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●《表現の自由は、民主主義の根幹でもある。しかし出自を理由に人を深く傷つける差別表現は、人権を侵害する行為であり決して認められない》

2022年07月26日 00時00分00秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]


(20220710[])
【<金口木舌>リプレイスメント・セオリー】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1526872.html)。

 《中国語やハングルで表記された沖縄本島中北部の観光地案内板をインターネットに上げてこんな書き込みがあったという。「沖縄が中国、韓国に占領されつつある」。ノンフィクションライターの安田浩一さんが伝えている ▼現地に赴き外国語表記の案内板からやや手前に引いて撮影すると、そこには日本語表記の案内板があった。あたかも外国語の案内板しかないようにフォーカスし「占領」とするデマだった》。

   『●「アベ様広報」…安田浩一さん「現地の人に話を聞く、
      裏取りするという取材の基本ができていない…デマ」
    「沖縄タイムスの記事【津田大介さん・安田浩一さん、「ニュース女子
     問題でMXテレビ出演辞退】…《津田大介さんと安田浩一さんが
     18日までに同局が放送する別のニュース番組への出演を辞退した。
     「取材がずさんで事実でない」「報道に値しない」と2日の番組
     批判している》」

   『●「差別意識に基づく、官憲による歴史的暴言」…
      ガルトゥング氏「非常に深刻な状況となる兆候…」と警鐘
    「やはり「歴史的暴言」でした。アベ様定義の「積極的平和主義」の
     産物な「歴史的暴言」。「本土」による差別意識が顕在化し、
     表面化した「歴史的暴言」。安田浩一さん《社会的少数者や弱者を
     たたき、引きずり降ろすのを楽しむ空気が日本社会の一部に
     流れている》。歪んでる」

   『●安田浩一さん「沖縄の新聞は本当に『偏向』」? 
      …沖縄への「思い込みによる差別で、それを許す日本社会」
   『●《国民の2割強しか支持を得ていない政治勢力が国会の3分の2
     支配できているところに問題がある》…#投票倍増委員会 会員として…
   『●青木理さん✕安田浩一さん対談 ―――《「この国」には、いったい
     いつから、どういう理由で「憎悪と嘲笑」に満ち溢れてしまったのか》?

 アベ様の取り巻き連中の醜悪さときたら…(青木理さん、安田浩一さん)『この国を覆う憎悪と嘲笑の濁流の正体』。ヘイトも含めて、その源流は《空疎な小皇帝》石原慎太郎元東京「ト」知事。さらに、メディアあるいはジャーナリズムについて、…青木理さんと安田浩一さん。《「この国」には、いったいいつから、どういう理由で「憎悪と嘲笑」に満ち溢れてしまったのか》?

 東京新聞の記事【DHCテレビ「ニュース女子」の名誉毀損を認定 高裁も一審判決支持「番組に真実性は認められない」】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/181448)《判決は、辛さんが組織的に参加者を動員して過激な反対運動をあおっているという番組の内容に、真実性は認められないと判断。現在もDHCのサイトで番組が閲覧できる状態で「韓国人はなぜ反対運動に参加する?」などとテロップで表示されているとして、「在日朝鮮人である原告の出自に着目した誹謗中傷を招きかねない」と言及した》。
 沖縄タイムスの【社説[「ニュース女子」名誉毀損] ヘイト止める仕組みを】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/970199)によると、《大勢が視聴した番組のうそが再び認定された。制作したDHCテレビジョンは判決を重く受け止めるべきだ。テレビ番組「ニュース女子」で名誉を傷つけられたとして市民団体「のりこえねっと」の辛淑玉(シンスゴ)共同代表が損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で東京高裁は、一審判決を支持し、DHCテレビに550万円の支払いと、謝罪広告の掲載を命じた。問題となったのは2017年1月に放送された2回。同社が制作し、東京MXテレビなどで放送された》。
 さらに、琉球新報の【<社説>ニュース女子二審判決 差別扇動は許されない】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1529440.html)によると、《判決は、原告側が求めていた差別の認定について一審判決より踏み込み「在日朝鮮人である原告の出自に着目した誹謗(ひぼう)中傷を招きかねない構成になっている」と番組の構成に言及した。番組が差別を扇動したと指摘しており、判決の意味は重い。番組は反対運動をする市民をテロリストに例え、辛共同代表を名指しして「黒幕」などと報じた。辛共同代表は判決後の記者会見で、差別認定が前進したことを評価しつつも「ベースにあるのは沖縄差別だ」と述べ、悪質なヘイトを規制する法律の必要性を訴えた》。

 最後に、沖縄タイムスの記事【「ヘイトスピーチは魂の殺人。暴力だからこそ認められない」作家の安田浩一さん、社会の崩壊を懸念】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/970606)によると、《ノンフィクションライターの安田浩一さん=写真=を講師に招いた学習会では、取材してきた差別と偏見の現場について説明しながら「誰かが差別に苦しんでいる人や地域、社会が壊れていくのをこれ以上、見たくない」と語気を強めた》。

   『●「日本の恥と呼ぶべき存在」
    《鶴橋で行われた街宣で、女子中学生が「鶴橋大虐殺」の演説をしたことは
     ネットで話題になっていましたし、韓国でも報じられていたようです》

   『●ヘイトスピーチ、自らの言論の自由を狭めている
   『●『朝日』の「誤報」よりも、誰が国際社会の印象を落としているでしょうか?
   『●小池百合子「ト」知事、追悼文は? 《…ようやくこう答えたのだった。
      「それは毎年送っておりません」…この回答はあまりに卑怯だろう》
    《その急先鋒になってきたのが「そよ風」というヘイト団体だった。
     「そよ風」はヘイト団体・在特会の関連団体で、慰安婦問題や
     関東大震災朝鮮人虐殺の否定などを主張しており、2013年には
     大阪・鶴橋で「いつまでも調子にのっとったら、南京大虐殺では
     なく鶴橋大虐殺を実行しますよ」などとジェノサイドを
     先導したヘイトデモに協力。北海道支部長の女性は桜井誠
     前在特会会長の「日本第一党」の副党首まで務めている》

   『●自民党亜種トファ・キトの「反作用として期待される
       リベラルの結集」…それが最後の望み・希・希望
   『●「植民地気分」な日米共犯・両政府から
      「犠牲だけを強いられる沖縄」…両国に「真の文明」はあるのか?
    《大阪の鶴橋で女子中学生がこんなことをがなった。
     「…もう、殺してあげたい! いつまでも調子にのっとったら
     南京大虐殺じゃなくて鶴橋大虐殺を実行しますよ!」》

   『●《明らかに、小池都知事の「追悼文拒否」は歴史修正主義の虐殺否定論と
     ヘイトに勢いを与えた》…《空疎な小皇帝》石原慎太郎元「ト」知事越え
   『●この《レイシスト・歴史修正主義体質》な小池百合子東京「ト」知事に
       「2,912,628票」「3,661,371票」も投じてしまった都民の皆さん
    《そのひとつが「日本女性の会 そよ風」というヘイト団体だった。
     「そよ風」はヘイト団体・在特会の関連団体で、「慰安婦」問題や
     関東大震災朝鮮人虐殺の否定などを主張しており、2013年には大阪・
     鶴橋で「いつまでも調子にのっとったら、南京大虐殺ではなく
     『鶴橋大虐殺』を実行しますよ!」などとジェノサイドを先導した
     ヘイトデモに協力。北海道支部長の女性は桜井誠・元在特会会長の
     「日本第一党」の副党首まで務めている》

