(2023年03月05日[日])
記憶の継承を断絶。核廃絶どころか、広島で《消える「はだしのゲン」》、なんという情けなさ。
『●《おばあさんが川へ洗濯に行くなんて、時代に合わない。もう「桃太郎」
を子どもたちに教えるのはやめよう。…警察に届けるべき…》……』
沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]桃太郎とゲン】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/1106553)によると、《おばあさんが川へ洗濯に行くなんて、時代に合わない。もう「桃太郎」を子どもたちに教えるのはやめよう。だいたい、流れてきた桃は警察に届けるべきなのに、持ち帰る描写はまずいのではないか- ▼もちろん桃太郎はこういう批判を受けない。「はだしのゲン」は批判される》。
日刊ゲンダイのコラム【適菜収「それでもバカとは戦え」/「はだしのゲン」平和教材から削除…日本をむしばみ続ける属国根性と無責任体質】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/319207)によると、《アホにも限度がある。戦争前後を描いた漫画と現在の小学生の生活実態が合わないのは当たり前であり、これを読んで「コイを盗んでもいい」という教訓を引き出したとしたら、それはまた別の問題だ。》⦅「はだしのゲン」に批判的な意見の多くは、「アメリカ様に逆らうな」という属国根性と「戦争の責任を追及するな」という無責任体質に基づいている。⦆
『はだしのゲン』を書いた中沢啓治さんの想いは、
「「きれいな戦争というのはないんだ。戦争の残酷な実態を
知らせなければ、子どもに戦争というものが伝わらない」。
戦争の恐ろしさに小さな頃から触れ、大人になって戦争を
防ぐ方法をじっくり考えてほしいというのは、
死ぬまで変わらぬ思い」
だったそうです。
『●「原子力」と「核」、言葉は違えど「原発=原爆」である』
『●「はだしのゲン」中沢啓治さん、亡くなる』
《1963年のデビュー当初は原爆体験を秘していたが、66年の
母の死への憤りをきっかけに、初めて原爆を題材にした作品
「黒い雨にうたれて」を発表した》
《◆福島第一事故でも訴え 人間、制御できない》
《昨年八月、広島市の平和記念式典に初めて出席した。その直前には、
福島第一原発事故の放射性物質流出を恐れる被災者を、放射能を含む
黒い雨にぬれて「いつ病気になるのか」と不安を抱えた自身と
重ねながら、「黒い雨は今も世界に降り続けているんです」と、
核利用がなくならない状況を嘆いていた》
『●『はだしのゲン』中沢啓治さんの新たな遺稿が見つかる』
『●「国家と教育」『週刊金曜日』
(2013年3月22日、936号)についてのつぶやき』
「岩本太郎氏【ヘイトデモの次段階 個人や各自治体が攻撃の新たな
矛先に】、「そこでさっそく表面化したのが、松江市の…
『はだしのゲン』閲覧制限問題。背景には、高知市の在特会関係者
による松江市教委への抗議活動があった・・」」
『●情けないオトナ達: コドモへの『はだしのゲン』閲覧制限事件』
「下村文科相、閲覧制限を容認 はだしのゲン「配慮必要」」
『●コドモに見せないようコッソリ画策する
情けないオトナ達: 中沢啓治さんの想い』
『●「世紀の大悪法 特定秘密保護法案」
『週刊金曜日』(11月15日、968号)についてのつぶやき』
「編集部【練馬区民が閲覧制限請求に抗議の署名提出
『はだしのゲン』を隠すな】、神田香織さんと佐高信さん、
「…を隠して、どんな子どもを育てたいのか、
どんな社会にしたいのか」?」
『●『DAYS JAPAN』(2013,DEC,
Vol.10,No.12)の最新号についてのつぶやき』
「斎藤美奈子さん…【OUTLOOK 安倍自民党が陰で糸引く
学校現場への政治介入】、「「はだしのゲン」排除問題」
「実教出版締め出し問題」「育鵬社採択問題」「東京都副読本問題」」
『●肥田舜太郎さん「せめて未来の子どもたちのために、
放射能の心配のない日本を残していけるよう…努力」を』
『●アベ様の「政」の下、「護憲派に集会の会場を
貸さない自治体が増え…。自治体こそ市民への忖度を怠るな」』
《過去には図書館で漫画「はだしのゲン」の閲覧をさせないように
する動きがあったり、同年には「東京都美術館で展示中の造形作品が
政治的だとして、美術館側が作家に作品の撤去や手直しを求めていた
ことが発覚」したこともあった。こんな出来事が全国で続いた》
『●沖縄戦《証言者の萎縮、戦争の教訓継承の妨げ》…「戦争屋」が政権を
持っている社会では愚者がヘイトをまき散らし、暴力で歴史を歪める』
《<金口木舌>沖縄戦体験者への冒涜 …小学生のころ、原子爆弾の
悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」(中沢啓治作)を読み、
戦争の脅威を具体的に想像するようになった。絵の力は大きい。
戦争に反対する主人公一家を非国民と迫害した軍国主義の恐ろしさも
伝える》
《▼「はだしのゲン」を巡っては2013年、「史実の誤り」との陳情を
きっかけに島根県松江市内の学校図書館から排除しようとする動き
があった。のちに反発を受けて撤回された。次世代の目や耳も標的
となっている》
『●長崎を含めたすべての人々の《幅広く速やかな救済を願う。まず考える
べきは新たな線引きではなく、雨にぬれた人へのいたわりであろう》』
どう戦争の記憶を残し、戦争を回避するのか。戦争の記憶の継承、《語り継ぐ》。
「火事場ドロボー」どもが、台湾有事を煽り、先制攻撃・核保有までも口にする。戦争法を盾に、子や孫を戦場に送り出したくて仕方ないらしい。《戦争絶滅受合法案》の制定を切に願う。
『●「戦争の愚かさを身に染みて知っているはず…
9条の「戦争放棄」「戦力不保持」の理念はその教訓の結晶」』
『●《戦争の記憶を継承…なぜ継承するのか。端的に言えば、過ちを繰り
返さないためである…過ちを繰り返さないために過去の過ちから学ぶ》』
『●《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を
押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さんがお亡くなりに…』
「平和な社会への《語り部》の皆さんの重要な貢献。特に、
《沖縄戦の語り部》の皆さんは高齢化している。そんな中、
戦争の記憶をどのように継承していくのか。
《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を
押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さんがお亡くなりに
なったそうです」
『●琉球新報《かつての戦争「前夜」の状況を繰り返さないことを誓いたい》
《沖縄のメディアとして改めて誓う。戦争のためにペンは取らない》』
『●《沖縄戦をどう継承するか。…国のために死を強いた沖縄戦の実相を
美談にしてはならない。紡いできた住民目線の継承を大切にしたい》』
「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん、「一番いけないのが戦争です」。そして、《戦争に向かうハードルが低く…戦争の怖さが(若者の)耳に届きづらい》恐ろしい世になってしまった。腐敗した自公お維コミによる政治では、決して良い世の中には向かわない。戦争法を廃止し、核廃絶に向かうこともない…。
「総員玉砕せよ!」には、《「人間の生き死にははかないものである(中略)殺りくの記録は、ここの石と木だけが知っている。いまここに書きとどめなければ誰も知らない間に葬り去られるであろう」との記述が、戦争の惨禍を伝えようとする強い決意》があった。
『●やはりアベ様「の頭は普通じゃな」かった:
誰一人止めない、止めようともしない自公議員…決して忘れない』
『●そもそも、子どもたちのためにこそ
「ドブガネしている」税金を使ったらどうなのか?』
『●水木しげるさんと堀江邦夫さん:
原発ジプシーと云う地獄と戦場と云う地獄』
『●「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん、
「一番いけないのが戦争です」』
《あれだけ国民をいじめた歴史はないんじゃないでしょうかね》。
「「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん。
《自由を国家が制限するんですからね。一番いけないのが戦争です。
戦争で死ぬんだと思うと希望もわきませんでした》という水木さんの
言葉は、戦争したい人々、「死の商人」たち、「戦争屋」たち、自公議員や
その支持者達には聞こえないらしい。
自公議員に投票できる親御さんや祖父母ら……、ブログ主には彼ら、
彼女らの神経が知れない」
『●桂歌丸さん…《戦争なんて本当に愚の骨頂》
《あんな思いなんか二度としたくないし、させたくない》』
《高畑勲、野坂昭如、大橋巨泉、永六輔、かこさとし、水木しげる、
愛川欽也、金子兜太など、戦争を知り、自身の体験をもとに平和を
希求するメッセージを発してきた戦中世代の著名人が続々と鬼籍に
入り始めている》
『●水木しげるさんの言葉を…《戦争に向かうハードルが低く…
戦争の怖さが(若者の)耳に届きづらい》恐ろしい世に』
『●《ビンタばかり食らい、敵軍に片腕をふっとばされた一兵卒、それが
軍隊のなかの水木だった》…《戦争の惨禍を伝えようとする強い決意》へ』
