きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

ハーフ&ハーフ

2016-12-03 11:34:14 | 田舎日記
父の初めてのショートスティ、4泊5日は、
30日の4時過ぎに、ホームの車で送って貰って終了した。

帰ってくる3〜4時間前から、じっと待っていられなく、
外に出て見たり、お茶の用意をしたり、部屋の暖房を入れたり…

まだ帰ってくるはずがないと、分かっていても、ソワソワ…
元気な顔を見るまでは、心配で心配で…

でも、そんな心配も無用だった事が、すぐに分かった。

父は、4時過ぎに送って貰った車から、元気に降りてきた。
体調も表情にも異常はなさそう。

むしろ、行く前より、足取りがしっかりしている様に見えた。

どうだった? 大丈夫だった?
聞きたかった言葉が、矢継ぎ早に出てきた。

父は、5日間の様子を、しっかりと答えてくれた。

最近、特に物忘れが酷くなってきていたので、
「分からない」「忘れた」…と、言うのではと、思っていたが、
こんなにしっかり、記憶しているとは…。

それは、嬉しい期待はずれだった。

日常と違う5日間を経験し、私が想像する以上に緊張していたはず。

その緊張は、いい刺激だったのか?
体力の無くなった父の、大きな負担だったのでは?

いつもの椅子に、安心した様に体を沈めて休んでいる父の後ろ姿を、
しばらく見守っていた。

95歳にもなって、新しい経験をさせなくても、
変わりない日常の中で、ゆっくりとゆったりとさせてあげる方が
幸せなのではないだろうか…と思う心と、
新しい経験は、いい刺激になるのでは…と思う心は、

私の中で、まだ整理ができず、

ハーフ&ハーフだ。









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