2020年5月1日:2013年『ラファエロ展』
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/99217058969acf431cb1e55370405e7f
ラファエロ・サンツィオ《自画像》
1504-06年
油彩/板 473.3×34.8cm
フィレンツェ、ウフィツィ美術館
「作者の署名はないものの、ヴァチカン宮「署名の間」の壁画《アテナイの学堂》にみられるラファエロの肖像画と非常に似ているため、自画像と判断されている。科学調査により、絵画層の下に非常に丹念に描かれた準備素描が存在することが明らかとなった。フィレンツェ滞在中、ラファエロは故郷のウルビーノに何度か戻っているが、この自画像は、その帰郷の間に、親しい親戚もしくはウルビーノ公爵など宮廷の要人のために制作されたと考えられている。」
(公式カタログより)
「イタリアが現在のような統一国家となったのは、19世紀のこと。ラファエロが活躍した15~16世紀には、教皇領や専制君主が支配する公国など、いくつもの小国に分かれ、領土権をめぐる争いが絶えなかった。戦争に明け暮れる支配者たちは、その一方で、芸術家たちのパトロンとなって文化の発展に努めた。みずからの宮殿に壮麗な装飾を施すことは、他国への財力の誇示につながるからだ。
支配者たちが競い合うようにして文芸の保護に努めた結果、イタリア各地の宮廷は絵画や文学の創作の場となり、華麗な「宮廷文化」が花開いた。ラファエロは、そんな時代の申し子のような画家だった。
(『週刊 西洋絵画の巨匠 19 ラファエロ』小学館ウイークリーブック2009年6月16日小学館発行より)
https://blog.goo.ne.jp/ahanben1339/e/99217058969acf431cb1e55370405e7f
ラファエロ・サンツィオ《自画像》
1504-06年
油彩/板 473.3×34.8cm
フィレンツェ、ウフィツィ美術館
「作者の署名はないものの、ヴァチカン宮「署名の間」の壁画《アテナイの学堂》にみられるラファエロの肖像画と非常に似ているため、自画像と判断されている。科学調査により、絵画層の下に非常に丹念に描かれた準備素描が存在することが明らかとなった。フィレンツェ滞在中、ラファエロは故郷のウルビーノに何度か戻っているが、この自画像は、その帰郷の間に、親しい親戚もしくはウルビーノ公爵など宮廷の要人のために制作されたと考えられている。」
(公式カタログより)
「イタリアが現在のような統一国家となったのは、19世紀のこと。ラファエロが活躍した15~16世紀には、教皇領や専制君主が支配する公国など、いくつもの小国に分かれ、領土権をめぐる争いが絶えなかった。戦争に明け暮れる支配者たちは、その一方で、芸術家たちのパトロンとなって文化の発展に努めた。みずからの宮殿に壮麗な装飾を施すことは、他国への財力の誇示につながるからだ。
支配者たちが競い合うようにして文芸の保護に努めた結果、イタリア各地の宮廷は絵画や文学の創作の場となり、華麗な「宮廷文化」が花開いた。ラファエロは、そんな時代の申し子のような画家だった。
(『週刊 西洋絵画の巨匠 19 ラファエロ』小学館ウイークリーブック2009年6月16日小学館発行より)