たんぽぽの心の旅のアルバム

旅日記・観劇日記・美術館めぐり・日々の想いなどを綴るブログでしたが、最近の投稿は長引くコロナ騒動からの気づきが中心です。

ミュージカル・ゴシック『ポーの一族』-「演劇キック」に観劇&ライブ配信レポート掲載

2021年02月12日 22時33分32秒 | ミュージカル・舞台・映画
2021年1月12日掲載
永遠の時を生きる少年を描く『ポーの一族』上演中&ライブ配信レポート!
http://enbu.co.jp/kangekiyoho/15821/

「三階部分まである松井るみ得意の空間を縦に高く使った装置に、次々と永遠の時を生きる「ポーの一族」が登場してくる様に惹きつけられる冒頭から、作品には大きなスケール感が漂った。特に宝塚版成功の立役者、主人公エドガーを演じる明日海りおが、性別、年齢、役者としての出自が様々に異なる俳優たちの中に、宝塚歌劇時代と変わらぬ姿で立つことそのものが、永遠の少年として生きるエドガーを具現していて、この効果は想像を遥かに超えていた。明日海の発する良い意味の異質な空気感と、エドガーの悲しみ、怒り、愛を繊細に、時に大胆に表現する演技力、瞳の力に吸い寄せられる。」

「ミュージカルの舞台に初めて出演する、ある意味もの慣れていない姿が無垢な雰囲気につながっていて、魂が穢れていない少年としてエドガーがアランに目を止めることを納得させていた。」

「ポーツネル男爵との愛を永遠に結ぶべく、自ら一族になることを選ぶシーラの夢咲ねねは、男爵への愛の深さがほとんど盲信に感じられるほどの強さで迫ってくる。」

「エドガーの妹メリーベルにはやはり元トップ娘役の綺咲愛里が扮し、地毛と見まごうほど似合う金髪のカツラを含め愛らしさ全開。宝塚版上演時にメリーベルを演じた華優希が当時組のトップ娘役ではなかったという、宝塚世界ならではの事情が取り払われたことによって、メリーベルをセンターに置くことに躊躇がなくなり、作品の座りもぐんと良くなった。」

「宝塚OGたちが醸し出すこの世の者でない空気感の中で、全く浮かずにポーツネル男爵を演じている小西遼生のハマり役ぶりが群を抜いて目を引く。誇り高く一族を守り、シーラを愛し、永遠の未来につなげようとする厳格なキャラクターに一分の隙もない。」

 メリーベルのキャラクターがしっかり立っているのはこういうことだったのかと納得、さすがのプロの文章、一般人が言い得ないところをあますところなく言葉にしてくださり、いちいちうなずく、そうそうそう、そういうことが言いたかったのですとうなる。気になっていた、芸達者なアンサンブルメンバーのお名前を紹介してくれているのも嬉しい。

https://twitter.com/poe_musical


 明日のライブ配信に向けて、公式ツィッターが衣装も紹介、ものすごいこだわり、お値段はっていると思いますが豪華。衣装担当は小池先生演出の『エリザベート』『1789バスティーユの恋人たち』『モーツァルト』でおなじみになった生澤美子さん、舞台装置は『モーツァルト』の音符を描いたセット、『1789~』の巨大天井、宝塚ではみりおちゃん主演『ハンナのお花屋さん』が特に印象的な松井るみさん。大千穐楽は『屋根の上のヴァイオリン弾き』と重なるので、明日みないではいられなくなっちゃうじゃないですか。



 明日わたしはほんとに12時までにこのおもい土曜日の体をひきずってかかりつけ医にはいらねばならんのか。眠剤もう少しあるから来週どっかで1時間無給の早退でいこうか。水曜日やっと外に出られる、直帰でいいみたいだから行く時間できないかなあ、などなど。

 現実を考えると希望はどこにもないのでベクトルはマイナス方向にしか向かない。春になったら現実と向き合わなければなりませんが今は現実逃避でいい。脳みそも足腰もすごく疲れているから現実逃避したい。心のエネルギーを満たしてくれる美しいものに飢える。明後日は『アナスタシア』、無事に観劇できますように・・・。

 東京国際フォーラムのCホール入口に写真だけ撮りにいかねば。