若草物語

妻と二人で愛車プリウスに乗って、あちこち出かけ、デジカメで撮った写真が中心のブログです。

青春探訪ー上石神井

2007年05月06日 | 電車でおでかけ




東伏見駅から西武新宿線で高田馬場方面に2駅戻った所が上石神井駅である。

時刻は12時近くでお腹も空いてきたし、真夏のような暑さで喉がカラカラである。

とにかく、どこかファミレスを見つけて昼食にしようと、上石神井駅の周辺を探すが、そんな気の利いた店は見当たらない。






やむを得ず、駅から商店街を抜けてしばらく歩くと、新青梅街道に出た。

交差点名が「上石神井」となっており、近くに「長寿庵」という蕎麦屋がある。

このあたりは昔、畑ばかりで、ポツンとこの蕎麦屋だけがあったのだが・・・。

「うん!これだ。この蕎麦屋でよく食事をしたものだ。カレーライスときつねうどんばかり食べていたよ。(笑)」

新青梅街道沿いにファミレスの「ジョナサン」が見えたので、迷わず入る。

ハンバーグを注文し、ドリンクバーでたっぷりと水分も補給して、我が下宿を目指す。







先ほどの上石神井交差点を渡って程なく行くと、右手に芸大寮が昔のままの姿で残っていた。

もう我が下宿は近い。

このあたりの道を、どこかで左折して、坂を下ると、「M石」という表札があるはずだ。

そこが私の下宿なのだ。

ところが左折できる道を何度も曲がって坂道を降りて行ってもM石邸がない。

前方には、当時下宿の窓から見えた石神井団地が見えるのだが・・・。







「M石さんも家を売り払ってどこかへ引っ越したのだろうか・・・」とあきらめ気味で、井草通りに差し掛かる手前の郵便局の角を左折したら・・・

「うん。ここだ。この光景だ。」

妻の手を引いて、急いで坂を下る。







「あった!!」

古くて分かりにくい表札であるが「M石R郎」と間違いなく書いてある。







家は外から見た限り、昔のままだ。

当時は早稲田の学生ばかり3人が入っていたのだが、今はもう下宿などさせていないのだろうと思うが・・。

玄関のチャイムを鳴らして、35年前にタイムスリップしようか、とも思ったが、やめておくことにした。

でも35年も前の下宿が、そのままの姿で残っていたのには、本当に驚いた。

上石神井駅に戻る道すがら・・・懐かしい気持ちと清々しい気持ちが交錯した。

「よかったわね・・・。」

「うん・・・・。来てよかったよ・・・。」


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