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●《権力の横暴とそれに従属するマスコミの報道姿勢への問題意識を燃料に書いてきた──。脚本家がそう明言するドラマが、地上波で放送…》

2022年11月09日 00時00分25秒 | Weblog

(2022年11月08日[火])
長澤まさみさん主演のフジテレビ系ドラマ『エルピス─希望、あるいは災い─』(制作・関西テレビ)……色々と凄い。第一話で、「なんで冤罪事件?」というのがずっと分からずに引き込まれた。色々な意味での《マスコミの報道姿勢への問題意識》がひしひしと伝わってくる。

   『●布川冤罪事件…《合計二〇人の裁判官が揃いも揃って、冤罪を見過ごし、
        検察の嘘を素通りさせた。彼らこそ裁かれるべきかもしれない》
   『●斉加尚代監督『教育と愛国』:《教育への政治支配が続けば、日本の
     学校は…政府プロパガンダを信じ込ませる場に堕す》(前川喜平さん)
   『●『教育と愛国』《危うさに気づいた…。監督で毎日放送の斉加尚代さんは、
         ゆがむ教育現場のリアルを伝え「教科書は誰のものか」を問う》
   『●《地元テレビはヒレ伏しヨイショの連続》…一方、ある記者は
     《「こんな状態でも、ひるんじゃダメよ」――。橋下市長より大人だ》った
   『●『教育と愛国』《教科書は誰のものか》…「そんなふうに、教科書
     検定だけではなく学校の現場に、有形無形の圧力が押し寄せている」
   『●『教育と愛国』…《教科書採択に「政治家がタッチしてはいけない…」
     …政治家はタッチしないのが当たり前なのだ》を理解できないアベ様
   『●斉加尚代監督『教育と愛国』…JCJ賞《選考委員から「ジャーナリストが
       決意を固めて取り組めばこれだけの作品ができることを示した」》
   『●金聖雄監督《冤罪被害という絶望的なテーマの中で、私が映画を作り
     ながら希望を見出していくと言う不思議な感覚を、ぜひ映画を観る…》

 リテラの記事【長澤まさみ主演『エルピス』はなぜ安倍元首相の映像を使って権力とテレビの欺瞞を描いたのか? 脚本家・渡辺あやが抱いていた危機感】(https://lite-ra.com/2022/11/post-6242.html)によると、《10月24日にスタートした長澤まさみ主演のフジテレビ系ドラマ『エルピス─希望、あるいは災い─』(制作・関西テレビ)が、話題を呼んでいる。というのも、10月31日放送の第2話で、なんと安倍晋三・元首相の「アンダーコントロール発言の映像が批判的に使用されたからだ。『エルピス』は、民放キー局・大洋テレビを舞台にし、スキャンダルによって報道番組のサブキャスターを降板させられたアナウンサーの浅川恵那(長澤まさみ)が10代女性の連続殺害事件の冤罪疑惑を追う……という“社会派エンターテインメント”作品。本作の脚本を手掛けるのは、第49回ギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞したNHKの連続テレビ小説『カーネーション』や、映画『ジョゼと虎と魚たち』などで知られる脚本家・渡辺あや氏で、監督は『モテキ』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』をはじめとする映画作品やテレビドラマを手掛けてきた大根仁氏。プロデューサーはドラマファンから評価が高い『カルテット』(TBS)や『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ・フジテレビ)の佐野亜裕美氏が務めるとあり、放送前から注目を集めていた》。

   『●「原発推進」という結論ありきのパフォーマンス
   『●放射能汚染で「太平洋は終わり」との声が出るほどの
              重大事故だというのに、この国は……
   『●世界に向けて「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ……
   『●金(カネ)色の五つの輪…《問題点を検証できる新聞のような
           メディアが軒並みスポンサーに入ってしまっては…》
   『●《安倍晋三首相は…「まったく問題はない。汚染水の影響は、
             港湾内で完全にブロックされている」と強調した》
   『●「アンダーコントロール」な訳がない…そもそもウソにウソを
      重ねて、金(カネ)色の五つの輪をニッポン誘致しておいて
   『●三浦英之記者の質問「今でも『アンダーコントロール』だとお考えで
     しょうか」? アベ様のお答え「…その中で正確な発信をした…」!?
   『●《アンダーコントロール》演出でアベ様らがCOVID19人災という
     「火事場」を作り、電通やパソナが《中抜きで大儲け》な「泥棒」を働く…
   『●《日本のメディアの閉塞状況》《閉塞するメディア、政権批判に
                   対して圧力がかかる不健全な言論状況》…
    「リテラの二つの記事【横田一「ニッポン抑圧と腐敗の現場」57/
     政権の圧力を押し返した韓国のテレビ記者と、吉田調書報道を「誤報」
     にされた元朝日新聞記者が語った“日韓ジャーナリズムの差”】…
     《ドキュメンタリー映画『共犯者たち』(2017年製作)が上映され、
     「日本の『共犯者たち』は誰だ? 権力と『マスコミ』」と題された
     シンポジウムが開かれた…一方、日本のメディアの閉塞状況を語った
     のは、福島第一原発の吉田昌郎所長(当時)の調書報道を手がけた
     元朝日新聞記者の木村英昭氏、渡辺周氏の2人だった。ちなみに、
     渡辺氏はこの上映会・シンポジウムを主催したジャーナリズムNGO
     「ワセダクロニクル」の編集長でもある》」

   『●➀《吉田調書…取り消しという虚報扱い…メディアとジャーナリズムの
     将来に禍根》(青木理さん)…アベ様による「報道統制」が可能になった今

 カネ色の五つの輪一つとっても……核発電人災の原子力緊急事態宣言下でウラアリなオ・モ・テ・ナ・シだの、アンダーコントロールだの、果ては、復興五輪だのと嘯き、COVID19緊急事態事態宣言下でも《コロナに打ち勝った証》として五輪貴族やその取り巻きによる〝バカの祭典〟〝パソナ五輪〟を強行。一体どんな国?? 《スガさんの生命維持装置》としてのバカの祭典パソナ五輪スガ政権の祭典を強行する無為無策無能な政権。
 《メディアコントロール》から抜け出せなかった9年近くのアベ様・カースーオジサンの強権。さて、キシダメ首相の政権下ではどうだろうか? 《安倍政権の嘘を垂れ流し続けたメディアの責任・共犯関係に踏み込む『エルピス』》、《そのテレビをはじめとするマスコミの東京五輪における欺瞞性を真っ向から指摘》。

 ツイッターでつぶやくと、少なからぬ罵声を頂く飯塚事件も想起しました。『エルピス』では、警察による〝酷い〟取り調べで、自白が強要されています。死刑執行されてしまった久間三千年さんは自白さえなく、一貫して、無実を主張されていました。マスコミの報道も酷ければ、検察や裁判所も酷い。久間さんの死刑執行は、足利事件の再鑑定決定直後です。足利事件で誤鑑定であることが分かった時には、既に、久間さんの死刑が執行されていました。久間さんが死刑執行に値すると主張されても結構ですが、足利事件の再鑑定決定直後の2008年10月28日に執行するのはあまりに酷すぎないか。証拠の保全もデタラメ。せめて、2009年4月20日まで執行を猶予して、一体何の問題があったのだろうか?

   『●贖罪:足利事件再鑑定から12日後の2008年10月28日朝、
                飯塚事件久間三千年元死刑囚の死刑が執行

    「2008年10月16日 足利事件 再鑑定へ
     2008年10月28日 飯塚事件 死刑執行
     2009年 4月20日 足利事件 再鑑定で一致せず
     ……そう、足利事件で誤鑑定であることが分かった時には、既に、
     久間さんの死刑が執行されていた。2008年10月16日
     DNA型鑑定に疑問が生じた時点で、死刑執行は停止されておくべき
     だったのに…。なぜ、急いで死刑執行したのか?、大変に大きな疑問である」

   『●NNNドキュメント’13: 
      『死刑執行は正しかったのか 飯塚事件 “切りとられた証拠”』
   『●(FBS)【シリーズ『飯塚事件』検証】…《死刑執行は正しかった
     のか》? 罪なき人・久間三千年さんに対しての《国家による殺人》!
   『●NNNドキュメント【死刑執行は正しかったのかⅢ ~飯塚事件・真犯人
      の影~】…《死刑冤罪の闇を12年間追跡し続けたドキュメンタリー》

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https://lite-ra.com/2022/11/post-6242.html

長澤まさみ主演『エルピス』はなぜ安倍元首相の映像を使って権力とテレビの欺瞞を描いたのか? 脚本家・渡辺あやが抱いていた危機感
2022.11.06 07:30

     (番組HPより)

 10月24日にスタートした長澤まさみ主演のフジテレビ系ドラマ『エルピス─希望、あるいは災い─』(制作・関西テレビ)が、話題を呼んでいる。

 というのも、10月31日放送の第2話で、なんと安倍晋三・元首相の「アンダーコントロール発言の映像が批判的に使用されたからだ。

 『エルピス』は、民放キー局・大洋テレビを舞台にし、スキャンダルによって報道番組のサブキャスターを降板させられたアナウンサーの浅川恵那(長澤まさみ)が10代女性の連続殺害事件の冤罪疑惑を追う……という“社会派エンターテインメント”作品。本作の脚本を手掛けるのは、第49回ギャラクシー賞テレビ部門大賞を受賞したNHKの連続テレビ小説『カーネーション』や、映画『ジョゼと虎と魚たち』などで知られる脚本家・渡辺あや氏で、監督は『モテキ』『SUNNY 強い気持ち・強い愛』をはじめとする映画作品やテレビドラマを手掛けてきた大根仁氏。プロデューサーはドラマファンから評価が高い『カルテット』(TBS)や『大豆田とわ子と三人の元夫』(関西テレビ・フジテレビ)の佐野亜裕美氏が務めるとあり、放送前から注目を集めていた。

 そして、ドラマ放送開始から、さっそく視聴者をざわつかせる台詞が飛び出した。第1話では、明らかに麻生太郎を模した副総理・大門雄二(山路和弘)がニュース番組に出演するため大洋テレビを訪れるのだが、「今日、何聞かれんだ?」と尋ねる大門副総理に対し、政治部官邸キャップの記者・斎藤正一(鈴木亮平)は「森友、止めてますので」と応答するのだ。

 ほんのわずかなシーンであったものの、地上波のドラマのなかで突然ぶち込まれた森友という実名。しかし、第2話ではさらに衝撃的な展開が待っていた。

 それは、長澤まさみ演じる主人公の浅川が、冤罪を訴えている松本良夫死刑囚(片岡正二郎)の担当弁護士・木村卓(六角精児)を訪ねたシーン。かつて浅川がサブキャスターを務めていた報道番組について話題が及ぶと、浅川は“信頼されるキャスターになりたかったが、そんな夢は一生叶えられないのだと知った”と言い、当時をこのように振り返りはじめる。

「サブキャスターになったのは2010年でした。その4月から降板するまでの6年間、自分があたかも真実のように伝えたことのなかに、本当の真実がどれほどあったのかと思うと……。苦しくて、苦しくて、息が詰まりそうになります。私にはいま、バチが当たっているのだと思います」

 この台詞のあと、浅川がサブキャスターを務めていた報道番組の回想が差し込まれるのだが、その中身はなんと、実際に政権とメディアが一体になって“嘘”を垂れ流したシーンの再現だったのだ

 まず、映し出されたのは、福島第一原発事故が起きた直後のスタジオ。浅川が「爆破弁というものを使い内圧を下げる作業ということですが、危険性はどうなのですか」と問うと、解説者は「いちばん最悪なことは格納庫が破壊されることなので、それを防げたという意味では成功したんだと思います。問題ありません」と語る。そう、1号機が爆発した際にメディアで繰り広げられた“安全神話”に基づく大嘘の解説が再現されたのだ。

 だが、もっとすごかったのは、このあとだった。画面が切り変わると、突然、安倍晋三・元首相の本物の映像が流れたのである。映像は、東日本大震災から2年後、IOC総会で安倍首相が東京への五輪招致をプレゼンしたときのもので、原発事故の影響について安倍首相が例の「the situation is under control.」と言い放ったシーンがそのまま、音声付きで流された。

 そして、安倍元首相のVTRを受けて、長澤まさみ扮する浅川が「安倍総理大臣は、福島第一原発の汚染水問題に懸念が出ていることについて、『状況はコントロールされており、東京に決してダメージは与えない』と述べ……」と、ニュースを読み上げた。


■安倍政権の嘘を垂れ流し続けたメディアの責任・共犯関係に踏み込む『エルピス』

 まさか、本物の安倍元首相が登場する実際のニュース映像を使い、あの「アンダーコントロール」発言を取り上げるとは……。繰り返すが、このシーンは「あたかも真実のように伝えたことのなかに、本当の真実がどれほどあったのかと自責の念に苛まれたキャスターの台詞のあとにつづくものだ。つまり、嘘を伝えたのではないかと問う場面で、安倍元首相の映像が使用されたのである

 脚本の渡辺氏といえば、前述したNHK朝ドラ『カーネーション』でも、先の戦争における日本の加害性に言及。また、近作でも、NHKで放送された連続ドラマ『今ここにある危機とぼくの好感度について』では、安倍・菅政権下で起こった数々の事件を想起させるエピソードを織り交ぜながら、権力者に対する忖度や蔓延る隠蔽体質をコメディとして風刺した。だが、本物の権力者の映像まで使って、現実の問題に踏み込んだ作品は、日本のドラマでははじめてと言っていいだろう。

 だが、『エルピス』に驚かされたのは、安倍首相の実際の映像を使って、その言動を批判的に描いたことだけではない。『エルピス』は民放テレビ局が制作・放送するドラマであるにもかかわらず、そのテレビをはじめとするマスコミの東京五輪における欺瞞性を真っ向から指摘していた。

 前述した主人公・浅川の回想シーンでは、安倍元首相の「アンダーコントロール」発言のあと、東京五輪の開催決定のシーンへと移る。そこでは、浅川が福島から中継をおこない、子どもたちに囲まれながら、満面の笑みを浮かべて「震災復興へのさらなる弾みとなると人々も大きな期待を寄せています。みんな、オリンピック決まって良かったね!」とレポートする姿が映し出された。