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【https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/319207】
適菜収 作家
近著に「ニッポンを蝕む全体主義」「日本人は豚になる」「思想の免疫力」(評論家・中野剛志氏との対談)など、著書45冊以上。「適菜収のメールマガジン」も始動。詳細は適菜収のメールマガジンへ。本紙連載が書籍化「それでもバカとは戦え」好評発売中
適菜収「それでもバカとは戦え」
「はだしのゲン」平和教材から削除…日本をむしばみ続ける属国根性と無責任体質
公開日:2023/02/25 06:00 更新日:2023/02/25 06:00
(現在の小学生の生活実態と合わないのは当たり前
(中沢啓治さんの漫画「はだしのゲン」)
/(C)共同通信社)
広島市教育委員会は高1と小3の平和教育の教材として使っていた漫画「はだしのゲン」を別の絵本などに差し替えることを決めた。
「はだしのゲン」は、広島に投下された原爆で父や姉、弟を殺された少年がたくましく生き抜く姿を描いている。
市教委が設置した大学教授や学校長による会議では、ゲンたちが浪曲を披露して日銭を稼ぐシーンに対し「浪曲は現代の児童の生活実態に合わない」、栄養不足で体調を崩した母親のためにコイを盗むシーンには「コイを盗んでもいいという誤解を与える」といった指摘が出たという。
アホにも限度がある。
戦争前後を描いた漫画と現在の小学生の生活実態が合わないのは当たり前であり、これを読んで「コイを盗んでもいい」という教訓を引き出したとしたら、それはまた別の問題だ。
私は小学6年生のときに「はだしのゲン」を読んだ。今回の市教委の決定を受け、SNS上に漫画の断片が次々とアップされたが、記憶に残っているものが多かった。それだけ印象深かったということであり、平和教育としては成功している。
脊髄反射のように、左翼のイデオロギーがどうこうと言いだす連中は昔からいるが、国土を破壊され、同胞を大量虐殺されたことに怒りを表明するのは当然の感覚だろう。残酷なシーンを描いていることを批判するのも筋違い。それを見て子供は原爆の恐怖を学ぶのだ。
「はだしのゲン」に批判的な意見の多くは、「アメリカ様に逆らうな」という属国根性と「戦争の責任を追及するな」という無責任体質に基づいている。
敗戦後、雨後のタケノコのように出現した精神の奴隷たちは、現在までわが国をむしばみ続けている。
しまいには「原爆を落とされて長崎は本当に無数の人が悲惨な目に遭ったが、あれで戦争が終わったんだという頭の整理で今、しょうがないなと思っている」と発言する防衛大臣やポツダム宣言と原爆投下の時系列すら理解していない総理大臣まで出現した。
「はだしのゲン」は戦中と戦後で発言をコロコロ変え、責任を持たない卑劣な人間を描いた。
ある種の人間が「はだしのゲン」に反発するのは、グロテスクな自分の顔を描かれたような気分になるからではないか。
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(2022年09月15日[木])
《戦争の惨禍を伝えようとする強い決意》、特に子供たちへ……水木しげるさん。
『●水木しげるさん《「殺りくの記録は…いまここに書きとどめなければ
誰も知らない間に葬り去られる」…戦争の惨禍を伝えようとする強い決意》』
『●斎藤貴男さん《人間が、とりあえずアングロサクソンが一も二もなく
取り組むべきは、エビやイカの痛みなどよりも、戦争の廃絶ではないのか》』
志真秀弘氏による、レイバーネットの書評【〔週刊 本の発見〕水木しげる『総員玉砕せよ!(新装完全版)』/水木しげるの伝えたかった戦争】(http://www.labornetjp.org/news/2022/hon263)によると、《水木は「ぼくは戦記物を書くとわけのわからない怒りが込み上げてきて仕方がない。多分戦死者の霊がそうさせるのではないかと思う」(「あとがき」)とも書いている。ビンタばかり食らい、敵軍に片腕をふっとばされた一兵卒、それが軍隊のなかの水木だった》。
どう戦争の記憶を残し、戦争を回避するのか。戦争の記憶の継承、《語り継ぐ》。
「火事場ドロボー」どもが、台湾有事を煽り、先制攻撃・核保有までも口にする。戦争法を盾に、子や孫を戦場に送り出したくて仕方ないらしい。《戦争絶滅受合法案》の制定を切に願う。
『●「戦争の愚かさを身に染みて知っているはず…
9条の「戦争放棄」「戦力不保持」の理念はその教訓の結晶」』
『●《戦争の記憶を継承…なぜ継承するのか。端的に言えば、過ちを繰り
返さないためである…過ちを繰り返さないために過去の過ちから学ぶ》』
『●《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を
押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さんがお亡くなりに…』
「平和な社会への《語り部》の皆さんの重要な貢献。特に、
《沖縄戦の語り部》の皆さんは高齢化している。そんな中、
戦争の記憶をどのように継承していくのか。
《「真実を後世に伝えることが生き残った自分の義務」と心の傷を
押して語り部を続け大きな足跡を残した》安里要江さんがお亡くなりに
なったそうです」
『●琉球新報《かつての戦争「前夜」の状況を繰り返さないことを誓いたい》
《沖縄のメディアとして改めて誓う。戦争のためにペンは取らない》』
『●《沖縄戦をどう継承するか。…国のために死を強いた沖縄戦の実相を
美談にしてはならない。紡いできた住民目線の継承を大切にしたい》』
「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん、「一番いけないのが戦争です」。そして、《戦争に向かうハードルが低く…戦争の怖さが(若者の)耳に届きづらい》恐ろしい世になってしまった。腐敗した自公お維コミによる政治では、決して良い世の中には向かわない。戦争法を廃止し、核廃絶に向かうこともない…。
「総員玉砕せよ!」には、《「人間の生き死にははかないものである(中略)殺りくの記録は、ここの石と木だけが知っている。いまここに書きとどめなければ誰も知らない間に葬り去られるであろう」との記述が、戦争の惨禍を伝えようとする強い決意》があった。
『●やはりアベ様「の頭は普通じゃな」かった:
誰一人止めない、止めようともしない自公議員…決して忘れない』
『●そもそも、子どもたちのためにこそ
「ドブガネしている」税金を使ったらどうなのか?』
『●水木しげるさんと堀江邦夫さん:
原発ジプシーと云う地獄と戦場と云う地獄』
『●「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん、
「一番いけないのが戦争です」』
《あれだけ国民をいじめた歴史はないんじゃないでしょうかね》。
「「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん。
《自由を国家が制限するんですからね。一番いけないのが戦争です。
戦争で死ぬんだと思うと希望もわきませんでした》という水木さんの
言葉は、戦争したい人々、「死の商人」たち、「戦争屋」たち、自公議員や
その支持者達には聞こえないらしい。
自公議員に投票できる親御さんや祖父母ら……、ブログ主には彼ら、
彼女らの神経が知れない」
『●桂歌丸さん…《戦争なんて本当に愚の骨頂》
《あんな思いなんか二度としたくないし、させたくない》』
《高畑勲、野坂昭如、大橋巨泉、永六輔、かこさとし、水木しげる、
愛川欽也、金子兜太など、戦争を知り、自身の体験をもとに平和を
希求するメッセージを発してきた戦中世代の著名人が続々と鬼籍に
入り始めている》
『●水木しげるさんの言葉を…《戦争に向かうハードルが低く…
戦争の怖さが(若者の)耳に届きづらい》恐ろしい世に』
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【http://www.labornetjp.org/news/2022/hon263】
〔週刊 本の発見〕水木しげる『総員玉砕せよ!(新装完全版)』
毎木曜掲載・第263回(2022/7/21)
水木しげるの伝えたかった戦争
『総員玉砕せよ!(新装完全版)』(水木しげる、講談社文庫、2022年7月刊、858円)ほか
評者:志真秀弘
今年は、水木しげる生誕(1922年)100年にあたり、かれの作品が何冊も新装版として刊行されている。小狡いくせに失敗ばかりの愛すべきねずみ男が登場する名作『ゲゲゲの鬼太郎』、世界各地の伝承に生きる数々の妖怪たち、ヒトラーや南方熊楠などの人物伝、古典の漫画化、『コミック昭和史 全八巻』など数えきれないジャンルと作品がかれにはある。見落とせないのは戦記物である。
水木の戦記物の中で、『総員玉砕せよ!』はまちがいなく最高傑作だろう。
ニューブリテン島(ニューギニア島北隣り)の日本部隊が昭和20年(1945年)6月に玉砕するまでを描く。漫画は「私はくるわに散る花よ/ひるはしおれて夜にさく」と歌う従軍慰安婦たちとそこに何十人も行列して待つ兵隊たちの場面から始まる。その末に「これから全員玉砕する 最後にお前たちの好きな歌をうたって死のう」と上官がいうのに応えて「わたしはなーあんで/このようーな/つらいつとめーを/せーにゃなあらぬ」と歌って兵隊たちは突撃する。首や手足がちぎれ、身体が砕け散り、累々と屍が並び、そして白骨と化す水木独特の細密画が何ページも連なり、終わる。そんな悲惨極まりない話なのにどことなく水木らしいユーモアも漂う。(*写真=水木しげる)