 琉球新報のコラム【<金口木舌>ヘイトクライムを生まないために】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1529019.html)によると、《▼ヘイトクライムは米国だけの問題ではない。昨年8月には朝鮮半島出身者が暮らす京都府宇治市のウトロ地区で放火があった。被告は「韓国が嫌いだった」と供述している。2016年には障がい者が殺傷される事件も起きた ▼人種や国籍、性別、障がいという属性を理由にマイノリティーが暴力の標的にされ命を奪われるこんな理不尽なことがあろうか ▼ネット上の悪意に満ちた言葉、日常生活で聞こえる誹謗中傷偏見ヘイトクライムにつながりかねない「芽」はあふれている。異なる文化や歴史を知り、互いを認め尊重しあう。ヘイトクライムを生まない社会は一人一人の日常の一歩から始まる。》

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1526872.html

<金口木舌>リプレイスメント・セオリー
2022年6月2日 05:00
金口木舌 リプレイスメント・セオリー

 中国語やハングルで表記された沖縄本島中北部の観光地案内板をインターネットに上げてこんな書き込みがあったという。「沖縄が中国、韓国に占領されつつある」。ノンフィクションライターの安田浩一さんが伝えている

▼現地に赴き外国語表記の案内板からやや手前に引いて撮影すると、そこには日本語表記の案内板があった。あたかも外国語の案内板しかないようにフォーカスし「占領」とするデマだった

▼こうした事象はリプレイスメント・セオリー(置き換え理論)といわれる。古くはグレイト・リプレイスメントと呼ばれた。白人至上主義に基づき、白人以外の人種に国土が乗っ取られると危機感をあおる陰謀論という

▼那覇市若狭に建つ龍柱をめぐっては「中国の属国か」とする主張もあった。県内でも顕在化する排斥の動きに改善策はないものか

▼作家の落合恵子さんが、微力ではあっても「一人一人がつながる」大切さを提唱していた。確かに身内や友人、知人が差別されてはいたたまれない。社会が分断されては未来は描けないだろう
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/181448

DHCテレビ「ニュース女子」の名誉毀損を認定 高裁も一審判決支持「番組に真実性は認められない」
2022年6月3日 22時08分

     (控訴審の判決後、記者会見をする辛淑玉さんら
      =3日、東京都内で)

 沖縄の米軍基地反対運動を取り上げたテレビ番組「ニュース女子」で名誉を傷つけられたとして、人権団体「のりこえねっと」の共同代表辛淑玉(シンスゴ)さんが、番組を制作したDHCテレビジョンなどを訴えた訴訟の控訴審判決で、東京高裁(渡部勇次裁判長)は3日、名誉毀損を認めてDHCに550万円の損害賠償などを命じた一審・東京地裁判決を支持した。

 判決は、辛さんが組織的に参加者を動員して過激な反対運動をあおっているという番組の内容に、真実性は認められないと判断。現在もDHCのサイトで番組が閲覧できる状態で「韓国人はなぜ反対運動に参加する?」などとテロップで表示されているとして、「在日朝鮮人である原告の出自に着目した誹謗中傷を招きかねない」と言及した。

 番組の司会者だった本紙元論説副主幹の長谷川幸洋氏の責任については「番組の制作や編集に一切関与がなかった」とし、一審と同様に認めなかった。長谷川氏が辛さんに損害賠償を求めた反訴も同様に退けた。

 番組は東京メトロポリタンテレビジョン(TOKYO MX)で2017年1月に放送された。昨年9月の一審判決は、DHCに賠償と自社サイトへの謝罪文掲載を命じた。

 判決後の会見で辛さんは「名誉毀損が認められてうれしいが、沖縄に対して申し訳ない気持ちもある平和運動や沖縄を、在日である私を使ってたたくという、二重、三重に汚い番組だった」と振り返った。金竜介弁護士は、判決が出自に絡む誹謗中傷に言及した点に「人種差別をきちんと認めたことは評価できる」と話した。(小嶋麻友美)

【関連記事】DHC吉田会長、ネット上で「コリアン系」ヘイト声明 荒唐無稽な主張次々
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/970199

社説[「ニュース女子」名誉毀損] ヘイト止める仕組みを
2022年6月5日 10:10

 大勢が視聴した番組のうそが再び認定された。制作したDHCテレビジョンは判決を重く受け止めるべきだ。

 テレビ番組「ニュース女子」で名誉を傷つけられたとして市民団体「のりこえねっと」の辛淑玉(シンスゴ)共同代表が損害賠償などを求めた訴訟の控訴審判決で東京高裁は、一審判決を支持し、DHCテレビに550万円の支払いと、謝罪広告の掲載を命じた。

 問題となったのは2017年1月に放送された2回。同社が制作し、東京MXテレビなどで放送された。

 高裁判決では、番組が東村高江の米軍ヘリパッド建設での抗議行動を取り上げ「過激」「襲撃」「警察でも手に負えない」「テロリスト」といった表現を用いたことに対して、実際の抗議活動に比べて「異質のものというべきである」とした

 事実に基づかない報道であり、放送を通じて多くの沖縄県民を深く傷つけた

 また判決では、市民団体が地元の沖縄以外から参加者を組織的に雇って動員したとする番組の主張に対しても「煽動(せんどう)しているとは認められない」とした。

 司会者と出演者とのやりとりや、さまざまなテロップなどを使うことで、辛氏が抗議活動を煽動する危険な人物であると印象付けたとも指摘した。

 判決を受けDHCテレビ側は「不当判決だ」とした。現在もネットで閲覧できる番組の削除は求められなかったとして「プチ勝訴」とするが詭弁(きべん)だ。番組構成全般に瑕疵(かし)が認められたことを率直に受け止めるべきだ。

■    ■

 判決は、くしくもヘイトスピーチ解消法施行から満6年の日に言い渡された。番組は「在日朝鮮人である辛氏の出自に着目した誹謗(ひぼう)中傷を招きかねない」と指摘し、ヘイトスピーチを誘導する危険性があったと認めた。

 解消法は、外国にルーツを持つ人々などへの差別を許さない社会を目指して2016年に施行された。国や都道府県の責務を定める一方、規制や罰則などの定めがない理念法にとどまっている。

 しかし今回のケースを見れば、より踏み込んだ対応が必要だ。東京MXテレビは同番組の放送を打ち切ったが、ネット上ではいまだに配信されている。

 判決後に辛氏は「たたいてもいい存在と見なした沖縄を、在日である私を使ってたたく、二重三重に汚い番組だった」と振り返った。

 ヘイトを放置しない仕組み作りが求められる

■    ■

 表現の自由は、民主主義の根幹でもある。

 しかし出自を理由に人を深く傷つける差別表現は、人権を侵害する行為であり決して認められない

 個人に対する差別表現であれば、訴訟で刑事や民事上の責任を追及する道もある。一方で特定の地域や国、民族をターゲットにした差別表現についての責任追及は難しい。

 沖縄差別が沖縄出身者にも向けられるように、不特定多数への差別表現は個人の人権を侵害する危険性もあるヘイト根絶は社会の使命だ
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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1529440.html