 いまさら説明するまでもないが、五輪の実態は「復興のため」などという美辞麗句とはかけ離れたものだった。予算は招致時の2倍にも膨らみ、被災地は完全に置き去りにされたまま。巨額の公金がつぎ込まれたにもかかわらず、政治家やJOC幹部、巨大広告代理店だけが利益を独占する構造がつくられ、あげくは、汚職事件で逮捕者が続出する事態となった。

 しかし、この嘘と不正にまみれた国家的イベントについては、マスコミ、テレビもまた、共犯者であることを、『エルピス』はきちんと表現したのだ。

 しかも、これはこの回のこのシークエンスでだけ、たまたま描かれたものではない。物語はまだ序章に過ぎないが、ドラマのメインテーマは国家権力の犯罪である「冤罪」であり、権力の横暴それに加担するマスコミの問題の責任を追及する姿勢が、ドラマ全体に貫かれている

 忖度体質が蔓延る日本のテレビ局でこんな骨太のドラマをつくり、放送することができていることにあらためて驚かされるが、その原動力となっているのは、脚本家・渡辺あや氏とプロデューサー・佐野亜裕美氏の強い危機感だ。

 『エルピス』放送開始にあわせて、雑誌のWeb媒体に掲載された渡辺氏の複数のインタビューを読むと、そのことがよくわかる。


■安倍政権下のメディア支配、言論の萎縮…脚本家渡辺あやが抱いた危機感と恐怖

 渡辺氏とプロデューサーの佐野氏の間で、『エルピス』の企画がスタートしたのは2016年。渡辺氏は当時のことを「ちょうど安倍政権の絶頂期みたいなときですよね」と語り、こうつづけている。

「当時、政権与党の批判が言えなくなっている萎縮した空気を感じていました。昔は、総理大臣や政治家の悪口なんてみんな平気で言っていたし、新聞にもそういう風刺漫画が普通に載っていたじゃないですか。それがこの10年くらいで、誰も言わないというか言っちゃいけないような風潮になって、それがものすごく怖かったんです」(現代ビジネス10月24日付)

 たしかに、安倍政権下での言論の萎縮は異常というしかないものだった。メディア、とくにテレビは、政権のスキャンダルや不正追及はもちろん、政策批判さえもできない状況に陥っていった。渡辺氏はある時期からこうした状況に対して強い危機感を抱くようになったのだという。

「お恥ずかしい話ですが、もともと私は政治にまったく興味がなくて、ほとんど選挙にも行かないようないわゆる“意識の低い”人だったんです。だけど、2013年に特定秘密保護法が強行採決によって成立した頃から、そんな私ですらさすがにおかしいと思うようなことが増えてきて……。
 それなのに、メディアがそれを全然報道しないことが気になっていました。テレビ局の方とドラマの企画開発をしていても、どうやら表現にいろいろな規制がかかっていて、現場が萎縮しているようだ……そんな空気をヒシヒシと感じたんです」(前出・現代ビジネス)

「それまで私はまったく政治に興味を持たずにいた人間ですが、権力側の暴走や表現・言論の自由の萎縮から生まれる“危機感”を抱きました。その頃は周りも政権に対して怖がっているムードがあり、マスコミも政府が明言したことしか報じない。これはさすがになにかおかしいと思いました」(CREA WEB10月23日付)

 まさに、権力のメディア支配、言論の自由の萎縮に対する恐怖が渡辺氏を突き動かしたのだ。そして、それはタッグを組んだ佐野プロデューサーも同様だった。

 渡辺氏は2人のこうした意識が作品づくりに反映されていたことを前出のCREA WEBのインタビューではっきり認めている。

「たぶん私と佐野さんが出会ったときからずっと抱えていた共通の問題意識は、権力の横暴とそれに従属するばかりのマスコミの報道姿勢のあり方なんですよね。それを燃料にして今回の脚本は書いてきたので」(前出・CREA WEB)


■各局に拒否された『エルピス』 このまま最終回まで無事放送できるのか?

 権力の横暴とそれに従属するマスコミの報道姿勢への問題意識を燃料に書いてきた──。脚本家がそう明言するドラマが、地上波で放送されていることに喝采を送りたくなるが、しかし、『エルピス』はまさにその「権力に従属する」マスコミの体質によって、“お蔵入り”になる寸前だった

 2016年当時、佐野氏はまだTBS所属のプロデューサーで、当然、TBSに『エルピス』の企画を持ちこむのだが、TBSでは、リスクが高いと却下されてしまったのである。佐野氏は、なんとか実現しようと他局にも企画持ち込んだが、これもすべて断られていた

 渡辺氏はインタビューでその理由についても、こう分析している。

「なぜこのドラマの内容にテレビ局が難色を示したかというと、マスメディアが犯罪などの事件や出来事に対して、誤報や、事実と確認されていないことを報道したらどういうことが起こるのかということが赤裸々に描かれているからだと思うんですよ。さらにはどこからどういう横やりが入るのか、報道がどのようにひるむのか、真実がどう闇に葬られていくのかということも」(前出・CREA WEB)

 そう、『エルピス』の内容がテレビの実態を暴き出していたからこそ、テレビ局はこれをドラマ化することを拒否したのだ。しかも、佐野氏はTBSのドラマ担当から外され、一時は絶望的な状況になっていた。

 しかし、佐野氏はあきらめず、2020年にTBSから大阪の準キー局である関西テレビに転職。同局で坂元裕二氏脚本の『大豆田とわ子と三人の元夫』を制作する一方、『エルピス』のドラマ化をかけあい、着想から6年後、ようやく実現にこぎつけたのである。

 関西テレビは、安倍政権と一体化していた御用テレビ最右翼のフジテレビ系列であるために、意外に思われる向きがあるかもしれないが、同局は、ネットワークとしてはフジ系列であるものの、フジサンケイグループには属しておらず、フジテレビほど、自民党との距離は近くない。とくに、ドラマ制作の部門には比較的リベラルな空気があり、作家性を尊重する姿勢も持っていることで知られている。

 しかし、だとしても、『エルピス』が制作・放送できたのは、渡辺氏もインタビューで「これはもう関西テレビさんのうっかりとしか言いようがないですね(笑)」と冗談を飛ばしていたように、たまたま幸運が重なっただけにすぎない。

 マスコミ、テレビの権力忖度体質はまったく変わっておらず、今後、これまで黙っていたフジテレビや関テレの政治部が途中で『エルピス』の内容に横槍を入れてくる可能性も十分ある。もっといえば関西圏が地盤でマスコミへの圧力体質を持つ世耕弘成・自民党参院幹事長あたりが関テレに圧力をかけてくる可能性もゼロではないだろう。

 渡辺氏もインタビューで、「私は、まだなんかあるんじゃないかと半信半疑でいますが」と語っていたが(前出・現代ビジネス)、これは冗談ではないだろう。

 実際、渡辺氏がここまでさまざまなインタビューに登場して、作品に込めた意図や経緯をはっきり明らかにしているのも、圧力や途中で内容を捻じ曲げてくるような動きに対して、何かあったらいつでも情報を公開するぞと牽制する意味合いもあるのではないか。

 第3話は明日11月7日に放送されるが、挑戦的でかつ完成度の高いこのドラマを無事に完結させるためにも、そして、テレビの状況が改善されて『エルピス』の後につづく作品が生まれてくるためにも、一人でも多くの人にこの作品を見てほしい。

(編集部)
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●金(カネ)色の五つの輪…《問題点を検証できる新聞のようなメディアが軒並みスポンサーに入ってしまっては…》

2019年08月26日 00時00分42秒 | Weblog

[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]



室井佑月さんの、日刊ゲンダイの二つのコラム【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/熱中症も汚染水問題も東京五輪とつなげないテレビに疑問】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/259578)と、
【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/人命軽視の五輪 メディアは同じ過ちをくり返したいのか?】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/260356)。

 《きむらともさん…「普通の知能を持ってたら『熱中症続出→スポーツ危険→五輪中止に』ってなるはずだがね。」…それと、こちらはテレビで扱わないが、28日付の朝日新聞の記事「制御しきれぬ福島第一 汚染水の水位下がらず理由も不明」という記事…けど、東京オリンピックとは絶対につなげて話さない。…のちのち安倍さんの嘘とともに海外からこの国が訴えられるかもしれない案件なのに。テレビ、なにやってんだ?》
 《本間龍…さんの言葉。…「もともとオリンピックのスポンサーは原則的に『一業種一社』だったのが、電通が金儲けのためにその原則を崩してしまった。」らしい。「問題点を検証できる新聞のようなメディアが軒並みスポンサーに入ってしまっては、議論もできなくなってしまう。」》

   『●放射能汚染で「太平洋は終わり」との声が出るほどの
                 重大事故だというのに、この国は……
   『●世界に向けて「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ……

 2013年夏、今話題の小泉Jr.の御連れ合いがオ・モ・テ・ナ・シ…と東京五輪の開催権を獲得。でも、当時から、ウ・ラ・ア・リ…だらけ、だったのに。開催1年前の今現在も、東京電力核発電人災は何も解決していない、この一点をとってもデタラメだ。《アンダーコントロール》、〝復興五輪〟が聞いて呆れる。
 この酷暑、本間龍さんは《インパール作戦》とまで警告。死者が出たら、アベ様らはどう責任を取るのだろう?

 そして、今、CSO問題?、で大騒ぎ。下水処理場で意図的に放流している分には、塩素消毒だけはされているでしょうが、雨水吐き室からの分はどうなのでしょうね? 雨天時の未処理下水が混入した越流水であり、先行晴天日数がどの程度だったのか…、これが今回の「トイレ臭」の原因かどうかは分かりませんが、CSO問題は今に始まったことではなく、お台場でのオイルボール漂着など、随分昔からの問題。2013年時点で知らぬ訳も無いでしょうに。

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以下は、某日のつぶやき:

■速く下水道を普及させるため、合流式下水道を採用しています。雨水と汚水を1本の管渠で排除していますので、(晴天時の汚水量の数倍)雨天時に、未処理汚水の混じった雨水を量的に下水処理場で受け入れることができず、雨水吐室で意識的に水域に放流しています。ただの雨水ではなく、未処理汚水込み

■合流式下水道に接続されている下水処理場では、生物処理槽(二次処理、高度処理)をバイパスし、場合によっては、固形物の除去(一次処理)と塩素消毒のみは行っているかもしれません。ただ、雨水吐室から放流している未処理汚水混じりの雨水は、塩素消毒なんて出来ているのでしょうか?

■分流化すればいいのですが、直ぐには無理。雨水吐室の堰を嵩上げし、越流回数を少しでも減らすことが一つの手でしょうが、どこまで進んでいるのか? 
 お台場でのCSO(合流式下水道雨天時越流水)問題は、数十年前にも、(何を今さらながら)新聞紙上で騒がれており、今に始まった問題ではない
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   『●金(カネ)色の五つの輪のオモテナシにはトンデモなウラアリ…
                        「戦時体制に慣らすための予行演習」?
    《大会組織委は朝日、日経、毎日、読売の4社と契約した後、中日新聞、
     北海道新聞、西日本新聞などのブロック紙と交渉を進めてきたが、
     そうした最中に中日新聞東京本社が発行する東京新聞は新国立競技場の
     建設問題をはじめとして五輪絡みの不祥事を追及そのことに大会組織委会長の
     森喜朗が立腹し契約交渉のなかで東京新聞を外せと圧力をかけたのだ

   『●『国民のしつけ方』(斎藤貴男著)読了…
      《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》
    「オリンピックスポンサーになることの意味合い。」

   『●「死を賭した五輪…特攻五輪」(斎藤美奈子さん)…
        五輪開催権を返上し、「玉砕」する前に「転進」すべき
    「《せめて協賛企業の一社でもこの日程ならスポンサーは降りると表明
     しないか待っているのだが》…中日新聞辺りがやらないものでしょうかね?
     東京新聞が内部から、それを突き上げないものか」

 それにしても、情けないのが大新聞…《報道機関であることを放棄して、今や五輪ビジネスの当事者》に成り下がっている。金(カネ)色の五つの輪…《問題点を検証できる新聞のようなメディアが軒並みスポンサーに入ってしまっては》ねぇ…。東京新聞、頑張ってくれないかな?

