以前にも書きましたが、僕は小林製薬のファンです。今日の経済ニュースで、小林製薬の企業戦略が紹介されてました。
なるほど、この記事を読むと僕が以前から感じていた、この会社のユニークさが理解できました。
同社が人気商品を量産している秘訣には、消費者も気付いていない「あったっらいいな」の製品を発掘、製造して、わかりやすいネーミングで消費者の認知度を高めて、ニッチ需要を開拓する戦略で着実に利益を伸ばしているそうです。
それを野球にたとえると一発逆転のホームラン狙いではなく、着実にヒットを重ねて点を取っていく。安打製造機を目指しているのです。
そうした戦略をもつ会社の社員から提案されるアイデアは年間3万6000件にも及び、採用、不採用に関わらず社長が出席するアイデア会議で分析、評価をされるそうです。
また、新製品の売上高比率が高く、ヒット商品に頼らず「継続は悪、変化は善」の姿勢で臨み危機感を持つ続けている点も、ヒット商品に依存しがちな企業との違いを感じます。
CMにもその姿勢が現れていて、15秒のCMにありがちなイメージ広告を一切せず、消費者の問いに答える形で製品のわかりやすく伝えている点も他者とは異なります。
メジャーで大きな成功を収めているイチロー選手は、あえてホームランを狙わず、ヒットを稼ぐことでその地位を固めてきました。
小林製薬の、イチローのような業界の安打製造機としてこだわり続けた結果が、今日の成功に結びついたと改めて感じました。