きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

小説『まく子』を読む

2018-05-31 22:54:33 | 日記
以前、TVで読書好きの芸人が、
オススメの本を紹介している番組を見た時、
西加奈子さんの名前が何度も出てきた。

153回直木賞も受賞されている。

その時から気になっていた作家さんだが、
なかなか購入して読む機会がないまま、忘れかけていた。

最近、西加奈子さんの名前が、再び気になりだしたのは…

西加奈子さんの小説『まく子』が、映画化され、
草彅くんが父親役で出演すると知ったからだ。

近くの書店を、2店回って探したが、在庫がなく、
お取り寄せになっていた。

お取り寄せまでして、読む気にもならなかった。

先日、田舎に帰った折、本好きのMちゃんが、
田舎で1番大きな百貨店の紀伊国屋書店に連れて行ってくれた。

店内のパソコンで検索すると、在庫有りと出てきた。

どうせないだろう…と、思っていたので、
有る事に、ビックリした。

それも棚ではなく、数冊が平積みになって置かれていて、
2度ビックリした。

やっと購入できた『まく子』


昨日、田舎から帰り、読み始めたが…

少々戸惑った。

今まで私が読んできた小説とは、
随分趣が違っていた。
(何の予備知識も無いまま手にしたので…)

本のタイトル『まく子』が、
少女の名前では無いことは、冒頭の一節ですぐに分かった。

小学5年生の11歳の男の子が主人公
その少年の目線で、小説は描かれている。

野蛮で、不潔で、最低な大人にはなりたく無い…。

しかし、そんな大人に、自分の身体が変化していく戸惑いや、恐れ…

子供から大人に成長していく少年が必ず経験する
思春期の葛藤や、性への興味が、

リアルに、時には下品な言葉で描写されていて…

とんでもない本を読んでしまったと、後悔した。

コズエという少女がやって来た。
『永遠』と言う星から来た宇宙人だと言う。

これは、SF小説???

この少女の言うことが、摩訶不思議???

よくわからない…小説、
いや、よく理解できない…小説


少し前に、アニメ映画の『君の名は』を見た時と、
同じ感想だ。
若い人には好評でも、年寄りには理解できなかった。

『まく子』は、
70歳になろうとするおばちゃんには、
少し恥ずかしく…
理解に苦しむ、小説だった。

ただ、この小説が、映像になれば、
どんな風に表現されるのだろうか…

そんな期待は、大いに持てた。



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