<社説>ニュース女子二審判決 差別扇動は許されない
2022年6月7日 05:00

 東村高江周辺の米軍ヘリコプター発着場建設への抗議行動を中傷したテレビ番組「ニュース女子」の人権侵害が改めて認定された。名誉を傷つけられたとしてヘイトスピーチ反対団体「のりこえねっと」の辛淑玉(シンスゴ)共同代表が制作会社DHCテレビジョンなどに損害賠償を求めた訴訟の控訴審で、東京高裁は制作会社側に再び損害賠償550万円と同社ウェブサイトへの謝罪文の掲載を命じた。

 判決は、原告側が求めていた差別の認定について一審判決より踏み込み「在日朝鮮人である原告の出自に着目した誹謗(ひぼう)中傷を招きかねない構成になっている」と番組の構成に言及した。番組が差別を扇動したと指摘しており、判決の意味は重い。

 番組は反対運動をする市民をテロリストに例え、辛共同代表を名指しして「黒幕」などと報じた。辛共同代表は判決後の記者会見で、差別認定が前進したことを評価しつつも「ベースにあるのは沖縄差別だ」と述べ、悪質なヘイトを規制する法律の必要性を訴えた。

 辛共同代表はそれまでの活動でもネットでの誹謗中傷を受けてきたが、地上波で公然と行われたことが深刻な人権侵害につながった。国会内で国会議員も参加して「辛淑玉氏等在日朝鮮人による反日反米工作を糾弾する国民集会」が開かれたり自宅前に何時間も不審者がいたりするなどした。危険を感じてドイツに生活拠点を移した時期もあったなどと、法廷で訴えた。

 番組の司会だったジャーナリスト長谷川幸洋氏にも「共同不法行為責任」を負うとして損害賠償を請求した。長谷川氏側は辛共同代表の記者会見での発言で名誉を毀損(きそん)されたと反訴した。双方とも一審で棄却され控訴していたが、再び棄却された。

 ジャーナリストを名乗る立場で司会をした長谷川氏は、差別や誹謗中傷をあおった責任を問われた。だが、判決は「番組収録時点で各出演者がどのような発言をするかを具体的に把握しておらず、どのようなテロップが付されるかも知り得ない」「名誉毀損の結果を招来することを認識し得たということは困難」として認めなかった。

 問題の番組は、その後の「検証番組」も含め、今もDHCテレビジョンのホームページに掲載されている。判決は削除を命じなかった。基地反対運動と辛共同代表に対する誹謗中傷は今も続いている。DHCテレビジョンは全く反省しておらず、差別をあおりながら、誹謗中傷で沖縄の基地反対運動をおとしめ続けている

 裁判に先立って、番組は放送倫理・番組向上機構(BPO)によって人権侵害を認定されている。それにもかかわらず、差別と誹謗中傷が放置されている。法整備を待つだけでなく、ジャーナリズムとメディア界が自浄作用を発揮すべきだ
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/970606

「ヘイトスピーチは魂の殺人。暴力だからこそ認められない」作家の安田浩一さん、社会の崩壊を懸念
2022年6月6日 07:47

     (「ヘイトスピーチは魂の殺人」と訴える安田浩一さん
      =5日、那覇市久茂地のブックカフェ&ホール「ゆかるひ」)

 ノンフィクションライターの安田浩一さん=写真=を講師に招いた学習会では、取材してきた差別と偏見の現場について説明しながら「誰かが差別に苦しんでいる人や地域、社会が壊れていくのをこれ以上、見たくない」と語気を強めた。

 安田さんは「在日特権を許さない市民の会在特会)」に迫った著著「ネットと愛国」で講談社ノンフィクション賞を受賞。2016年のヘイトスピーチ解消法の施行以前から問題を指摘し、学習会でも被害者の声なども紹介した。

 昨年3月、名古屋出入国在留管理局の施設に収容中だったスリランカ人女性が死亡した事件についても触れ、「背景にある外国人への憎悪は、以前から日本社会にあった」と指摘した。

 また、基地問題に関連して「沖縄は外国に乗っ取られる」などとの言説があることや、過去に機動隊の「土人」発言擁護する声があったことを挙げ、差別を正当化する理論として危惧。「ヘイトスピーチは魂の殺人暴力だからこそ認められない」と訴えた。

(社会部・平良孝陽)
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●死刑で何か解決しますか? なぜ〝素人〟裁判官に「死刑のスイッチ」を押させる必要が? 「鏡」に映る姿を見なくていいの?

2020年04月05日 00時00分11秒 | Weblog


日刊ゲンダイのコラム【中村敦夫 怒りん坊の閻魔堂会議/生産性が殺人の動機?こうした考えの終着駅は戦争しかない】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/270827)。

 《これはヒトラー優生学の思想であり、ユダヤ人ばかりでなく、障害者の大量虐殺へとエスカレートした根拠になった。おぞましい考えじゃが、これが実際に思想として力を持ち、民を、軍を、政治家を動かし、世界を悲惨な状況に追い込んだ》。

   『●「容疑者の“弱者を排除すべし”という主張は現在の
           日本社会において決して特殊なものではない」
   『●阿部岳さん《私にも誰にも、きっと大小の刃が潜んでいる。
      植松被告という鏡に映っているのは今の日本社会の姿ではないか》
    《人ごとでない記者の省察は、自らの内面にも及ぶ。長男に障がいが
     なければ、と願ったのは差別の表れだったと告白する ▼事件自体も
     特殊な例ではないと言う。植松被告自身、役に立つかどうかで人の
     価値を判断する社会の病弊に縛られていた》
    「…こういった「世界観」や「個人・民族間の平等,民主主義,議会主義,
     人道主義,国際平和を否認」する深層心理はアベ様ら多くの自公議員や
     癒着党の議員に共通するもの。沖縄イジメが典型で、
     「本土」マスコミもそれに悪乗りする始末」

 《…鏡に映っているのは今の日本社会の姿》。

 横浜地裁で、死刑判決が出ました。被告は控訴せず、死刑判決が確定しました。[1]~[3]の三つの感想を持ちました。

 [1] 死刑で何か解決しますか? 死刑にしてしまえば「お終い」でいいのでしょうか?
 東京新聞の記事【相模原殺傷、植松被告に死刑判決 責任能力認定、横浜地裁】(https://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2020031601001352.html)によると、《相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」で2016年7月、入所者19人が殺害され、職員を含む26人が重軽傷を負った事件の裁判員裁判で、横浜地裁(青沼潔裁判長)は16日、「19人もの人命が奪われ、ほかの事件と比較できないほど結果は甚大」として、殺人罪などに問われた元職員植松聖被告(30)に求刑通り死刑判決を言い渡した》。

   『●なぜ〝素人〟裁判官に「死刑のスイッチ」を押させる
      必要があるのか、さっぱり理解不能…国は一体何を意図?