   『●穢れた金(カネ)色の五つの輪: 命を賭してボランティアしても
                   彼/彼女らのオカネ儲けに利用されるだけ
   『●金(カネ)色の五つの輪のオモテナシにはトンデモなウラアリ…
                        「戦時体制に慣らすための予行演習」?
   『●「死を賭した五輪…特攻五輪」(斎藤美奈子さん)…
        五輪開催権を返上し、「玉砕」する前に「転進」すべき
   『●「大学が学生を動員してアベ独裁に差し出すような行為…
          学問よりも権力への忠誠を優先するのが大学」か?
   『●鈴木耕さんの「東京オリンピック…は返上すべきじゃないだろうか」、
                           毬谷友子さん「五輪は返上します」
   『●「どっからどうもってきて出すのか」…軍事費を削り、
        弱者救済や災害復旧、防災にこそ血税を使って下さい
   『●カネ色の五つの輪: 「巨大なビジネスなのに
     ボランティアはタダ働きっておかしいと思うのは、私だけ?」
   『●《8011億円》って誰のお金? 
      金(カネ)色の五つの輪の《総コストは三兆円》…あまりに愚かしい
   『●五輪ボランティアを派遣するのは…偶然にも? 
        パソナや竹中平蔵氏へのウラアリなオ・モ・テ・ナ・シ
   『●金(カネ)色の五つの輪…タダ働き徴用高校生を
      《もっと差し出せとのお達し》で「強要」する東京「ト」教委
   『●《えっ、じゃあ日本はフランスより民度が高いの?》(鈴木耕さん) 
                    …金(カネ)色の五つの輪と刑事司法等々
   『●#粉飾された美しい国…《政治の目標に数字を合わせていけば
                政権の都合のいい数字になっていくのは当然》
   『●斎藤貴男さん《私は新聞を愛している。
     だから言わずにはいられない。誇張でも何でもなく、正念場…》
    《斎藤貴男 二極化・格差社会の真相 
     東京五輪パートナーである新聞大手4紙がやるべきこと
     …朝日、読売、毎日、日経の全国紙4社である。彼らはJOCとの間で
     オフィシャルパートナー契約を締結。報道機関であることを放棄して、
     今や五輪ビジネスの当事者以上でも以下でもない。
       だからこそ、一から十まで嘘まみれの五輪をまともに批判することもなく、
     政府の下僕として、国民を操ることに専心してきた。権力にオネダリして
     消費税の軽減税率をゲットした経緯もあり、読者の信頼は地に落ちた

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/259578

室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
熱中症も汚染水問題も東京五輪とつなげないテレビに疑問
2019/08/02 06:00

     (福島第1原発に立ち並ぶ汚染水が入ったタンク(C)共同通信社)

「TVって面白いね。『梅雨明け、急激な気温上昇、熱中症続出、屋外スポーツ危険』っていう話題と、『東京五輪まであと1年!日本勢期待の選手!』っていう話題を、同じ番組内で別の国の出来事みたいに報じるもんね。(後略)」(きむらとも

 これは、元お医者さんで「医者とラーメン屋」という本も出されているきむらともさんの7月29日のTwitter。

 このあとに、

普通の知能を持ってたら熱中症続出→スポーツ危険→五輪中止に』ってなるはずだがね。」

 とつづく。

 いや、マジでそうなんよ。熱中症続出からぁの、来年の東京オリンピック大丈夫か? という話になぜならんのだろう。

 それと、こちらはテレビで扱わないが、28日付の朝日新聞の記事「制御しきれぬ福島第一 汚染水の水位下がらず理由も不明」という記事。

 いや、調べてみたら、3月10日に「汚染水増加“打つ手なし”福島第一原発事故から8年」というニュースをANNなどでやってたみたい。けど、東京オリンピックとは絶対につなげて話さない。あくまで別もののニュースとして流す。

 思い返せば2013年9月、安倍首相はブエノスアイレスにて、五輪の最終プレゼンテーションでこうスピーチした。

私が安全を保証します状況はコントロールされています

 どうすんだ? 汚染水、制御されてないわ。建屋の地下にたまる汚染水の水位が下がらない理由が不明だっつーんだもんな。ふたたび、巨大津波に襲われると、高濃度汚染水が海に流れるおそれがあるらしい。

 しゃーねーな、安倍さんもう一回こういうしかないか?

「私が安全を保証します。福島に津波は来ません」

 でも、それってこの国の一部の人たちにしか通じないこと。のちのち安倍さんの嘘とともに海外からこの国が訴えられるかもしれない案件なのに。テレビ、なにやってんだ?
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/260356

室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」
人命軽視の五輪 メディアは同じ過ちをくり返したいのか?
2019/08/16 06:00

     (日陰なく、かげろう立つ灼熱のなか、
      皇居周辺コースは危険ではないか?(C)共同通信社)

「(前略)どう考えても無理な計画が、軌道修正もないまま強行されていく東京オリンピックの状況は、まさに第二次世界大戦中におけるインパール作戦です。熱中症の対策はないから、取り敢えず『大和魂で突っ込め』みたいな。」(本間龍・作家)

 これはwezzyというネットサイトの「2020年東京五輪は“人命”を軽く扱っていないか。組織委員会とメディアが犯した罪・本間龍インタビュー」での本間さんの言葉。本間さんはオリンピックの利権などについて書かれてきた人だ。

「総務省は7月29日から8月4日までの1週間に熱中症で救急搬送された人は1万8347人にもおよび、このうちの57人が死亡したと発表した」という。なのに、東京オリンピックの「暑さ対策」がまともにできていない。そのことを本間さんは心から心配している。

 本間さんはいう。

「日本は招致の段階で『この時期の天候は晴れる日が多く、且つ温暖であるため、アスリートが最高の状態でパフォーマンスを発揮できる理想的な気候である』と嘘をついて招致をしてしまった。だから、もう引っ込みがつかない。」のだと。

 えーっ、国民の命より国のメンツが大事って? そして「そもそも、メディアがスポンサーになるということ自体がおかしい」のだという。

「もともとオリンピックのスポンサーは原則的に『一業種一社』だったのが、電通が金儲けのためにその原則を崩してしまった。」らしい。

問題点を検証できる新聞のようなメディアが軒並みスポンサーに入ってしまっては、議論もできなくなってしまう。」

 議論できずに引っ込みもつかずオリンピックを強行し、タダ働きさせたボランティアが死んだりしたらどうするんだ? 命の責任は誰が持つの? それは本間さんがいうように、第二次世界大戦中のインパール作戦のようなもの。メディアはまた同じ過ちをくり返したいのか
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●「安倍ちゃん…○○の象徴じゃない?…あれぐらいのさ、■■な人じゃないと、多分あんなことやれない…」

2018年01月06日 00時00分55秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



リテラの記事【マツコ・デラックスが安倍首相インスタグラムを危険視!「ものすごい操作できる」「フェイクニュースの可能性も」】(http://lite-ra.com/2017/12/post-3675.html)。

 《「安倍ちゃんなんてもう馬鹿の象徴じゃない? あれ、もうさ。あれぐらいのさ、アホな人じゃないと、多分あんなことやれないと思うんだよね。この時期に解散とか、普通の神経だったら言えないじゃん?」(10月2日放送回)…「超、安倍寄りのこと言ってるじゃないの」…「インスタとかSNSっていうのは、ようはああいうのって、ものすごい操作できるってことを見てる人は(考えておくべき)。都合のいいように、それだけを信じるのは違うかなって思うんだよね。出てるものすらフェイクニュースである可能性もあるわけじゃん。トランプさんなんて、そういうやり方をしているわけじゃない? 『これが真実だ!』って言っているけど、それが真実かどうかはわからないわけじゃない?」》。

 《安倍ちゃんなんてもう馬鹿の象徴じゃない? あれ、もうさ。あれぐらいのさ、アホな人じゃないと、多分あんなことやれないと思うんだよね。この時期に解散とか、普通の神経だったら言えないじゃん?》…御尤も。テレビでそんなまともなことを吐ける人は、最早ほとんど居ない。マツコ・デラックスさん、すばらしい。
 《インスタとかSNSっていうのは、ようはああいうのって、ものすごい操作できるってこと》…本当に。直ぐさま、《菅降ろしのための「原発クーデータ」計画》アベ様のデマメルマガ事件を思い出した。《都合のいい》ことの羅列に終始するに決まっていますね、アベ様のインスタ。《安倍首相のほうこそいたるところで見境なくデマを乱発してきた自らのイメージ向上や政策ゴリ押しのために「デマ拡散装置」として利用してきた実績》がある訳ですし。息吐く様に噓をつく

   『●福島第一原発海水注入中断事件の裏にいたヒト
    《結果は大丈夫だったが、海水注入を中断していれば再臨界が起こる
     可能性があり、このネタが本物なら菅首相はすでに辞任していたかも
     知れない。自民党、安倍元首相の背後には原発を今後も推進したい
     経産省が付いており、この谷垣総裁質問の本質は、菅降ろしのための
     「原発クーデータ」計画
だったといっていいだろう》

   『●「メルマガ事件」東京地裁判決、アベ様の
     「息吐く様に嘘つく」典型例が無罪に、そして、はしゃぐメディア
    《数々の「ニセ情報」を発信して政策を捩じ曲げ、「捏造」によって
     「日本の名誉」を傷つけてきたのは、むしろ安倍首相ご本人》
    《メディア報道や他人の発言を「捏造」「でっち上げ」
     「ウソをばらまいた」と声高に批判する安倍だが、その安倍こそが
     過去に数々のニセ情報を捏造し、発信し、大ウソを拡散させてきた》

   『●福島第一原発海水注入中断事件の裏にいたヒトは、
           いま、熊本大分大地震に際して何をしている?
   『●鈴木耕さん、核発電人災等々々々々々…
       「自民党内閣だったら解決できただろうか。とてもそうは思えない」
    「同感。そして、例えば、核発電人災で誰か一人でも自民党議員が
     責任をとったという話を聞いたことが無い。デマまで流して
     (アベ様による「メルマガ事件」)、当時の政権に責任を押し付ける、
     しかも、それを司法までが助ける」

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http://lite-ra.com/2017/12/post-3675.html

マツコ・デラックスが安倍首相インスタグラムを危険視!「ものすごい操作できる」「フェイクニュースの可能性も」
2017.12.21

     (『5時に夢中!』番組ホームページより)

 今月15日、安倍首相がインスタグラムのアカウントを新設した。ワイドショーでは浅田真央のアカウントをフォローなどと盛り上がっているが、そんななかマツコ・デラックスがまたもや核心を突く発言をした。

 それは、今月18日放送『5時に夢中!』(TOKYO MX)でのこと。同番組ではつい最近も、衆議院を森友・加計隠し解散させたことを指して、「安倍ちゃんなんてもう馬鹿の象徴じゃない? あれ、もうさ。あれぐらいのさ、アホな人じゃないと、多分あんなことやれないと思うんだよね。この時期に解散とか、普通の神経だったら言えないじゃん」(10月2日放送回)と発言し大きな話題を呼んだが、果たしてマツコは安倍首相のインスタグラムについてどんな言葉をぶつけたのか。

 番組では、安倍首相のインスタグラムに関する新聞記事が紹介されたあと、まずは、レギュラーコメンテーターである株式トレーダーの若林史江氏が「首相が何をやっているかって国民に広く知らせるのってすごく大事なことだと思っていて。私はこういった業界にいるので、安倍さんがどういう行動をしているのかって逐一耳に入ってくるんですけど、テレビで報道されているのと、首相が何の仕事をしているかっていうことの開きが大き過ぎるというか、くだらない報道のほうが多くて」と発言した。

 安倍応援団やネトウヨがよく言う「偏向報道」とそっくりの言い分である。若林氏はSNSによって、首相の本当の仕事が世間に伝わると言うのだが、力説されたこのコメントに対し、マツコは苦笑いでこう返した。

   「超、安倍寄りのこと言ってるじゃないの

 さらに、このように続けた。

   「インスタとかSNSっていうのは、ようはああいうのって、ものすごい操作
    できるってことを見てる人は(考えておくべき)。都合のいいように
    それだけを信じるのは違うかなって思うんだよね。出てるものすら
    フェイクニュースである可能性もあるわけじゃん。トランプさんなんて、
    そういうやり方をしているわけじゃない? 『これが真実だ!』って
    言っているけど、それが真実かどうかはわからないわけじゃない?」

 どう考えてもマツコの意見が正論だろう。マツコが指摘するとおり、SNSでは発信者に都合のいい情報しか発信しないことが可能で、アメリカのトランプ大統領などはツイッターで自分に都合のいいフェイク情報を発信する一方、自身に批判的な報道をフェイクニュースだと吠えまくっている

 そして安倍首相も、デマ発信についてはトランプ大統領に負けていない。そもそも安倍首相はメディア報道や他人の発言を「捏造」「でっち上げ」「ウソをばらまいた」と声高に批判することが多いが、安倍首相のほうこそいたるところで見境なくデマを乱発してきた


安倍首相、Facebookでもメルマガでもフェイクニュース拡散の前科

 たとえば安倍首相は、東京五輪招致プレゼンでの「(福島の)状況はコントロールされている」発言や、伊勢志摩サミットでの「リーマンショック級の危機」発言など、世界に向けて臆面もなくデマを発信辻元清美議員に森友学園問題を追及されて、「辻元議員、辻元議員はですね、メールのなかに書かれていたことはですね、産経新聞に『3つの疑惑』が出ていましたね」などとネトウヨのデマを産経が記事化しただけフェイクニュースを国会答弁にまでもち出したことがある。

 さらに言えば、安倍首相はすでにSNSやメールマガジンなどの発信ソースを、自らのイメージ向上や政策ゴリ押しのために「デマ拡散装置」として利用してきた実績がある。

 悪質極まりないのは、2016年、自らの公式Facebookで年金損失はデマというデマ情報を流していたことだろう。

   〈「株価下落により、年金積立金に5兆円の損失が発生しており、
    年金額が減る」といった、選挙目当てのデマが流されています。
    しかし、年金額が減るなどということは、ありえません。
    このことを明確に申し上げたいと思います〉

 だが、これこそが選挙目当てのデマった。安倍政権は前年度の運用成績の公表時期を例年とは違い参院選後にするという姑息な手段を講じており、この投稿も選挙を見越したものだった。しかし、投稿から4日後には、2015年の公的年金積立金の運用成績が5兆円を超える大損失を出していたことを朝日新聞がスクープし、安倍首相のほうがデマを流していたことが判明したのだ。

 先にあげた『5時に夢中!』でマツコ・デラックスが語っていた「ああいうのってものすごい操作できる」「出てるものすらフェイクニュースである可能性もある」という危惧がまさしく現実に起きていたという一例である。

 これだけではない。安倍首相は、トランプ大統領登場よりはるか以前から、自身のメディアでデマ情報を発信することで、政敵を攻撃し自らを利してきた。代表的なのは、震災後の混乱のさなか、菅直人元首相の福島原発事故対応について安倍首相が自身のメルマガでデマ情報を発信した件だ。

 安倍首相は自民党下野時代の11年5月20日、「菅総理の海水注入指示はでっち上げ」と題し〈やっと始まった海水注入を止めたのは、何と菅総理その人だったのですこれが真実です〉と断言。しかも翌日には読売新聞と産経新聞が同じ内容の記事を一面で報じ、22日には再びメルマガで〈海水注入を一時間近く止めてしまった責任はだれにあるのか?菅総理、あなた以外にないじゃありませんか。真実は明らかです〉と攻撃した。


