夏休みで中国情報も見ていなかったので頭がボケています。リハビリのつもりで。
靖国神社はアジアの不安定要素になる -新華網 2006.08.04 08:02 CST-
8月15日、日本が降伏した日が近くなり、人々の目が靖国神社へと集まる。あの2461584個の「皇軍に殉死」した位牌の収められた場所がまたにぎやかになってくる。
(後略)
意味不明な「陛下発言メモ」に対して突っ込まなかった新華網がなにやら載せ始めました。
この記事は靖国参拝を3点から分析していまして。
1.東京裁判の正当性を否定し、日本の対外侵略戦争を全面否定するための施設だ。
2.靖国参拝は小泉によって日本と中韓などの国際闘争の手段に変えられたのだ。
3.小泉以降も日本の右翼保守勢力は靖国、教科書問題で中韓に挑戦し続けるだろう。
で、この「挑戦」に対抗するには、中韓を含む国際社会は、侵略された悲しみを乗り越え、正義で邪悪を圧倒しなければならない、のだそうです。
なんかもう「米、英、オーストラリアと統一戦線を形成して」だの、「靖国問題はアジア、太平洋地域の新たな不安定要素になっており、米、英、オーストラリアを含む国際社会に危害を及ぼす」だの、筆が滑ったというよりはむしろ「イチャモン」の世界。
もともと、この問題はイチャモンですけどさ。
敢えて、この記事を取り上げてみたのは、「2461584個の「皇軍に殉死」した位牌」の他に、東京裁判正当性云々の中に次の一文があったからでした。
靖国神社が祀る246万数の位牌は、取るに足らない日本の国内戦争で戦死した取るに足らない万余人を除けば、残りの90%以上はすべて日本の対外侵略戦争の侵略者で、東京国際法廷の判定する12人のA級、1千数名のB、C級の戦犯を含んでいる。
もうA級戦犯を祀っているのが問題ではなくなったらしい。
内戦で戦死された一万名余りを「とるに足らない(原文「区区」)と言い切る人命軽視なんだか、人種差別なんだかのセンスも凄いですけど、結局イチャモン。
それにしても、↓のような発表があったその日にこんな記事をのせるとは、間が悪いというか、抜けているというか。
官房長官「靖国参拝、したかしないか言う気ない」 -nikkei net 2006.08.04 11:26 JST-
こんな記事で国民を焚きつけておいて、小泉が15日に参拝したらどうするんですかね?