水木は「ぼくは戦記物を書くとわけのわからない怒りが込み上げてきて仕方がない。多分戦死者の霊がそうさせるのではないかと思う」(「あとがき」)とも書いている。ビンタばかり食らい、敵軍に片腕をふっとばされた一兵卒、それが軍隊のなかの水木だった。
この『総員玉砕せよ!』の単行本は1991年10月に刊行された。同じ年に水木は、「ねずみ男」を語り手に、短編漫画「戦争と日本」(『水木しげるの戦場―従軍短編集』中公文庫所収)を『小学6年生』に発表している。十五年戦争は「隣近所」に日本刀をかざしていきなり土足で暴れ込んだようなものだから、「悪かったと謝る気持ちがなかったら、これから仲良くやっていくことはできない」とねずみ男は侵略戦争への反省と謝罪の必要性を説く。それは作者水木の考えでもあったに相違ない。90年代は社会主義体制の崩壊と湾岸戦争に始まる時代の転換点でもあった。水木は戦争を称揚する流れが強まることを直感して、この時期に『総員玉砕せよ!』「戦争と日本」などで子どもたちに戦争を伝えようとしたのだ。 『水木しげるの娘に語るお父さんの戦記(新装版)』(河出文庫、2022年7月)は淡々としたしかも味わいのある文章にかれの画が挿入された本。入隊直後便所に行き、うんこがあまりに太くて長く、なかなか切れず、結局召集時間に遅れ、早速ビンタを食らう話など、かれの底抜けのエピソードがいくつも語られ、現実は地獄なのになぜかおかしい。「土の人」との愉快な交流は水木の人間像を、戦後の紙芝居作家、貸本漫画家としての苦闘は当時の日本の世相をよく現している。
軍備増強がまことしやかに語られる現状をなんとかして変えたい。そのために私もまた水木にならい戦争の真実を子供たちに伝えたい。
*「週刊 本の発見」は毎週木曜日に掲載します。筆者は、大西赤人、志水博子、志真秀弘、菊池恵介、佐々木有美、根岸恵子、黒鉄好、加藤直樹、わたなべ・みおき、ほかです。
=====================================================
(2021年10月10日[日])
小松田健一記者による、東京新聞の記事【筆を執る重い決意がここに…故・水木しげるさんのノート発見 戦争描いた代表作「総員玉砕せよ!」構想記す】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/134093)。
《2015年に93歳で死去した漫画家、水木しげるさんが自らの従軍経験をもとにした戦争漫画「総員玉砕せよ!」で、水木さんが執筆前に構想を書き留めたノートが、東京都調布市の水木プロダクションで見つかった。戦争の理不尽さや旧日本軍の非人道性などを余すことなく描いた傑作で、ノートには本編では見られない記述などもある。長女の原口尚子さん(58)は「父は亡くなった戦友たちの無念を背負って描いた。深い思い入れが伝わってくる」と語った。(小松田健一)》。
『●「戦争の愚かさを身に染みて知っているはず…
9条の「戦争放棄」「戦力不保持」の理念はその教訓の結晶」』
『●《戦争の記憶を継承…なぜ継承するのか。端的に言えば、過ちを繰り
返さないためである…過ちを繰り返さないために過去の過ちから学ぶ》』
「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん、「一番いけないのが戦争です」。そして、《戦争に向かうハードルが低く…戦争の怖さが(若者の)耳に届きづらい》恐ろしい世になってしまった。自公お維による政治では、決して良い世の中には向かわない。戦争法を廃止し、核廃絶に向かうこともない…。
「総員玉砕せよ!」には、《「人間の生き死にははかないものである(中略)殺りくの記録は、ここの石と木だけが知っている。いまここに書きとどめなければ誰も知らない間に葬り去られるであろう」との記述が、戦争の惨禍を伝えようとする強い決意》があった。
『●やはりアベ様「の頭は普通じゃな」かった:
誰一人止めない、止めようともしない自公議員…決して忘れない』
『●そもそも、子どもたちのためにこそ
「ドブガネしている」税金を使ったらどうなのか?』
『●水木しげるさんと堀江邦夫さん:
原発ジプシーと云う地獄と戦場と云う地獄』
『●「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん、
「一番いけないのが戦争です」』
《あれだけ国民をいじめた歴史はないんじゃないでしょうかね》。
「「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん。
《自由を国家が制限するんですからね。一番いけないのが戦争です。
戦争で死ぬんだと思うと希望もわきませんでした》という水木さんの
言葉は、戦争したい人々、「死の商人」たち、「戦争屋」たち、自公議員や
その支持者達には聞こえないらしい。
自公議員に投票できる親御さんや祖父母ら……、ブログ主には彼ら、
彼女らの神経が知れない」
『●桂歌丸さん…《戦争なんて本当に愚の骨頂》
《あんな思いなんか二度としたくないし、させたくない》』
《高畑勲、野坂昭如、大橋巨泉、永六輔、かこさとし、水木しげる、
愛川欽也、金子兜太など、戦争を知り、自身の体験をもとに平和を
希求するメッセージを発してきた戦中世代の著名人が続々と鬼籍に
入り始めている》
『●水木しげるさんの言葉を…《戦争に向かうハードルが低く…
戦争の怖さが(若者の)耳に届きづらい》恐ろしい世に』
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/134093】
筆を執る重い決意がここに…故・水木しげるさんのノート発見 戦争描いた代表作「総員玉砕せよ!」構想記す
2021年10月1日 06時00分
2015年に93歳で死去した漫画家、水木しげるさんが自らの従軍経験をもとにした戦争漫画「総員玉砕せよ!」で、水木さんが執筆前に構想を書き留めたノートが、東京都調布市の水木プロダクションで見つかった。戦争の理不尽さや旧日本軍の非人道性などを余すことなく描いた傑作で、ノートには本編では見られない記述などもある。長女の原口尚子さん(58)は「父は亡くなった戦友たちの無念を背負って描いた。深い思い入れが伝わってくる」と語った。(小松田健一)
(見つかった「総員玉砕せよ!」の人物紹介など構想が
書かれたノート=東京都調布市の水木プロダクションで)
◆「いま書かなければ葬り去られる」
ノートは、来年開く予定の水木さん生誕100年記念展の準備のため、遺品を整理していた際に原口さんが見つけた。B5判で35ページにわたり、「ネーム」と呼ばれる大まかな展開やコマ割り、作品に盛り込もうとしたエピソードなどが鉛筆で記されていた。それらの全てが作品に反映されたわけではなく、執筆段階で練り直しや取捨選択があったようだ。
作中にない「人間の生き死にははかないものである(中略)殺りくの記録は、ここの石と木だけが知っている。いまここに書きとどめなければ誰も知らない間に葬り去られるであろう」との記述が、戦争の惨禍を伝えようとする強い決意を示している。
(水木しげるさん)
◆戦死した親友に捧げる物語に
登場人物の顔がびっしりと描かれたページも。初版本は冒頭に登場人物一覧があり、その原型になったとみられる。水木さんが生前、戦死した親友と語っていた「眞山宗孝の霊に捧ぐ」との記述も確認できた。
「総員玉砕せよ!」は、1973年に発表された描き下ろし長編。45年3月、南太平洋・ニューブリテン島(現在のパプアニューギニア)で水木さんも所属していた日本軍の大隊が、連合国軍への切り込み攻撃によって壊滅した史実をもとに一部創作を加えた。水木さんがモデルの「丸山二等兵」を主人公に物語が展開していく。後書きには「90パーセントは事実です」と記した。
水木さんは44年6月に爆撃を受けて左腕を失い、部隊を離れていたため「玉砕」の攻撃には加わっていない。
◆「魂こもった作品の貴重な資料」
水木しげるさんと親交が深かったノンフィクション作家、足立倫行(のりゆき)さんの話 「総員玉砕せよ!」は、水木さんが執筆した最後の戦争漫画で、かつ唯一の長編。自ら体験した末端の兵士の視点から、戦争の不条理さを描いている。魂がこもった作品で、それだけに考えに考え抜いて事前にノートへ書き留めたのだろう。戦争漫画家としての水木さんの姿を後世へ伝えるためにも貴重な資料であり、何らかの形で多くの人の目に触れることになればいいと思う。
【関連記事】<東京舞台さんぽ>「妖怪」の街・調布 今も感じる水木さんの面影
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琉球新報のコラム【<金口木舌>沖縄戦体験者への冒涜】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1146207.html)と、
【<社説>沖縄戦証言に圧力 沈黙強いる行為許さず】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1145409.html)。
《その後、男が浦崎さん宅を訪ね、証言への圧力ともいえる振る舞いを見せたことが分かった ▼語り始めた体験者はつらい記憶と癒えぬ痛みに向き合い、戦争の実相を後世に伝える。今回の出来事はその口をふさごうとする愚行であり、体験者や平和の礎に刻まれた人々への冒瀆(ぼうとく)だ》
《沖縄戦の体験を証言した人の自宅を訪ね、とがめるような言葉で詰め寄るなど圧力をかける事態が相次いでいる。証言者を萎縮させ、結果として証言を封殺する動きは戦争の教訓継承を妨げ、表現の自由を侵すものだ。不当な圧力で沈黙を強いる社会は戦時体制に向かうかつての日本を想起させる。表現の自由を侵す行為は許されない》。
