徒然なるまままに

展覧会の感想や旅先のことを書いてます。

燕子花図 と藤花図 根津美術館

2006-04-15 | 美術
燕子花図 と藤花図 根津美術館
-館蔵屏風絵 -
2005年4月15日から5月7日

根津美術館は、本展終了後、改築工事のため、2009年秋まで3年半にわたり休館の予定です。 というのもあり、暫く国宝 尾形光琳「燕子花図」(かきつばたず)見納めにと、いってきました。「燕子花図」は、昨年秋に鑑賞したばかりなので、やはり今回は、円山応挙「藤花図」(重要文化財 紙本金地著色)に目が行きます。間を生かした構図と、藤の花と葉が応挙らしい細かい筆致で見飽きません。一方幹は墨の濃淡で一筆書きのようにデザイン化されています。昨年国宝「雪松図屏風」を見てから応挙の屏風絵に開眼しました。応挙いいですね。気になったのは、これは丙申初秋写という署名。なぜ初秋に藤の花なのでしょう?これってもしかして萩の花?

展示室の展示品はすくなく、8点だけです。
吉野龍田図 
蹴鞠図 (重要美術品)
桜下麝香猫図 狩野宗信筆
草花図 鶴沢探鯨筆
夏草図 尾形光琳筆
烏図 (シアトル美術館)(4/15-4/26)
夏山山水図 鈴木其一筆(4/27-5/7)

烏図は、あまり日本人好みではないかと。吉野龍田図は、豪華で華やいだ気分になります。

常設展には、高麗茶碗、良寛の書、李朝の焼き物が展示されています。屏風絵だけを見に行くとなると1000円はちょっと高く感じるかもしれません。でも「藤花図」はお勧めです。

P.S.根津美術館の開館時間は要注意です。なんと9時30分から16時30分までです。当然17時までかと思っていて慌てて、普段なら歩く渋谷からの道をわざわざ地下鉄に乗って15時45時ごろ飛び込みました。




コメント (3)
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