(今日の写真はラン科クモキリソウ属の多年草「セイタカスズムシソウ(背高鈴虫草)」だ。草丈が20~40cmで、スズムシソウによく似ていて、唇弁が鈴虫の羽のような形で、淡緑色や帯紫色の花をややまばらにつける。これはスズムシソウに比べると草丈が高く花が小さい。)
■ 「カラーガイド 岩木山・花の山旅」に掲載されていない背高鈴虫草 ■
私はこの花との出会いの印象を「虫の音の聞こえない季節にいち早く鈴を転がす林下の蘭」というキャプションで表現した。どうだろう。
スズムシは、秋に鳴く虫である。秋になると五所川原市の津軽鉄道では毎年、虫かごに入れた「スズムシ」を車内に持ち込んで「スズムシ列車」を走らせる。
お客さんを「秋の音色」で楽しませようとする企画だ。毎年、秋を告げる「風物詩」として、必ずローカルマスコミで紹介されている。
スズムシは秋の虫である。だから、スズムシソウの咲く夏には「スズムシ」の声は林内や草中では聞こえない。だが、この蘭、スズムシソウを見ていると、どこからかその鳴く繊細で透き通った音色が聞こえてくるような気がするのだ。そのことをキャプションにしたのである。
分布は北海道から九州であり、生育地は山地の林下や草原である。花の咲く時季は夏6~7月である。
花名の由来は、蘭科特有の大きな唇弁が鈴虫の羽のような形をしていることと、その模様が鈴虫の羽の模様に似ていることによる。
スズムシソウに似ているが、花茎は高く、花は少し小ぶりでつき方も少ない。亜高山の草原や林下に咲くと言われているが、これは山麓上部の林内で、草の陰に隠れるように咲いていた。
残念ながら、この「セイタカスズムシソウ」は「カラーガイド 岩木山・花の山旅」には掲載されていない。「カラーガイド 岩木山・花の山旅」の印刷が終わり、製本の過程に入っていた時に、初めて出会った花だからである。
岩木山にはまだまだ「出会い」を待っている花は沢山あるだろう。「カラーガイド 岩木山・花の山旅」には変異種を含めた438種の花が掲載されているが、これはページ数の関係で、これ以上増やせなかったからである。
438種という「切れ」のよくない種数はその所為である。450種でもよかったのだ。何故ならば、私の手元には460種を越える花の写真があるからである。
■ 写真展は今日まで ■
「カラーガイド 岩木山・花の山旅」出版記念NHK企画の写真展は今日で終わる。最終日なので16時で終了する。その後直ぐに「撤収作業」となる。
来場される方は、その前に来られることを切に願うものだ。これまで開催してきた「私の岩木山」写真展や「厳冬の岩木山」写真展でも「撤去作業」に入っている時に来られた人が必ずいたのである。
■ 「カラーガイド 岩木山・花の山旅」の評判は… ■
友人のTさんからのメールを紹介しよう。
『…「カラーガイド 岩木山・花の山旅」の売れ行きが良いそうですね。とてもうれしいです。(私の感想としては)…やはり写真の下についている文章が読み物として十分に成立する充実した内容を持っているということでしょうか。うちの母親などもこの文章の素晴らしさに感動しています。
本の使い方として私が考えているのは、水で濡らすともったいないので、やはり持ち歩くのではなくて、家に置いて、撮ってきた写真と見比べるというのがベストな使い方かなと思っています。
圧倒的種類の掲載による検索機能は(索引項目もあるので)十二分にあります。しかし、その反面重いし、文章が長いので、歩きながら参照するのは難しいです。
実際に照らし合わせようとすると、今度は一つの花に2~3枚は写真がほしかったなという気もします。
やはり、読み物としてゆっくり「三浦章男の世界に浸る」という使い方プラスαとして、花の検索用というのがベストでしょうか。』
「重い」という表現があるが、実際本当に重いのである。何と、650gもあるのだ。これだと、平地の散策には携帯して使えるだろうが、「登山」のお供にはならないかも知れない。Tさんが言うように、検索用と読み物として「家」で利用することの方がベターかも知れない。
