中国海洋石油、東シナ海の「春暁」ガス田で生産開始 -ロイター 2006.08.05 13:14 JST-
[北京 4日 ロイター] 中国大手石油会社、中国海洋石油(CNOOC)(0883.HK: 株価, 企業情報, レポート)は、東シナ海の日中中間線付近で開発を進めていた白樺(中国名・春暁)ガス田で生産を開始した。
同社の親会社、中国海洋石油総公司がウェブサイト(www.cnooc.com.cn)で明らかにした。
同サイトによると、現地を視察した張国宝・国家発展改革委員会副主任は「春暁はすでに完全に生産段階に入った」と表明。「下流部門のユーザーが不足しているため、開発ペースが制限される」とし、CNOCCにガスの販売先の確保を求めた。
同社は、春暁の生産を今年前半に開始すると表明していたが、これまで、この問題に関するコメントは避けていた。
c Reuters 2006. All Rights Reserved.中国海洋石油、「春暁」ガス田は生産段階との記載をサイトから削除 -ロイター 2006.08.08 10:34 JST-
[北京 7日 ロイター] 中国海洋石油(CNOOC)は、東シナ海の日中中間線付近にある「白樺」(中国名・春暁)ガス田において、上場子会社が生産を開始したとの記載を、自社ウェブサイトから削除した。
サイトの問題の部分では、中国国家発展改革委員会の張国宝・副主任の発言として「第一期工程はすでに全面的に生産段階に入った」と書かれていた。日本政府は、中国側に事実確認を要請していた。
この件に関する中国海洋石油のコメントは現在、入手できていない。
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国内向けに副主任の舌が滑ってしまい、正直に喜んだ中国海洋石油がサイトにのせたら日本政府に揚げ足とられ、あわててなかった事にした、のだろう。
外交問題は別にして、上の記事にある「下流部門のユーザーが不足している」このセンテンスが本当なら、「設備的にはいつでも掘れるけど、掘っても需要がないので掘らない」といっているように思える。ここのガス田は採算がとれないと、日本側では初めから言われていた。
どうもこの問題、中国にとっては政治的とか、エネルギーが逼迫しているとかの下馬評とは異なり、単純に調査不足から始まり体面で加速しただけのようだ。中国に限らず、大きな組織にはよくある話。
なにやらミサイルについて、新事実が出たようですが後日ということで。