岩木山を考える会 事務局日誌 

事務局長三浦章男の事務局日誌やイベントの案内、意見・記録の投稿

今朝は「自然への共感能力」で…

2007-03-23 08:05:18 | Weblog
 今朝は三つの音で目が醒めた。一つは屋根を滑り落ちる積雪の音、その他の二つは鳥の鳴き声、デデポッポーデデポッポーと、木管楽器を連想させるキジバトの声と、それにドラムを小刻みに叩くようにして合奏するのはキツツキの仲間、アカゲラである。後者を「鳴き声」とするには、少々無理があるが、その両者のすばらしいハーモニーが何とも言えない。
 屋根に昨夜来、積もった雪は三センチ足らず、さらさらという微かな音で滑り落ちていく。何となく優しく音にまで春を感じてしまう。
 その三種類の音、「さらさらさら」「デデポッポーデデポッポー」「トトトトトトトーン」が織りなす近、遠からの波動が布団の中の私を「自然」に誘い、新鮮な気分で目が醒めたのである。この目覚めはまさに至福である。
 鎮守の森である熊野神社は野鳥のみならず、私にとっても精神生活上、なくてはならない場所である。一生この熊野神社の裏手で暮らそうと思う。

 音にはみんな意味があると昔の人は考えたらしい。何しろ自然の音しか存在しない昔である。耳を澄ますということを敢えてしなくても、自然の音しかないのだから聞こえてくる。
 人間が音声言語(話し言葉)をまだ持たなかった時代では、鳥名などないだろうから、鳥の区分はすべて「鳴き声」でしたのではないだろうかと考える。とすればその時代の人は、すべての鳥の「鳴き声」を知っていたということになる。

 これが自然の中で生きること、「自然への共感能力」と言われるものではないだろうか。今朝はちょっぴりだけ「自然への共感能力」に与ったことになるのだろう。