 [2] コラムで述べられていない点ですが、なぜ〝素人〟裁判官に「死刑のスイッチを押させる必要があるのでしょうか?
 《相模原市の知的障害者施設「津久井やまゆり園」…事件の裁判員裁判で、横浜地裁(青沼潔裁判長)は…求刑通り死刑判決を言い渡した》。

 [3] 《容疑者の“弱者を排除すべし”という主張は現在の日本社会において決して特殊なものではない》…「鏡」に映る姿を見なくていいのでしょうか?
 リテラの記事【相模原障害者殺傷事件で死刑判決──植松被告の思想と、安倍自民党の障害者切り捨て・差別排外主義との関係を改めて問う】(https://lite-ra.com/2020/03/post-5314.html)によると、《本日横浜地裁で、死刑判決が言い渡された。本サイトでは事件当時から度々指摘してきたように、この事件は障害者差別に基づいたヘイトクライムだ。裁判では、この事件の本質である植松被告の差別思想がいかにして生まれたかなど、十分解明されたとは言えない》

   『●麻生太郎氏「ナチス発言」、やはり有耶無耶に
   『●「恥」の三重塗り: 高市早苗氏・稲田朋美氏の
        「ネオナチ」写真問題・「在特会」機関紙執筆問題

   『●日本社会は歪んでる: ネオナチやヘイトスピーチ集団に
                 「信奉」される議員が取り巻くアベ様

   『●アベ様に白紙委任を勘違いさせてはいけない:
      「A君が毎日、一人で掃除当番をする」という案が過半数に…
   『●差別主義者を東京「ト」知事にできる、
       そんなニッポンの社会そのものが歪んでいる
   『●「あとの祭り」: 「自民党きっての極右議員」「極右思想」大臣
                     …こんな防衛相が誕生しちゃいました
   『●朝鮮人虐殺…黒澤明監督「何をかくそう、その変な記号
        というのは、私が書いた落書きだったからである」
   『●3人がそろいもそろって「外交音痴も甚だしい」、
       「3人の発言で日本外交の程度の低さが際立った」
   『●《極右のタニマチ》達の悍ましさ…アノ「安晋会」副会長・
          アパホテル元谷外志雄代表とアベ様の深~い関係
   『●《安倍政権がやりたいのはただひとつ「差別」ではないのか》
          …《政府が仕掛けた日韓問題は日本の文化に影響》…
   『●《トランプ大統領の移民への差別的な発言が白人至上主義者の
                 憎悪感情を助長させてはいないか》?

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/newsx/270827

中村敦夫 怒りん坊の閻魔堂会議
生産性が殺人の動機?こうした考えの終着駅は戦争しかない
2020/03/24 06:00

     (津久井やまゆり園(C)日刊ゲンダイ)

 障害という字は使いたくないのだが、代わりとなる簡潔な用語が見つからないので、失礼つかまつる。

 重度障害者19人を殺した犯人に、死刑が宣告された。罪の報いと言って済めば簡単だが、問題は根深いこれで一件落着と思う人は少ないのではないか。何か割り切れないモヤモヤが残る。閻魔堂会議では、この殺人に関するさまざまなテーマが議論された。

 その中のひとつは、殺人の動機である。

 犯人の主張では、「生産性のない命には価値がない」そうじゃ。

 これはヒトラー優生学の思想であり、ユダヤ人ばかりでなく、障害者の大量虐殺へとエスカレートした根拠になった。おぞましい考えじゃが、これが実際に思想として力を持ち、民を、軍を、政治家を動かし、世界を悲惨な状況に追い込んだ

 こんな見方もある。経済成長を神と仰ぎ、経常利益だけに一喜一憂してる経営者たちの中には、腹の中じゃこう思ってる人も少なくないのじゃなかろうか

「障害者なんか死んじまえ。会社が傾いたら、社員も労働者も切っちまえ!」

 かつて都知事時代の石原慎太郎は、「この人たちに人格はあるのかと言って物議をかもした。とすれば、これは必ずしも少数派の意見ではなく、この犯人やヒトラーの主張とどこかでつながっているのではなかろうか? こうした考え方の終着駅は、「戦争に辿り着く短期間で最大の生産性を生み出すからである

 チャプリンは、「殺人狂時代」という映画の中で、「1人殺せば殺人者だが、100万人殺せば英雄だ」と戦争を皮肉った。この表現は、戦争ビジネスで太り続けていたアメリカを怒らせ、国外追放となった。本当のことを言う表現者が弾圧されるのは、いつの世にも共通するようだの。

 それはともかく、今回の機械的な死刑判決司法の判断能力の貧しさを露呈しただけじゃった。その点では、結局わけが分からぬまま終局したオウム真理教裁判同じである。

 何としても、「生産性のない命には価値がない」という根拠を引き出し、その非人道性を裁くべきだった。そうではないと、この言葉が思想として生き続け、犯人を英雄化するバカが、続々と登場する危険性がある

(筆者は2016年に出家得度)
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●《トランプ大統領の移民への差別的な発言が白人至上主義者の憎悪感情を助長させてはいないか》?

2019年10月19日 00時00分37秒 | Weblog


大門雅子記者による、沖縄タイムスのコラム【[大弦小弦]「銃の権利より命の方がはるかに重要」】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/454834)。

 《絵本「アリッサとヨシ」は銃のない世界を願って作られた。自費出版したのは1992年に留学先の米国で撃たれて亡くなった名古屋市の服部剛丈(よしひろ)さん=当時(16)=の母美恵子さん(71)…「銃の権利より命の方がはるかに重要」。遺族の言葉は重い》。

   『●トランプ氏「学校の先生たちを銃で武装させる」…
       アベ様は「戦争できる国」になり、「銃を持った善人」に
   『●『銃を持つ権利は子どもが生きる権利より重い』?
      普天間で起きている、辺野古で起きようとしていること
    《▼新年度、普天間第二小既に146回の避難が行われた
     米軍ヘリ窓落下事故以降、学校方面に米軍機の離陸が確認される
     と運動場から児童が避難する元気な声が響き渡るはずの場所で
     ごう音が響く…「飛ばないでという一言がなぜ出ないのだろう
     「…銃を持つ権利は子どもが生きる権利より重いと聞こえる」》。
    「《トランプ氏が打ち出した対策は、学校の先生たちを銃で武装させる
     というもの銃には銃を」「もっと銃をというわけだ》。全米ライフル協会
     (NRA)も大喜びでしょうよ、きっと。銃には銃を」「もっと銃を…哀しい発想だ」

 《「大人たちが『銃を持つ権利がある』という言葉は銃を持つ権利は子どもが生きる権利より重いと聞こえる」というフロリダの高校生、エマ・ゴンザレスさんの言葉をかみしめる》…『銃を持つ権利は子どもが生きる権利より重い』のですか?
 「銃には銃を」「もっと銃を」…哀しい発想過ぎる。何度、繰り返されればいいのか。コラム曰く、《トランプ大統領の移民への差別的な発言が白人至上主義者の憎悪感情を助長させてはいないか》? また、以下の記事では、《移民への敵意と偏見をあおる言動を繰り返してきたのはトランプ氏本人》とも。

