地や家屋だけではない。
永年受け継がれた文化や、豊かな資源や、人々の繋がりをも失った事を知り、
きれいな水の底の歴史に胸が痛んだ。


 

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さくらんぼのジャム作り!

2013-05-11 11:00:47 | 田舎日記

昨年は不作だったさくらんぼも、今年は沢山の実をつけたが、
多ければ良いと言う事ばかりでは無い。
次々と完熟してくる大量のさくらんぼの実の処分に、頭を悩ませる事になった。
大量に処分するには、少し手間だが、さくらんぼのジャムを
作ることにした。



さくらんぼの実は水洗いをして、1粒づつ種を抜いていく。
種はさくらんぼの実の、お尻の方から、軸の付いていた方に向かって箸で押し出す。
この作業が大変だが、さくらんぼをつぶさないように丁寧にする。
 
種の抜けたさくらんぼの実は砂糖と混ぜて1晩放置して置くと、
翌朝には水分が出ているので、そのまま火にかけて煮る。

出てくる灰汁を掬いながら、焦がさないように、かき混ぜ水分を飛ばす。
灰汁が出なくなったら、レモン汁を適量加え、好みのとろみがつくまで煮詰める。

種を抜く作業以外は、イチゴジャムと同じ作り方で出来る。
赤くて、甘酸っぱいジャムが出来上がったが、ジャム作りは1日では終わらなかった。
大量に収穫したさくらんぼのジャム作りは、3日間続いた。

ルビーのように可愛く思えた赤い実が、取っても取っても増え続ける小さな怪物のように思えた。
まだ庭の木には、赤い実が残っているが、見えないことにしておこう!

何でも適量がイイね!
自分の両手で持てるだけ。
それが自分の適量なのかもしれない。
夢も、幸せも、お金も・・・・・・もちろん、さくらんぼも。 

 

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さくらんぼ泥棒! 続編

2013-05-09 11:04:01 | 田舎日記

連休の後半、二人の息子は孫たちを連れて、田舎のおじいちゃんの家に帰って来た。
この日の為に、野鳥から守って来たサクランボも、そろそろ食べられるようになっていた。

家に上がるなり、庭のサクランボを見つけた孫は
「おばあちゃん、あのサクランボ食べられる?」と聞く、
「食べられるよ」の返事が終わらないうちに、孫はサクランボの木の下に立っている。
手を伸ばし、下の方の実をもぎ取って、矢継ぎ早に、数個を口に入れると、「美味しい!!」
どんな反応をするか、遠目に見ていた息子たちも、その声に吸い寄せられるように木の下に集まり、
次々と実を口に入れ始める。
これ、これ、この景色が見たかったのだ!!
 

二男のお嫁ちゃんは、「懐かしい!!」と言って、脚立に登って取り始める。
小さい頃、実家のサクランボの木に登って、よく食べたのだそうだ。
孫だけでなく、想定外の人の喜び方は、
私に想定外の満足感を与えてくれた。

2日間、孫たちはサクランボ狩りを楽しみ、飽きるほど食べ、
食べ過ぎを心配するほど食べて帰ったが、

サクランボの実は、一向に減ったように見えないくらい、沢山実を付け過ぎている。
それに、待った無しに実は赤くなり、脚立に登って10分も取れば、ザル一杯になる。
さぁ!この実、どうしようか??


果実酒にすれば簡単に消費できそうだが、お酒は飲めない。
これなら、野鳥に少し、お裾分けすればよかったかな??
野鳥は、私の威嚇に恐れをなしてか、寄り付かなくなっている。

サクランボの実は完熟して、木の枝が真っ赤に燃えるように見えるのを、
まぶしく眺めている、今日この頃です。

 

 

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さくらんぼ泥棒!

2013-05-05 18:00:18 | 田舎日記

2週間前は、まだ青い硬い実だったさくらんぼが、
2週間たって田舎に帰ってくると、赤く色付き始めていた。
     

色付き始めると、赤くなるのが早く、日毎に、と言うより、もっと速いスピードで、赤くなっていく。
朝、見た時と昼過ぎでは、随分赤味が増し、可愛い小さなルビーのように輝いている。
赤くなった実を選んで口に入れると、軟らかくて口の中で、すぐに潰れる。
スッパイ!!・・・・・・が、何とも爽やかでみずみずしい。
売っているものとは、大きさも甘さも比べものにはならないが、
これはこれでイイ!

さくらんぼが赤く熟すのを待っているのは、私だけではない。
この実を狙っている野鳥がいて、数年前に、人間の口に入る前に、
野鳥に全部食べられた苦い経験が有る。
孫たちが連休に帰ってくるまで、野鳥から、さくらんぼを守らなければならない。

そこで思いついたのが風鈴。
音がすると怖がって近寄らないのではないか?
さらに、アルミ箔を貼った短冊も10個作ってぶら下げた。
風に吹かれ、太陽の日差しを反射して、思った以上に効果が有りそうだ。
一人で考えた野鳥対策を、一人で実行し、一人で悦に入って居た。

ところが次の早朝、
野鳥は、私の自慢の野鳥対策をあざ笑うかのように、赤い実をついばみ、嬉しそうにさえずっていた。
父に聞くと、野鳥は早朝に飛んでくるとか・・・・。
早朝では、太陽の反射も効果が出なかったようだ。

次の朝から、野鳥より早く起きて、野鳥を威嚇する作戦に変更した。

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