平昌パラリンピックが開催。ハンデキャップを持つアスリートたちの活躍が再び日本中に感動をもたらしてくれるでしょう。そんなか、お笑いの感動がもたらされました。先日のR1グランプリで、盲目の漫談師・濱田祐太郎さんが優勝を飾りました。
ここのところR1グランプリでは、裸芸人やコント中心の芸人が活躍する中で、彼は正統派漫談で見事勝利を果たしました。そのネタはいわゆる盲人としての体験から来る自虐ネタですが、自然に笑いを誘う見事なしゃべくりの王道です。
決勝では、僅かにかんだことを反省していましたが、7回の挑戦で初の決勝進出、マツモトクラブやゆりやんの強豪を退けての優勝は見事です。また、話の完成度においては群を抜いていたと思います。
個人的には、漫才や落語、漫談が笑いの王道だと思っていますが、彼のバリアフリーを逆手にとった社会派漫談は、新しい笑いのかたちを生み出し、健常者と障害者の垣根を取り去った心のバリアフリーをもたらしました。今は自らの体験に基づいたネタが中心だと思いますが、いまや数少なくなった漫談師としての大いなる可能性を感じ期待してます。
【R1グランプリ2018】濱田祐太郎の優勝ネタ