SNSだけではない!ストレートニュースも、権力に都合のいい発表報道だ

 だが、これもすでに明らかになっているように、まったくのデマだ。海水注入を止めるよう指示したのは東京電力の武黒一郎氏であり、故・吉田昌郎所長はその指示を無視して海水注入を継続させたのが“真実”だ。これは吉田所長も証言していることで、客観的な事実である。

 本稿冒頭でご紹介した通り、『5時に夢中!』で若林氏は「くだらない報道のほうが多くて」と語り、SNS によって政権からの情報が国民にダイレクトに伝わるようになれば、マスコミによって日々なされている「偏向報道」から脱することができるとした。ご存知の通り、これは安倍応援団の論法としては定番のものだ。

 しかし、この考え方には、そもそも政策に関する情報はもっぱら行政の側だけが発信、コントロールできるという認識がすっぽり抜け落ちている。日々、メディアで報道されているストレートニュースのほとんどは発表報道、つまり権力が自分たちに都合よく編集した情報だこれがただタレ流されるだけになれば、政策や法案にどんな問題点があっても、国民には知らされず、政府の意のままに世論がコントロールされてしまうことになりかねない。

 だからこそ、政権から発信された情報に対し、メディアが批判的な立場から検証、報道することで、はじめて国民の知る権利が担保されるのだ

 こういった過程をいっさい経ることのないSNSによる情報発信は、マツコの言う通り「ものすごい操作できる」ものであり、プロパガンダ以外のなにものでもないのは指摘するまでもない。

 流行りのインスタグラムを始めたからといって国民に根づいた首相への不信感が払拭されることなどないだろうが、このSNSがまた新しいデマ拡散装置とならぬよう、私たちは注意深く見ていく必要がある。

(編集部)
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●下野時の発言がブーメラン…「最低の官房長官」スガ殿は、「国民への背信行為」を自分自身で行っている

2017年08月11日 00時00分46秒 | Weblog

[※ サンデーモーニング(2017年7月2日)↑]



アサヒコムの南彰記者による記事【自著での主張も記憶にない? 菅官房長官「知らない」】(http://www.asahi.com/articles/ASK884VHNK88UTFK00K.html?iref=comtop_8_07)と、
リテラの記事【菅官房長官が壊れ始めた! 会見で「ここは質問に答える場所じゃない」、自分の著書のことを「知らない」】(http://lite-ra.com/2017/08/post-3374.html)。

 《過去には公文書の重要性を訴えていたのに、そのことすら記憶にない――。…菅氏は野党時代の2012年に出版した『政治家の覚悟』(文芸春秋)で、「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為」と記していた》。
 《菅官房長官の定例会見…「国会で述べたとおりです。国会で述べたとおりだと。ここは質問に答える場所では私はないと思います」…もはや語るに落ちたというべきだろう…内閣官房長官の定例会見はただ政府側の公式発表を垂れ流すための場所ではない。…菅官房長官「知りません」と一蹴…「これは、官房長官の著作に書かれているのですが」》


 まるでマンガだ。ゴーストライター(だから記憶にない)説とのつぶやきも有り。《下野時の2012年》なんて遠い昔のこと、昨日のことさえ恣意的に忘れるような方が記憶している訳も無し。スガ語的「粛々」と証拠隠蔽、記憶消去…市民が忘れ去ることを待つ。《全く問題ない》し、《指摘はあたらない》訳です。
 「最低の官房長官」に新たな一頁が加わりました。

   『●屁理屈にもなっていない・・・
      菅義偉官房長官「汚染水の『影響』は完全にブロック」
    「あ~アベ様の言う「完全にブロックされている」「状況はコントロール」の
     悲惨な現実……その後、次々に明らかにされる事実や空虚な発言の
     「悲惨さ、無残さ」」
    「さて、最近で最も驚き、呆れ、腹立たしかった発言・戯言…まだ言うか! 
     しかも、『影響』はブロックって……菅氏の脳細胞の神経回路が
     「完全にブロック」されているようです。枝野氏の
     「『ただちには』影響がない」並みの空虚さ。
       常々、うすうす菅官房長官はアホ?、と思っていたのですが、
     今回、確信に。ブログ主の中で、最低の官房長官に認定。」

   『●「恐怖販売機」(©東京新聞『筆洗』)から出てくる「戦争法案」:   
                        国会や憲法学者の存立危機事態
    「「与党が推薦する参考人が、政府提出法案に異論を唱えるのは
     もちろん、違憲と明言するのは極めて異例……
     菅義偉官房長官は・・・「憲法解釈として法的安定性は確保されている。
     違憲との指摘は全く当たらない」と反論」?
       菅官房長官、アタマは大丈夫でしょうか? 常々最低の官房長官では
     ないかと思っておりましたが、決定的ですね。」

   『●首相の座を「全く考えていない」と否定…
       ブログ主のなかでは「最低の官房長官」認定済み
   『●独裁国家・アベ様政権相手に「けんか」できる
      翁長雄志知事の叫び、「うしぇーてぃないびらんどー」
    「独裁王国・人治主義国家の最低・最悪の王様・アベ様、そして、
     ブログ主「最低の官房長官」認定済みの、「上から目線
     「キャラウェイを思い起こ」させるスガ殿、そういったアベ様政権
     相手に「けんか」できる翁長雄志知事、「「うしぇーてぃないびらんどー
     の叫び」、「沖縄人を見くびってはいけない」の叫び。」


 高江や辺野古など沖縄破壊の頃の前後に、ブログ主は「最低の官房長官」を確証し、認定しました。その後、沖縄基地負担軽減相という悪い冗談のような肩書きが付加。《とうとう壊れ始めた》のではなく、最初っから壊れっぱなし
 《東京新聞・望月記者の追及に「ここは質問に答える場所じゃない》と言い放つ「最低の官房長官」。記者会見は宣伝・広報・喧伝の場ということ? 記者クラブ政治部の記者はそういう認識でOK? 記者・ジャーナリストではなく、アベ様や政権の広報部員なのね? 少なくとも、「最低の官房長官」の認識はそのようです。

   『●失われる「メディアの作法、矜持」…
      「権力を監視する機能が失われ」、しかも、アベ様の「思う壺」
   『●東京新聞社会部女性記者…「菅は周章狼狽。
      常に威圧的に…判で押したような答えでごまかすが、彼女は…」
   『●「裸の王様」および「最低の官房長官」の
       「下足番」新聞=読売新聞…落ちぶれたものだ
   『●「自由新聞(フライエ プレッセ)!」と「下足番」新聞: 
                  主犯の「A」(A夫妻)が抜けている
   『●ジャーナリズムの劣化、そして、アベ様政権の力の源泉
         =「内閣人事局制度を始めとする「政治主導」改革」

   『●アベ様に犯罪をもみ消してもらえる「報道」者、
        かたや、「卑劣な報復=身辺調査」を噂される新聞記者…
   『●室井佑月さん、「安倍総理、会食のメンバーを
       代えてみたらいかがでしょうか?」…針のムシロで

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http://www.asahi.com/articles/ASK884VHNK88UTFK00K.html?iref=comtop_8_07

自著での主張も記憶にない? 菅官房長官「知らない」
南彰 2017年8月8日16時05分

     (記者会見する菅義偉官房長官=8日午前、岩下毅撮影)

 過去には公文書の重要性を訴えていたのに、そのことすら記憶にない――。「記録にない」「記憶にない」という政府答弁が相次いでいる学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設問題をめぐり、菅義偉官房長官が8日の記者会見で、公文書の公開のありように関する自著での主張を失念してしまっていることが浮き彫りになる一幕があった。

 菅氏は野党時代の2012年に出版した『政治家の覚悟』(文芸春秋)で、「政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は最も基本的な資料です。その作成を怠ったことは国民への背信行為」と記していた。

 加計問題で国家戦略特区ワーキンググループ議事録の公開に応じる姿勢を示さない菅氏に対し、朝日新聞記者がこの部分を読み上げ、「これを本に記していた政治家は誰かわかるか」と尋ねたところ、「知らない」と答えた。

 記者が「官房長官だ」と指摘し、「政府の現状と照らし合わせて、じくじたる思いやきちんと記録に残すべきだという気持ちにはならないか」と尋ねると、菅氏は「いや、私は残していると思う」と主張した。(南彰
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http://lite-ra.com/2017/08/post-3374.html

菅官房長官が壊れ始めた! 会見で「ここは質問に答える場所じゃない」、自分の著書のことを「知らない」
2017.08.09


     (菅義偉ホームページより)

 安倍首相がなんとか国民の目をごまかそうと行った内閣改造。だが、その後も当然ながら、安倍政権の本質はまったく変わっていなかった。そのことがよくわかったのが、昨日8日の菅義偉官房長官の会見だった。
 この日の会見で質問に出たのが、国家戦略特区のヒアリングに加計学園の幹部が出席していた問題。周知のように、2016年6月、国家戦略特区ワーキンググループが愛媛県と今治市からヒアリングをおこなった際、加計学園の幹部3名が同席していたにもかかわらず、公開されている議事要旨にそのことが伏せられていたのだ。さらには、発言内容を一部削除することで、発言主旨を真逆に書き換えるという議事録の改竄まで行われていたことも明らかになった。
 これまで安倍首相らは「すべてオープンになっているなどとして議事録を根拠に選定過程の透明性を主張し、WGの八田達夫座長も「一点の曇りもない」などと説明してきたが、この政府の前提が改竄の事実により完全に崩れさったわけである。
 8日の菅官房長官の定例会見では、東京新聞の望月衣塑子記者がこの問題を追及。ところが、官房長官は、またぞろ「八田座長の答弁以上でも以下でもない」「ルールに基づいて行なっている」「承知してません」などとはぐらかし続けた。
 しかし、望月記者は引き下がらずにたたみかける。そして、2015年4月2日の今治市職員による官邸訪問時にも、加計学園の幹部が同行しており、その際、当時の下村博文文科相が「加計さん。しっかりやってくれよ」と声をかけたという報道について、望月記者が、調査をして国民にしっかりと説明する気はないのかと質した。
 すると、菅義偉長官はこう吐き捨てたのだ。

   「国会で述べたとおりです。国会で述べたとおりだと。
    ここは質問に答える場所では私はないと思います


東京新聞・望月記者の追及に「ここは質問に答える場所じゃない

 菅官房長官は自分がいったい何を言ったかわかっているのか。2日前に新たに報じられた事実や疑惑について追及されているのに「国会で述べた通り」というのも意味不明すぎて呆れるが、「ここは質問に答える場所ではない」とは、もはや語るに落ちたというべきだろう。
 当たり前だが、内閣官房長官の定例会見は、ただ政府側の公式発表を垂れ流すための場所ではないその時々の国民の疑問を、記者が官房長官に質問することで、政府の考えを国民に知らせ、政府もまた考え方にフィードバックするためにこそある
 にもかかわらず菅官房長官は、「質問に答える場所ではない」などと言って、国民の疑問を完全にシャットダウンしようとしたのだ。「国民に丁寧に説明する」などといいながら、真逆な態度。こんなインチキが許されるのか
 しかも、この日の会見での菅官房長官のトンデモは、これで終わりではなかった。朝日新聞の記者も議事録問題について追及したのだが、そのなかで朝日記者がこんな質問をした。

   「歴代のとくに保守の政治家は、歴史的検証に耐えられるように
    ということで、公文書管理の管理ということはかなり力を入れてこられた
    と思うんですけども。そのなかでですね、ある政治家の本では、
    『政府があらゆる記録を克明に残すのは当然で、議事録は
    最も基本的な資料ですその作成を怠ったことは国民への背信行為』と、
    そういうことをおっしゃっている政治家もいるのですが、
    これを本に記されていたのはどなたか、官房長官はご存知ですか

 これに対して、菅官房長官「知りません」と一蹴。すると、朝日記者がこんな種明かしをしたのだった。

   「これは、官房長官の著作に書かれているのですが

 そう、朝日記者が会見で読み上げた政治家の著作とは、菅氏自身が下野時の2012年に著した『政治家の覚悟』(文藝春秋)という本の一節だったのだ。菅官房長官はかつて、政府にとってすべての記録を残すべきであり、その基本的資料である議事録がないなどというのは国民への背信行為と断じていたのだ。


野党時代、議事録を残さない政府を「背信行為」と批判していた菅氏

 自分が本で書いていたことを「知らない」とは、ゴーストライターにでも書かせていたのか。菅氏はその事実を突きつけられて焦った様子で「いや、私は残していると思いますよ」などと強弁したが、もはや何を言っても後の祭りだった。
 しかし、重要なのは菅氏が自分で書いた本の重要な記述を忘れたということではない。
 朝日記者は続けて、「かつて、2012年の著作で表明されていた見解と、いま政府で起きているところとを照らし合わせて忸怩たる思いや、やはり(議事録を)きちんと残すべきだという、そういう気持ちはないのでしょうか」と質問していたが、最大の問題は、議事録を残さない政府の姿勢を「国民への背信行為」と断じていた菅官房長官のいまの態度だ
 菅氏は森友問題加計問題自衛隊日報問題でも、各省庁の議事録やメモ、記録の廃棄、改ざんについて問題ないと言い切り自らも率先して、都合の悪い情報を徹底的につぶしてきた。まさに「国民への背信行為を自分自身が行っているのだ
 菅官房長官といえば、これまで「政権の要」「安定の菅」「影の宰相」などともてはやされてきたが、最近は見る影もない。加計学園問題では、内部文書を「怪文書」と断言して、撤回に追い込まれたり前川喜平前文科事務次官を個人攻撃したりと、安倍首相と似たり寄ったりのヒステリックさを露呈。質問者の発言を「全く問題ない」「指摘はあたらないなどと全否定してまともに応じないスガ語も、結局、ただ都合の悪い事実を遮断するための語彙にすぎないことが、国民に完全にバレてしまった。
 あげくは、記者会見を「質問する場ではない」などとほざき、かつての自身の本で示した決意も「知らない」とのたまう菅氏。もともと、政治家としての確固たる信念など微塵もなく、政権を守る謀略にだけ長けていた官房長官は、計算違いの連続に、とうとう壊れ始めたのではないか。
 いずれにしても、百害あって一利なし。安倍首相ともども、さっさと退いていただきたい

(編集部)
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●電源構成(エネルギーミックス)案という貧相な「未来図」: 泥棒やその子分に縄をなわせる愚

2015年06月12日 00時00分19秒 | Weblog


asahi.comの社説【電源構成―近未来を考えよう】(http://www.asahi.com/paper/editorial2.html)。

 「2030年度の電気をどう賄うかを示す政府の電源構成(エネルギーミックス)案を経済産業省が示した。原発の割合を20~22%、再生可能エネルギー(再エネ)を22~24%にする、というのが骨子だ」。
 泥棒やその子分に縄をなわせれば、そうなるに決まっています・・・・・・誰も罰せられない「パンドラの箱」を開けた張本人たち。縄をなう資格のない者に、なぜやらせるのでしょうか? つくづくこの国は「腐って」います。自公議員、翼賛野党の議員に投票した人達には全く罪の意識が無いのですから、救いようのない国・ニッポン。 

   『●パンドラの箱を開けたのは誰だ?
   『●東京電力原発人災以降も続く無責任の連鎖
   『●3.11東京原発人災から2年が過ぎて
   『●誰も責任をとらない自民党議員・・・・・・
       3.11東京電力原発人災以前に逆戻りしていて大丈夫?

