11月15日(日)妻と二人で目黒区の駒場付近を散策してきました。
湘南新宿ラインで新宿まで行き、そこから京王線に乗り換えて笹塚駅で降りて南下します。
井の頭通りを渡り小田急線の東北沢駅の踏切を越えると間もなく駒場公園に到着です。
駒場公園は加賀百万石の第16代当主だった旧前田家の前田利為(としなり)侯爵駒場邸跡です。
駒場農学校(後の東京帝国大学農学部)が本郷に移転した跡地を、第一高等学校(現在の東京大学教養学部)、東京農業教育専門学校(後の東京教育大学農学部)とともに分割使用したものだそうです。
昭和4年に欧州建築の粋を集めて建築されたこの洋館は、当時東洋一の邸宅と称せられたそうです。
駒場の田園の野趣にあわせた英国のチューダー様式を取り入れ、外壁には、当時流行したスクラッチタイルを貼り、落ち着いた雰囲気を漂わせています。
内部は王朝風に装飾が施され、各室はイタリア産大理石によるマントルピースや角柱、壁にはフランス産絹織物や壁紙を貼り、イギリス家具を配したヨーロッパ調です。
この部屋は2階にある利為候の書斎です。
前田利為候と菊子夫人の寝室です。
壁紙は他の部屋とは異なり、縦縞を基調とした落ち着いた雰囲気のものとなっています。
南側から見た洋館です。
洋館の南側は芝生が施され、公園として開放されています。
洋館を北側から見たところです。
自然の巨木と相まって見事な豪邸です。
書院造りの前田侯爵邸和館は昭和5年に完成したそうです。
前田侯爵がロンドン駐在武官であったことから、和館は外人客接待用に建てられたとも言われています。
玄関から二の間、一の間(表座敷)と続き、重厚な床の間、違い棚、付け書院があります。
欄間の透かし彫りは美しく、全体の雰囲気が清楚で高い気品を感じます。
一の間の広縁から眺める庭園は、滝・池・樹林・名石の配置が良く、駒場野の自然林を背景に美しい名園の面影をとどめています。
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