『●沖縄差別:目取真俊さん「多くの日本人がその嘘っぱちを
を信じている、というよりも、信じたいんでしょう」』
辺野古破壊や高江破壊による「住民分断」「沖縄差別」を恥じぬアベ様や、スガ殿・百田尚樹氏などのその酷い取巻き連中。何のためらいも無く、未だに「番犬様」に貢ぐ非道。
その延長線上の今回の《圧力》、《証言封殺》。あまりに卑劣で、言葉がない…。
琉球新報の記事【「震える少女」沖縄戦証言に圧力 見知らぬ男性、女性宅押しかけ非難】(https://ryukyushimpo.jp/news/entry-1144981.html)によると、《沖縄戦の記録映像で映し出される「震える少女」として本紙に名乗り出た浦崎末子さん(82)の自宅を男性が訪ね、証言をとがめるような言葉を投げ掛けていたことが25日、関係者への取材でわかった。浦崎さんはこの一件以来、外部との接触を控えるようになったという。座間味村での「集団自決」(強制集団死)の証言者らにも同様の接触があったことも判明。沖縄戦の継承が課題になる中、証言を封殺する動きに識者は「証言者の萎縮、戦争の教訓継承の妨げになりかねない」と警鐘を鳴らしている》。
「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん、「一番いけないのが戦争です」と。
「戦争屋のアベ様」が政権を持っている社会では、愚者がヘイトをまき散らし、暴力で歴史を歪める。
『●大田昌秀さん「軍隊は人を守らない」と、
従軍記者ボールドウィン氏「沖縄戦は、戦争の醜さの極致だ」』
『●目を逸らす本土…「米国側からみた心温まる
ヒューマン・ストーリーだけではなく、そこに暮らす人々」に…』
「「慰霊の日」に際して、「沖縄全戦没者追悼式」でのアベ様の挨拶の
前に、「平和の礎はあらゆる戦争を正当化させない思いでつくった
県民の礎でしょ。そこへ戦争屋の安倍がのうのうと挨拶すること自体が
県民として許せません」(『報道特集』2017年6月24日)。
県民の怒りの声は届かないロバ耳東風な「戦争屋のアベ様」」
『●「戦争の愚かさを身に染みて知っているはず…
9条の「戦争放棄」「戦力不保持」の理念はその教訓の結晶」』
『●「戦争屋のアベ様」やアノ木原稔氏のココロには
響かない女性の訴え…「基地を造ったら沖縄が戦場になる」』
『●「教育再生」という名の教育破壊…「子どもから変えていこう
という動きは実に悪賢い」(小澤俊夫さん)』
「教科書検定や「ト」な歴史教科書の採択強要 ハタやウタの強制、
道徳の教科化(文科省道徳教育教材『わたしたちの道徳』)、
教育勅語の復活、古くは忠魂碑訴訟…現代の教育破壊は着実に
進む…。大変に憂慮すべき現状なニッポンの教育環境」
「《戦争屋》のアベ様らには、侵略戦争への反省も無く、壊憲して再び
「戦争のできる国」へ…、《自分たちの加害をはっきり残し
『もう絶対にやらない』と世界に約束している》ドイツと彼我の差。
そして今、「教育再生」という名の教育破壊が進む。札束で頬を
打つように、最高学府の研究・教育にまで侵食」
『●「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん、
「一番いけないのが戦争です」』
《あれだけ国民をいじめた歴史はないんじゃないでしょうかね》。
「「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん。
《自由を国家が制限するんですからね。一番いけないのが戦争です。
戦争で死ぬんだと思うと希望もわきませんでした》という水木さんの
言葉は、戦争したい人々、「死の商人」たち、「戦争屋」たち、自公議員や
その支持者達には聞こえないらしい。
自公議員に投票できる親御さんや祖父母ら……、ブログ主には彼ら、
彼女らの神経が知れない」
『●桂歌丸さん…《戦争なんて本当に愚の骨頂》
《あんな思いなんか二度としたくないし、させたくない》』
《高畑勲、野坂昭如、大橋巨泉、永六輔、かこさとし、水木しげる、
愛川欽也、金子兜太など、戦争を知り、自身の体験をもとに平和を
希求するメッセージを発してきた戦中世代の著名人が続々と鬼籍に
入り始めている》
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【https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1146207.html】
<金口木舌>沖縄戦体験者への冒涜
2020年6月29日 06:00
震える少女 はだしのゲン 金口木舌
小学生のころ、原子爆弾の悲惨さを描いた漫画「はだしのゲン」(中沢啓治作)を読み、戦争の脅威を具体的に想像するようになった。絵の力は大きい。戦争に反対する主人公一家を非国民と迫害した軍国主義の恐ろしさも伝える
▼本紙も4月から、新報小中学生新聞りゅうPON!で「まんがで伝える沖縄戦」(絵・なかもとあやこ)を掲載している。このうち沖縄戦の映像で知られる「震える少女」も今月題材とした
▼「震える少女は私」と浦崎末子さん(82)が初めて報道されたのは昨年6月23日付の本紙。その後、男が浦崎さん宅を訪ね、証言への圧力ともいえる振る舞いを見せたことが分かった
▼語り始めた体験者はつらい記憶と癒えぬ痛みに向き合い、戦争の実相を後世に伝える。今回の出来事はその口をふさごうとする愚行であり、体験者や平和の礎に刻まれた人々への冒瀆(ぼうとく)だ
▼「はだしのゲン」を巡っては2013年、「史実の誤り」との陳情をきっかけに島根県松江市内の学校図書館から排除しようとする動きがあった。のちに反発を受けて撤回された。次世代の目や耳も標的となっている
▼ことしの慰霊の日の本紙には、家族10人を失い、孤児となった金城節子さん(83)の初証言が掲載された。「自分が死んだら、もう残せない。誰がなんと言っても平和が大事」。75年の時を要した体験者の思いである。
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【https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1145409.html】
<社説>沖縄戦証言に圧力 沈黙強いる行為許さず
2020年6月28日 06:01
沖縄戦の体験を証言した人の自宅を訪ね、とがめるような言葉で詰め寄るなど圧力をかける事態が相次いでいる。
証言者を萎縮させ、結果として証言を封殺する動きは戦争の教訓継承を妨げ、表現の自由を侵すものだ。不当な圧力で沈黙を強いる社会は戦時体制に向かうかつての日本を想起させる。表現の自由を侵す行為は許されない。
沖縄戦の記録映像で映し出される「震える少女」として名乗り出た女性に対して、知らない男性が自宅を訪れ「どういうつもりか」と詰め寄った。座間味村での「集団自決」(強制集団死)について母親の手記をまとめた研究者は職場への嫌がらせの電話や自宅への訪問があった。「集団自決」の生存者は黒ずくめの男性2人が自宅を訪れ、「追い返したが、恐怖心が残った」と話す。
体験者だけではなく、過去には「集団自決」を題材にした小学校での創作劇に対し、抗議や中止を求めるメールや電話が十数件寄せられた事例があった。
言うまでもなく、憲法21条の保障する「表現の自由」は民主主義の根幹を成す権利である。戦前の日本にこの権利はなかったといってよい。
大日本帝国憲法は、表現の自由はあくまで「法律の範囲内において」と記され、さまざまな法で制限された。特に1925年に制定された治安維持法は法改正を繰り返し、対象を一般市民にまで広げ、思想・言論の弾圧に利用された。さらに国民全体が相互に監視し合い、ものが言えない社会をつくり出した。政府や軍部には、強まる戦時体制のなか、戦争遂行の妨げになるわずかな動きでも封じたいという思惑があった。
民主政治は誰もが自由に政治的意見を述べることができて初めて成り立つ。日本国憲法で認められた表現の自由は、米国統治下の沖縄では長く許されなかった。表現の自由は沖縄の先人たちが体を張って獲得した重要な権利だ。
資料が乏しい沖縄戦の実相を把握するために、体験者の証言は重要である。複数の証言を付き合わせることでより多角的になり、資料価値は高まる。
体験者の証言は、大江・岩波訴訟の最高裁判決でも示された通り、オーラル・ヒストリー(口述証言)の資料価値は法廷で認められた。連綿と紡いできた沖縄戦の証言の蓄積がきちんと評価されている。
他人の自宅を訪問してまで圧力をかけた人たちの目的は定かではない。戦争体験の記憶の継承を、敗戦の記憶を呼び覚まし国家をおとしめると考えているとすれば、主権者である国民を冒とくする行為である。戦争に突入した「いつか来た道」に通じる。
だからこそ沖縄戦の記憶を風化させてはならない。不当な圧力には毅然(きぜん)とした対応を取り、証言者の声に耳を傾け、歴史の教訓に学ばねばならない。
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松野穂波記者による、東京新聞の記事【<つなぐ 戦後74年>ゲゲゲの娘、反戦語る 「きなくさい世に」危機感】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019081902000264.html)。
