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映画 ソウルメイト/七月と安生

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映画館で観れなかった作品をDVDで観る今回のレビューはデレク・ツァン監督のデビュー作「ソウルメイト/七月と安生」です。

今回の作品は、2020年から2021年の話題作や隠された名作が多数配信されているアマゾンプライムで視聴しました。デレク・ツァン監督は過去に紹介した「少年の君」で注目を集める気鋭の新人監督で香港アカデミー賞で12部門にのノミネートされています。主演は少年の君でヒロインを演じたチョウ・ドンユイが主演を務めています。

物語は二人のネットで話題の自伝的青春小説「七月と安生」。映画化のためにモデルとなった二人の女性のうち原作者の行方がわからず、もう一人のモデルとなった女性、チョウ・ドンユイ演じる安生のもとに映画会社から連絡が入ります。安生は原作者のことは知らないと嘘を付くが、七月と安生は幼き頃からの親友(ソウルメイト)だった。

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少女時代から始まる七月と安生、二人の好対照な性格と生活環境、恋人の出現など出会いと別れを繰り返し二人の人生が交錯しながら進んでいきます。また二人の背中合わせのような性格と境遇、ソウルメイトとしての運命的な別れと出会いに安生を演じたチョウ・ドンユイと七月を演じたマー・スーチュンの陰と陽の演技が見事で心打ちます。さらに安生の現在を組み込みながら、徐々に真相が巧みに明かされるサスペンス仕立ての展開も濃密で飽きさせません。そして迎えるクライマックスがまさにソウルメイトです。

少年と君では境遇の違う少年少女の美しくも儚い人生をストレートに描いた力作でしたが、今回の映画はデビュー作にして完璧な名作で、映画ファンなら文句なしに高評価する作品だと感じます。


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