たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宝塚歌劇の殿堂より‗宙組『オーシャンズ11』

2020年05月13日 21時33分22秒 | 宝塚


昨日載せきれなかった、宙組『オーシャンズ11』の衣装を。






ダニー・オーシャン(天才詐欺師):真風涼帆(まかぜすずほ)





テス・オーシャン(ダニーの妻、今はベネディクトの恋人):星風まどか(ほしかぜまどか)







ラスティ-・ライナス(ダニーの昔馴染み);芹香斗亜(せりかとあ)





テリー・ベネディクト(ラスヴェガスのホテル王):桜木みなと(さくらぎみなと)





ルーベン・ティシュコフ(元カジノのオーナー):凛城きら(りんじょうきら)



ライナス・コールドウェル(伝説のスリと謳われたジミーの息子) ;和希そら(かずきそら)



ソール・ブルーム(元カリスマ詐欺師):寿つかさ(ことぶきつかさ)



フランク・カットン(ディーラー);澄輝さやと(すみきさやと)



バジャー・ター(マジシャン):蒼羽りく(そらはねりく)



イエン(ヨーヨーの達人):秋音光(あきねひかる)



リヴィングストン・デル(ハッカー):瑠風輝(るかぜひかる)



バージル・モロイ(バーチャルな世界を創り出す映像加工のプロ):優希しおん(ゆうきしおん)



ターク・モロイ(バージルの弟。兄と同じ技術を持つ):鷹翔千空(たかとちあき)




 スロットマシンの横にオーシャンズ11の衣装が並んだ光景は爽快でしたがその写真は撮り損ねてしまいました。こうして振り返ってみると、真風さんダニー、キキちゃんラスティの、リアル男子は着ることがない、着こなすことはできないであろう男役ならではのスーツの色目、きれいだなあとしみじみ。まどかちゃんテスのグリーンのドレスもすごくきれい。冠スポンサーつかなかった公演ですが衣装代惜しまなかったであろうし、衣装係さんの腕もうなっていたのだろうなと思います。思い出されるワクワク感、二度と戻らない時、生きていれば、命さえあればまた会えますね、今はそう信じるばかり。

 

 

「新型コロナについての、ある程度のまとめ 」

2020年05月13日 14時11分38秒 | 気になるニュースあれこれ
5月6日付の八木啓代(やぎのぶよ)さんという方の記事。
自己紹介で、ラテンアメリカと日本を拠点に活動する音楽家・作家とあります。
1月下旬、海外発のニュースとして中国で新しい肺炎が確認されたと伝えられてから今までの流れがわかりやすくまとめられているので参考になります。

https://blogos.com/article/455632/

どの言葉を信じ、どう行動していけばいいのか、一人一人が考えながら新型コロナウイルスと共存していく道をみつけていかなければならないのだろうと思います。

私的にはもう少し落ち着いてきたら、法学と精神医学のテキストを振り返るところから勉強し直さなければと思うこの頃です。



宝塚歌劇の殿堂より_宙組『オーシャンズ11』_小道具たち

2020年05月12日 21時40分13秒 | 宝塚




宙組『エルハポン-イスパニアのサムライ-』『アクアヴィーテ』公演中、宝塚歌劇の殿堂に展示されていた宙組『オーシャンズ11』の小道具たちと衣装。
1月15日に投稿していましたが写真だけでなにも書けていなかったので再投稿。

一つ一つ細かく丁寧に作られていることに、いつもながら唸りました。

ラスティー・ライアンのタバコ



ダニー・オーシャンの腕時計、ラスティーのタバコ、元カジノのオーナー:ルーベン・ティシュコオフの葉巻など。



テスの夢の中に現れたアダムが勧める禁断の実、テスがダニーに突き返す結婚指輪など。



ラスティーの帽子。



クレジットカードも三井住友VISAカード仕様?で細かく作られていました。





伝説のスリ、ジミーの息子ライナスがダニーが出会い、11人目のメンバーとなった場面の財布。



カジノのディーラー、フランク・カットンのトランプ。





ベネディクトに捕まってしまったダニーにかけれた手錠と鞭で打たれた振りをするときの鞭。



ジョンソン先生(ラスティー)の聴診器。



テスが離婚届にサインした時のペンも細かく。



ベネディクトの金庫に潜り込むときのダニーのボディバック、ベネディクトがテスに贈るシャンパンなど。






ホテルのカードキーも本物仕様。



ダニーに金庫を破られたと知ったベネディクトが金庫を開けた時、そこにあったのはロマノフの秘宝の偽物でした。








2011年星組『オーシャンズ11』でライナスを演じた真風涼帆さん、2013年花組『オーシャンズ11』でライナスを演じた芹香斗亜さん。星組時代新人公演でもワンツーコンビを組んだまかききのダニー・オーシャンとラスティー・ライアン。経験値を積んだ二人のコンビ感、最高でした。