《「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる漫画家の故・水木しげるさんは、太平洋戦争で左腕を失い、その体験を多くの作品に残した。長女で「水木プロダクション」代表の原口尚子(なおこ)さん(56)=東京都調布市=は今夏、戦争を巡る父の体験談やエピソードを初めて本格的に人前で語った。戦争体験者が少なくなる中「戦争に向かうハードルが低くなっている気がする」という危機感が背中を押した》。
『●「そんな曲が交じっていないか。耳をそばだてる」…
聞こえるのは、アベ様らの勇ましき進軍ラッパのみ』
「聞こえるのは、アベ様らの勇ましき進軍ラッパのみ。恐ろしい世の中になったものだ。…ニセウヨクに煽られて、アベ様らに喝采を送る読売系や産経系メディアも、正気ではない」…日に日に、酷くなっていく。あらゆるアベ様の政のデタラメさよ。唯一〝うまく行っている〟のが、メディアコントロール。アベ様や自公お維議員達には、「戦争絶滅受合(うけあい)法案」を審議する勇気もない。
「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん、「一番いけないのが戦争です」と。「水木さんの言葉は、戦争したい人々、「死の商人」たち、「戦争屋」たち、自公議員やその支持者達には聞こえないらしい。自公議員に投票できる親御さんや祖父母ら……、ブログ主には彼ら、彼女らの神経が知れない」。
『●やはりアベ様「の頭は普通じゃな」かった:
誰一人止めない、止めようともしない自公議員…決して忘れない』
『●そもそも、子どもたちのためにこそ
「ドブガネしている」税金を使ったらどうなのか?』
『●水木しげるさんと堀江邦夫さん:
原発ジプシーと云う地獄と戦場と云う地獄』
『●「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん、
「一番いけないのが戦争です」』
《あれだけ国民をいじめた歴史はないんじゃないでしょうかね》。
「「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん。
《自由を国家が制限するんですからね。一番いけないのが戦争です。
戦争で死ぬんだと思うと希望もわきませんでした》という水木さんの
言葉は、戦争したい人々、「死の商人」たち、「戦争屋」たち、自公議員や
その支持者達には聞こえないらしい。
自公議員に投票できる親御さんや祖父母ら……、ブログ主には彼ら、
彼女らの神経が知れない」
『●桂歌丸さん…《戦争なんて本当に愚の骨頂》
《あんな思いなんか二度としたくないし、させたくない》』
《高畑勲、野坂昭如、大橋巨泉、永六輔、かこさとし、水木しげる、
愛川欽也、金子兜太など、戦争を知り、自身の体験をもとに平和を
希求するメッセージを発してきた戦中世代の著名人が続々と鬼籍に
入り始めている》
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【https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019081902000264.html】
<つなぐ 戦後74年>ゲゲゲの娘、反戦語る 「きなくさい世に」危機感
2019年8月19日 夕刊
(父親の戦争体験を語る水木しげるさんの長女、
原口尚子さん=名古屋市で(太田朗子撮影))
「ゲゲゲの鬼太郎」で知られる漫画家の故・水木しげるさんは、太平洋戦争で左腕を失い、その体験を多くの作品に残した。長女で「水木プロダクション」代表の原口尚子(なおこ)さん(56)=東京都調布市=は今夏、戦争を巡る父の体験談やエピソードを初めて本格的に人前で語った。戦争体験者が少なくなる中「戦争に向かうハードルが低くなっている気がする」という危機感が背中を押した。 (松野穂波)
名古屋市名東区にある戦争と平和の資料館「ピースあいち」で七月二十日、七十人余の聴衆を前に、原口さんはマイクを握った。水木さんが漫画の下書きに「生きようという気持ちがないと神様も助力してくれない」と書き残していたことや、二〇〇三年に叙勲を受けた際に「勲章は戦争で死んだ者にやるべきです」と言った逸話を紹介。「水木は亡くなる間際まで、戦友のことを心に留めていた。漫画家だった六十年間を凌駕(りょうが)するほど、三年間の戦争の記憶は大きかった」と父の思い出を語った。
水木さんは一九四三年、陸軍二等兵として南方の激戦地ニューブリテン島(ラバウル)へ。ワニに食べられたり、海で生魚を食べようとして喉に詰まらせたりして死んだ仲間も見た。本隊から分かれ、九人の分隊で最前線に送られたが、自分以外の分隊は全滅。上官には「なんで生きて帰ってきた」という言葉を浴びせられた。その様子を「総員玉砕せよ!」などの戦記に残した。
(戦争体験を語る水木しげるさん
=2011年10月、東京都調布市で)
ただ、原口さんが父親から聞いていたのは「現地の人から食べ物を分けてもらったとか、いい話だけ」。過酷な体験は漫画やエッセーで知るしかなく、爆撃を受けた時の心情を聞こうとしても「忘れた」とはぐらかされていた。
これまで、父と戦争について語ってほしいと頼まれても「表に出たくない」と断ってきた。しかし水木さんは二〇一五年に死去。終戦から七十年以上が経過し、父と同じように戦場を知る人が減ってきた。「きなくさい世の中になっている。戦争の怖さが(若者の)耳に届きづらい」と肌で感じるようになり、今回の講演を引き受けた。
今後の取り組みは未定だが、読みやすい漫画を通して父の体験を知ってほしいという気持ちは変わらない。「鬼太郎、水木しげる、戦争…みたいに、身近なところから戦争の話を聞くきっかけになれば」
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[※ 《#ケチって火炎瓶》「選挙妨害を暴力団に発注」した方は、素直に挙手願います!(東京新聞2018年8月27日)↑]
リテラの記事【統計不正は安倍政権ぐるみの偽装だった証拠が!「統計改革」をぶち上げ、安倍首相の掲げた目標に合わせ…】(https://lite-ra.com/2019/02/post-4531.html)。
《大西前政策統括官は今月1日に大臣官房付きに異動し、与党側はそれをもって「現職ではない」という理由で参考人として招致することを拒絶。森友問題の追及の最中に佐川宣寿理財局長を国税庁長官に昇進させ、説明の場から逃亡させたのとまったく同じ、あまりにもわかりやすすぎる証言封じだ…そして、最大の焦点は2018年の統計調査手法の変更が“アベノミクス偽装”だったのではないかという問題…そもそも、2018年1月からあきらかに賃金が“上振れ”するよう統計の作成手法を変更…この統計の作成手法を変更するよう指示したのは麻生太郎財務相…「圧力をかけて数字は上がった」のである》。
『●「ピーターパン症候群」のアベ様が語る途方もない「夢物語」
~「息吐く様に嘘つく」「ボンクラ」~』
「東京新聞の社説【GDP600兆円 ピーターパン症候群か】…
《第三次安倍改造内閣が掲げた「新たな三本の矢」は、実現可能性に
疑問がわくものばかりだ。中でも「GDP(名目)六百兆円」は
目標というよりも夢物語に近い。それで何を目指そうというのか》!?」
《GDPのために武器(防衛装備品)や原発を世界に売りまくり、
生産性向上だといっては残業代ゼロや正社員を減らして
非正規労働を増やす。国民の共感や信頼を得ずして着実な
経済成長など望むべくもないのである》
『●中学生を「青田買い」する自衛隊:
「体験入隊や防衛・防災講話」という「総合的な学習の時間」も』
「アベ様の放つ「矢」に刺し貫かれる子どもたち。金子勝さんに言わせると
「新三本の矢」は「矢」ではない、「的」だそうです…。
「GDP600兆円以上」が「矢」か?、それは「的」。
「出生率の上昇」が「矢」か?、それは「的」。自衛官募集のための
「DM」や「オープンキャンパス」が「矢」であり、「的」は中学生や小学生」
「その先に待っているのは、経済的徴兵制や悪徳企業型徴兵制でしょう。
自公議員に投票できる親御さんや祖父母ら、まったくオメデタイ人達です」
GDP600兆円へ忖度…《アベノミクスの成果が数字に出ない、ならば統計のやり方を変えればいい》!?、てことか。
そんな中、日刊ゲンダイの記事【“神”のつもりか安倍首相「森羅万象すべて担当」発言の仰天】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/247063)によると、《ついに全知全能の神にでもなったつもりか。…「総理大臣でございますので、森羅万象すべて担当しておりますので、日々さまざまな報告書がございまして、そのすべてを精読する時間はとてもないわけでございます。世界中で起こっている、電報などもあるわけです」…森羅万象は<宇宙に存在するすべてのもの>…2年前に森友問題で追及された時には、「森羅万象、私が説明できるわけではない!」とキレていたが、いつの間にか、森羅万象担当に“昇格”していたようだ。ネット上でも「x!」「現人神宣言」などとザワつきが収まらない。これまで何度も国会で「私は立法府の長」との誤った認識を披露してきた安倍首相だが、三権の長では飽き足らず、神の領域にまで誇大妄想が広がっているのか。だとしたら、もはや職務遂行能力が疑われるレベルだ》。
与党・癒党議員が崇める《もはやカルト》だな。
『●《もはやカルト》な教祖様や取り巻き連中が取りまとめる
「働かせ方壊悪」法案という「残業代ゼロ法案」』
『●《本質を隠す言葉のすり替え》を許せない小澤俊夫さん、
アベ様ら政府による《言葉ずらし》を痛烈に批判』
#粉飾された美しい国…《政治の目標に数字を合わせていけば政権の都合のいい数字になっていくのは当然》…。ドアホノミクス(©浜矩子さん)のために統計を偽装。正気だろうか?
