人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

ABC関係

2009-02-09 23:35:21 | 出来事
最近こんなシーンに遭遇しました。

A君、B君、C子ちゃんが一緒に食事していました。

A君:「C子ちゃんって結構ドジだよね!」
B君:「そうだね。」
C子ちゃん:「B君ったらひど~い☆」
(B君:「あはは☆」)

C子ちゃんは、ネタ提供したA君にではなく会話に何の価値も付加してないB君に向かってそういうと、B君にポカポカパンチをお見舞いしていました。

しかし、B君とC子ちゃんは恋愛関係になく、A君も別にC子ちゃんが好きなわけでもない様子。一番確かなのは、C子ちゃんがA君には興味がなく、少なくてもA君よりはB君と絡みたいということでしょうか。

そのとき、似たシナリオを思い出しました。

部長:「この戦略はリスクが高すぎるから採用すべきではない。」
社長:「そうか、そうだな。」
課長:「さすが社長!」
(社長:「まあな。」)

A君も、部長も、心中穏やかではないでしょう。B君と社長も、C子ちゃんと課長も、A君・部長に気を使わないのは自己中心的過ぎます。ちょっと飛躍しますが、著作権の精神に反しているとすら思えます。

ほとんどの人は自分の手柄を無償で譲れるほど単純でもブッダでもありません。A君はC子ちゃんが好きなわけでもないし、一部「ぶっちゃけどうでもいい」と思いながらも、なんとなく腹立たしく感じることでしょう。

また、もしB君と社長が同一人物だったとしたら、後者のケースでは部長を褒めるなどできても、前者の状況だったら「大したことじゃないから別にいいだろう」と思ってしまうかもしれません。

しかし、このABC関係を体験するとしたら、
①自分がA君だったら、B君とC子ちゃんを許してあげたい
②自分がB君かC子ちゃんだったら、A君に話題を振ってあげたい
と思います。

我々はおそらく、どこかでA君・B君・C子ちゃんすべての立場を経験していると思います。このABC関係が生じたとき、まずその状況に気づき、A君の立場に置かれても気にせず冷静を保てるようにし、B君かC子ちゃんの立場にあったら速やかに、そしてさりげなく、事実関係を正す(?)方向に動けるようになりたいと思います。

そして、「ひとつの状況でA君的な思いをしているのだから他のグループではB君的な、働かざる者が食っている状況もあったっていいじゃないか」という考え方もやはり間違っていて、これは「先輩にいじめられたから後輩をいじめる」に近い発想です。どっちみちゼロサムゲームといっても、各個人にとっていじめる&いじめられる状況が両方ある世界ではなく、どちらも存在しない世界の方が魅力的ではないでしょうか。もちろん、A君のような思いばかりしている人もいれば、いじめられるだけの人もいるわけですし。

ヒトは、自惚れるか傷付くまで優しい生き物です。
自分も、他人も、優しいままに保ちたいですね。

1 コメント

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Unknown ()
2009-02-11 22:35:24
時々自分をふりかえります。与えすぎてないだろうか頼りすぎてないだろうか。バランスをとることは大切。恋愛も友情も同じだと思います。
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