 東京新聞の記事【米国の乱射事件 銃なき社会へ踏み出せ】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2019080902000173.html)によると、《銃が氾濫する社会が安全であるはずがない。銃乱射事件が立て続けに起きた米国である。悲劇は相も変わらず繰り返される。米国は抜本的な銃規制に踏み出すべきだ。それが政治の責任である…トランプ大統領は事件を受けて「この国にヘイトの居場所はない」と犯行を非難したが、移民への敵意と偏見をあおる言動を繰り返してきたのはトランプ氏本人である。政権誕生以来、白人至上主義団体は勢いづき、ヘイトクライムは増加した。「大統領が人種間の反目を助長した」との批判をトランプ氏は謙虚に受け止めるべきだ》。

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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/454834

[大弦小弦]「銃の権利より命の方がはるかに重要」
2019年8月6日 08:11

 絵本「アリッサとヨシ」は銃のない世界を願って作られた。自費出版したのは1992年に留学先の米国で撃たれて亡くなった名古屋市の服部剛丈(よしひろ)さん=当時(16)=の母美恵子さん(71)

▼「フリーズ(動くな)」と警告があったとはいえ、ハロウィーンで誤って訪れた家で高校生が撃たれた事件は銃社会の恐ろしさを突き付けた。以来、両親は銃規制を求めて署名活動や米国の若者との交流を続ける

▼事件から27年。銃犯罪がまた、繰り返された。米テキサス州エルパソの大型商業施設で銃乱射があり、20人もの命が奪われた。13時間後にはオハイオ州でも銃撃で9人が犠牲になった

▼メキシコ国境の街エルパソの事件は中南米系移民を標的にした憎悪犯罪の可能性が高いという。トランプ大統領の移民への差別的な発言が白人至上主義者の憎悪感情を助長させてはいないか。銃規制への消極姿勢も問われる

▼絵本では2018年にフロリダ州の高校で起きた乱射事件の犠牲者アリッサ・アルハデフさん=当時(14)=が登場する。剛丈さんと天国で出会い、命を大切にする社会の実現のために取り組む物語に、遺族の願いが凝縮されている

▼米国では乱射事件が起きるたびに銃規制の強化が叫ばれるが、有効な政策につながっていない。「銃の権利より命の方がはるかに重要」。遺族の言葉は重い。(大門雅子)
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●《KKK…20世紀になり移民全体を敵視する組織として復活》…《偏狭な世界のその先に何を見るのか。》

2019年08月19日 00時00分15秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち 報道特集(2017年7月8日)↑]



琉球新報のコラム【<金口木舌>KKKのいる世界】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-908645.html)。

 《▼KKKは覆面で顔を隠して黒人らを襲った。現代ではネットの覆面に隠れて、人をおとしめる。他人を排除して、目指すのは「単一」の「純血」な世界か。偏狭な世界のその先に何を見るのか。》

 ウィキペディアによると、「ミシシッピー・バーニング」には批判もあるということを初めて知った。
 スパイク・リー監督作品「ブラック・クランズマン」。



https://www.youtube.com/watch?v=987lXKJqHbY



https://bkm-movie.jp/


 「とある暴力集団」に代表されるような、ニッポンにも醜悪で偏狭なヘイト集団が存在する。《ネットの覆面に隠れて、人をおとしめる》者もいれば、《覆面に隠れ》ることもなく、露骨に観光地にまで現れ、ヘイトを撒き散らして、《人をおとしめる》。さらには、中学生が、人殺しまで教唆する。《偏狭な世界のその先に何を見るのか》? 「どっちもどっち」論で、むしろ、醜悪で偏狭な者たちを後押しする者まで。

   『●「日本の恥と呼ぶべき存在」
    《鶴橋で行われた街宣で、女子中学生が「鶴橋大虐殺」の演説をしたことは
     ネットで話題になっていましたし、韓国でも報じられていたようです。
       これが一気に拡散するのは、この動画に英文字幕がついたものが
     YouTubeにアップされて以降》

   『●《差別の歴史、力の差を無視して「どっちもどっち」論に持ち込む》
                        (阿部岳さん)低民度…抗い続けねば

    「《高江に派遣された大阪府警の機動隊員が県民を「土人」とののしった時、
     松井一郎府知事は「相手もむちゃくちゃ言っている。相手は全て許されるのか
     と言った》…《バージニア州で12日、白人至上主義者が抗議の女性を
     車ではねて死亡させた。トランプ大統領が「双方に責任がある」と語り》、
     こちらも、「どっちもどっち」論とはね。いずこの国も酷いもの。」

   『●「植民地気分」な日米共犯・両政府から
      「犠牲だけを強いられる沖縄」…両国に「真の文明」はあるのか?
    《大阪の鶴橋で女子中学生がこんなことをがなった。
     「…もう、殺してあげたい! いつまでも調子にのっとったら
     南京大虐殺じゃなくて鶴橋大虐殺を実行しますよ!」》

   『●「戦争の端緒」と「表現の自由は他人の自由を侵害したら自由でなくなる」
    「「とある暴力集団」=在特会が「海外からの観光客で賑わう京都で……
     異民族を排撃するヘイトデモ」を行ったそうだ」
    《アメリカには(白人至上主義団体の)KKKがあり彼らにもデモをする
     自由があるが、彼らが言えるのは“We don’t like you”くらいまで。
     “殺す”なんて言うと絶対ストップがかかる》

   『●沖縄県知事選で「ファクトチェック(事実検証)」報道…
           「ネット上にはびこるデマやうそ、偽情報を検証」
   『●デマ言説やデマ本、ヘイト企画、「差別ビジネス」が幅を利かす
                    ニッポンの出版や報道の世界でいいのか?

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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-908645.html

<金口木舌>KKKのいる世界
2019年4月25日 06:00
差別 人種 ネット 金口

 「史上最も大胆な潜入捜査」との標語でアカデミー賞脚色賞を受賞した「ブラック・クランズマン」は、白人至上主義を掲げる秘密結社「クー・クラックス・クラン(KKK)」に黒人の刑事が潜入捜査する実話に基づいた映画だ

▼KKKといえば、白のずきんに白の装束の異様な姿が思い浮かぶ。南北戦争後に組織され、黒人を襲い、殺害もあった。いったん収束したが20世紀になり移民全体を敵視する組織として復活し今も活動を続けている

▼KKKで別の映画を思い出した。1960年代、米南部ミシシッピ州で3人の公民権運動家がKKKにリンチされて殺害された事件をテーマにした「ミシシッピー・バーニング」。米国の闇を描き、衝撃を受けた

▼むき出しの差別感情と、目を背けたくなる暴力の連続。60年代は公に人種差別が横行していた時代で、差別との闘いを描いたが、果たして今はどうだろう

▼米交流サイト大手のフェイスブックが、白人中心の国家を目指す白人ナショナリズムや分離主義についての投稿を禁止した。これまでも白人至上主義や人種に関する憎しみの表現を禁止していたが、さらに対策を強化する

▼KKKは覆面で顔を隠して黒人らを襲った。現代ではネットの覆面に隠れて、人をおとしめる。他人を排除して、目指すのは「単一」の「純血」な世界か。偏狭な世界のその先に何を見るのか
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●《差別の歴史、力の差を無視して「どっちもどっち」論に持ち込む》(阿部岳さん)低民度…抗い続けねば

