昨日インターネット業界にとって驚愕のニュースが。
ヤフージャパンの孫正義氏が、ヤフーショッピングとヤフーオークションの出店料、ロイヤリティーなどをすべて無料にすると発表しました。
このニュースに、僕もネットショップを運営する側として驚きが隠せません。現在、弊社は自社サイトと楽天市場を中心に運営しているのですが、ヤフーショッピングとヤフーオークションから撤退しました。その矢先のニュースに、とりあえず再度出店申し込みをしました。
ただ、今回のEコマース革命は、出店側にはメリットがあるものの、消費者にメリットがあるのか、疑問を感じます。今回の発表で、ショッピングとオークションに出店する数は著しく増加するでしょう。
しかしながら、消費者の選択の幅が広がると同時に購入に対する自己責任も問われきます。最近ショッピングサイトを丸ごとコピーする詐欺サイトが増えています。モールに依存している消費者はモールの信頼性の中で購入するケースが多く。アマゾンや楽天にまで、多大な影響を与えるか疑問です。今回の流れの中で、消費者の立場から、ストア出店の詳細に目を通してみるのも、購入の際の参考になるかと思います。
ヤフーショッピングでの購入の際には、他モールなどのリンク先のチェックや会社概要、訪販法の表記などの閲覧が必要不可欠だと思います。
孫正義氏は、今回のEコマース革命と言う大義名分の裏には、ヤフーの持つ豊富なコンテンツの利用者拡大や信頼性を確保するための広告収入や楽天とPontaカード提携による流出を防ぐためのTポイントカード会員拡大など、ヤフー全体の強みをさらに強化する狙いがあると思います。
サプライズな話題を常に提供してきた孫氏の今回の発表。日本の流通業界にどんな影響を与えるか注視しながら、出店者、消費者、国民のそれぞれの立場から冷静に分析する必要を感じました。