   『●政治献金という名の「賄賂」:
          アベ様達は原発産業と「ズブズブ」の関係

   『●「仏様のおかげ」はもう期待しない方がいい:
        高浜原発、「このゴジラが最後の一匹だとは思えない」

   『●東電原発人災: あ~アベ様の言う
      「完全にブロックされている」「状況はコントロール」の悲惨な現実

   『●3.11東京電力原発人災から4年:
        虚しき「地球にやさしいエネルギー原子力 人にやさしい大熊町」

   『●「パンドラの箱」を開けた張本人たちがこだわる
           「ベースロード電源」、そして原子力発電

    「政府・自民党や公明党、翼賛野党の考え・・・・・・
     全く理解不能、2011年の3.11東電原発人災とは
     一体何だったのでしょうか?
     パンドラの箱を開けたのは誰だ?」

 ニッポンにとって、デンマークはとても参考になると思うのですが? 内橋克人さんのFEC自給圏の確立を。
 「宮沢経済産業相は、原発比率を2割超としたのは、エネルギーの自給率を震災前並みに戻す地球温暖化対策で世界に貢献する電気料金を今以上あげない、という3点を考慮したためだという」・・・・・・などという寝言は、寝てから言ってくれ。

   『●「えらそうに反対するなら、この田舎町で生活できる基盤を下さい」
                           ・・・原発再稼働以外の道はある

   『●「死の灰」を回避し得ない上に、
      「発電機能付き湯沸し装置」では温暖化は止まらない

   『●「原発安価神話」崩壊

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http://www.asahi.com/paper/editorial2.html

電源構成―近未来を考えよう
2015年6月3日(水)付

 2030年度の電気をどう賄うかを示す政府の電源構成(エネルギーミックス)案を経済産業省が示した。原発の割合を20~22%、再生可能エネルギー(再エネ)を22~24%にする、というのが骨子だ。


 原発の現状はゼロである。福島第一原発事故への反省をもとに改定した原子炉等規制法で、原発の寿命は40年に制限されている。これに従えば30年度の原発比率は15%以下にしかならず、原発を2割以上にするには法律の例外規定を援用するしかない。構成案は、無理をして原発の比率を増やしていくことを意味する原発回帰である。

 安倍政権が言ってきた「原発への依存度を可能な限り低減する」ことこそ、15年後の未来図に盛り込むべきだ。7月にも政府案として決める予定だが、その前にパブリックコメントにかける。この未来図でいいのか。改めて考える機会である。

 電源構成は、不測の事態で電気が供給できない事態にならないよう、あらかじめ電気の賄い方を考えておく目標値のようなものだ。政府はこれに基づき、実現に向けた施策を整える。再エネの課題克服に向けた施策が次々に打ち出せるような目標値が今、必要なのではないか。

 宮沢経済産業相は、原発比率を2割超としたのは、エネルギーの自給率を震災前並みに戻す地球温暖化対策で世界に貢献する電気料金を今以上あげない、という3点を考慮したためだという。

 確かに三つの要素はエネルギー社会を考えるうえでどれも大切だ。だが、①と②は、再エネを増やすことでも対応できる。目標は今から15年後である。③についても、再エネの一層の普及を通じて価格を下げていく余地があるはずだ。

 30年度より手前で電力の自由化が実現し、電源間でも競争が生まれる。リスクの高い原発は今後、商業的に成り立たなくなる可能性がある。

 自由化を機に、再エネを軸にしたエネルギー産業への参入を考える企業や地域経済の核にしようという自治体も増えている。原発回帰が新しい成長の芽を摘みかねないことに、政府は留意すべきだ。

 宮沢経産相は「原発比率を高くすれば、すべて(①~③の課題)が解決する」「(それでも)可能な限り低減させていった結果が20~22%」と語る。しかし、議論の出発点は「原発だけが課題を解決する方法ではない」ということにある。近未来にふさわしい電源構成を目標に据えるべきである。
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●「燃料があるべきところになかったら、溶けて形も変わっていたら、どうやって取り出して保管するの?」

2015年04月09日 00時00分53秒 | Weblog


asahi.comの記事【室井佑月「テレビは福島原発事故をブームだと思ってる」】(http://dot.asahi.com/wa/2015040100113.html)。

 「これは大変なことだ。だって、燃料があるべきところになかったら、そして、溶けて形も変わっていたら、どうやって取り出して保管するの?」。「福島原発事故をブームかなんかと思っているのか? 今は春闘、ベースアップの話題でどの局も持ち切りだ」。

   『●「それ」がそこに無いことの立証に4年、
       では、どこにあるのか? どう対処するのか?・・・一体何年??

     「メルトダウンメルトスルーした、溶け落ちた核燃料=「それ」が
      そこに無いことの立証に4年以上。では、「それ」はどこにあるのか?
      ・・・それは分からない。「それ」をどのように取り出し、「それ」を
      どの様に処理、処分するのか? 一体何年かかるのか??
      ・・・誰も知らない。」

 淡々と「原発再稼働」「原発建設継続」「原発輸出」に向かうニッポン。ホントに、この国は大丈夫か?

   ●「死の灰」を回避し得ない上に、
         「発電機能付き湯沸し装置」では温暖化は止まらない

   『●「仏様のおかげ」はもう期待しない方がいい:
        高浜原発、「このゴジラが最後の一匹だとは思えない」

   『●東電原発人災: あ~アベ様の言う
     「完全にブロックされている」「状況はコントロール」の悲惨な現実

   『●屁理屈にもなっていない
       ・・・菅義偉官房長官「汚染水の『影響』は完全にブロック」

   『●東電原発人災の3.11を再び目前に:
     「原発事故調書 原因不明、責任不在」でも再稼働できる神経を疑う

   『●3.11東京電力原発人災から4年:
       虚しき「地球にやさしいエネルギー原子力 人にやさしい大熊町」

   『●消えゆく「事故を思い出して原発を議論するきっかけになるもの」
                     ~「原子力 破滅 未来のエネルギー」~

   『●井戸謙一さん「高浜3、4号機再稼働差止仮処分」・・・
          「仮処分決定は、直ちに効果が発生」、再稼働不能

   『●「原発に依存しない地域の未来図を」描くことは可能だ
   『●原発PR看板撤去=「間違った過去と向き合わない行為」・・・
                     「人間の愚かさ」にさらなる恥の上塗り

   『●この現実を見ても、アベ様と菅官房長官は
        「汚染水の『影響』は完全にブロック」と言うのか?


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http://dot.asahi.com/wa/2015040100113.html

室井佑月「テレビは福島原発事故をブームだと思ってる」
 (更新 2015/4/ 3 07:00)

 作家の室井佑月氏は、福島原発事故を大きく取り上げなかったメディア、特にテレビへの不満をこう表す。

*  *  *

 3月19日の北海道新聞に、「炉内燃料、ほぼ全量溶融福島第1原発1号機 調査で初の確認」という記事が載っていた。

   「東京電力は19日、宇宙から地球に降り注ぐ宇宙線から生じる
    『ミュー粒子』を利用して福島第1原発1号機を調査した結果、
    原子炉内の核燃料がほとんど溶け落ちていることを確認したと発表した」

 これは大変なことだ。だって、燃料があるべきところになかったら、そして、溶けて形も変わっていたら、どうやって取り出して保管するの?

 テレビだけに情報を頼ってなかった人にすると、「今頃、なにいってんの?」という感じなのか? 本屋さんには福島原発事故関連のいろんな本が並んでいるし、海外の報道を日本語に直してネットにあげてくれる篤志家もいる。

 が、情報をテレビだけに頼っている人たちにとっては、仰天ニュースじゃないのか

 思い返せば4年前。震災直後はメディアの自粛で原発関係のニュースはあまり流れなかったが、5月6月頃になると、少しずつ原発事故の話題をテレビでも取り上げるようになった。

 原発の模型を使って、核燃料がどこへいったかの話をしていた番組は多数あった。

 ある評論家の方は、

   「20センチほどある分厚い鉄板で出来ている圧力容器を、
    突き破るわけがない圧力容器の底にたまっている

 そう堂々と答えていたっけ(一人や二人じゃない)。堂々とというか、あらゆる疑問をなぎ倒して。誰かその当時の映像を持っている方はいないか? 今回のニュースを踏まえ、その評論家ともう一回対決したいぜ。

 と思ったけど、もうどっこの番組でも、模型を使っての丁寧な説明なんてしないのだった。福島原発事故をブームかなんかと思っているのか? 今は春闘、ベースアップの話題でどの局も持ち切りだ。

 テレビだけの情報で生きている人にとっては、いまだに核燃料は圧力容器内に留まっていることになっているかも。

 まあ、さきほどあげた評論家をふたたび説明の場に出しても、今度は、

   「格納容器の底には分厚いコンクリートがあるから、大丈夫

 とかいうんだろうけど。

 そうなんだよ、ここであたしの新たな疑問。「ミュー粒子」を利用する調査は、格納容器の底部まで出来ないのだろうか。ネットでこのニュースを検索してみたが、どこもそこまでは触れていない。

 核燃料が、格納容器も突き破って、地面の深いところにもぐってしまって、地下水脈に触れていたら一大事。あたしたちの生活で使う水が、どこまで汚染されるかわかったもんじゃない。

 だから、そこまで発表しなかったりね……というのは穿(うが)ち過ぎ?

 てなこと考えていたら、翌日のニュースで、2号機の核燃料も圧力容器に留まっていないだと

週刊朝日  2015年4月10日号
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●「パンドラの箱」を開けた張本人たちがこだわる「ベースロード電源」、そして原子力発電

2015年04月06日 00時00分24秒 | Weblog


東京新聞の記事【政府重視「ベースロード電源」 欧米では減少傾向】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2015040402000149.html)。

 「政府と自民党は、二〇三〇年に総発電量に占める原発や水力発電など「ベースロード電源」の比率を東日本大震災前の六割(一三年度は四割)に戻す方向で検討に入った。背景には現在、稼働していない原発で発電量を二割程度、上積みしたいという意図」。

 政府・自民党や公明党、翼賛野党の考え・・・・・・全く理解不能、2011年の3.11東電原発人災とは一体何だったのでしょうか? パンドラの箱を開けたのは誰だ

   ●パンドラの箱を開けたのは誰だ?
   『●東京電力原発人災以降も続く無責任の連鎖
   『●3.11東京原発人災から2年が過ぎて
   『●誰も責任をとらない自民党議員・・・・・・
       3.11東京電力原発人災以前に逆戻りしていて大丈夫?

   『●政治献金という名の「賄賂」:
          アベ様達は原発産業と「ズブズブ」の関係

   『●「仏様のおかげ」はもう期待しない方がいい:
        高浜原発、「このゴジラが最後の一匹だとは思えない」

   『●東電原発人災: あ~アベ様の言う
      「完全にブロックされている」「状況はコントロール」の悲惨な現実

   『●3.11東京電力原発人災から4年:
        虚しき「地球にやさしいエネルギー原子力 人にやさしい大熊町」


 「パンドラの箱」を開けた張本人たちがこだわる「ベースロード電源」という発想。でも、記事によると、「欧州諸国を中心にベースロード電源という考え方が消えつつある」そうだ。「ベースロード電源」という発想にこだわり、「死の灰」を生み出し続ける原子力発電」=「潜在的にプルトニウムを欲する心を満たす「核発電」を市民に押し付け、市民の安全な暮らしを脅かし、被曝を強い、そして破壊する・・・・・・政府・自民党や公明党、翼賛野党は一体何を考えているのか? 「ツーツー」で「ズブズブ」。

   ●烏賀陽弘道さん『ヒロシマからフクシマへ原発をめぐる不思議な旅』読了
   『●「死の灰」を回避し得ない上に、
         「発電機能付き湯沸し装置」では温暖化は止まらない

   『●消えゆく「事故を思い出して原発を議論する
        きっかけになるもの」 ~「原子力 破滅 未来のエネルギー」~

   『●「原発に依存しない地域の未来図を」描くことは可能だ
   『●井戸謙一さん「高浜3、4号機再稼働差止仮処分」・・・
          「仮処分決定は、直ちに効果が発生」、再稼働不能


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/CK2015040402000149.html

政府重視「ベースロード電源」 欧米では減少傾向
2015年4月4日 朝刊


(↑ブログ主注: すいません、勝手ながらコピペさせて頂いております
 【http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/news/images/PK2015040402100046_size0.jpg】)

 政府と自民党は、二〇三〇年に総発電量に占める原発や水力発電など「ベースロード電源」の比率を東日本大震災前の六割(一三年度は四割)に戻す方向で検討に入った。背景には現在、稼働していない原発で発電量を二割程度、上積みしたいという意図もあるようだ。ベースロード電源とは何か、海外事情も併せて探った。 (吉田通夫


 Q ベースロード電源って?

