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四生の盲者日記

妄想による愉快な国際時事ネタ解釈

【雑感】中国公安省、日本で農薬混入示唆 「袋の外からも浸透」【和文/朝日】

2008-02-28 20:14:45 | 雑感

http://www.asahi.com/national/update/0228/TKY200802280135.html

 中国製の冷凍ギョーザ中毒事件で、捜査にあたっている中国の公安省と国家品質監督検査検疫総局は28日午前、北京市内で記者会見した。同省幹部は有機リン系農薬成分メタミドホスは包装の外側から染み込むという実験結果を公表。中国内で冷凍ギョーザにメタミドホスが混入した可能性は「極めて低い」と述べ、明言は避けたが、日本国内で混入したとの見方を強く示唆した。

 日本側はメタミドホスが外部から浸透することはないとみており、両国当局の見解対立が表面化した形だ。1時間半に及ぶ記者会見は中国中央テレビが生中継。日中間で協力をうたっているものの、真相解明への取り組みは難航しそうだ。

 今回の事件で同省幹部が記者会見するのは初めて。同省刑事偵査局の余新民副局長は、冷凍ギョーザの製造元である河北省石家荘の天洋食品の従業員ら55人を調べたが、毒物混入の疑いは見つからなかったと述べた。

 同省物証鑑定センターの王桂強副主任は、サンプル実験の結果、「完全に密封されたギョーザの袋の外側からでも、メタミドホスは内部に染み込む」との結論に達したと語った。

 日本の警察当局が日本国内での混入の可能性が低いと判断したことについて余氏は「時期尚早」であり、そうした見解をメディアに公表したことや、日本の警察当局に物証や鑑定結果を見たいと申し入れたが拒否されたことなどに対し「非常に遺憾」と述べ、日本側を批判した。

 また、同総局の魏伝忠副総局長は、今回の事件が残留農薬による問題ではなく人為的に引き起こされたものであるとの見解を改めて示した。


以下新華社:

総括的な記事
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-02/28/content_7684684.htm

質総局発表内容
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-02/28/content_7684538.htm
要約:日本から持ち帰ったサンプルを分析したが、メタミドホスは検出されなかった。残留農薬の問題ではない、犯罪である。

公安部発表内容
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-02/28/content_7684613.htm
要約:
1.原材料にメタミドホスは混入は発見されなかった。
2.製造工程でも、共同作業による相互監視、監視カメラ、品質担当者のパトロール、によりメタミドホスを混入できる状況にない。
3.輸送過程でも、コンテナに入れられており異常はない。
4.事情聴取でも関係する55人全ての供述に矛盾はなく、不審者はいなかった。
5.実験によると、-18℃の環境下で、10%、30%、60%のメタミドホス溶液は10時間で包装の内側に浸透が確認された。
6.日本は物証も渡さない捜査内容も教えない現場検証もさせない、遺憾である。
よって、メタミドホスが中国国内で混入された可能性は極めて小さい。

公安部実験結果:
http://news.xinhuanet.com/politics/2008-02/28/content_7684831.htm
要約:
1.もっと調査しなければならない
2.科学的、客観的な試験をしなければならない
3.勝手にマスコミに発表するのは遺憾
と日本人に言ってやった。
 日本人は「密封した袋の中から検出されたのだから、密封以前、つまり工程内で混入された」と主張するが、我々の実験ではメタミドホスは袋を浸透するのだ。


 朝日もここまでよくまとめている。
 尚、子供じみた言い訳に見えるかもしれないが、彼等にとっては「科学的かつ客観的な、世界に通用する中華理論」のつもりなのである。

 ここまででも、日本における中毒事件の反応としては「BSEでも経験している通り、そのような言い草では日本の消費者には「逆切れ」だと思われるだけで通用しない。中国製がスーパーから消え去るだけであり、中国にとって資本主義は付け焼刃に過ぎなかった」という結論になるのだが、更にこれにオチが続く。


質問:
日本警察は物証としてメタミドホスの不純物を提示してきた。国連の規定によればメタミドホスには不純物が認められている、よって不純物が混じっているのは当然だ。
公安の回答:
鋭い質問です、国際化自由化が進む今日、いかなる国家も禁制物の流入を防止することはできない。
質総局の回答:
補足します、メタミドホスの件は生産国を特定するという、科学の問題だ。古今東西、組織的な陰謀は秘匿されてきたからこそ陰謀なのだ。今回のギョーザ中毒事件も、外国から非合法に日本に持ち込まれた可能性もある。

 記者は記者で、日本国内では不純物がほとんど混じっていないメタミドホスしか流通していないことを知らない、としか思えない質問をするわ、公安も質総局も陰謀論に逃げるわ。14:00現在、国内の記事でもここまで紹介しているものがないのも、あまりにも馬鹿馬鹿しいからだと思われる。
 ショッカーの仕業にでもした方がまだましだ。ああ、日本人に被害が出ているので死ね死ね団だな。


 おそらくこれで幕を引いたつもりなのだろうが、中国当局者には状況を把握する能力も、状況に対処する能力も共にない事を日本の販売者、消費者に自ら暴露したにすぎず。日系企業が製造するものを含めて、日本中の小売店から中国製の食品が消える。


【雑感】日米のミサイル防衛に懸念 制服組トップ会談で中国【和文/中日】

2008-02-28 20:13:48 | 雑感

http://www.chunichi.co.jp/s/article/2008022701000679.html

 【北京27日共同】中国人民解放軍の陳炳徳総参謀長は27日、中国を訪問している防衛省の斎藤隆統合幕僚長と北京市内で会談し、日米両国が共同で開発、運用を進めているミサイル防衛(MD)に言及、台湾情勢に影響を及ぼす可能性を指摘するなど懸念を表明した。

 これに対し斎藤統幕長は「ミサイル防衛と台湾は全くリンクしていない」と強調。会談後、記者団に「(日本側の立場は)ご理解していただけた」と語ったが、日中制服組トップの間でMDに対する受け止め方に開きがあることを印象付けた。

 2006年3月の陸海空3自衛隊の統合運用で自衛隊制服組トップの統幕長ポストが創設されて以来、統幕長が公式訪中するのは初めて。

 曹剛川国防相も斎藤統幕長と会談し、東シナ海などで不測の事態が起きた場合の日中連絡メカニズムの確立に強い期待感を示した。


「日中制服組トップの間でMDに対する受け止め方に開きがあることを印象付けた」
もなにも。 
 軍事的に日中関係は、一方は核ミサイルを向け、もう一方それを迎撃する手段を急ピッチで構築中、といった関係なので、受け止め方に開きがあるのが正しい。
 この記事を書いた記者は、日本と中国が軍事同盟を結んでいると勘違いしているのではないか。


2月28日

2008-02-28 20:13:07 | 歴史上の今日

・新華社(要約)
http://news.xinhuanet.com/newscenter/2008-02/28/content_7675861.htm

194年:台湾人民が2・28決起。

・Wikipedia(抜粋)
http://ja.wikipedia.org/wiki/2%E6%9C%8828%E6%97%A5#.E3.81.A7.E3.81.8D.E3.81.94.E3.81.A8

1947年 - 台湾で国民政府に対する不満から暴動が発生(二・二八事件)。
1967年 - 川端康成・石川淳・安部公房・三島由紀夫らが文化大革命に対する抗議声明発表。

(筆註:二・二八事件では、大日本帝国統治への回帰指向もあったようである。一方では中共の教唆も指摘されており、上記新華社の記載は意味深といえる)