きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

今日は気晴らしの日!

2014-04-04 11:42:28 | 田舎日記
父の病院に行く準備を始めて居た時、
Mちやんから、電話があった。
「買い物に行くで!」と、
いつもの阿波弁で誘ってくれる。
父が入院して居る事情を話した。
話しながら、Mちゃんの電話を待って居た自分が居る。
「お父さんのお世話の方が、優先でよ」
と、言ってくれるMちゃんの言葉を遮って、
「2時に帰ってくるから、連れて行って!」と、私の口は、答えて居た。

朝11時に病院に行き、3時前に帰ってくる。
特別、父の世話をする訳でも無いが、
そばに居て、少し手を貸すだけなのに、
帰ってくると、凄く疲れている。
父が入院して、今までしていた世話や、食事の用意をしなくなると、
自分でも、予測していなかった程の喪失感に襲われてしまって居る。

今日は、気晴らしの日…
自分に言い訳をして、Mちゃんの車に乗せてもらった。
今日は香川の白鳥に連れて行ってくれると言う。
途中の山の山桜が綺麗から、見せてあげたいと、車を走らせてくれた。
田舎に帰って来てから、
若葉の山も、紅葉の山も、夏の山も、
色んな山に連れ行ってもらったが、
春の山でも、山桜の見頃の山には出会う機会が無かった様な気がする。
目の前には、秋の鮮やかな山の景色とは違う、優しい色彩の景色が見えて来る。
若葉の前のグレーがかった山肌に、
薄紅のまーるい塊が点在している。
山に自生する山桜が、こんなに多いのに、驚いたが、
その数や位置が、計算されたかの様なバランスで有るのも、自然の成せる技か?と、感心する。

道中は、父の看護の愚痴を聞いてもらい、話は、自分達の老後の話になる。
話の終着点は、いつもここになるのだ。

途中、御所の川の上に、鯉のぼりが泳いでいるのを見かけ、車を止めて降りた。


満開の桜の下には、花見の宴を楽しんでいる人たちが居た。

曇り空だが、暖かく穏やかな幸せな空気が流れて居て、私の心も軽くなって行くのが分かる。

白鳥のマルナカで買い物を済ませて、店を出ると、小雨が降って居た。
天気予報は当たった様だ。
この雨が、花散らし雨にならなければいいが…と、心配になった。
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