 A 原子力や水力などいろいろある発電方法のうち、中核となる電源のことだ。燃料費が安く、毎日一定の電力をつくり続ける発電所がベースロード電源になる。政府は原子力、水力、石炭火力、地熱の四種類としている。燃料費が高いが出力を微調整しやすい石油火力は、電力の消費量が最も多い時間帯だけ稼働するピーク電源。燃料費も出力の調整力もそこそこの液化天然ガス(LNG)火力はミドル電源としている。
 原発は事故対策を含めた費用が高いし稼働も不安定という批判はあるが、政府は方針を変えていない。


 Q ベースロード電源を六割にすると、なぜ原発が二割になるの

 A 一〇年度にベースロード電源の発電比率は62%だった。震災後は原発が止まり、一三年度は計四割に下がった。最近になり経済産業省と自民党は諸外国のベースロード電源は六割以上あり、日本も六割程度に戻したいと言い出した。どのように戻すのかは明言していない。
 しかし、石炭火力を増やすのは二酸化炭素の排出抑制の観点から難しい。水力や地熱は大規模な開発に時間がかかる。必然的に原発を再稼働して二割程度を積み増す構図が浮かぶんだ。


 Q ベースロード電源は他国も重視しているのか?

 A いや、普及してきた太陽光や風力など再生エネを最優先で利用するため欧州諸国を中心にベースロード電源という考え方が消えつつある」(関西大の安田陽(よう)准教授)。国際エネルギー機関(IEA)の統計では、日本政府が言うベースロード電源は一二年に欧州で66%、米国は64%だったが、三〇年には双方とも50%前後に減ると予想されている。日本が経産省令で原発を最優先に使うと決め、太陽光や風力を抑えようとしているのとは対照的だ。
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●「原発に依存しない地域の未来図を」描くことは可能だ

2015年03月17日 00時00分56秒 | Weblog


東京新聞の社説【東日本大震災4年 原発のまちに未来図を】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015031102000153.html)。

 「あの日から四年。福島の傷はまだ癒やされない。だからこそ、原発に依存しない地域の未来図を、描き始めてもいいころだ。私たちも、原発のある町も」。
 自公支持者・翼賛野党支持者、「眠り猫」の皆さん、原子力「ムラ寄生」委員会、電力会社・・・・・・無責任にも原発を再稼働し、フルMOX原発を建設し、原発輸出をするという愚かな「未来図」しか描けていない。

   ●東電原発人災: あ~アベ様の言う
      「完全にブロックされている」「状況はコントロール」の悲惨な現実

   『●東京電力原発人災から『X年後』
      ・・・・・・取り返しのつかないことが現実化してはいまいか?

   『●「暴走するゾウ、ゴジラを解き放とうという
       「愚」」な東電をどのように「信頼」すればよいのか?

   『●屁理屈にもなっていない
       ・・・菅義偉官房長官「汚染水の『影響』は完全にブロック」

   『●東京電力原発人災4年目のアベ様の酷い記者会見:
       情報公開、信頼関係、オンカロ、将来的、自立、除染

   『●深刻な原発事故の教訓として
       「汚染水の『影響』は完全にブロック」・・・なんて言えるわけがない


 引用しませんが、日本ジャーナリスト会議のウエッブページに声明が出ています。【【声明】原子力発電所の再稼働に反対します=昭和43年東京大学理学部化学科卒業生有志】(http://jcj-daily.seesaa.net/article/415486519.html)、そこには、「日本の原発は極めて危険な環境に設置されている。・・・原発の事故は甚大な環境破壊をもたらす。・・・地球環境問題の解決原子力発電がなくてもできる。・・・エネルギー政策は原子力発電を除外したエネルギー源のベストミックスへ転換する。」・・・・・・とあります。賛同します。「原発に依存しない地域の未来図を」描くことは可能だ。社説に言う「地産地消」は、内橋克人さんのFEC自給圏

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015031102000153.html

【社説】
東日本大震災4年 原発のまちに未来図を
2015年3月11日

 あの日から四年。福島の傷はまだ癒やされない。だからこそ、原発に依存しない地域の未来図を、描き始めてもいいころだ。私たちも、原発のある町も。

 四年前のきょう、元福井県美浜町議の松下照幸さん(66)は、東日本大震災の映像を見て「福島原発が大変なことになるぞ」と直感したという。

 原発銀座と呼ばれる福井県若狭地方で、反原発を唱え続ける少数派。「原発は地震に弱いと常々思っていたが、想像を絶する事故が起きた」と振り返る。


◆ふるさとはどうなるの

 「地震にやられたら、おしまいや」という近所の声を、松下さんもしばしば聞いている。

 「いつかあること」。原発のある町で暮らす人なら、そんな不安にとらわれることがあるはずだ。予感は現実になったのだ。

 福島原発の被災者は、放射能でふるさとさえも失った。あまりに過酷な現実の渦中にある。再び原発と共存できるとは思うまい。 

 他の原発立地地域にも、もはや原発の安全神話を信じる人はいないだろう

 だが、原発がなくなれば、仕事は、暮らしはどうなるの。

 過疎化する町は、老後は、どうなってしまうのか。

 「原発がある不安」と「原発がなくなる不安」のはざまで、住民は今も揺れ続けている。

 松下さんは、かつては原発推進派に身を置いた。しかし、一九八六年のチェルノブイリ原発事故を境に、考えを改めた。

 そして三年前の九月、欧州視察の成果を踏まえ、美浜町長に宛てた脱原発の提言書をしたためた。その中で次のように書いている。

 <都市部の多くの人たちは、『危険な原発は止めればよい』という思いなのでしょうが、私にはそうはいきません。原子力発電所で働いている人たちの生活があります。自治体の財政問題もあります。それらを解決しようとせずにただ『止めればよい』と言うのであれば、私は都市部の人たちに反旗を翻さざるを得ません>

 立地地域の暮らしの不安を解消できないうちは、大手を振って脱原発とは言い難い。

 電力事業者は、原発再稼働の勢いに乗り、老朽化した小型原発を廃炉にし、大型に建て替える計画を進めている

 ところが、3・11以降、世界的にも原発の安全基準が厳格化され、建て替えの費用もかさむ。原発大国フランスさえ、新設に二の足を踏むような状況だ。


◆キーワードは地消地産

 少なくとも先進国では、原発は割に合わないという認識が進んでいる。四十年という原子炉の法定寿命が守られる限り、近い将来、国内の原発はゼロになる。

 原発に代わる産業、雇用、財源をどうするか。

 たとえ今ある原発の再稼働がスムーズに進んでも、立地自治体が早晩直面する課題である。

 廃炉や核のごみの中間貯蔵を受け入れて、一時的に雇用を生み出すことはできるだろう。しかしそれでは、放射能の不安から逃れることはできないし、大企業の下請け的体質から抜け出せない。

 松下さんは、脱原発依存のキーワードとして、「地産地消」ではなく、「地消地産」を提唱する。地域で消費するものを地域で自給することから始めよう、という考え方だ。

 人口約一万人の美浜町全体の光熱費は、年間五十億円に上るという試算がある。そのエネルギーは町外から買っている。

 新築の住宅は、大手のハウスメーカーなどが建てている。町内に豊富な森林資源が活用できていない。

 たとえば、木材のかけらや廃棄物(バイオマス)を燃やして沸かしたお湯を送り込む事業を起こす。ドイツでは総発電量の7%をバイオマスで賄っている。

 百世帯に一社の割合で、そのような熱供給の会社ができれば、エネルギーとお金が地域で回る。送電網の必要な発電事業とは違い、給湯の配管網なら地元で無理なくインフラも整えられる。

 過疎地にある原発で大量につくった電気を、はるかな都会に送り込むのとは、正反対の考え方だ。

 近々、同じ若狭のおおい町で、木材チップと太陽熱のハイブリッド(併用)による熱供給のモデルづくりに着手する計画という。


◆真の地方創生モデル

 大切なのは、小さな成功例を積み上げて、地域が自信を持つことだ。大都市本位で原発を推進してきた国は、結果として立地地域の自立の芽を摘んできた。その反省を踏まえ、「地消地産」の活動に支援を惜しむべきではない。

 大企業の恩恵に頼らない、地域にあるものを生かした地域のための産業おこし、これこそ本物の「地方創生」なのである
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●深刻な原発事故の教訓として「汚染水の『影響』は完全にブロック」・・・なんて言えるわけがない

2015年03月16日 00時00分20秒 | Weblog


東京新聞・石川智規記者の記事【原発事故教訓 語らぬ首相 東北開催なのに言及1回】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015031502000131.html)。

 「安倍晋三首相は十四日に開幕した国連防災世界会議で、東京電力福島第一原発事故にほとんど言及しなかった。各国の首脳や防災関係者らに「防災先進国」の知見を誇示する一方、深刻な原発事故の教訓を伝えようという姿勢は見られなかった」。
 「「防災先進国」の知見を誇示」だそうです。「防災先進国」ならば、この地震大国で原発を再稼働したり、フルMOX大間原発の建設を進めたりしないはずですよね? 川内原発なんて、火山が在ろうがどうしようがお構いなしです。
 そりゃ、「深刻な原発事故の教訓」として「汚染水の『影響』は完全にブロック」・・・・・・なんて世界に喧伝したら笑いものです。

   ●東電原発人災: あ~アベ様の言う
      「完全にブロックされている」「状況はコントロール」の悲惨な現実

   『●東京電力原発人災から『X年後』
      ・・・・・・取り返しのつかないことが現実化してはいまいか?

   『●「暴走するゾウ、ゴジラを解き放とうという
       「愚」」な東電をどのように「信頼」すればよいのか?

   『●屁理屈にもなっていない
       ・・・菅義偉官房長官「汚染水の『影響』は完全にブロック」

   『●東京電力原発人災4年目のアベ様の酷い記者会見:
       情報公開、信頼関係、オンカロ、将来的、自立、除染


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2015031502000131.html

原発事故教訓 語らぬ首相 東北開催なのに言及1回
2015年3月15日 朝刊

     (国連防災世界会議の会場の中継モニターに
      映し出された、開会式であいさつする安倍首相
      =14日午前、仙台市で)

 安倍晋三首相は十四日に開幕した国連防災世界会議で、東京電力福島第一原発事故にほとんど言及しなかった。各国の首脳や防災関係者らに「防災先進国の知見を誇示する一方、深刻な原発事故の教訓を伝えようという姿勢は見られなかった

 首相は開会式や首脳級会合、災害と女性をテーマにした関係会合で相次いで演説。「(防災に関する)日本の知見と技術を生かして国際社会に貢献したい」と訴えた。演説は「復興は急速に進んでいる」「力強い復興をご覧いただきたい」などと、明るい未来を示すことに比重を置いた。

 原発事故に触れたのは、首脳級会合で「東日本大震災と福島第一原発事故を踏まえ、長期的視点に立ってさらなる防災投資に取り組んでいます」と説明した部分だけだった。二国間の首脳会談や歓迎行事で、風評被害の払拭(ふっしょく)は呼び掛けたが、福島県民約十二万人が避難生活を強いられていることなど悲惨な現実を語る場面はなかった

 もともと首相は、原発からの汚染水漏れに関し「状況はコントロールされている」と繰り返し主張している。事故の影響への言及を避ける姿勢はこの日も変わらず、被災地の東北で会議が開催された意義が薄れかねない。首相が原発輸出を推進する理由として強調する「原発事故の経験と教訓を世界と共有する責務」とも矛盾する。

 会議の運営に携わる国連スタッフは「3・11は地震、津波、原発事故の複合災害だ。(会議では)身を正し、襟を正して、それらに配慮した取り組みが必要だ」と話した。 (石川智規
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●屁理屈にもなっていない・・・菅義偉官房長官「汚染水の『影響』は完全にブロック」

2015年02月27日 00時00分33秒 | Weblog


東京新聞の記事【汚染水漏れ1年以上前報告 規制委、対策指示せず】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015022602000132.html)と、
社説【汚染水が海へ 全ての情報を公開せよ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015022602000147.html)。

 あ~アベ様の言う「完全にブロックされている」「状況はコントロール」の悲惨な現実・・・・・・その後、次々に明らかにされる事実や空虚な発言の「悲惨さ、無残さ」。

   『●東電原発人災: あ~アベ様の言う
      「完全にブロックされている」「状況はコントロール」の悲惨な現実


 「原子力規制委員会は遅くとも二〇一三年十一月、東電から漏出の報告を受けていたのに、排水溝の付け替えなど有効な対策を明確に指示していなかった」。
 な~んにも驚きません、だって原子力「ムラ寄生」委員会原子力「推進」委員会ですから・・・・・・田中俊一 原子力「ムラ寄生」委員会原子力「推進」委員会 委員長をはじめ委員の皆さんは「規制」などする気もなく、原発再稼働さえできれば彼らは満足。東電原発人災に集中すべきなのに、彼らはそこには全く興味がありません

   『●原子力「ムラ寄生」委員長が
       「避難計画審査は不要」であり「当事者が考え」ろ!、とのこと


 「まだ懲りていないのか。東京電力は、福島第一原発の汚染水が外海に流出し続けていたのを放置し、公表もしなかった。原子力につきまとう隠蔽(いんぺい)体質を改善しないと、事故処理も進まないだろう」・・・・・・東電に何を期待しても無理です。

   『●「暴走するゾウ、ゴジラを解き放とうという
       「愚」」な東電をどのように「信頼」すればよいのか?