2017年09月13日 00時00分57秒 | Weblog


沖縄タイムスの阿部岳さんのコラム【[大弦小弦]天井にイスラム教徒を侮蔑する旗が並んでいる。社会勉強のつもりで…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/130306)。

 《高江に派遣された大阪府警の機動隊員が県民を「土人」とののしった時、松井一郎府知事は「相手もむちゃくちゃ言っている。相手は全て許されるのか」と言った》。

   『●高江破壊と歴史的暴言: 「みんなが嫌がる“仕事” 
        押し付け、無用な衝突を招いている張本人は誰か」?
    《▼大阪府の松井一郎知事が機動隊員の暴言を擁護した構図と
     そっくりだ。圧倒的な力の差を無視して、
     「相手もむちゃくちゃ言っている」と「どっちもどっち」論に持ち込む。
     ヘリパッド建設を強行しているのは政府なのに、
     混乱を引き起こしているのはどちらか事実の誤認を混ぜ込む
     問題の根本を差別と認めず、「不適切済ませるところも同じ
     …(阿部岳)》

 《バージニア州で12日、白人至上主義者が抗議の女性を車ではねて死亡させた。トランプ大統領が「双方に責任がある」と語り》、こちらも、「どっちもどっち」論とはね。いずこの国も酷いもの。

 東京新聞の記事【「白人至上主義と一緒にしないで」 犠牲者の母、大統領批判】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201708/CK2017082002000130.html)によると、《「(トランプ)大統領は記者会見で、私の娘と白人至上主義者を同等とみなした」と批判。「私はそのことを許せない」と話した》そうだ。

 数週間前のリテラの【特集1/トランプだけじゃない! 差別主義の日本の政治家】(http://lite-ra.com/)、そのタイトルの抜粋は参考になる…《・トランプ入国禁止令で安倍のポチぶり ・支持率31%、安倍退陣を求めるデモ ・安倍「こんな人たち」を坂上忍が批判 ・稲田防衛相はレイシストと蜜月と最高裁が ・安倍首相と在特会元支部長の写真が ・自民選対委員長の沖縄ヘイトを党は容認 ・極右丸出し”日本ファースト”は小池命名 ・衆院選候補・極右ヘイトランキング(後) ・参院選・極右候補者ウヨミシュラン(前)》。アベ様や小池トファ都知事のヘイト体質を読み解くことができる。

 松井一郎「ト」知事の「どっちもどっち」論などが容認されるようでは、ニッポン「本土」の《民度の低さ》が分かろうというもの。

 リテラの記事【トランプを徹底非難する米国と大違い! 差別vs反差別で「どっちもどっち」論が横行する日本の民度の低さ】(http://lite-ra.com/2017/08/post-3396.html)によると、《トランプ大統領は15日、記者会見で「両者に非がある」などと発言。また「オルト・レフト」なる造語まで用い、“極左思想主義者たちが白人至上主義者たちに突撃した”などと主張…今回のトランプの差別主義肯定発言から学べるのは、実は、トランプが批判されているグロテスクな“どっちもどっち論”が、日本社会ではスタンダードになってしまっているということだ…ヘイトデモ、沖縄基地反対運動で横行するトランプ的“どっちもどっち”論》…。
 さらに、ニッポン「本土」のジャーナリズムの問題。同誌の記事【『バイキング』で有本香がトランプそっくりの「どっちもどっち」論。一方、玉川徹はトランプ発言とネトウヨの共通性指摘】(http://lite-ra.com/2017/08/post-3399.html)には、《白人至上主義者らと反対派の衝突事件をめぐるトランプ大統領の人種差別肯定発言問題。本サイトは18日朝の記事で、差別が絶対的に悪であるという自明の前提を無視したトランプ的“どっちもどっち論”が実は日本で大手を振ってまかりとおっている状況を批判したが、さっそく、ワイドショーでとてつもなくひどい“どっちもどっち論”が垂れ流されていた》。

 でも、沖縄での「どっちもどっち」論は、その上手。

   『●「沖縄の声に耳を傾けて、理解を得るべき担当相が、
      県民を敵視するかのような発言…。もはや失格」
    《沖縄での警察による「土人」発言について、
     鶴保庸介沖縄北方担当相が八日の国会で
     「差別だと断じることは到底できない」と発言した。
     人権感覚に疑問符が付き、担当相の適格性も疑われる
    「「どっちもどっち」論と云う暴論の上を行く、
     鶴保庸介沖縄北方担当相
     差別だと断じることは到底できない」論

 沖縄差別の酷さよ…。
 解決の道筋が見えない沖縄(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/8bca991e088f2c5c22b9ad96558133cf?st=0#comment-form)…「議員辞職せず、三権分立の破壊、ジャーナリズムの低下」。
 即効薬が見当たりません。
 まずはアベ様と最低の官房長官が続く限りは、一向に、「基地負担軽減」には進まないと考えます。大見得・啖呵「議員辞職」の有言実行が待たれます。腐りきった自公政権が「本土」で続くようでは事態が好転することは、きっと、ありません。
 警察や検察に正義感が全く感じられません。「土人」発言やそれを「どっちもどっち」論で擁護する政治家たち。最「低」裁を頂点とする司法も酷い状態。裁判に訴えても、沖縄の声は届いていません。ヒラメ裁判官を意図的に配置しているとしか思えません。三権分立にはほど遠い。
 「本土」の新聞やテレビも、沖縄の惨状についてあまり報道することは無く、『ニュース女子』問題の様にヘイトやデマにジャーナリズムが加担する始末です。「本土」の無関心派に沖縄の訴えや窮状が伝わるような報道、真のジャーナリズムの役割を果たす気概あるマスコミ人、ジャーナリストがもっとたくさん出てこないものでしょうか…。

 《差別の歴史、力の差を無視して「どっちもどっち」論に持ち込む》、特に、ニッポン「本土」の民度の低さ…。抗い続けねばいけない。「「記憶をつなぐ」、「伝え続けるには、多くの記憶が力となる」、「ただ『忘れない』ということが大切」。

   『●「記憶をつなぐ」、「伝え続けるには、多くの記憶が力となる」、
                       「ただ『忘れない』ということが大切」
   『●権力内での席替え: 無言「……」で「のり弁」での
      チョッピリ情報開示…自民党亜種トファ的な情報非公開
   『●三上智恵さん「結局は止められなかった」という現実…
       でも、《人々は分断されている》ことを止めなければ
   『●自民党亜種トファの小池都知事が「震災時に
      朝鮮人が虐殺された史実の否定にもつながりかねない判断」を…

   『●瞬く間にデマを善人が鵜呑みにし…
     上原正三さん「琉球人の俺も、いたらやられていた。人ごとではない」
   『●朝鮮人虐殺…黒澤明監督「何をかくそう、
      その変な記号というのは、私が書いた落書きだったからである」

   『●確信犯なナチス擁護…ウルトラ差別主義者・
      麻生太郎殿のその体質は野中広務氏による大叱責でも変わらず


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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/130306

