http://www.asahi.com/national/update/0202/TKY200802020235.html
中国製冷凍ギョーザによる中毒事件で、製造元「天洋食品廠公司」の底夢路社長は2日、石家荘市内で記者会見し、ギョーザの製造過程に不備はなかったと強調した。地元・河北省の輸出入検査検疫局の程方局長も同日、同社が有機リン系農薬成分メタミドホスを「使用していなかった」との調査結果を公表した。
冷凍ギョーザによる薬物中毒事件を受けて記者会見する天洋食品の底夢路社長=2日午後5時50分、中国河北省石家荘市で天洋食品が記者会見するのは事件発生後初めて。底社長は冒頭、中毒事件に「とても驚いている。日本の消費者にお見舞いを申し上げ、患者の早期の健康回復を心から願う」と述べた。
一方で、同社は衛生面などで日中両政府が求める水準を保ち、素材の野菜などから残留農薬が検出されたこともないと強調。「製品は工場内の検査ですべての基準に合格している」として、製造・管理体制に問題がなかったとの立場を示した。
そのうえで、今後の調査では中国政府の関係部門や日本側と協力したいとした。
一方、程局長は同社が昨年2月から今年1月にかけて、24回にわたり検査を受けていたと公表。事件後には、昨年10月1日と20日の前後に製造されたギョーザのサンプルを調べたが、メタミドホスは検出されなかったと述べた。
また、同局は工場の生産と加工、管理にかかわる従業員30人からも事情を聴取。不審点はなかったという。
程局長は「(天洋食品が)メタミドホスを使用したことはない。同社は輸出企業だ。日中双方の合意を厳守しなければならない。そうでなければ日本向けの輸出ができない」と述べた。
一方、中毒事件を調査するため2日に訪日する予定だった中国国家品質監督検査検疫総局の李春風・輸出入食品安全局副局長ら5人は、搭乗予定の飛行機が欠航になったため出発できなかった。3日午前にも別の飛行機で向かう予定で、数日間かけて厚生労働省の担当者らと、薬物の混入経緯の調査や再発防止策について協議する。
■生協連「原料に混入、考えにくい」
日本生活協同組合連合会(日本生協連)は2日、問題の冷凍ギョーザを製造した天洋食品の工場点検について途中経過を発表した。原料の生産や検査記録にメタミドホスが使われた記載はなかったという。「原料を通じて農薬がかなりの濃度で紛れ込むことは考えにくい」とした上で、工場での加工段階での調査を今後本格化させる。
日本生協連は、混入を知った翌日の1月30日から冷凍食品部の担当職員を現地に派遣。輸入元のジェイティフーズの親会社・日本たばこ産業、天洋食品とジェイティフーズを仲介した双日食料の社員らとともに工場に入り、調査を続けてきた。
工場長や副社長、品質管理部長、原料仕入れ担当者らへの聞き取りを1日までに実施。原料の入荷や産地、検品、野菜洗浄、工場内での殺虫剤の使用状況など主に9項目の記録に当たった。
その結果、中毒症状が出た昨年10月20日製造のギョーザの主な使用原料に、農薬としてメタミドホスが使われた記録はなかった。同日の製造分ではないものの、昨年7月と同10月実施のニラとキャベツの残留農薬検査では、問題がなかったことが確認されたという。工場内の殺虫のために昨年2回やった燻蒸(くんじょう)にもメタミドホスは使われていなかった。保管も確認されなかった。
現時点までの調査は、原料に使われた野菜や肉についての記録が中心。飯村彰常務理事は「こういう管理状況で原料から農薬がかなりの濃度で紛れ込むことは考えにくい。工程か流通経路で故意または事故で入ったと考えて調査していく」と話した。
今後は、従業員の私物持ち込みの可能性や使用薬剤の保管状況など工場内の調査を本格化するほか、包装材のメーカーにも立ち入り点検を予定。野菜の生産地を実際に訪ねて確かめる作業も始めているという。
この件については、事件なのか事故なのか情報が少なく未だにわからない。その中でこの記事は、事実報道ではあるのだろうが、記事だけ読んでいると、兵庫を千葉の明らかに中毒をおこした被害者すらいなかったように思えてくる。
よって妄言に入れた。
多少の分析もどきは、雑感にて。