( )は私が書き込んだ部分であり、文の接続、段落替えなどは一部手を加えてある。
■ 「カラーガイド 岩木山・花の山旅」に掲載されていない背高鈴虫草 ■
私はこの花との出会いの印象を「虫の音の聞こえない季節にいち早く鈴を転がす林下の蘭」というキャプションで表現した。どうだろう。
スズムシは、秋に鳴く虫である。秋になると五所川原市の津軽鉄道では毎年、虫かごに入れた「スズムシ」を車内に持ち込んで「スズムシ列車」を走らせる。
お客さんを「秋の音色」で楽しませようとする企画だ。毎年、秋を告げる「風物詩」として、必ずローカルマスコミで紹介されている。
スズムシは秋の虫である。だから、スズムシソウの咲く夏には「スズムシ」の声は林内や草中では聞こえない。だが、この蘭、スズムシソウを見ていると、どこからかその鳴く繊細で透き通った音色が聞こえてくるような気がするのだ。そのことをキャプションにしたのである。
分布は北海道から九州であり、生育地は山地の林下や草原である。花の咲く時季は夏6~7月である。
花名の由来は、蘭科特有の大きな唇弁が鈴虫の羽のような形をしていることと、その模様が鈴虫の羽の模様に似ていることによる。
スズムシソウに似ているが、花茎は高く、花は少し小ぶりでつき方も少ない。亜高山の草原や林下に咲くと言われているが、これは山麓上部の林内で、草の陰に隠れるように咲いていた。
残念ながら、この「セイタカスズムシソウ」は「カラーガイド 岩木山・花の山旅」には掲載されていない。「カラーガイド 岩木山・花の山旅」の印刷が終わり、製本の過程に入っていた時に、初めて出会った花だからである。
岩木山にはまだまだ「出会い」を待っている花は沢山あるだろう。「カラーガイド 岩木山・花の山旅」には変異種を含めた438種の花が掲載されているが、これはページ数の関係で、これ以上増やせなかったからである。
438種という「切れ」のよくない種数はその所為である。450種でもよかったのだ。何故ならば、私の手元には460種を越える花の写真があるからである。
■ 写真展は今日まで ■
「カラーガイド 岩木山・花の山旅」出版記念NHK企画の写真展は今日で終わる。最終日なので16時で終了する。その後直ぐに「撤収作業」となる。
来場される方は、その前に来られることを切に願うものだ。これまで開催してきた「私の岩木山」写真展や「厳冬の岩木山」写真展でも「撤去作業」に入っている時に来られた人が必ずいたのである。
■ 「カラーガイド 岩木山・花の山旅」の評判は… ■
友人のTさんからのメールを紹介しよう。
『…「カラーガイド 岩木山・花の山旅」の売れ行きが良いそうですね。とてもうれしいです。(私の感想としては)…やはり写真の下についている文章が読み物として十分に成立する充実した内容を持っているということでしょうか。うちの母親などもこの文章の素晴らしさに感動しています。
本の使い方として私が考えているのは、水で濡らすともったいないので、やはり持ち歩くのではなくて、家に置いて、撮ってきた写真と見比べるというのがベストな使い方かなと思っています。
圧倒的種類の掲載による検索機能は(索引項目もあるので)十二分にあります。しかし、その反面重いし、文章が長いので、歩きながら参照するのは難しいです。
実際に照らし合わせようとすると、今度は一つの花に2~3枚は写真がほしかったなという気もします。
やはり、読み物としてゆっくり「三浦章男の世界に浸る」という使い方プラスαとして、花の検索用というのがベストでしょうか。』
「重い」という表現があるが、実際本当に重いのである。何と、650gもあるのだ。これだと、平地の散策には携帯して使えるだろうが、「登山」のお供にはならないかも知れない。Tさんが言うように、検索用と読み物として「家」で利用することの方がベターかも知れない。
( )は私が書き込んだ部分であり、文の接続、段落替えなどは一部手を加えてある。