[大弦小弦]天井にイスラム教徒を侮蔑する旗が並んでいる。社会勉強のつもりで…
2017年8月21日 07:35 阿部岳 差別

 天井にイスラム教徒を侮蔑する旗が並んでいる。社会勉強のつもりで入った金武町の米兵相手のバー。経営者は米国人だという

▼壁には「警官の命を守れ」と手書きした紙も。米国で白人警官による黒人射殺が相次ぎ、「黒人の命を守れ」というスローガンが広がった。それに対抗する言葉で、多分に差別擁護のニュアンスを含んでいる遠い沖縄でわざわざ正当性を主張する感覚が解せない

▼バージニア州で12日、白人至上主義者が抗議の女性を車ではねて死亡させた。トランプ大統領が「双方に責任がある」と語り、事件後もさらに衝撃が広がっている

▼米国の闇は深いが、日本にとっても人ごとではない高江に派遣された大阪府警の機動隊員が県民を「土人」とののしった時、松井一郎府知事は「相手もむちゃくちゃ言っている。相手は全て許されるのかと言った

差別の歴史、力の差を無視して「どっちもどっち」論に持ち込む。トランプ氏や松井氏の発言が広く受け入れられる今命や人権、自由といった基本的価値すら全て相対化されてしまうのだろうか

▼バージニア州で亡くなった女性の母は追悼式で「不正義から目をそらさず、自分に何ができるかを考えてほしい。娘の死を無駄にしないために」と呼び掛けた。考え、声を上げ続けなければ、押し流されてしまう。

阿部岳
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●確信犯なナチス擁護…ウルトラ差別主義者・麻生太郎殿のその体質は野中広務氏による大叱責でも変わらず

2017年09月05日 00時00分35秒 | Weblog


日刊スポーツの記事【麻生太郎副総理、ヒトラー発言撤回「不適切だった」】(https://www.nikkansports.com/general/news/1879987.html)と、
コラム【政界地獄耳/ヒトラーから離れられない麻生】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1880450.html)。

 《麻生太郎副総理兼財務相は30日、「ヒトラーいくら動機が正しくても駄目だ」と述べた29日の自身の発言を、不適切だったとして撤回するコメントを発表した。「あしき政治家の例として挙げた。真意と異なり誤解を招いたことは遺憾だ」と釈明…「(政治家を志した)動機は問わない。結果が大事だ。何百万人を殺したヒトラーは、いくら動機が正しくても駄目だ」…「ヒトラーは動機においても誤っていたことも明らかだ。例示として挙げたことは不適切であり撤回したい」》。
 《すぐに例題に使おうとする確信犯だ。★30日午前、麻生は「ヒトラーを例示として挙げたことは不適切であり、撤回したい」との文書を発表したが、今後麻生内閣があるとしたら、第三帝国を夢想しているのだろうか。お粗末極まりない》。

   『●麻生太郎氏「だれも気づかないでかわった。
                あの手口に学んだらどうかね」
   『●麻生太郎氏「ナチス発言」、やはり有耶無耶に
    「山岡俊介さんのアクセスジャーナルの記事
     【<主張>麻生「ナチス発言」から1ヶ月――
     「権力の監視」の役割に無自覚な大手マスコミ】」
    「予想通り、有耶無耶になりました。野党もだらしないのですが、
     山岡俊介さんの仰る通り大手マスコミもだらしなく、既に忘却の彼方。
     五輪招致でバカ騒ぎするばかり。さて、麻生太郎氏の「ナチス発言」、
     世界は忘れているだろうか? 何よりの問題なのは、麻生太郎
     ご本人が無自覚なこと。「麻生氏が何の責任も問われずにいること
     …原発でもなんでも、さすが無責任な自民党である」

 アレから既に5日ほど過ぎ、国内では忘却? 前回同様、どうせ有耶無耶になるニッポン…。
 一方、国際的にはタイミングが悪く、トランプ大統領の「どっちもどっち」論による差別主義者・白人至上主義団体擁護問題の影響でしょうか、外交問題に発展した模様。差別主義者な副総理を歓迎しているようでは、トランプ政権も再び再燃するでしょうしね。

 日刊ゲンダイの記事【「ヒトラー発言」影響か? 麻生副総理の訪米が突然中止に】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/212678)によると、《“ヒトラー称賛”発言でアウトか――。「日米経済対話」の事前協議として来週4日に、麻生副総理が訪米し、ペンス副大統領と会談する予定だったが、急に中止となった…米国はトランプの白人至上主義発言など、人権問題に敏感になっている時期。麻生副総理の訪米はトランプ政権批判の火に油を注ぎかねないと、ペンスが嫌がった》模様。

 コンナ差別主義者を再び首相に、あるいは、フィクサー気取りでのさばらせる…なんてことでいいのでしょうか? 《第三帝国を夢想》して確信犯的にナチスを擁護・《礼賛》し、「ダーク」で「ウルトラ差別主義者」の「炭坑王一族の末裔」・麻生太郎殿は、アベ様共々議員辞職してほしいもの。

   『●炭坑王一族の末裔による凄まじいまでの暴言・差別意識
   『●『野中広務 差別と権力』読了(2/3)
     「「永田町ほど差別意識の強い世界」(※2) はなく、「総裁選の最中に
    ある有力代議士は…「…総理になれるような種類の人間じゃないんだ」
     (p.385) と言ったそう。さらに、最近、ネット上で話題になっていた部分。
    当時、「総裁選に立候補した元経企庁長官」 (であり現総理) の
    「麻生太郎は…「あんな……を日本の総理にはできないわなあ」と言い放った」
    (p.385) そうである。2003年9月、野中は、最後の自民党総務会に臨み、
    当時の小泉総裁や麻生政調会長を前に発言を求めた。「…私の最後の発言と
    肝に銘じて申し上げます…政調会長。あなたは『野中のような…を総理には
    できないわなあ』とおっしゃった。君のような人間がわが党の政策をやり、
    これから大臣ポストについていく。こんなことで人権啓発なんてできよう
    はずがないんだ。私は絶対に許さん!」、野中の激しい言葉に総務会の空気は
    凍りついた。麻生は何も答えず、顔を真っ赤にしてうつむいたままだった
    (pp.391-392)。」

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https://www.nikkansports.com/general/news/1879987.html

麻生太郎副総理、ヒトラー発言撤回「不適切だった」
[2017年8月30日11時38分]

     (麻生太郎氏(2009年8月17日撮影))

 麻生太郎副総理兼財務相は30日、「ヒトラーはいくら動機が正しくても駄目だ」と述べた29日の自身の発言を、不適切だったとして撤回するコメントを発表した。「あしき政治家の例として挙げた。真意と異なり誤解を招いたことは遺憾だ」と釈明した。

 麻生氏は29日に横浜市で開いた麻生派研修会の講演で「(政治家を志した)動機は問わない。結果が大事だ。何百万人を殺したヒトラーは、いくら動機が正しくても駄目だ」と述べた。ナチス・ドイツの独裁者を擁護しているとも受け取られかねず、早期に発言を撤回したとみられる。

 コメントの中で「ヒトラーは動機においても誤っていたことも明らかだ。例示として挙げたことは不適切であり撤回したい」とした。

 民進党の山井和則国対委員長は30日、「大失言だ。閣僚として極めて恥ずかしい。適性を疑わざるを得ない」と国会内で記者団に述べた。(共同)
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==================================================================================
https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1880450.html

