人生論:「生涯発展途上」を目指して

消化器内科医になった起業家・弁護士・会計士、岡本武士による人生論や新たな視点の提供、身の回りの出来事に対するコメント等。

左手による脳の活性化

2010-12-09 00:05:12 | 出来事
最近、周りに呆れられながらも左手を使う練習をしています。みなさんも一度はやってみたことがあるのではないでしょうか。

個人的には、右手に怪我をすることが多く、そのたび左手の達人になろうと思いましたがすぐ諦めていました。

先週はじめたばかりですが、取り組んでいる課題としては

ペンで下線を引く(文字はまだ無理)
ペットボトルのキャップを開ける
はさみを使う
歯を磨く
糸ようじを使う
箸を使う

といったところです。箸には手こずっていて、食事がゆっくりになってしまいます。しかし食べ終わる頃には満腹感が出てくるので、実はダイエットにもなっているのかもしれません。

利き手ではない手を使うと脳が活性化されると言われますが、左手をうまく操ろうとすると新たな神経のつながりができるのは頷けます。しかしそれは、ただ単に左手を使っているからではないと思います。

箸を使うのは非常に大変なことだということに気付きました。今まで意識したことがないのですが、箸を使って食事を採るためには色んな動作が必要です。

挟む
刺す
切る
寄せる
すくう
引き離す
はがす
混ぜる・卵を溶く
箸にくっついたものをもうひとつの箸で擦り落とす
食べ物を上にのせてバランスを取る
流し込む

などなどです。左手を使うときには右手の見本に従い、ひとつひとつの動作をこのように分類して考えざるを得ません。動作が変わると驚くほど実行できませんから。

左手はこのように、日常に色んな「気付き」をもたらしてくれました。

あともうひとつ。自分は「ピアノを弾くから左手は他人より器用だろう」と思ってましたが、今はおごりだったと反省しています。右手は左手ができない何万もの動作をこなしていたのです。ピアノはそのごく一部でした。

何事も自然にやってしまう完璧な先輩(右手)に追いつくことを目指し、今日も左手を活用していきたいと思います。

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