 さて、最近で最も驚き、呆れ、腹立たしかった発言・戯言・・・・・・「◆政府なお「状況コントロール」・・・・・・菅義偉官房長官は・・・・・・「港湾外の海水の濃度は法令告示濃度に比べ十分に低い。汚染水の影響は完全にブロックされている。状況はコントロールされている」」!!
 まだ言うか! しかも、影響』はブロックって・・・・・・菅氏の脳細胞の神経回路が「完全にブロック」されているようです。枝野氏の「『ただちには』影響がない」並みの空虚さ。
 常々、うすうす菅官房長官アホ?、と思っていたのですが、今回、確信に。ブログ主の中で、最低の官房長官に認定。 

   『●アベ様のオツムの中身のネタ元:
      「憲法改正、愛国心教育、自虐的歴史教育是正、戦後レジーム脱却」

     「政界には日本会議を支持する「日本会議国会議員懇談会
      (日本会議議連)」があるが、そこには安倍政権の主要メンバーが
      ズラリなのだ。特別顧問は安倍首相と麻生財務相で、会長は
      次世代の党の平沼代表。石破地方創生相が相談役を務め、
      副会長には菅官房長官下村文科相、高市総務相が並ぶ」

   『●「「慰安婦」問題の本質とは何か」
      『週刊金曜日』(2014年9月12日、1007号)について・・

     「【佐高信の新・政経外科第12回/歴代官房長官の採点者たち】、
      「菅官房長官はただのイエスマン・・・・・・民主党政権は『未熟な善』
      ・・・・・・自民党という『老練な悪』・・・・・・
      「愚首相を操る痴官房長官の危険」・・・・・・権力志向の成り上がり
      特有のあくどさ」」

   『●安心な新「安全神話」: 「万が一事故が起きた場合は
       関係法令に基づき、政府が責任を持って対処する」

     「菅官房長官は御嶽山の水蒸気爆発も川内原発再稼働に「全く影響はない」
      と言い切っています」

   『●「吉田調書と原発」 『週刊金曜日』
       (2014年10月10日、1011号)についてのつぶやき

     「テッサ・モーリス=スズキ氏【元オランダ人「慰安婦」は
      「強かんと暴行」を証言 菅官房長官が貶めた「日本の地位」】、
      「安倍内閣の姿こそ、・・・国際的に不信を買う元凶」。
      『『朝日』の「誤報」よりも、誰が国際社会の印象を
      落としているでしょうか?

      http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/62a82250c5ba66a70f10829a76237225

   ●菅義偉官房長官曰く「この問題は過去のものだ。
         争点にはならない」・・・・・・なんという言い草!!

   『●火山学者のレベルや噴火予測の精度は知らないが、
         超巨大噴火は起こりません、とでも言いたげな田中俊一氏

     「今回の御嶽山の噴火について菅義偉官房長官は、29日の
      記者会見で「川内原発再稼働への影響を与えないと思う」
      と早々と宣言。今回の噴火事故を受けて再稼働を見直すことを
      否定した」

   『●辺野古破壊者は沖縄で4度目の完敗だというのに、「ロコツな“沖縄イジメ”」
     「ロコツな“沖縄イジメ”だ。安倍政権が来年度予算で、沖縄振興予算を
      削減する。概算要求の3794億円を1割程度削る方針だという。
      菅官房長官は26日の会見で、「米軍普天間基地の移設計画と
      リンクすることはない」と話したが、「よく言うよ」だ」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2015022602000132.html

【社会】
汚染水漏れ1年以上前報告 規制委、対策指示せず
2015年2月26日 朝刊
 

 (↑ブログ主注: まことに勝手ながらコピペさせて頂いております
 【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/images/PK2015022602100038_size0.jpg】)

 東京電力福島第一原発の排水溝から、高濃度の汚染水が外洋に漏出している問題で、原子力規制委員会は遅くとも二〇一三年十一月、東電から漏出の報告を受けていたのに、排水溝の付け替えなど有効な対策を明確に指示していなかったことが二十五日、規制委や東電への取材で分かった。現在も、外洋への汚染は続いている。 

 東電は漏出の兆候として一三年十一月ごろ、1~4号機の山側を通るK排水溝を流れる水に含まれる放射性セシウムなどの濃度が高いことを規制委に報告。昨年四月以降の測定で、法令で放出が認められている濃度基準を上回る数値であることを確認した。

 規制委は一四年一月から作業部会で議論を始め、二月には東電に「一五年三月末までに濃度基準を下回るように」と文書で求めた。作業部会では、メンバーから、浄化対策が講じやすい専用港内に排水溝の出口を付け替える案や、海に放出する前にいったん水をためて、基準を満たしていることを確認した後に排出する案などが出された。

 ところが、東電は「検討中」「データの整理中」などの答えを繰り返し、結局は排水溝内を清掃する方針を示し、部会で出た改修案はうやむやになった。

 その一方、東電は一四年四月から一週間に一回、排水溝の流量や放射性物質の濃度などの測定を開始。日常的に汚染された水が流れ、雨になると濃度が急上昇する状況を明確につかんでいた

 しかし、規制委は東電に測定データを要求せず、東電がどんな対策を練っているのか積極的に把握しようとせず、待ちの姿勢に終始した。その結果、今月二十四日に東電が高濃度汚染水の漏出のデータを報告するまで、規制委は明確に状況を把握できていなかった。

 規制委の金城慎司事故対策室長は「東電がデータの整理中と答えていたので、待っていた。排水溝近くののり面をカバーで覆ったり、除染するなど汚染源を取り除いてきたのを確認してきた」と釈明した。

 田中俊一委員長は二十五日の記者会見で「排水溝は雨水などがあり、コントロールできない。放置していたわけではなく、会合で議論していた。(規制委に)責任問題はまったくない」と述べた。
 

(↑ブログ主注: すいません、コピペさせて頂いております
 【http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/images/PK2015022602100039_size0.jpg】)


◆政府なお「状況コントロール」

 菅義偉(すがよしひで)官房長官は二十五日の記者会見で、東京電力福島第一原発の排水溝から高濃度の放射性物質を含む水が外洋に漏れ続けていた問題について「港湾外の海水の濃度は法令告示濃度に比べ十分に低い。汚染水の影響は完全にブロックされている。状況はコントロールされている」と述べた。政府は遅くても二〇一三年十一月以降、継続的な汚染水漏れを把握しながら、外洋への影響を否定してきた

 安倍晋三首相は二〇一三年九月の国際オリンピック委員会(IOC)総会で、福島第一原発について「アンダーコントロール(管理されている)と明言。汚染水漏れが続いていた一四年十月の参院本会議で、この発言の撤回を求められた際も「全体として状況はコントロールされていると繰り返した

 これに対し、民主党の枝野幸男幹事長は二十五日の記者会見で、汚染水漏れについて「まったくアンダーコントロールではない状況が証明されている」と指摘。「(所管する)経済産業省がきちっと監督をしていないことの裏返しだ。国会論戦で責任を厳しく追及していきたい」と述べた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2015022602000147.html

【社説】
汚染水が海へ 全ての情報を公開せよ
2015年2月26日

 まだ懲りていないのか。東京電力は、福島第一原発の汚染水が外海に流出し続けていたのを放置し、公表もしなかった。原子力につきまとう隠蔽(いんぺい)体質を改善しないと、事故処理も進まないだろう。

 安倍晋三首相は言った。

 汚染水は「全体としてコントロールされ、影響はブロックされている」と。

 ところが、高濃度の放射能汚染水が原発構内から外洋に漏れ続けていたことが、明らかになった。

 2号機の建屋の屋上にたまったものが雨で流され、排水溝から外に出た。雨が降るたびに放射性セシウムやストロンチウムの濃度が高くなっていた。

 2号機は爆発こそ免れたものの、格納容器内の圧力を下げるため、放射性物質の濃度が高い蒸気を外へ放出せざるを得なかった。そのため、1~3号機の中で最も多量の放射性物質を放出したと、されている。

 雨水は止められない。汚染水対策の難しさを、あらためて思い知らされた。

 だがそれ以上に問題なのは、東電がこのことを一三年十一月には知っていながら公表せず、応急措置も施していないことである。

 住民の健康や漁業者の生活に直結する重大な情報こそ、コントロール(操作)され、ブロック(遮断)されていたのである

 原子力業界の隠蔽体質は、かねて指弾されてきた。情報を表に出したがらないムラ社会の体質が、福島の事故につながったという指摘も多い。これだけの惨事を起こしていながら、変われないのはなぜなのか。生命や安全を軽視し続けるのはなぜなのか

 国と東電は、汚染水対策の一環として、建屋の周りに掘った井戸からくみ上げた地下水を、浄化して海に流す方針で、漁業者との協議を進めてきた。

 「信頼関係が崩れた」と漁業者が怒るのは当然だ。漁業者にとって、海は生活の糧なのだ。

 漁業者だけではない。原発や原子力事業者に対する不信と不安は、3・11で頂点に達した感がある。電力会社に不利な事実やデータをも洗いざらい公開する姿勢がないと、不信はぬぐえない。国民の不安は募る。一つの隠し事があれば、他にもあるのではと、考えて当然である。誠意がなければ理解は得られまい。

 首相は汚染水の監視とデータの解析、公表を、命じられないのだろうか。コントロールとブロックを約束したのだから
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●東電原発人災: あ~アベ様の言う「完全にブロックされている」「状況はコントロール」の悲惨な現実

2015年02月26日 00時00分13秒 | Weblog


東京新聞の二つの記事【汚染水 外洋に垂れ流し 1年前に把握、放置 福島第一】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015022590070904.html)、
【2号機屋上汚染雨水が港湾外流出 東電、昨年5月に把握】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015022401002296.html)。

 「東京電力が、福島第一原発の排水溝から高濃度の放射性物質を含む水が外洋に漏れ続けるのを放置」、「東電は昨年5月、2号機西側から港湾外につながる排水路の放射性物質濃度が他の排水路に比べて高いことを把握し、原因を調べていたが、海洋流出を防ぐ措置は講じていなかった」。

 あ~アベ様の言う「完全にブロックされている」「アンダーコントロール状況はコントロール」や「世界に向けて「汚染水漏えい問題はないと言い切ってしまった・・・・・・その悲惨な現実はこんなものである。アベ様の自公政権になってから、一体何をやってきたの? 「原発推進」「原発再稼働」「原発建設」「原発輸出」のみ。狂気であり、正気でない。

   ●「原発推進」という結論ありきのパフォーマンス
   『●放射能汚染で「太平洋は終わり」との声が
         出るほどの重大事故だというのに、この国は・・・・・・

   『●世界に向けて「汚染水漏えい問題はない」
                  と言い切ってしまったょ・・・・・・


 そして、またしても東電の相変わらずな「無責任」「放置」体質。東電に「信頼」なんて云う言葉は二度と使えないし、無策なアベ様達にはあらゆる選挙でさっさとお引き取り願うべきだ。早く「ねじれ」を復活させないと大変。アベ様達と「心中」なんて真っ平御免だ。

   ●誰も責任をとらない自民党議員
       ・・・・・・3.11東京電力原発人災以前に逆戻りしていて大丈夫?

   『●「死の灰」を回避し得ない上に、
       「発電機能付き湯沸し装置」では温暖化は止まらない

   『●「仏様のおかげ」はもう期待しない方がいい:
       高浜原発、「このゴジラが最後の一匹だとは思えない」

   『●「暴走するゾウ、ゴジラを解き放とうという
        「愚」」な東電をどのように「信頼」すればよいのか?

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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015022590070904.html

汚染水 外洋に垂れ流し 1年前に把握、放置 福島第一
2015年2月25日 07時09分

 東京電力が、福島第一原発の排水溝から高濃度の放射性物質を含む水が外洋に漏れ続けるのを放置していたことが二十四日、分かった。外洋への継続的な漏出を昨年四月に把握しながら公表せず、排水溝を専用港内に付け替えるなどの対策も取っていなかった。(荒井六貴



(↑ブログ主注: すいません、勝手ながらコピペさせて頂いております
  【http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/images/2015022599070904.jpg】)

 東電によると、昨年四月十六日以降、一週間に一回、四本ある排水溝の出口付近で流れる水を採取し、放射性セシウムやストロンチウムなどを分析。当初から四本とも明確に汚染が確認され、特に1~4号機の山側を通る排水溝(K排水溝)では、ほかよりも一段高い濃度を示していた。

 例えば、昨年八月二十六日には、一リットル当たりセシウムが一〇一〇ベクレル、骨にたまりやすいストロンチウムなどは一五〇〇ベクレルと、水としては非常に高い値だった。日常的に、両物質とも数十ベクレル以上のレベルで推移している。流量は一日当たり約千七百トンに上る計算になる。2号機の建屋屋根にたまった放射性物質などが雨で流され、溝に入り込んだ可能性がある。

 ほかの排水溝も、K排水溝ほどではないものの、日常的に汚染が確認され、降雨で濃度が上がる同様の傾向を示している。

 東電は、一昨年八月にタンクからの高濃度汚染水漏れを受け、タンク群近くのC排水溝の出口は、水が比較的拡散しにくい専用港内に付け替えた。

 しかし、東電は他の排水溝は対策を取ろうとせず、昨年四月以降のデータを公表しようともしなかった

 東電は、自社が実施する外洋の濃度測定で、セシウムとストロンチウムなどはほとんどが同一ベクレル以下であるとして、「外洋には影響はない」と説明している。

 東電の小林照明原子力・立地本部長代理は「(排水溝内を清掃するなど)できるだけ放射性物質の濃度を下げるという方策を取ってきた。(漏出防止については)重要な項目であるので、検討を進めたい」と話した。


◆東電、今も続く隠蔽体質

<解説> 東京電力は「福島復興への責任を果たす」と強調する一方で、福島第一原発から高濃度汚染水が漏れ続けているのを知りつつ公表せず、対策を講じようともしなかった東電の隠蔽(いんぺい)体質は今も続き、福島を裏切り続けていたとも言える。

 海に出た汚染水は、波や潮流で急速に薄まる。海水魚は取り込んだ塩類をどんどん放出するため、淡水魚に比べセシウムなどを体内にためにくいのも事実だ。

 しかし、汚染水は「八」の字形をした原発専用港の中でブロックされているどころか、外洋を直接汚していた。しかも雨のたび通常の百倍の濃度にまで高まる状況。こんな状況を放置していて何も影響が出ない保証はない。