政界地獄耳
2017年8月31日9時52分
ヒトラーから離れられない麻生

 ★副総理兼財務相・麻生太郎のヒトラー失言は即座に撤回されたものの、この元首相は、その失言の多さで失脚したも同然自民党を下野させたにもかかわらず、学習しない。現在は副総理としての資質が、再度問われることになった。

 ★思えば首相在任中は漢字が読めないとか、失言のオンパレードで、時の官房長官・河村建夫が連日、麻生の失言の言い訳やフォロー、経緯の説明、解説に明け暮れた。前後を省いたり、政治家としてさまざまな立場の人たちを見渡して話すことができず、重大な資質が欠落していると言わざるを得ない。

 ★いちいち挙げたら切りがないが、麻生のヒトラー賛美は今に始まったことではない例題にナチスやヒトラーをすぐ出す麻生は、絶えずそこに思いがあるからだろう。ヒトラー礼賛が念頭にない限り、その場の例題には出てこない。今回は29日の自民党麻生派の研修会で出た「(政治家は)結果が大事だ。何百万人殺しちゃったヒトラーは、いくら動機が正しくてもダメなんですよ」の発言だが、思わず出た軽口ととらえることはできない。逆に原稿があるなら、なお問題だ

 ★13年7月、麻生が副総理兼財務・金融相時代の講演で、憲法改正について触れ「ドイツのワイマール憲法も、いつの間にかナチス憲法に変わっていた。誰も気が付かなかったあの手口に学んだらどうかね」と発言。08年8月の党幹事長時代には「審議をしないとどうなるか。ドイツでは昔、ナチスに1度(政権を)やらせてみようという話になった」と、すぐに例題に使おうとする確信犯だ。

 ★30日午前、麻生は「ヒトラーを例示として挙げたことは不適切であり、撤回したい」との文書を発表したが、今後麻生内閣があるとしたら、第三帝国を夢想しているのだろうか。お粗末極まりない。(K)※敬称略
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●「戦争の端緒」と「表現の自由は他人の自由を侵害したら自由でなくなる」

2013年11月21日 00時00分10秒 | Weblog


田中龍作ジャーナル』の記事【在特会、敗訴判決を不服 京都ド真ん中でヘイトデモ】(http://tanakaryusaku.jp/2013/11/0008151)。

 「とある暴力集団」=在特会が「海外からの観光客で賑わう京都で・・・・・・異民族を排撃するヘイトデモ」を行ったそうだ。「言論による暴力」「暴力の教唆」を繰り返してきた「とある暴力集団」に対して当然と言えば当然な地裁判決が出されていたのだが、「朝鮮学校襲撃事件で訴えられていたレイシストたちが「ヘイトスピーチは違法である」とした京都地裁の判決を不服として抗議」するために、アジアの国々を含むであろう多くの海外からの御客で賑わう京都でヘイトスピーチデモを行ったそうだ。海外からの観光客の目にはどう映ったのだろうか? 本当に恥ずかしい人たちである。
 田中龍作さんの「表現の自由は他人の自由を侵害したら自由でなくなる」という言葉など全く耳に届かないだろう、きっと。こういった気・凶器・兇器・狭軌・・の行動が如何にアジアの「井戸を濁らせ」、「戦争の端緒」となり得るかを考えると、空恐ろしい。安倍政権や安倍首相、自公議員を支持する市民や無関心な市民が「戦争の端緒」を開こうとしている。

    『●ヘイトスピーチ、自らの言論の自由を狭めている

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http://tanakaryusaku.jp/2013/11/0008151

在特会、敗訴判決を不服 京都ド真ん中でヘイトデモ 
2013年11月4日 21:36

  (歌舞伎でおなじみの京都南座前でもヘイトスピーチが吹き荒れた。
                      =4日午後、東山区 写真:田中龍作=)

 海外からの観光客で賑わう京都できょう、異民族を排撃するヘイトデモが繰り広げられた。朝鮮学校襲撃事件で訴えられていたレイシストたちが「ヘイトスピーチは違法である」とした京都地裁の判決を不服として抗議したのである。

 敗訴したうっ憤 を晴らしたいのか、レイシストたちは豪華絢爛のデモコースを選んだ。

 京都市役所前を出発し河原町通りを南下、四条河原町から東に向きを変え、 四条大橋を渡り八坂神社に行きつくと旋回し、再び四条通りを東進した。

 祇園祭りも顔負けのコースを歩きながら、在日コリアンへの罵詈雑言をまき散らしたのである。警察がこの順路を許可したのが不思議でならない。30人ほどの小規模デモに倍の数の警察官がついた。これも奇異だ。

 先月7日、京都地裁は次のような判決を言い渡した―

   *在特会らの示威活動は児童や教職員を畏怖させ学校の名誉を棄損した。
   *在日朝鮮人への差別意識を世間に訴える意図があり、
            人種差別撤廃条約が定める人種差別にあたる。
   *在特会らは朝鮮学校に1200万円の損害賠償を支払え。
   *在特会らは朝鮮学校の半径200m以内で街宣をしてはならない。

   (カウンターのプラカードまでもがはんなり。いかにも京都らしい。
                             =河原町 写真:諏訪都=)

 海外諸国は多民族共棲が当たり前となっている。異民族排撃は外国人の目にどのように映ったのだろうか?

 京都在住アメリカ人英語教師(30代男性):
   「アメリカには(白人至上主義団体の)KKKがあり彼らにもデモをする
    自由があるが、彼らが言えるのは“We don’t like you”くらいまで。
    “殺す”なんて言うと絶対ストップがかかる。

 カナダ人観光客(女性50代):
   「カナダはたくさんの民族が混じっているので人権が大切なことは
    皆分かっている。“殺す”とか言う言葉は impossible です」。

 ドイツ人観光客(女性60代)
   「表現の自由は他人の自由を侵害したら自由でなくなる。ドイツでは(法律で)
    禁止されている」。

 アイルランド系カナダ人英語教師(京都在住が長い男性30歳):
   「こういうヘイトスピーチは大嫌い。祖父がプロテスタントの旗を持って
    カトリックを攻撃していたのを思い出す」。

   (アイルランド系移民のカナダ人英語教師は、顔をしかめながら
        ヘイトデモを撮影した。=祇園八坂神社前 写真:諏訪都=)

 前出のアイルランド系カナダ人英語教師はこうも語った。
   「京都で教え始めた15年前頃、レイシストたちのデモが騒がしくて授業が
    できなかった。今、それをフラッシュバックのように思い出す。最近また
    (ヘイトデモが)増えているので心配している。問題を認識している人が
    少ないのも心配だ」。

 中国、韓国、北朝鮮に対して強硬な姿勢をとる安倍政権は高い支持率を得る。一方で国民の多く、とくにB層と言われる人々は政治イシューに無関心だ。

 「時代状況が戦前と似てきた」との指摘が目立つようになった。国家をあげて異民族排撃をするようになれば、戦争の端緒となる。歴史を繰り返してはならない。

 《文・田中龍作 / 諏訪都》

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