昨年10月、紅ゆずるさんと同時退団した星組OG麻央侑希さんが自粛中の今毎日インスタライブで宝塚時代の思い出を色々と語ってくれています。昨日IGTVで視聴した中に、女性が演じる男役がいかにかっこよく美しくスーツを着こなすことがむずかしいかというお話がありました。スーツのラインの美しさをくずさないように気を配り続けている。宙組『オーシャンズ11』のスーツはラメが入っているのでなおさら緊張していたのではないかというお話を聴いたあとでこうして舞台を思い返すといっそうワクワク。余裕ある男性のように魅せてくれたのは上級生男役の極み。



大劇場も東京宝塚劇場千秋楽ライブビューイングも二度と戻ることのない夢のような時間でした。





衣装の写真もありますが長くなってきたので別途投稿できるといいかな。


「どんな小さな夢だって 価値はある

 夢があれば 生きる希望を

 持ち続けられる

 かなしみや 苦しみを

 乗り越えられる

 夢が無くては 生きては行けない

 だから 夢を見る力

 失くしちゃ ダメさ

 どんな時も 諦めないで

 NEVER GIVE UP」



「大草原の小さな家」への旅‗カリフォルニア州ロサンゼルス

2020年05月11日 08時11分15秒 | 「大草原の小さな家」への旅
2013年9月8日(日)旅の最終日、ミズーリ州からユタ州ソルトレイクシティでの乗り継ぎを経て、南のカリフォルニア州ロサンゼルスを訪れました。

2015年2月17日:「大草原の小さな家」への旅_5日目(カリフォルニア州)&帰国

https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/preview20?eid=ba9690882af4e636a9b806a70aa12025&t=1589130501037

ユタ州ソルトレイクシティ空港だったと思います。






桜田淳子さんの「きて、きて、サンタモニカ~♪」が脳内再生した世代。























ハリウッド・ウォーク・オブ・フェーム、星型に俳優さんの名前が刻まれていました。


ジェニファー・ジョーンズ



ローラを演じたメリッサ・ギルバート





マイケル・ジャクソン



ゴジラも。


山肌にハリウッドの文字。
かつて飛び降りてしまった女優さんがいたので今は中に入ることができないようになっているそうです。






20歳の頃映画をみることが大好きでした。アメリカ映画をみるとオープニングでこの光景が映し出されていたような記憶があるのですがどうだったかな。

7年越しの旅の思い出日記。ようやく終わりが近くなってきました。

三宅裕司がYouTubeチャンネル開設、熱海五郎一座がリモート収録にドタバタ

2020年05月10日 10時43分52秒 | ミュージカル・舞台・映画
2020年3月17日;笑いが心を救う
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/preview20?eid=ac8a192d0a4aa27a86b3d9e71c29a990&t=1589073030650



 
新橋演舞場 熱海五郎一座 『Jazzyなさくらは裏切りのハーモニー』
6月2日(火)~6月30日(火)

 先ほど松竹演劇部の公式より中止が発表されました。予想していたとおりでやむを得ないとわかっていてもさみしい。都心に出向いて観劇ついでにぶらりと一年間働いたところを訪ねてみるきっかけは先延ばし状態、気持ちにはずみがつけられるきっかけがなく今は辛抱しながらひたすら思い出整理の日々。わたしが戻りたいと考えている援助職はこれからさらに必要となってくるはず、それで家賃払いながらごはん食べていく生活に戻れるかどうかの心配は今おいといて、YouTube配信で笑いを届けてくれるそうです。紅ゆずるさんも出演。

「三宅裕司がYouTubeチャンネル開設、熱海五郎一座がリモート収録にドタバタ」
https://natalie.mu/stage/news/378437


<三宅裕司公式YouTubeチャンネル>

URL: http://youtube.com/c/miyakeyuji

初回配信:5月10日(日)12時〜

初回ゲスト:渡辺正行、ラサール石井、小倉久寛、春風亭昇太、東貴博、深沢邦之、紅ゆずる、横山由依



茂木健一郎『「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法』より_神様を想像してはいけないの?

