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四生の盲者日記

妄想による愉快な国際時事ネタ解釈

懐かしい

2006-08-10 20:20:25 | 雑感

人民日報社説:熱烈祝賀『江沢民文選』出版発行 -2006.08.09 19:55 CST-

「革新的理論の成果、科学的実線の指南---熱烈祝賀『江沢民文選」出版発行。全党同志、全国各民族人民が切に希望した『江沢民文選』が発行された」から始まり、「中国的マルクス主義の光芒は、中華民族の偉大なる復興の旅路を照らし、中国人民が中華民族の偉大なる復興と新たな輝煌を不断に創造するよう必ずや激励する事だろう」で締めくくられる、なんとも懐かしさを覚えるような威勢のよさ。
 筆者は胡耀邦時代にしばらく北京で暮らしていたことがある。ここ数十年は中国といえば地方ばかりで北京にはいっていないので現在の北京の様子は全く知らないのだが、当時の北京では街中到るところにこの手の文句が書いてあった。
 一見アナクロな文章で江沢民を持ち上げているのかと思いがちな社説だが、よく読むと文章の要所要所に「科学的」「胡錦涛」「党の軍に対する指導性の堅持」などが出てきて、光沢民への意識が微妙に胡錦涛に誘導されるようになっている、考えすぎだろうか。


本当かな?

2006-08-09 21:14:22 | 雑感

「国連安保理決議直後朝中関係険悪」 -中央日報電子版 2006.08.08 09:33 KST-

 本当だとすれば、朝鮮は根拠なく中国をあてにしていたという事になる。体制を擬人化する見方は、分かりやすい分だけ構成員個人の考えが見えにくくなり筆者は否定するのだが、思わず「甘え」という単語が頭に浮かんだ。
 どうやら朝鮮は中共の現状を正等に評価した上で暴発した訳ではなく、逆に過大に評価した結果ああなったようだ。
 古代中国の縦横家のイメージが強い為か、アジアでは外交をカードと捉える傾向が強い。私見を述べさせてもらえば、そんなものではなく単純に国力そのもののぶつかり合いに他ならない。基礎体力のない国が乾坤一擲の大博打を打ったところでじわじわ日干しにされるのが落ちである。
 一発のミサイル、または口先でどうこうできるような問題ではない。ましてや外交官が駄々をこねたり、これまでの同盟国をけなしその敵国との親密ぶりをアピールして国際問題が解決するわけがない。


ガス

2006-08-08 21:38:09 | 雑感

中国海洋石油、東シナ海の「春暁」ガス田で生産開始 -ロイター 2006.08.05 13:14 JST-

 [北京 4日 ロイター] 中国大手石油会社、中国海洋石油(CNOOC)(0883.HK: 株価, 企業情報, レポート)は、東シナ海の日中中間線付近で開発を進めていた白樺(中国名・春暁)ガス田で生産を開始した。
 同社の親会社、中国海洋石油総公司がウェブサイト(www.cnooc.com.cn)で明らかにした。
 同サイトによると、現地を視察した張国宝・国家発展改革委員会副主任は「春暁はすでに完全に生産段階に入った」と表明。「下流部門のユーザーが不足しているため、開発ペースが制限される」とし、CNOCCにガスの販売先の確保を求めた。
 同社は、春暁の生産を今年前半に開始すると表明していたが、これまで、この問題に関するコメントは避けていた。
c Reuters 2006. All Rights Reserved.

中国海洋石油、「春暁」ガス田は生産段階との記載をサイトから削除 -ロイター 2006.08.08 10:34 JST-

 [北京 7日 ロイター] 中国海洋石油(CNOOC)は、東シナ海の日中中間線付近にある「白樺」(中国名・春暁)ガス田において、上場子会社が生産を開始したとの記載を、自社ウェブサイトから削除した。
 サイトの問題の部分では、中国国家発展改革委員会の張国宝・副主任の発言として「第一期工程はすでに全面的に生産段階に入った」と書かれていた。日本政府は、中国側に事実確認を要請していた。
 この件に関する中国海洋石油のコメントは現在、入手できていない。
c Reuters 2006. All Rights Reserved.


 国内向けに副主任の舌が滑ってしまい、正直に喜んだ中国海洋石油がサイトにのせたら日本政府に揚げ足とられ、あわててなかった事にした、のだろう。
 外交問題は別にして、上の記事にある「下流部門のユーザーが不足している」このセンテンスが本当なら、「設備的にはいつでも掘れるけど、掘っても需要がないので掘らない」といっているように思える。ここのガス田は採算がとれないと、日本側では初めから言われていた。
 どうもこの問題、中国にとっては政治的とか、エネルギーが逼迫しているとかの下馬評とは異なり、単純に調査不足から始まり体面で加速しただけのようだ。中国に限らず、大きな組織にはよくある話。

 なにやらミサイルについて、新事実が出たようですが後日ということで。


靖国を巡る新たな

2006-08-04 19:22:24 | 雑感

 夏休みで中国情報も見ていなかったので頭がボケています。リハビリのつもりで。

靖国神社はアジアの不安定要素になる -新華網 2006.08.04 08:02 CST-

8月15日、日本が降伏した日が近くなり、人々の目が靖国神社へと集まる。あの2461584個の「皇軍に殉死」した位牌の収められた場所がまたにぎやかになってくる。
(後略)

 意味不明な「陛下発言メモ」に対して突っ込まなかった新華網がなにやら載せ始めました。
 この記事は靖国参拝を3点から分析していまして。
1.東京裁判の正当性を否定し、日本の対外侵略戦争を全面否定するための施設だ。
2.靖国参拝は小泉によって日本と中韓などの国際闘争の手段に変えられたのだ。
3.小泉以降も日本の右翼保守勢力は靖国、教科書問題で中韓に挑戦し続けるだろう。

 で、この「挑戦」に対抗するには、中韓を含む国際社会は、侵略された悲しみを乗り越え、正義で邪悪を圧倒しなければならない、のだそうです。
なんかもう「米、英、オーストラリアと統一戦線を形成して」だの、「靖国問題はアジア、太平洋地域の新たな不安定要素になっており、米、英、オーストラリアを含む国際社会に危害を及ぼす」だの、筆が滑ったというよりはむしろ「イチャモン」の世界。
もともと、この問題はイチャモンですけどさ。
 敢えて、この記事を取り上げてみたのは、「2461584個の「皇軍に殉死」した位牌」の他に、東京裁判正当性云々の中に次の一文があったからでした。

靖国神社が祀る246万数の位牌は、取るに足らない日本の国内戦争で戦死した取るに足らない万余人を除けば、残りの90%以上はすべて日本の対外侵略戦争の侵略者で、東京国際法廷の判定する12人のA級、1千数名のB、C級の戦犯を含んでいる。

 もうA級戦犯を祀っているのが問題ではなくなったらしい。
 内戦で戦死された一万名余りを「とるに足らない(原文「区区」)と言い切る人命軽視なんだか、人種差別なんだかのセンスも凄いですけど、結局イチャモン。

 それにしても、↓のような発表があったその日にこんな記事をのせるとは、間が悪いというか、抜けているというか。


官房長官「靖国参拝、したかしないか言う気ない」 -nikkei net 2006.08.04 11:26 JST-

 こんな記事で国民を焚きつけておいて、小泉が15日に参拝したらどうするんですかね?