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『辱華』

・外国映画の『辱華』調査、誰が我々の神経を逆なでするのか(中文、国際先駆導報)
http://news.xinhuanet.com/world/2007-04/06/content_5942272.htm

『パイレーツ・オブ・カリビアン/ワールドエンド』(http://www.disney.co.jp/pirates/)の予告編が中国国内で流され、チョウユンファ演じる中国系の海賊(画像参照)が『辱華』だとして
「多くの人が、これは華人のイメージを辱めるものだ、としてネット上で大きな論争となりました」という記事。
 同じような例として、『ダニー・ザ・ドッグ』におけるジェット・リー、『SAYURI』におけるチャン・ツィイーが上げられている。
 記事そのものは「たかが娯楽作品にでてくる1キャラクターに目くじら立てるのも大人気ない」という方向に誘導しようとしているのがミエミエなのではあるが、徹頭徹尾、ためらい無く使用されている『辱華』なる単語のお陰でなんともいえない文章になっている。

「華を辱める」という意味であるのは直ぐ分かるが、『辱華』という単語はどうにも翻訳しにくい。
「華」とは民族、というか古代中国における文明そのもの、であり。それを辱められた臆面なく口に出来るほど、民族主義というものに慣れていない。換言すれば、そこまで民度が低くない。
 日本語で似た単語では『国辱』があるが、こちらは愛国主義である。
 私見を述べればなんとも田舎臭い単語だと思う。記事を書いた人間も気づいてはいるようだが、それを表現するのにわざわざ「大国の小民」という表現を使うあたり、まだまだ田舎臭い。

 89年以降の反日、民族主義教育で人民の水準が低下したといわれ、筆者などは80年代の中国を知っている分、ふりをしているだけでそこまで馬鹿ではなかろうと考えていたのだが、どうも素でおかしくなっているのではないか。そのようなことまで考えさせられた。


別件
先月22日の環球時報
・日本軍が秘密裏に朝鮮戦争に参加(中文)
http://news.xinhuanet.com/mil/2007-03/22/content_5879164.htm

 掃海艇だけではなく、陸上兵力も参加させ軍事顧問はいうに及ばす偵察、参謀まで参画させてていた、という内容。英マスコミによれば、2万5千人の日本軍が参加し「多くの戦場で日本兵の死体が見られた」という。
 もし警察予備隊というか日本人部隊といったものが敵にいたとして、筆者の記憶が正しければ人民解放軍も朝鮮戦争には参加していた筈だが、つい5年前まで戦争していた相手だと気がつかなかったのだろうか?
 それ以前に、警察予備隊ですらあれだけもめたのだから、日本国内で内戦にすらなっていただろうと思う。

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