2020年05月10日 08時57分42秒 | 本あれこれ
2020年2月22日:茂木健一郎『「赤毛のアン」に学ぶ幸福になる方法』より_アンがお祈りをしないわけ
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/b489a3ac85a491a123e4d97ea962c410


「しかしここで最も邪魔になってくるのが、アンの「想像力」なのです。「お祈りはしないことにしているの」という発言でマリラを仰天させたアンは、さらにこの後、非常に重要な質問をマリラに投げかけます。それは、お祈りのためにひざまずくよう指示したマリラへの問いで、お祈りをするときは、どうしてひざまずかなくちゃいけないのかしら?」というものでした。

 実はこの素朴な質問には、とても重要なことが隠されています。というより、この疑問を投げかけるという行動自体が、非常に大切な意味を持っているとも言えるでしょう。どうして神に祈る時に決まった形式が必要なのか。

 この質問の後、アンは「わたしが本当にお祈りしたいと思ったらどうするか、教えてあげましょうか?」と無邪気にマリラに提案する。

 「たったひとりで、広い広い野原に出ていくか、深い深い森に入っていって、空を見上げるのーどこまでも、どこまでも高い空をーあのどこまでも果てしない、すばらしく青い空を。そうすれば、心でお祈りを感じると思うわ」

 つまり、教会や家ではないのです。祈りたい時に祈りたい場所で、自由な形で好きなように祈る。慣習に囚われない自由な発想。これがアンの、自然な想像力の発露です。しかしこのような独創的な提案は、一方ではオーソドックスなキリスト教の教養を踏み越えてしまっている、ある意味では危険な思想とも言えるのです。

 実は同じようなシチュエーションがもう一回出てきます。アンが居間に飾ってある「子どもたちを祝福するキリスト」という題の絵を見つめているシーン。キリストを囲んでいる子どもたちの中に、一人寂しげに立っている子どもがいある。アンはその子どもに自分を重ね合わせて、物語を創り上げます。おずおずとイエス様に近づく自分。他の人は誰も気づいてくれないが、そのうちイエス様だけが気がついて、ようやくそばまでたどり着いた自分の頭に手をのせてくれる・・・。そういうイメージを膨らませるわけですが、ここで描かれているのは、イエスの存在すら非常に生き生きとしたものとして想像してしまうアンの自由な発想力です。しかし、それに対してマリラはすばやく注意する。「アン、そんな言い方をするものじゃないね。イエスさまのことをそんなふうにいうなんて、もったいないー罰あたりもいいとこだよ」

 要するに、オーソドックスな宗教観が支配する当時の社会にあっては、毎回の礼拝の儀式から、日常の生活上の規律まで、教会が人々の精神を律していました。そのような中にあっては、こういうふうに想像力を逞しくするというのは、かえって邪魔になることなのです。アンにしてみれば、まさか自分の自由な「想像」が「罰あたり」なこととは思いもしなかったため、目を丸くします。

 ここでは「宗教」と「想像力」の関係性において、とてもスリリングなことが起こっています。当時の社会においては、聖書に書かれていることをオーソドックスな教義のまま、そのまま素直に受け入れるという姿勢こそが大切なのであって、そこからいろいろ想像をめぐらせてしまうというのはやはりちょっと具合の悪いこと、聖書と教会が定めた規定から逸脱してはならないのが基本です。それなのにアンは、「想像力」の翼でもあってその境界線を軽々と越えてしまう。

「異端」という言葉があります。実は「異端」というのは「想像力」という言葉と、ほとんどイコールだと僕は思っています。たとえば「イースター」のお祭り。今ではもっとも「キリスト教」的だと思われているこの春のお祭りも、元をたどれば「異端」と「想像力」が絶妙に絡み合って創造されたものです。もともと中東で生まれた原始キリスト教が、ローマを経てヨーロッパに入り、北上していった。その過程で、現地にもともとあったゲルマンやケルトの宗教や文化と混ざり合うことで半ば創造されていったのです。

 キリストが死んでから三日後に復活したという聖書の記述に則った祝祭は、ゲルマニアの深い森に入っていくうちに、現地の春の祭りと混ざり合っていきました。長く厳しい冬が終わり、暖かい春がやって来る。木々が芽吹き、生命が誕生する。それを祝う祭りです。それがキリストの復活のイメージと結びついた。つまり、本来なら、キリスト教の側からすると「異端」とされる宗教と絶妙にミックスして生まれたのが、現代のイースターの行事なのです。

