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クリムト・黄金の騎士をめぐる物語 愛知県美術館

愛知県美術館にて開催中のクリムト・黄金の騎士をめぐる物語展を観賞。

今回の展覧会は、愛知県美術館の所蔵作品である「人生は戦いなり(黄金の騎士)」の作品にクリムトの初期作品やワシントンナショナルギャラリーの赤子や豊田市美術館の所蔵作品のオイゲニア・プリマフェージの肖像などの晩年の油彩画に素描作品をくわえたクリムトの生涯をたどりながら、活躍の舞台となったウイーン工芸美術学校、分離派のクリムト周辺の作家たちの作品をくわえた、ウイーン世紀末の芸術を網羅した展覧会となっていました。

ウイーン世紀末の巨匠、グスタフ・クリムトの作品は、ウイーンでは国外の持ち出しが困難なことから、このようなクリムトにスポットを当てた展覧会は貴重です。

愛知県美術館の黄金の騎士の謎をいくつかの視点で紐解き、また晩年の傑作のひとつである「赤子」の作品には、ジャポネスクの影響がダイレクトに表現され、クリムトの装飾美の作品とは、一味違う日本特有の造形的な優美さを感じました。

クリムトをめぐる人々の作品に着目すると、ウイーン世紀末の豊かな芸術表現の世界にも魅了されます。

愛知県美術館では、2月11日まで開催され、その後、長崎、宇都宮と6月まで巡回されます。愛知県の2点の油彩画も当分の間当地で観れなくなります。

ぜひ、この機会に作品を巡る物語を感じてみてはどうでしょう。今までとは違うクリムトの芸術世界を堪能できると思います。


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