たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

宙組『アクアヴィーテ-生命の水』_第6章「リファインド・テイスト」

2020年05月25日 03時21分10秒 | 宝塚
(『歌劇』2019年11月号、宙組座談会より)

「藤井(大介):第6章「リファインド・テイスト-洗練された味わい-」は青木朝子音楽・若央りさ先生振付で、宝塚らしい場面にしたいなと。舞台はアメリカ、ルーフトップバーで行われるジャズレビューがイメージです。まずはミステリアスクラウンのずんちゃん(桜木みなとさん)が中性的なアマーミ役の春瀬さんと七生さんを連れ、お客様を妖しく夢の世界へと誘います。そしてここからが華やかなジャズメドレー。ゆりか(真風涼帆さん)からスタートして、”Boogie Woogie Whisky Rain"という曲を色んなアレンジで繋いでいきます。男役は白燕尾、娘役は白ドレス、皆さんシルクハットにケーンというスタイルの予定です。途中、白いタコ足ドレス姿のそら(和希そらさん)がいたり、錬金術師さんにもアレっと思うような感じで登場していただこうかなと。そしてメドレーのあとには、ゆりか、キキちゃん、まどか、夢白さんによる男女二組のダンスシーンがあって、さらにゆりか、キキちゃん、ずんちゃんの三人がセクシーにお客様を誘惑する場面もやりたいなと。最後は皆でウイスキーグラスをもって客席でお客様と乾杯となります。

真風(涼帆);まだ音楽をいただいていないのですが、ジャズということですごく楽しみですし、お客様と一緒に盛り上がれるシーンもあるということで嬉しいですね。

藤井;そこはお客様から一人ターゲットを決めて、語りかける感じにしようかなと。お得意だと思うので。

真風:ははは、頑張ります。

星風:またガラっと雰囲気が変わるので、曲や振付のお力をいただいて、中詰の素敵な世界観をお客様にお届けしたいです。

芹香(斗亜):この場面は何時の設定ですか?

藤井:午前2時の予定です。

芹香:午前2時はもうね!だいぶきていると思うので。

真風;飲まないのに何を言う。

芹香:しっかりと午前2時のテンションにもっていきたいなと。

英真(なおき):私は扮装が変わるそうですが。

藤井;ちょっとお楽しみな感じで。

英真:はい、まあ、できれば遠いところから見ていただけたら・・・。

桜木;お話を伺っただけで本当にワクワクするような盛りだくさんなメニューで。冒頭では魅力的なお二方をお連れして、お客様をしっかり誘えたらと思います。

和希:タコ足のお衣装とのことなので・・、あの、お客様にもできれば午前2時のテンションでご覧いただきたいです。

瑠衣(蒔世):ウィスキーで乾杯して、是非お客様と一緒に盛り上がっていきたいですね。

瑠風(輝):シルクハットにケーンというスタイルが憧れだったので嬉しいです。華やかさが伝わるようにお届けできたらなと。」


”Boogie Woogie Whisky Rain”は西城秀樹さんが歌っていた曲、YouTubeで検索すると出てきますがすごくかっこいい。キキちゃんも映像をみてすごくかっこいい、これ歌いたいと思ったとカフェブレイクで話していましたね。

2020年1月17日宝塚『CAFEBREAK芹香斗亜の謎は明かされないの巻』

https://www.youtube.com/watch?v=ux8xi2bzG78

長身の男役さんたちに白燕尾のシルクハット、娘役さんたちもスタイリッシュでこの場面にも宙組のカッコよさがぎゅっと詰まっていました。ずんちゃん、歌の声がよく通っていて安定、三番手になってぐんぐん力をつけてきています。そして男役化粧のままタコ足ドレスで登場して銀橋をわたった和希そらくん、宙組の男役の中では小柄で芝居のでは青臭い少年性を残して存在感を発揮しつつ、ショースターとしても確実に力をつけてきています。真風さんとキキちゃんの色気に追いつこうと必死になっているけどなかなか追いつかないところがまたいい。これからも注目です。錬金術師の英真なおきさんはこの場面白いドレスでの登場でした。二組のダンスシーン、ききちゃんの相手役は夢白あやちゃんでしたが、まどかちゃんとのペアになる場面が一瞬あるのを見逃せませんでした。まかききずんの三人が石川さゆりさんの「ウイスキーはお好きでしょ」を歌いながら客席におりて、ウィスキーグラス片手に「グッドイーブニング」ときざに語りかける場面、キキちゃんは全く照れずに言ってたかなあ。客席からは毎回笑いと最後に拍手が起きていましたね。こんなくさい台詞をがんばっていえたね、っていう感じかな。藤井先生はどんな顔してこの台詞がある台本を稽古場で渡したのだろうと気になります。長身の三人が銀橋にそろって歌う姿はかっこいいの極み。高身長、小顔、脚長トリオ。毎回爽快でした。大劇場で通路側とわかっていたのに幕間、公演ドリンクの空グラスを用意できる余裕がなかったの悔やまれます。再開後の公演ではもうないであろう貴重な客席降り、ジェンヌさんたちと乾杯できる機会でした。


 


2019年11月30日の宝塚大劇場



















タカラジェンヌさんたちのリレーメッセージ、トップスターのあとは、指名方式で一日二人を動画にアップのハイペース。それぞれ伝えたい想いを真摯に自分の言葉で語ってくれています。みなさんほっぺたがふっくらしていたり、髪が長くなっていたり黒髪になっていたりするのでほんとに自粛されているんだなあと。どうやら番手とか関係なくほんとに指名したい人を指名しているみたいで次に誰がくるのか楽しみになってきています。

せおっち(瀬央ゆりあさん)からちなつさん(鳳月杏さん)への流れは、次にくるのはききちゃん以外あり得ないよねという期待しかなく期待どおりでしたけどね。わかる人にはわかる話。ちなつさんもファンの期待をわかっていてききちゃんを指名してくれました。

せおっち主演の『龍の宮物語』、バウホールで上演中でした。オンデマンド配信のミュージッククリップ、素敵でした。来月あたり全編視聴できるかな。





 キキちゃん、男役道での話、ハットをかぶるとき、ハットの右斜めのラインの美しさも意識する、かぶるときも全部みられているぞと意識してゆっくりかぶる、頭のカタチはそれぞれ違うのでどうかぶったら自分がいちばんかっこよくみえるか鏡をみて研究、男役は宝塚を退団したらやることはないと思うので思いっきり楽しみたい。スーツを着るときはまずジャケットをきれいにさばいてからポケットに斜めに手を入れると美しい。
 真摯に男役を追及してきた上級生の余裕と貫禄は爽快。花組時代の映像をみるとさらに力をつけてきているのがわかるし、真風さんとのワンツーが似合いすぎています。再開後が楽しみでしかない。きっとまた会えるよね・・・。