 そうしてみると、やはりキリスト教における「想像力」というのは非常にスリルのある問題です。だからある種の宗教が偶像崇拝を禁止するという原則を貫くのも、その辺と関係してくるのだと思います。それは「想像力」というのが、場合によっては既存の「秩序」を乱してしまう危険性もはらんでいるからでしょう。つまり、こと宗教においては、「想像の余地」というものはないほうが無難なのです。

 マリラは無意識ではあってもそのことをよく分かっていたのだと思います。だからこそ、アンの「想像力」に対してある種の漠然とした危険性を感じていたわけです。そのためマリラはアンの行き過ぎた「想像力」を抑えようとし、同時に彼女の宗教教育に力を入れた。つまりこの二つの方針は、同じ一つの問題意識から発していたものなのです。」



 

2014年『CELEBRATION100!TAKARAZUKA』‗思い出し日記(3)

2020年05月09日 18時26分46秒 | 宝塚
2020年5月5日;2014年『CELEBRATION100!TAKARAZUKA』‗思い出し日記(2)

https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/913df02cbc13379493e5cd54c7ddcc91






(公演プログラムより、杜けあきさん、麻路さきさん、高嶺ふぶきさん、稔幸さん、三木章雄先生の対談)

「三木:今年は宝塚にとって大変おめでたい年ということで、先日、宝塚大劇場で盛大なお祭りも開催されました。この公演では、そのお祭りをもっと広げた形で、東京、大阪、愛知、島根の多くのお客様に楽しんでいただこうと思います。それぞれ組を背負った懐かしい人たちが集まり、懐かしい歌をお届けする。この再会を通じて、お客様の中にさまざまな想い出が甦り、宝塚に出会えてよかった、いい人生だったと感じていただけたらいいなと。

宝塚を代表するさまざまな作品の出演経験者がそろったので、それぞれの作品にオマージュを捧げるコーナーを設けたほか、そのほかあらゆる作品の中から膨大な量を集め、並べるということをしていて。ダンサーとシンガーさんは皆さんでずっぱりで大変なことになっています。
ノル(稔幸さん)は『花の業平』から「忍ぶの乱れ」、それに今回、マリコ(麻路さきさん)とユリちゃん(星奈優里さん)、当時のキャストが揃ったので、『ダル・レークの恋』の「月下の蘭」の場面を新しい振付で再現しようと。高い音もある、ものすごく難しい歌なんだけど、朗々と歌ってくれています。

稔;稽古場に入ると現役時代と全然変わらない感覚ですね。違うのは、当時近寄れなかった大先輩方(と杜を見て)を身近に感じられることかな。

杜;そんな~。

稔;それがOG公演の面白さでもあり、参加できて幸せです。一公演歌い続けてきたナンバーを、こうしてまた公演の中で再現できるというのは、その当時の自分とリンクしてしまう部分もあって、自分の中で不思議な感覚がありますね。宝塚を退団して、全然違う形で生きてきた私を応援し続けてくださった方々にとっては、曲を聞いただけでもいろいろな想いがこみ上げ、重なると思うんです。その期待を裏切らないよう歌っていきたいですね。
 トップ時代、三木先生には『グレート・センチュリー』と『美麗猫』でご縁があって。この間、先生ともお話していたんですが、当時はとにかく必死で精いっぱいだったところがあったんです。辞めていろいろな経験をした今、もう一回宝塚に入ったら、もっと上手くできるんじゃないかと思ったりして。経験を重ねた今だからこそ、歌にしても踊りにしても、もっと深いものを表現できるんじゃないかと思っています。

🌹ファンの方との大切な想い出

三木:ユキちゃん(高嶺ふぶきさん)の退団公演の『ゴールデン・デイズ』は僕の担当で、今回その主題歌を歌ってもらすんですが、懐かしくてね。僕の書いたこの歌詞、ベタで単刀直入なんです。それはね、ユキちゃんって、繊細で影のある表現ができる役者であるのと同時に、根は単刀直入でまっすぐで、どっかーんとした体育会系の魅力があったからなんだけど。

高嶺;すごくありがたかったです。想い出を大切に、さよなら・・・みたいな悲しい感じじゃなくて、今がスタート、これからがゴールデン・デイズ!という歌をプロローグから歌うことができて、とても気持ちよくショーを始められ、気持ちよく終われて、気持ちよく退団できました。

三木:それと、僕が大好きだった『仮面のロマネスク』の歌も。女性たちをどんどん誘惑して落としていく、ちょっとエッチな作品で。ラクロの「危険な関係」を原作にした作品をやるって最初に聞いた時、大丈夫かなって思ったけど、すごくかっこよかった。

