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65オヤジのスタイルブック

65才茶々丸のスタイルブック。様々なカルチャーにふれて養ったライフスタイルを紹介

ジャン=ミッシェル・フォロン展 名古屋市美術館

2025年01月24日 | 【美術鑑賞・イベント】
今回の美術展レビューは、名古屋市美術館で開催中のジャン=ミッシェル・フォロン展をお届けします。
ジャン=ミッシェル・フォロンは、ベルギーを代表するアーティストで多彩な表現方法で20世紀後半に活躍したアーティストです。
 
僕も20代の頃からフォロンのグラデーションを生かしたやわらかい水彩画好きで、楽しみに没後20年、日本では30年ぶりの展覧会を楽しみしていました。
フォロンは、アメリカの雑誌「ザ・ニューヨーカー」で挿絵が掲載されたことで一躍人気者となります。
 
フォロンの作品の特徴は透明水彩を用いてグラデーションで表現される幻想的な画風や鮮やかな色彩で制作されたシルクスクリーン版画による空想的な世界。一方でアムネスティ・インターナショナルのポスターデザインに代表される社会問題や社会風刺をテーマにした作風もあるのですが、すべての作品にフォロン独特のウイットに富んでいて、誰もが彼の世界にスーッと入り込む魅力があります。
 
今回の展覧会は、彼の集大成的な回顧展となっており、ドローイング、水彩画、版画、ポスター、彫刻にオブジェ、写真にアニメーションと多彩な世界が一挙に紹介されています。自らを空想旅行の案内人と名乗っていたフォロン。訪れた人を夢の世界に誘ってくれます。
 
会期は3月23日まで。4月5日からはあべのハルカス美術館で開催されます。ぜひフォロン共に空想旅行を楽しんでみてください。
 


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