『●#粉飾された美しい国…《政治の目標に数字を合わせていけば
政権の都合のいい数字になっていくのは当然》』
『●《野党は政府の答弁にこう質問すればいい。
「その数字、書き換えてませんか、本当の数字ですか」》?』
ウルトラ差別主義者や最低の官房長官が暗躍していた訳ね。所詮、ドロボウさん達です。
東京新聞の記事【賃金統計は総務省調査へ 菅氏「異なる立場でメス」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201902/CK2019020602000285.html)によると、《政府は六日、不正が発覚した厚生労働省の賃金構造基本統計について、問題の経緯などの調査を総務省行政評価局が実施すると決めた。…菅義偉官房長官は…「(厚労省の)行政機関としての基本的な姿勢に大きな問題がある。外部の目を入れ、担当省とは異なる立場でメスを入れる」》!?
(最低の官房長官御贔屓の)総務省も「内部」でしょうに…ドロヌマなドロナワ。ドロボウさん達にナワを綯わせてもねぇ、仕方ないですよ。
日刊ゲンダイの記事【教訓生かされず…2年前にも11省庁138統計で不正処理が発覚】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/246999)によると、《17年の一斉点検で不正が発覚したのは、厚労省や国交省など10府省と人事院の138統計。国交省の「全国道路・街路交通情勢調査」では、調査員による調査をすべきところを郵送やインターネットで済ませるなど、厚労省の「賃金構造基本統計」と同様の手抜き不正が行われていた…2年前の教訓は全く生かされていなかったわけだ》
情けなくなってくる… #粉飾された美しい国。
《アベノミクスの政策効果が統計に表れない焦りがあ》ったアベ様らは、GDPまで改ざん。《アベノミクスの成果が数字に出ない、ならば統計のやり方を変えればいい》…《そうした“意図的”で実態を反映しないアベノミクス偽装が着々とおこなわれてきた》…国の体をなしていない。
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【https://lite-ra.com/2019/02/post-4531.html】
統計不正は安倍政権ぐるみの偽装だった証拠が!「統計改革」をぶち上げ、安倍首相の掲げた目標に合わせ…
2019.02.06 12:22
(不正統計は安倍政権の政治主導で行われた?(首相官邸HPより))
予想どおりというべきか、安倍政権がお得意の「隠蔽体質」を恥ずかしげもなく全開にしている。厚労省の統計不正で、問題のキーマンである大西康之・前政策統括官をはじめ、特別監察委員会の樋口美雄委員長らなど関係者の参考人招致をことごとく拒否しているからだ。
なかでも、大西前政策統括官は今月1日に大臣官房付きに異動し、与党側はそれをもって「現職ではない」という理由で参考人として招致することを拒絶。森友問題の追及の最中に佐川宣寿理財局長を国税庁長官に昇進させ、説明の場から逃亡させたのとまったく同じ、あまりにもわかりやすすぎる証言封じだ。
しかも、この大西前政策統括官は、不正調査がおこなわれていた事実を昨年12月20日に根本匠厚労相に報告した、その張本人だ。根本厚労相はそのとき事の重大さを認識せず問題を安倍首相に報告を上げたのは12月28日だったと言い張っているが、その約2週間前の13日に統計委員会の西村清彦委員長が厚労省に「抽出調査は重大なルール違反」と指摘しており、少なくともその段階で厚労省は問題の深刻さを把握していたはず。大西前政策統括官が20日に根本厚労相にどれほどの影響が出るのかを伝えていなかったということはありえず、朝日新聞が問題をスッパ抜いた28日に安倍首相に報告したなどというのは到底信じがたい。
なぜ、こんな見え透いた嘘をつき通そうとしているのか。それは、根本厚労相が不正調査の報告を受けた翌21日、政府は2019年度当初予算案を閣議決定しているからだ。もし、20日に安倍首相に報告していたと言えば、安倍首相は予算の組み替えが必要な大問題があったことを把握しながら、予算案を閣議決定していたことになってしまう。つまり、大西前政策統括官が20日に根本厚労相に対してどのように報告をあげたのかという問題は、安倍首相の責任にも及ぶため、国会での証言を封じようと異動させたのである。
逆にいえば、こうして安倍政権が関係者を証言に立たせず、必死になって事実の隠蔽を図ろうとする露骨な動きだけを見ても、いかにこの統計不正調査が“安倍絡み案件”であるかを物語っている。
そして、最大の焦点は2018年の統計調査手法の変更が“アベノミクス偽装”だったのではないかという問題なのだが、4日の衆院予算委員会では、非常に鋭い追及が無所属の小川淳也議員によっておこなわれた。
そもそも、2018年1月からあきらかに賃金が“上振れ”するよう統計の作成手法を変更し、実際に同年8月にはマスコミが「賃金伸び 21年5カ月ぶりの高水準」「アベノミクスの成果」と大々的に報じた。この統計の作成手法を変更するよう指示したのは麻生太郎財務相であり、2015年10月16日に安倍首相が議長を務める「経済財政諮問会議」において、「毎月勤労統計については、企業サンプルの入替え時には変動があるということもよく指摘をされている」「ぜひ具体的な改善方策を早急に検討していただきたいとお願いを申し上げる」と述べていた。
この点について小川議員は、安倍首相が2014年11月に消費税増税見送りを発表して解散総選挙に打って出たこと、それによって安倍政権も財務省も「雇用も成長率もいい数字がほしい」と躍起になり、それがこの2015年10月の麻生発言につながるのではないかと指摘。「精度を高めろ、正しい統計を出せと表では言いながら、裏では数字を上げろと、いい数字を出せと、暗に政治的圧力をかけているのではないか」と追及したのだ。
こうした指摘に対し、麻生財務相はいけしゃあしゃあと「あの、役所におられたのならおわかりと思いますけど(小川議員は元総務省官僚)、圧力をかけたら数字は上がるもんでしょうか?」と答弁したが、事実、麻生財務相の指示によって統計作成手法を変更した結果、虚偽の「21年5カ月ぶりの賃上げ伸び率」が達成されたのだ。つまり、「圧力をかけて数字は上がった」のである。
■不正統計は安倍官邸主導か?「統計改革」を訴えていた経済財政諮問会議
しかも、小川議員はここで「2015年の時期から政治家が極めて統計に対して発言している」「私に言わせれば統計が政治化している」ことの一例として、2016年6月2日の「経済財政諮問会議」の説明資料「骨太の方針」(「経済財政運営と改革の基本方針 2016」)を紹介したのだ。
この「骨太の方針」の副題は「600 兆円経済への道筋」。そこでは「成長戦略の加速」のために「生産性革命」「地方創生」「防災・国土強靱化」「規制改革の推進」などといった7つの指針が示されているのだが、その最後に「経済統計の改善」が掲げられ、〈統計の精度向上〉〈GDP統計をはじめとした各種統計の改善〉が謳われているのである。
安倍首相がぶち上げた「GDP600兆円」を達成するために、「経済統計の改善」が成長戦略に位置づけられた──。しかも、同年12月の同会議では、山本幸三・行政改革担当大臣(当時)が統計改革について、こう発言しているのである。
「他府省が本気にならず、多くの場合無視する、という状況では
なかなか改革は進まない」
「今回こそ、本物の改革にしなければならない。そのため、
内閣全体として危機意識を共有し、政治主導で各府省を動かし、
統計委員会を強く後押ししなければならない」
政治主導で統計改革を推進しよう。そして、この提言どおり、約1カ月後の翌2017年1月の施政方針演説で安倍首相は「長年手つかずであった各種の政府統計について、一体的かつ抜本的な改革をおこないます」と宣言。翌2月には菅義偉官房長官を議長にした「統計改革推進会議」が発足し、“アベノミクスによる成長戦略”として統計改革が「政治主導」で進められていくことになるのだ。
この追及に、安倍首相はムキになって「(統計に)一切、我々は一言も口を出すなと言うことなんでしょうか」「まるで私たちがですね、統計をいじってアベノミクスをよくしようとしている、そんなことできるはずないじゃないですか。そんなことできるはずがないんですよ」と反論したが、こうして政治主導の統計改革を進めるなかで、「アベノミクスの成果」と大々的に報じられるようなニセの賃金伸び率が示されたのは、歴然とした事実なのだ。