高嶺;あの作品は、作・演出の柴田侑宏先生が、「すみれコードギリギリなんだけど、最後にやってもらっていいかな」とおっしゃって、「やりたい!」と思いました。ありとあらゆる女性を手籠めにしてねえ、しかも全然悪びれない。同じ屋敷の中で二人の部屋を移動したりして。

杜;かわいらしい部分のあるユキちゃんが演じると、オブラートに包めるところもあって、よかったんじゃないかな。根がイヤラシイからピッタリだし。

高嶺;あと、自分にとってとりわけ想い出深い歌が、阪神・淡路大震災が起こって、バウホール公演が3日で中止になってしまった『グッバイ・メリーゴーランド』の主題歌「ThisMoment」なんです。もうその歌詞が、予言か!?というくらい、何かを予見した感じで。
 シアター・ドラマシティで公演を再演できた時、震災で家も何もかも失って、一家心中まで考えていたという方が観にいらして、主題歌を聞いて頑張る気になったとおっしゃってくださって。その時、私、この仕事をやっていてよかったと初めて思ったんですね。自分としても大切に歌っていきたい曲なので、今回三木先生が選んでくださったことがとてもうれしいです。

三木:ユキちゃんと同期のマリコも、震災が起きて、その後、宝塚大劇場での公演が再開できた作品が、トップお披露目の『国境のない地図』だったから、大変だったと思う。今回その中から主題歌「風になりたい」を歌ってもらいます。それに、『風と共に去りぬ』のあの名ダンス・ナンバーも。

麻路;そのナンバー、こないだお稽古した時、ユウコちゃん(風花舞さん)にリードされまくって。ユウコちゃんは自分のサヨナラショーで踊って以来、15年ぶりだから、その時完璧に覚えたのが、身体にまだ残っていて。私がやったのは20ウン年前で、しかも特別出演の役替わりで1週間ぐらいしかやっていないから、さすがに身体に残っていないんです。それで今回、さあ稽古しよう!となった瞬間、手は右!そこは左!って、彼女の完全なリードが。
 最初の英語の歌詞も、何度も聞いてはいるんだけれども、自分では1回も歌ってなくて、新人公演で歌ったズンコちゃん(姿月あさとさん)に教えてもあった。

三木:踊りもいくつかバージョン違いがあるのを映像を見つつ、ユウコがマリコに説明して。自分がやったのはこれこれこうで、他のバージョンはこうです、とか。

麻路;私は今から覚えるからどっちでもいいのよって。本当に大好きなナンバーなので、今回踊ることができてすごくうれしいんです。私、初めて劇場で観た宝塚作品が、榛名由梨さん主演の『風と共に去りぬ』だったんですが、それがもう衝撃的で。役替わり公演の時も多分、興奮しながら踊っていたんだろうと思いますね。喜多弘先生の独特の振りが本当に好きてなナンバーなんですが、深めて踊っていきたいです。」


 こうして書きながらプログラムを読み返していたら、10数年前の観劇の断片がさまざまに思い出されてたまらなく懐かしい気持ちになってきました。

『ダル・レークの恋』、東京宝塚劇場が建て替えに入った時で、帝国劇場にて録音演奏で上演されたのを観劇しました。星奈優里さん演じるヒロインのカマラが麻路さきさん演じるラッチマンに「はずかしいことをなさい」という台詞を毅然と言い放ったことをわたしの心の引き出しが今も鮮やかに記憶しています。トップコンビを組んだ二人がOG公演で再びコンビを組んだ場面に心が躍りました。

マリコさん(麻路さきさん)、まだ星組の三番手時代に当時の文芸座のすぐ隣だったかな?にあった映画館を出るとファンクラブの代表さん?と一緒に東京宝塚劇場のすぐ近くを歩いているところに遭遇。目があったかな。背が高くてコート姿がとてつもなくかっこよかった記憶があります。歌が得意ではないと言われながら、麻路さきさんにしか歌えない歌があると言わしめた説得力。同世代ですが憧れの男役さんでした。OG公演でお会いできたのすごく嬉しかったです。トップお披露目、『国境のない地図』も観劇しているので懐かしかったです。

