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JAL123便墜落事故-真相を追う-そしてミサイルは発射された(7)

タイトルにしっかりと記載されているにも拘わらず、ミサイルネタから離れてばかりですみません。今回こそ先を進める予定でしたが、その前に、このブログに対していつも投じられる疑問についてお答えしたいと思います。


■ボイスレコーダーに触れないのはなぜか?

世の噂の中には「都合が悪いから引用しないのじゃないか?」など、色々おっしゃられる方がいますが、その通り、確かに都合が悪いから引用しないのです。なぜなら、明らかに私たちが入手した物証、事故直後の証言の数々、事故現場の物理的状況、どれと比較しても、ボイスレコーダー(CVR)、フライトレコーダー(CFR)、そして事故調査報告書に示された記録とは多少の齟齬が生じてしまうからです。

今こうしてパソコンに向かってブログを書いている間にも、机の上に置かれた米軍戦闘機、ミサイル破片の数々がくっきりとした輪郭を持って私の目に飛び込んできます(写真1)。この確かな物証と、これまで報道や、ネット上で公開されてきたCVRなどの事故関連情報、どちらを信じたら良いのかと問われれば、答えは明らかでしょう。


写真1:机の上に置いた破片の数々(ラップしているもの)


■ボイスレコーダ発表の経緯を問う

以前、コメントにお答えする形で説明したのですが、改めてここで、CVRが発表された経緯について、その頗る不自然な点をご紹介しましょう。

(1) 国際規約上、CVR(音声)の公表義務はない
(2) CVRの録音テープは匿名でマスコミ関係者に届けられたものである(2000年)
(3) マスコミ各社は充分な裏取りをしないままこのテープを放送(2000年)
(4) 一応、匿名テープを鑑定したのは当時の日航パイロットで、この事故
  を独自に調査していた藤田日出男氏
(5) 匿名テープのマスコミ配布前に、藤田氏は日航運行部長に呼ばれ、
  「内密で高濱機長のご家族だけには聴かせて良い」と、同内容の
   テープを渡され、ご家族に聴いてもらっている(音質はその後公開
   されたものより悪かったと、藤田氏は証言している)

上記の内、特に(4)(5)については話が出来過ぎです。藤田氏が事前にテープを聴かされていなければ、この匿名テープの真贋を語れる人物は誰も居ないことになります。これは想像になりますが、その藤田氏にとっても、上司である運行部長に信託されたモノと同一内容であるからこそ、本物と認定したのでしょう。

本来ならば、藤田氏の意見だけに依存せず、マスコミはこの匿名テープの真贋に慎重になるべきだったはずです。公表義務のない音声テープが、なぜ、事故から15年経過した2000年になって、突然マスコミ各社に届けられたのか?その理由は何なのか?藤田氏は「心ある内部関係者の告発」と、その匿名の人物の行為を良心の現れと評価しているようですが、その「心」を無警戒に「良心」と見なしてよかったのか?大いに疑問が残るところです。

2000年といえば、直近の1998~1999年、池田昌昭氏が3冊の著書(「御巣鷹山ファイル」シリーズ)で、自衛隊撃墜説を大々的に発表した直後になります。1993年の角田四郎氏の著書に続いて、事故調査報告書に記されたCVRの文字情報に大きな疑いが投げかけられた直後に当たります。まるで、その疑惑追及の声に応えるような形でCVRは電波で流れるようになった、それも事故調査報告書をほとんど裏付けするような内容で。


■2000年には確実に存在:声紋合成技術

匿名テープに疑いがあると言えば必ず返ってくるのが「本人の声は誤魔化せないだろう」「家族が聞けば分かるだろう」という反論なのですが、答えを言えば「本人の声は誤魔化せる」し「家族が聞いても分からない」になります。

人の声にはその人特有の声紋(せいもん)が存在し、声紋の違いが、その人を他の声主から識別させるのです。国際軍事評論家のB氏によると、「声紋をコンピュータで合成し、他人に成りすます技術は、以前よりカーネギーメロン研究所で開発されており、2000年までには確実に実用化レベルで存在していたはずだ」とのこと。つまり、2000年の匿名テープは声紋合成技術が取り入れられている可能性が極めて高いと言えます。

2000年から9年たった現在、音響技術の専門家なら当たり前の話になりますが、既に手元のパソコンで声紋合成することさえ可能なのです。元公明党委員長、矢野絢也氏の著書「黒い手帳」を読むと、2000年代初め頃、某巨大宗教団体が録音テープを編集し、証拠資料として裁判に提出している、と、声紋合成技術が悪用されている現実が生々しく紹介されています。また、2001年の911事件の渦中に墜落した93便に関しても、乗客が機内から掛けたとされる電話(有名な[Roll Up!]など)は、声紋合成技術を使って誰かが成りすましたのではないかという疑いが以前より指摘されています。

最後に、このブログのコメントに元マスコミ関係と名乗る方からいただいた投稿をここでご紹介します。
 ・このテープが編集されたものであることは、業界の常識
この方だけでなく、私もマスコミ関係者数名から同じような話を聞いています。


長々と書いてきましたが、結論は単純明快です。ボイスレコーダーは捏造されている可能性が極めて大なので、当ブログでは論拠としてこれを使用しません。捏造テープだった場合、音声をいくらミリセコンド単位で分析しても、真実からますます遠ざかるばかりだからです。ですから、この先触れることがあっても、せいぜい参考程度の扱いとさせていただきます。そして、真に信じられる証拠として、
 (1)物証
 (2)事故直後(情報操作の影響が少ない期間)の記事・証言
 (3)現地調査によるデータ
以上に重点を置き、論証を進めて行きます。


※このテープが捏造されたものであったなら、藤田氏にテープを渡した日航運行部長は情報操作に加担、すなわち日航上層部が隠蔽工作に加担していることを示す重要な状況証拠となり得ることにご注意ください。もちろん大手マスコミ各社が加担していた疑いも拭いきれませんが。

* * *

匿名ボイスレコーダーを聴き、打ち震え、涙した方は多いと思います。そんな心優しき人々を欺く冷酷かつ緻密な手法には、もはや人の心すら感じられません。しかしそれでも、彼ら「悲劇の計画者」当人に真実を打ち明けてもらい、人(ヒト)に帰っていただくのが私の願いであり、当ブログの存在意義であると考えています。


QUI A SEMET IPSO LOQUITUR GLORIAM PROPRIAM QUAERIT QUI AUTEM QUAERIT GLORIAM EIUS QUI MISIT ILLUM HIC VERAX EST ET INIUSTITIA IN ILLO NON EST

管理者
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