しかも、小川議員の追及はこれで終わらなかった。小川議員が俎上に載せたのは、安倍首相が宣言した「GDP600兆円の達成」だ。
■安倍首相が「GDP600兆円目標」をぶち上げたあと、GDPの統計基準も変更
安倍首相が「GDP600兆円の達成を明確な目標として掲げる」とぶち上げたのは、自民党総裁選で無投票再選が正式に決まった直後である2015年9月24日のこと。その1カ月後も経たないうちに、例の麻生財務相による統計手法の変更が指示された。そして、安倍政権の閣僚たちが統計改革を叫ぶ最中の2016年12月にはGDPの統計基準を改定し、それによって2015年度の名目GDPは、旧基準では500.6兆円にしかならないところが532.2兆円に跳ね上がった。そして、その後もGDPは伸びつづけ、安倍首相は「GDPが過去最高の水準」だとしきりにアピールしてきた。
このGDPの統計基準を改定について、政府は「国際基準に対応した」と説明し、茂木敏充・経済再生担当大臣も4日の衆院予算委員会で「(推計方法の見直しは)2011年の民主党政権時代に基本的な方針が決まった」と答弁。だが、小川議員によれば、具体的な見直しの検討がはじまったのは2013年3月、安倍政権下でのことだ。そもそも、国際基準の対応による増加分よりも顕著なのは、「その他」という項目による大幅なかさ上げなのだ。
安倍首相はこの推計方法の見直しによってGDPが30兆円以上もかさ上げされることを知っていたのか。この小川議員の質問に、安倍首相は「存じ上げなかった」「(GDP600兆円達成という)目標に向かって、基準値をどうのこうのということはですね、これ考えられない」と答弁したが、検討を重ねてきた結果に改定をおこなっているのだから、知らなかったはずがない。実際、改定がおこなわれる前から経済誌では〈(改定によって)現在約500兆円の日本の名目GDPは、約20兆円が上積みされる見込み〉と伝えている(「週刊エコノミスト」2016年10月11日号/毎日新聞出版)。
さらに、この記事では、麻生財務相の号令にはじまり、政治主導による「経済統計の改善」が「成長戦略」として位置づけられたこの動きについて、ある統計関係者は「アベノミクスの政策効果が統計に表れない焦りがあるのでは」とその背景を語っている。
小川議員は、第二次安倍政権下で「統計委員会における統計手法の変更件数が増えている」と指摘した。アベノミクスの成果が数字に出ない、ならば統計のやり方を変えればいい──GDPや2018年の賃金伸び率をはじめとして、そうした“意図的”で実態を反映しないアベノミクス偽装が着々とおこなわれてきたことは、もはや間違いない。
安倍首相は昨日の衆院予算委員会で、賃上げ伸び率が偽装された2018年の勤労統計について、「復元自体が間違った行為というのは、それはいかがなものか」などと述べ、問題はないと開き直った。だが、これはニセの数字で国民を騙す重大な詐欺的行為だ。事実を隠蔽しようとする姿勢ともども、もっと国民は大騒ぎするべきだろう。
(編集部)
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東京新聞の半田滋さんによるコラム【【私説・論説室から】島を分断する自衛隊配備】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2016072002000153.html)。
《「賛成派が新たな職を得て優遇される一方、反対した人は干され、島を出ている」という。…自衛隊の配備計画は与那国に続き、奄美大島、宮古島、石垣島でも急速に進む。いずれの島でも人々は分断されている》
《中国の脅威》などと称しつつ、それを過剰に煽り、現実には軍事費の増大につながり、壊憲して「戦争できる国」「死の商人国家」への道を着実に進め、加えて、地域の住民同士を反目させて「住民分断」をもたらす。番犬様のご機嫌をとるばかりのアベ様や「沖縄負担軽減担当相」を兼務する最低の官房長官が「沖縄差別」「沖縄イジメ」し、辺野古や高江を破壊して「住民分断」している構図と同じ。
『●中学生を「青田買い」する自衛隊:
「体験入隊や防衛・防災講話」という「総合的な学習の時間」も』
《陸上自衛隊高等工科学校…オープンキャンパスが与那国中学で
開催されるとのポスターがあった。対象者は「中学三年生および父母」
とある。DMはダメでも説明会ならよいのだろうか》
「アベ様の放つ「矢」に刺し貫かれる子どもたち。金子勝さんに言わせると
「新三本の矢」は「矢」ではない、「的」だそうです…。
「GDP600兆円以上」が「矢」か?、それは「的」。
「出生率の上昇」が「矢」か?、それは「的」。自衛官募集のための
「DM」や「オープンキャンパス」が「矢」であり、「的」は中学生や小学生」
「その先に待っているのは、経済的徴兵制や悪徳企業型徴兵制でしょう。
自公議員に投票できる親御さんや祖父母ら、まったくオメデタイ人達です」
『●究極の差別…「県民の安全を守るために
派遣されたはずの職員が基地建設に抗議する住民を鎮圧」!』
『●2016年7月参院選、「あとの祭」…「本土」マスコミは
「沖縄・地域住民弾圧隊」「照明弾誤射」を報じず』
『●こんな理不尽なことが許されるのか!
アベ様らは辺野古や高江で一体何をやっているのか?』
『●辺野古破壊・高江破壊…アベ様は
「話し合いで問題解決の道を探る心積もりなど、最初からなかった」』
『●辺野古破壊・高江破壊…
ニッポンでアベ様のやっていること、どこら辺が「美しい国」なのか?』
『●「住民分断」「差別」「イジメ」: アベ様や
「沖縄負担軽減担当相」が沖縄でやっていることは「あざとい」』
『●イソップ寓話『卑怯なコウモリ』と「似た類い」:
「県民に寄り添う」と言いつつ、辺野古・高江破壊』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2016072002000153.html】
【私説・論説室から】
島を分断する自衛隊配備
2016年7月20日
十三年前、仙台出身の猪股哲さん(39)はバックパックを担いで世界一周に向かう途中、ふらりと日本最西端の与那国島に立ち寄った。浜辺にテントを張り、怪しいやつだと思われないようよいことをしようと、打ち寄せられた大量のゴミを一人で集めた。二週間で浜はすっかりきれいになり、トラック三台分のゴミは与那国町役場が回収した。
一カ月半後、台風が来た。地元のおじいが「そんなところでは危ない」と空き家を提供してくれた。ボロボロの屋根を直し、床の穴をふさいで新たな生活を始めた。知り合った彼女と別れ、置いていった料理の本をむさぼり読み、料理の世界にはまった。今は同じ場所でレストランとケーキ店を開いている。
自衛隊配備の話が持ち上がり、昨年二月の住民投票で賛成派が勝利した。駐屯地は今年三月開設された。誘致した町長は「私は中国の脅威とか言っていない。常に経済優先」と自衛隊を利用した「島おこし」を明言する。
猪股さんは「賛成派が新たな職を得て優遇される一方、反対した人は干され、島を出ている」という。那覇市で開かれたシンポジウムの現状報告で「ぼくは今、泣きそうです」と絶句。「お世話になった島のことを悪く言うわけにはいかなかった」と振り返る。
自衛隊の配備計画は与那国に続き、奄美大島、宮古島、石垣島でも急速に進む。いずれの島でも人々は分断されている。 (半田滋)
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東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015120802000116.html)。
《「一九四一(昭和十六)年十二月八日。日本は太平洋戦争に突入した▼半藤一利さんによると、その日のラジオは、「臨時ニュースのないときには軍歌だけが流れていた」という。国民が口を開けさせられ、押しつけられていたのは「戦え」か▼二〇一五年十二月。そんな曲が交じっていないか。耳をそばだてる」》。
聞こえるのは、アベ様らの勇ましき進軍ラッパのみ。恐ろしい世の中になったものだ。
『●やはりアベ様「の頭は普通じゃな」かった:
誰一人止めない、止めようともしない自公議員…決して忘れない』
『●そもそも、子どもたちのためにこそ
「ドブガネしている」税金を使ったらどうなのか?』
『●「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん、
「一番いけないのが戦争です」』
ニセウヨクに煽られて、アベ様らに喝采を送る読売系や産経系メディアも、正気ではない。
『●テレ朝問題: 「これは圧力です」なんて答える訳がない!