ゆきちゃん(高嶺ふぶきさん)、先日の妹さんのインスタライブで、ポジティブに考えんかったらわたしなんかもう終わりやって話していて、どんな状況になろうとも前向きに考えようとできる精神力、すごいなと思いました。手術は27日予定とのこと。無事をお祈りしています。
『グッバイ・メリーゴーランド』は観劇していないのですが、舞台写真と主題歌「ThisMoment」は映像を通してなんども聴いているので懐かしい感。ゆきちゃんにとって大切な作品、大切な歌。どこかで映像をフルで観ることができたらいいな。この頃の作品をこの世にいる間にもう一度観たいと思うこの頃。『仮面のロマネスク』のことは別に語っているのでここではやめておきます。ゆきちゃんのヴァルモン子爵の美しさは永遠とだけ。懐かしさが蘇ってくるときりがないですね。

一回一回の観劇、劇場で過ごした時間がすべて二度と戻ることのない、宝石のような時間でした。




演劇キック「宝塚ジャーナル」のサイトであらたに名作の掘り起こしレビューが始まりました。
今から35年前、若かりし日の正塚晴彦先生の大劇場デビュー作品は、2020年の今わたしたちが直面している問題をすでにストレートに見つめ、理想の世界を若さで描き切ったという話。その後の正塚作品の原点はここにあったのかと唸ります。

「新コンテンツスタート!《橘涼香の名作レビュー館》その1 『テンダー・グリーン』」

http://enbu.co.jp/

大草原の小さな家への旅_ミズーリ州マンスフィールド_ローラとアルマンゾが暮らした家

2020年05月08日 23時33分05秒 | 「大草原の小さな家」への旅
2019年3月9日:「大草原の小さな家」への旅_ミズーリ州マンスフィールド_ローラとアルマンゾが暮らした家

https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/d096f28e2942731b9b7f0a92652e6e50


載せきれていなかった写真をようやくまたアップ。

2013年9月7日(土)に訪れました。

ローラが作品のほとんどを書き、最期を迎えた家。ほとんどがアルマンゾの手作り。
目の前に広がる広大な農地もローラとアルマンゾのものでした。
















西日本新聞より_「検察庁法改正案 これこそが「不要不急」だ」

2020年05月08日 14時18分33秒 | 気になるニュースあれこれ
「今国会の最優先課題は何か。言うまでもなく新型コロナウイルスの感染拡大を封じ込め、収入減や失業など深刻な事態に陥った人々への支援の道筋を付けることだ。国民全体が不要不急の外出を控えるよう求められる中で、この法案こそ、まさに「不要不急」ではないか。」

「政府は、国家公務員の定年を60歳から65歳へ段階的に引き上げる国家公務員法改正案の今国会成立を目指している。検察庁法改正案はその関連法案として一括され、いわゆる「束ね法案」として国会へ提出された。」 

 「最大の問題は、63歳以上は高検検事長や地検検事正といった幹部職に就けない「役職定年」を導入する一方、内閣や法相が「職務遂行上の特別の事情」などで「公務の運営に著しい支障が生ずる」と認めれば、例外的に延長することも可能な「勤務延長」規定を設けたことだ。」

https://www.nishinippon.co.jp/item/n/605469/

小さな旅の思い出写真_三渓園

2020年05月07日 22時47分05秒 | 小さな旅の思い出

思い出整理。

2017年6月5日(月)に訪れました。

スマホでぶらぶらと写真を撮りつつ、広い園内を一回り、展望台にも行ったのでかなり歩きました。
10数年ぶりに訪れて、こんなに隅々まで回るのは人生最後かなあと思いながら回りました。
菖蒲の花も緑も美しく、マイナスイオンたっぷり、青空と緑と花の美しさを満喫した一日でした。
夕方になると雨、その日のブログを読み返してみると、梅雨前の暑すぎず、寒すぎずの風が心地いい、快適なタイミングでの小さな旅でした。

































「三渓園は、明治時代末から大正時代にかけて製糸・生糸貿易で財をなした横浜の実業家・原三渓(本名 富太郎)が、東京湾に面した”三之谷”と呼ばれる谷あいの地に造り上げた、広さ約175,000㎡(53,000坪)の日本庭園です。明治39(1906)年に一般に公開された外苑と、三渓が私邸としていた内苑の二つの庭園からなり、京都や鎌倉などから集められた17棟の歴史的建造物と四季折々の自然とがみごとに調和した景観が見どころになっています。

 三渓は、芸術家や文学者などの文化人たちと広く交流したことでも知られ、三渓園は美術・文学・茶の湯など近代日本文化の一端を育んだ場所でもあります。学術上・芸術上、そして鑑賞上優れていることから、平成19(2007)年には国の名勝に指定され、庭園全域も文化財として位置づけられました。」