妄想による愉快な国際時事ネタ解釈
四生の盲者日記
高速鉄道
高速鉄道が解放軍の即応性を上げるだろう、との記事。
・中国鉄道高速化で、解放軍の快速機動能力は飛躍的に向上(中文、中国国防報)
http://news.xinhuanet.com/mil/2007-04/23/content_6015465.htm
シベリア鉄道を見ても分かるように、確かに鉄道は兵力展開の有効な手段である。その一方で(素人考えとして)、狭い国土を限られた兵力で機動防御しなければならない日本と異なり、中国は国土が広すぎるので、現行の軍管区方式の方が外敵や内乱に対する兵力機動としては優れているように思える。歴史的に見ても、あの地域に勃興した王朝は中央兵力、と地方兵力の二本立てで対応してきている。
更には、あの地域を支配していた勢力が中央軍と地方軍に分けて整備していた歴史からもそれは正しいように思える。
まあ、反政府勢力だろうが、外敵だろうが最悪48時間で中国の端から端まで兵力を戦略機動できる手段がある、という事実が安心材料なのだろう。
個人的には、中共が一番恐れているのはクーデターかと思う。
ただし現在運べるのは兵員のみなので、記事に書いているように、重装備を運ぶためには日本でも昔考えていた貨物新幹線の車両を開発する必要がある。
記事中でも度々述べているように、高速鉄道は「国産」なので、貨車もすぐに開発できるのだろう。
この記事は後の方で
「自力で神船から殲-10から高速鉄道までの先進技術を成功させた、世界に冠たる中国!」
の意識が強すぎて、引く。
私見として、敵に勝たなければならない以上軍人は合理的でなければならない。プロパガンダに頼る軍隊は、勢いは良くても最後は負けると考えている。
小平が立て直した解放軍は、合理的な考え方をしていたが、世代交代が進みまた先祖がえりをしたようで多少は安心してみている。
とはいえ、あの軍事費の伸びは脅威でしかない。