「私は辞める」なんて考える訳がない!!』
『●”テレ朝は今日、死んだに等しいと思います”』
『●アベ様の政権の「暴走」許す、批判精神無き、「牙」無きメディア』
『●失われる「メディアの作法、矜持」…
「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」』
『●岸井成格氏を支持する: 「TBSは今日、再び、死んだに
等しいと思います」なんてことが起こらぬために』
『●「TBSは今日、再び、死んだに等しいと思います」
なんて方向に進んでいないか? 報道は見て見ぬふり?』
東京新聞の社説【開戦74年に考える 「サビタの記憶」が描くもの】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015120802000119.html)によると、「原田康子さん…戦争は本当にろくなものではありません。平和な日常しか知らない今の若い人たちは幸せだとは思うけれど、これが当たり前だと思い込んでしまったら、日本は大変なことになるのではと心配です」。
……自公議員に投票できる親御さんや祖父母ら……、まったくオメデタイ人達です。「城山三郎さん「戦争で得たものは憲法だけ」「平和の有難さは失ってみないとわからない」」。
『●「薄っぺらで反知性的なタカ派が増殖している」
・・・・・・アベ様達からして?』
『●『超・反知性主義入門』の小田嶋隆さんインタビュー、
「そういう政権を選んだ国民にも危険な兆候」』
『●中学生を「青田買い」する自衛隊:
「体験入隊や防衛・防災講話」という「総合的な学習の時間」も』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2015120802000116.html】
筆洗
2015年12月8日
「赤鼻のトナカイ」など、この季節、町中に溢(あふ)れるクリスマスソング。最近ではキリスト教徒ばかりではなかろうと、クリスマスの名称を消して、ホリデーソングなる言い方もあるそうだが、名はどうであれ、耳にすれば、自然と心が浮き立つものだ▼米国のラジオ局はクリスマスソングにこだわる。局の中には十一月の感謝祭が終わるやいなや、十二月二十五日まで二十四時間、クリスマスソングしか流さないという極端なところもある▼聞いてみたいと思う方もいるか。お薦めできぬ。米国赴任中の経験だが、あれだけ続くと、拒否反応も出てくる。無理に口を開けさせられ、陽気さ、楽しさ、幸福感を流し込まれている気にさえなる▼それでもクリスマスソングなら、まだましであろう。<ラジオは、けさから軍歌の連続だ。一生懸命だ。つぎからつぎと、いろんな軍歌を放送して、とうとう種切れになったか、敵は幾万ありとても、などという古い古い軍歌まで飛び出して…>。太宰治がその日について書いている。一九四一(昭和十六)年十二月八日。日本は太平洋戦争に突入した▼半藤一利さんによると、その日のラジオは、「臨時ニュースのないときには軍歌だけが流れていた」という。国民が口を開けさせられ、押しつけられていたのは「戦え」か▼二〇一五年十二月。そんな曲が交じっていないか。耳をそばだてる。
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東京新聞のコラム【【私説・論説室から】戦争と水木しげるさん】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015120702000134.html)。
《あれだけ国民をいじめた歴史はないんじゃないでしょうかね》。
「皇軍兵士として戦場で地獄を見た」水木しげるさん。《自由を国家が制限するんですからね。一番いけないのが戦争です。戦争で死ぬんだと思うと希望もわきませんでした》という水木さんの言葉は、戦争したい人々、「死の商人」たち、「戦争屋」たち、自公議員やその支持者達には聞こえないらしい。自公議員に投票できる親御さんや祖父母ら……、ブログ主には彼ら、彼女らの神経が知れない。
『●水木しげるさんと堀江邦夫さん:
原発ジプシーと云う地獄と戦場と云う地獄』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015120702000134.html】
【私説・論説室から】
戦争と水木しげるさん
2015年12月7日
妖怪漫画の水木しげるさんが九十三歳で逝った。かつて何度かお目にかかる機会があったが、「『わが憲法』で生きてきた」という言葉が印象に残っている。
「軍隊でも『わが憲法』で行動したから、殴られるのは毎日でした」というように、その言葉を使った。鳥取の連隊でラッパ卒になったときのことだ。うまくラッパが吹けない。水木さんは「やめさせてくれ」と上官に直訴した。すると、「南方がいいか、北方がいいか」と聞かれ、「南」と答えたら、パプアニューギニアの激戦地に送られてしまった。
軍隊でも気を付けをしなかったり、敬礼をしなかったり…。それどころか、人よりも余計に眠るのが得意だったという。
「起きるのは一番遅い。起きて働くに値するような仕事は、なかったですよ」
現地の人の集落に入り浸った。終戦後は「ここの人間になれ」と勧められ、「本当に残ろうかなあ」と思って、軍医に相談してもいる。軍医もさぞや驚いたことだろう。
「自由を国家が制限するんですからね。一番いけないのが戦争です。戦争で死ぬんだと思うと希望もわきませんでした。ものすごい重圧でした。あれだけ国民をいじめた歴史はないんじゃないでしょうかね」
戦争で左腕を失う過酷な体験をしても、漫画の筆を執り続けた人の「わが憲法」には、「反戦」の文字がある。 (桐山桂一)
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東京新聞の半田滋さんによるコラム【【私説・論説室から】自衛隊が進める「青田買い」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015112302000164.html)。
《陸上自衛隊高等工科学校…オープンキャンパスが与那国中学で開催されるとのポスターがあった。対象者は「中学三年生および父母」とある。DMはダメでも説明会ならよいのだろうか》。
中学生を「青田買い」する自衛隊。「体験入隊」や「防衛・防災講話」という「総合的な学習の時間」もあるそうだ。しかも、小学生も対象とのこと。住基ネットに代わり、マイナンバーも活用するつもりでしょうかね?
『●「女性が輝く社会」の「女性を愚弄した発言」…
「タマ除けを産めよ殖やせよ勲章をやろう」(鶴彬さん)』
『●アベ王国の「一億総弓矢化社会」、
その矢で一体何人の子どもたちを刺し貫くつもりか?』
『●「ピーターパン症候群」のアベ様が語る途方もない「夢物語」
~「息吐く様に嘘つく」「ボンクラ」~』
アベ様の放つ「矢」に刺し貫かれる子どもたち。金子勝さんに言わせると「新三本の矢」は「矢」ではない、「的」だそうです (【大竹まことゴールデンラジオ 2015年11月20日 室井佑月、伊東英朗、金子勝】(https://www.youtube.com/watch?v=xk7ktSMuVOA&spfreload=10))。「GDP600兆円以上」が「矢」か?、それは「的」。「出生率の上昇」が「矢」か?、それは「的」。自衛官募集のための「DM」や「オープンキャンパス」が「矢」であり、「的」は中学生や小学生。
その先に待っているのは、経済的徴兵制や悪徳企業型徴兵制でしょう。自公議員に投票できる親御さんや祖父母ら、まったくオメデタイ人達です。
『●いろんな意味で疲れます・・・住民基本台帳活用と
アイドルによる「番宣」で「果てしない夢」へGO!』
『●東京新聞・半田滋さん「「銃後の国民」も
無関係ではいられない。たいへんな思いをするのは・・・」』
『●血税と赤紙と・・・「主権者である天皇に
徴兵制に基づき血を納めた」。そして、いま、アベ国王へ血税が』
『●子供たちと赤紙: 「学校保護宣言」に調印しない戦争好き、
侵略戦争マニアな国々はどこ??』
『●「18歳選挙権」にさえ無関心?:
血税と赤紙と、そして、(経済的)徴兵制への第一歩か?』
『●アベ様の「誇りある国へ」=
戦争で「殺す側になる」「人殺しに加担する」、でいいのか?』
『●山岡俊介さん「軍産複合体国家の
米国の商売としての戦争にわが国が引きずり込まれる・・・」』
『●高校生による壊憲法案反対デモ:
赤紙を受け取る側の論理、人殺しに加担させられる側の論理』
『●自民党の武藤貴也衆院議員:
赤紙を送る側の(非)論理、人殺しに加担させる側の(非)論理』
『●戦争法案・壊憲法案では核兵器も「弾薬」と解釈、
つまり、何でもできる「積極的平和主義」』
『●経済的徴兵制、悪徳企業型徴兵制
……経団連が望む「1億総活躍社会」』
『●沖縄では自衛隊入隊の説明会依頼は無し、
なので、住民基本台帳を閲覧して個人情報を入手』
『●「フザケたネーミング……「1億総活躍社会」」:
市民が「活躍」させられるのは「戦場」「人殺し」』
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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/ronsetu/CK2015112302000164.html】
【私説・論説室から】
自衛隊が進める「青田買い」
2015年11月23日
防衛省は自衛官募集の窓口である全国五十カ所の地方協力本部に対し、中学生本人に陸上自衛隊高等工科学校(神奈川県横須賀市)への入学を勧めるダイレクトメール(DM)を送付することを禁止している。工科学校は将来の陸曹を養成する陸自への近道。募集は中学生本人ではなく、保護者か教師に行うよう次官通達で定めているが、昨年、滋賀地方協力本部が中学二年生にDMを送っていたことが分かり、問題になった。
先月、日本の最西端にある与那国島を訪れたときのことだ。町役場の入り口に工科学校のオープンキャンパスが与那国中学で開催されるとのポスターがあった。対象者は「中学三年生および父母」とある。DMはダメでも説明会ならよいのだろうか。
防衛省は与那国島を含む先島諸島への陸上自衛隊配備を進め、地元出身者の採用を計画している。工科学校への勧誘は「青田買い」といえるだろう。
また、文部科学省に協力して「総合的な学習の時間」と称し、体験入隊や防衛・防災講話を全国で行っている。二〇一三年度、中学生を対象に二千六百一回開かれ、二万六千三百十七人が参加。小学生も対象となり、百五十回で五千五百八十四人の児童が参加した。
「教育」の看板こそ掲げてはいるが、将来の入隊者獲得につなげることが狙い。全国規模で「青田買い」が進んでいる。(半田滋)
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