きのねの本音

染色や木彫り そして気の合う仲間たち
大好きなものに囲まれ シニアライフを楽しんでいます
時には 愚痴や本音もポロリ

ならえ

2013-02-28 16:46:14 | 田舎日記

父の夕食に親子丼と“ならえ”を作った。

“ならえ”は徳島県の郷土料理で、なな和え、なら和えから“ならえ”になった。
精進料理で、法事のお膳に付いていた。
最近は田舎でも仕出し料理を注文するようになり、“ならえ”を作らなくなったようだ。
もう50年くらい前に食べた記憶しかない。

急に懐かしくなり、作ってみようと思ったが、レシピを聞くにも、母はもう13年前に他界し、
聞くことが出来ない。
中学の家庭科の実習だったか、母に教えて貰ったのだったか定かで無いが、
一度だけ作った記憶が有る。

記憶の中の甘酸っぱい味と、50年前のウル覚えのレシピを頼りに作ってみた。

“ならえ”は、なな和えと言う名のように、七種類の材料を使って作る。
大根・人参・椎茸・レンコン・コンニャク・アゲ・竹輪・

大根・人参は短冊切り・椎茸は細切り・レンコンはいちょう切り・以上をレンジでチン!
コンニャクは細切りにして空炒り・アゲは焼き目をつけて細切り・竹輪は細切り・

材料を鍋に入れ、サラダ油で軽く炒める。
私はゴマ油を少し加えた。
甘酢を加え、1~2分炒め、火を止め、いりごまを加え混ぜる。

夕食に父に出した。


「“ならえ”を作ってみたけど、こんな味だったかなぁ?」・・・・と
「ちょっと、違うなぁ」・・・との返事。
やっぱり、味も、見栄えも、50年前の記憶とは、ずいぶん違う物が出来上がった。
正しい作りからは、どうなのだろう。
ネットで調べてみようか??

便利な時代になった。
分からないことは、ネットが教えてくれるが、
母から娘へ伝えていく、家の味がなくなって行くのは、如何なものか?

 

コメント
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