65オヤジのスタイルブック

雄勝希望のキャンバス

先日、テレビで、左官職人の挾土秀平氏の手により「雄勝希望のキャンバス」が紹介されていた。

プロフェッショナル仕事の流儀でも紹介された挾土氏とその仲間の手による白漆喰の巨大な壁は、下地となる材料に震災瓦礫を用いています。

その下地は、地元雄勝町の人たちにより固められた共同作業によるものです。その壁をキャンバスに見立て、雄勝の人々がメッセージを書き込み、中央には、漫画家の井上雄彦氏が描いています。

その井上氏の作品は、雄勝に生きる三兄弟。雄(たける)、勝(まさる)、希望(のぞみ)の名で、海をまっすぐに見つめる姿は、復興への力強い勇気を感じます。

傍らには、桜の木。津波の後に、目を出した桜の苗木から地元青年会の願いが込めれています。この桜には、春に人々の手形による花が咲き誇るそうです。

新しく生れた震災のシンボル。それぞれの異なる思いが詰まった大きな壁画は、自然の驚異と対峙するように、大きな心の壁となって人々守り続けてくれると思います。


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