 東電の精度の低いモニタリングでも、原発の南北にある放水口近くの海水から時折、一リットル当たり数ベクレル、高い時には一〇ベクレルを大きく超える放射性セシウムが検出されてきた。こうしたデータは、海の浄化作用でもカバーしきれない汚染が続いていることを示している。

 せめて問題の排水溝を専用港内に付け替え、港内の海水を浄化する機能を強化しないと、復興に向けて試験操業を続ける地元の漁業者にとっても大きな痛手となりかねない。

 本紙と共同で福島や首都圏各地の放射能汚染調査を続けてきた独協医科大の木村真三准教授は「やはり原発の状況を、東電自身ではなく、第三者がきちんと調べないと、信頼回復につながらないのではないか」と指摘した。(山川剛史)

(東京新聞)
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http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2015022401002296.html

2号機屋上汚染雨水が港湾外流出 東電、昨年5月に把握
2015年2月24日 23時59分

 東京電力は24日、福島第1原発2号機の原子炉建屋屋上の一部に、高濃度の放射性物質を含む雨水がたまっているのを確認したと発表。この雨水が排水路を通じて外洋(港湾外)に直接流出していた可能性が高いことを明らかにした。

 東電は昨年5月、2号機西側から港湾外につながる排水路の放射性物質濃度が他の排水路に比べて高いことを把握し、原因を調べていたが、海洋流出を防ぐ措置は講じていなかった

 問題の排水路は4号機南側で外洋につながっている。東電は「港湾外でのモニタリングで海水の放射性物質濃度に目立った変動はない」としている。

(共同)
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●「完全にブロック」「原発事故によって死亡者が出ている状況ではない」も相当に「恥ずかしい」

2014年08月29日 00時00分08秒 | Weblog


東京新聞の記事【自民 国会デモ規制検討 ヘイトスピーチ 街宣対策に併せ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014082802000256.html)。

 まず、結論。国会デモとヘイトスピーチとをミソクソにする国会議員の感性に呆れはて、そして、「テロリスト」「状況はコントロールされている」「完全にブロック」「原発事故によって死亡者が出ている状況ではない」という発言も相当に「恥ずかしい」。

   『●「数十万人単位のテロリスト」のいる
       「そんな国の与党の首脳」が隠蔽法の本音をポロリ


 「国会周辺での大音量の街宣やデモに対する規制も併せて議論する方針を確認した。高市早苗政調会長は・・・・・・」・・・・・・さ~すが、抗議している市民に向かって「テロリスト」呼ばわりする自民党である。ヘイトスピーチミソクソ(もちろんクソはヘイトスピーチ)にするとは、呆れます。そりゃ、ヘイトスピーチしている人たちは泣いて喜ぶでしょうよ。デモをやっている人達はたまったものではありません。高市氏や自公議員の頭の中身を覗いてみたい。

 「高市氏は二〇二〇年の東京五輪開催を見据え「特定の国家や民族を口汚くののしるのは日本人として恥ずかしい」と強調」・・・・・・そりゃ~、相当に恥ずかしいです。その件は、国連にまで恥を曝したのですから。以前別件で、国連の拷問禁止委員会でも・・・・・・:

   「日本が行っている死刑や被疑者の長期勾留などにアフリカ・
    モーリシャスの委員から、「日本は中世か」と問われたことに対し、
    外務省から派遣されている上田秀明人権人道大使が
    「shut up!黙れ!日本は人権先進国の一つだ。」と発言」
    (
http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/b10639d941800e71bd52f8fb2bf4ce9a

・・・・・・しておられ、世界中に恥を曝しています。日本の司法制度等は「中世か」とまで呆れられたわけで、さらに上田氏の発言で恥の上塗り。

 一方で、国際社会に向かって五輪招致したいがために「状況はコントロールされている」「完全にブロック」とウソ吐きすることや、また、原発を再稼働して原発輸出したいがために福島で苦しむ人々に向かって「原発事故によって死亡者が出ている状況ではない」という寝言をいうことも、これまた相当に「恥ずかしい」。アベ様や高市早苗氏にはその自覚さえも欠けており、「戦時性奴隷」という歴然とした事実が無くなる訳でもない「朝日新聞の記事撤回」を鬼の首でも取ったかのごとく責め立てる前に、自身の発言についての自省の方が重要ではないのか?

   『●世界に向けて
     「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ・・・・・・
   『●放射能汚染で「太平洋は終わり」との声が出るほどの
            重大事故だというのに、この国は・・・・・・
   『●「開催権返上の決断」:
      「完全にブロック」「情況はコントロール」されてはいない我国こそ
   『●東京五輪と東電原発人災の現実:
      「現実には放射性セシウムはブロックされず、海を汚し続けている」
   『●東京五輪と東電原発人災の現実: 「ダダ漏れは数字で歴然」・・・・・・
   『●反省なき自民党を体現:
       「原発事故によって死亡者が出ている状況ではない」
   『●彼・彼女らに投票した人達は何も感じないのだろうか?
   『●「原発さえなければ」を福島地裁が認定:
      原発「事故によって死亡者が出ている状況ではない」という寝言
   『●アベ様の頭は氷やドライアイスでは冷えず:
        凍土壁で「完全にブロック」・・・できそうにもない


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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/news/CK2014082802000256.html

自民 国会デモ規制検討 ヘイトスピーチ 街宣対策に併せ
2014年8月28日 夕刊

 自民党は二十八日、「ヘイトスピーチ」と呼ばれる人種差別的な街宣活動への対策を検討するプロジェクトチームの初会合を党本部で開き、国会周辺での大音量の街宣やデモに対する規制も併せて議論する方針を確認した。高市早苗政調会長は「仕事にならない状況がある。仕事ができる環境を確保しなければいけない。批判を恐れず、議論を進める」と述べた。警察庁の担当者は国会周辺での拡声機の使用を規制する静穏保持法に基づく摘発が年間一件程度との現状を説明した。

 一方、ヘイトスピーチの規制に関しては新規立法が必要かどうか検討を進める。高市氏は二〇二〇年の東京五輪開催を見据え「特定の国家や民族を口汚くののしるのは日本人として恥ずかしい」と強調した。
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●アベ様の頭は氷やドライアイスでは冷えず: 凍土壁で「完全にブロック」・・・できそうにもない

2014年08月26日 00時00分12秒 | Weblog


東京新聞のコラム『筆洗』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014082002000147.html)。

 「▼安倍首相は東京五輪の招致演説で「(汚染水の)状況はコントロールされている」と熱っぽく宣言した。しかし、それから一年近くたっても汚染水の制御はままならぬ。現実を冷静に見据えるため頭を冷やすのに、そう多くの氷は必要ないはずだが」・・・・・・さんざん「水増し」しといてそれはないでしょ!? 

   『●凍土壁で「完全にブロック」どころか、
        放射性汚染水を「水増し」する「かき氷作戦」とは呆れる


 東京新聞の記事『福島第一 氷投入での止水失敗 新たにセメント投入へ』(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/news/CK2014082002000145.html)によると:

   「委員からは「すき間が残ったままセメントが固まったりしないか」
    「失敗した場合はやり直しがきかないのでは」などの疑問が続出
    「泥縄式でずるずる行きかねない。発想を変えるべきだ」と、
    凍結以外の方法に切り替えないと、時間が無駄になるとの指摘」

・・・・・・があったそうだ。あ~まさに「泥縄式」「時間が無駄」。「状況はコントロールされている」「完全にブロック」に程遠い状況が続いていて、アベ様の東京五輪招致()演説が如何に無茶苦茶のウソであったがが、そして、その状況が全く改善されていないことが、またしても露呈。アベ様や原子力「ムラ寄生」委員会に任せていては、全く問題解決の方向には行かず、むしろ、原発再稼働や原発輸出などへと暴走することは明らかなはずなのに・・・・・・。アベ様の頭は膨大な氷やドライアイスでも冷えず、そして、東京電力原発人災は凍土壁で「完全にブロック」・・・・・・なんて、とてもできそうにもない。

   『●世界に向けて
     「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ・・・・・・
   『●放射能汚染で「太平洋は終わり」との声が出るほどの
            重大事故だというのに、この国は・・・・・・
   『●「開催権返上の決断」:
      「完全にブロック」「情況はコントロール」されてはいない我国こそ
   『●東京五輪と東電原発人災の現実:
      「現実には放射性セシウムはブロックされず、海を汚し続けている」
   『●東京五輪と東電原発人災の現実: 「ダダ漏れは数字で歴然」・・・・・・


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【http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2014082002000147.html】

【コラム】
筆洗
2014年8月20日

 四百トンの氷。そう聞いてもぴんと来ないが、一辺が一メートルの氷の立方体を積み重ねていけば、高さ四百メートルもの巨大な氷柱となる。そんな想像をするだけで涼感を覚えるほど膨大な氷だ。それほどの氷が使われた現場がある。福島第一原発だ▼今、かの原発では三百二十億円もの税金を投じて工事が進む。1~4号機の周りに千五百五十本の鋼管を地下三十メートルまで打ち込み、零下三〇度の液体を循環させ凍土の壁を地下に築く。そうすれば地下水流入も汚染水漏れも封じ込められる▼だが、この驚くべき大事業を成功させるには、地下トンネルにたまった高濃度の汚染水を取り除かねばならない。この水も凍らせて取り出す作戦に出たが、うまくいかない▼先月末からおとといまでに投入された氷は四百十トンほど。炎天下、防護服を着た作業員が昼夜兼行で取り組んできたものの、汚染水は凍らず、汗まみれで格闘する作業員の被ばく量だけが増えていく巨額の税金と作業員の労苦が、炎天下の氷柱のごとく消えていく。涼感どころか薄ら寒さすら覚えるような現実が、そこにはある▼安倍首相は東京五輪の招致演説で「(汚染水の)状況はコントロールされている」と熱っぽく宣言した。しかし、それから一年近くたっても汚染水の制御はままならぬ。現実を冷静に見据えるため頭を冷やすのに、そう多くの氷は必要ないはずだが。
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●「言葉を鍛える。」 『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号)についてのつぶやき

2014年08月05日 00時00分28秒 | Weblog


週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号)について、最近のつぶやきから、AS@ActSludge。

 今週のブログ主のお薦めは、矢崎泰久さん【発言2014】の「戦争を放棄し武器を持たないとした日本国憲法こそが唯一のよりどころではないのか。この理想を守ることしか、世界平和の道はない! 武器よさらば!」。

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■①『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号) / 「言葉を鍛える。」「薄っぺらな安倍コトバになぜだまされる」。尾崎孝史氏【「辺野古地区」で米軍基地の海上準備工事強行 非暴力の市民を強制排除】、「「基地はいらない」と訴える県民の声を無視」。アベ様の「政権が抱える差別性の極み」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/ee580a95ff76875f7fc1fe688012e7a4

■②『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号) / 明石昇二郎さん【「福島第一原発事故」で東電の責任問う告訴団 〝高圧的な検審〟に猛抗議】、「13年10月の申し立てからすでに9カ月が過ぎているのに、検審事務局では審査員たちに上申書をまともに見せていない」。相変わらずのようだ(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/3db2bee7c3b33adb5aa8d5dc1f627158

■③『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号) / 片岡伸行氏【国連勧告受けてNGOが会見 「排外デモ禁止せよ」】、「また、「慰安婦」問題をめぐって・・「強制連行していない」と主張する団体のメンバーが委員の一人を取り囲むなど「恥ずべき事態も起きた」との報告も」。「日本は中世か」(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/b10639d941800e71bd52f8fb2bf4ce9a

■④『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号) / 伊田浩之氏【「大間原発」訴訟で鈴木裁判長 意見陳述認めず閉廷】、「鈴木尚久裁判長は薄ら笑いを浮かべていました。原告住民側の森越清彦弁護士が、笑うところじゃないでしょ、とたしなめたほどです」。どうやらハズレ裁判長に当たってしまったらしいhttp://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/f3be364b6df9a10a2a713108f913f4e0

■⑤『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号) / 【谷村智康の経済私考/価格競争で“首切り”と化した再就職支援 その筆頭はリクルートとパソナ】、「短期就労という“小銭稼ぎ”を当てに業界大手が安請け合いするのでは、“首切り ビジネスの謗りをまぬがれ得ない」。アベ様のお友達・竹中平蔵氏(http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/3f18589e25ff49edee9702d3c8395b15

■⑥『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号) / 木村草太氏「今回の流れが出来てしまった一因は、メディアが「憲法論」を置き去りにして、集団的自衛権の行使容認の是非という「政策論」だけをやってしまったこと」

■⑦『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号) / 吉田照美氏「安倍首相の言葉から伝わってくるのは、「幻想の日本」を愛しているだけなんだろうなということ。そこには、ぼくら国民はいない

■⑧『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号) / 【政治家発言いろいろ】、「トラスト・ミー/鳩山由紀夫 2009年オバマ米大統領との会談で」「大きな音だね/野田佳彦首相 2012年当時」「単なる絶叫戦術はテロ行為とその本質においてあまり変わらない/石破茂自民党党幹事長 2013年」

■⑨『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号) / 【政治家発言いろいろ】、「福島第一原発で事故が起きたがそれによって死亡者が出ている状況ではない/高市早苗 自民党政調会長2013年」。彼・彼女らに投票した人達は何も感じないのだろうか?http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/433d47ec9820e16d7344591748cf0a4b

■⑩『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号) / 【政治家発言いろいろ】、「全体として状況はコントロールされている。汚染水の影響はブロックされていると考えている/安倍晋三首相 2013年衆院予算委員会で」。一国の首相が世界に向けて詐欺http://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/060c22aa9939913740ad6aaaa7acd5df

■⑪『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号) / 矢崎泰久さん【発言2014】、「核兵器の恐ろしさから一体何を学んだのか。・・高木仁三郎は「原子力発電所は核兵器だ」と福島原発に反対し、その後も反原発を貫いて・・内乱や暴動も果てしない。すべては武器によって解決しようとする・・」

■⑫『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号) / 矢崎泰久さん【発言2014】、「非人間的な野蛮な行動である。その背後には武器輸出によって財政を維持する大国がある。*米国、ロシア、中国、ドイツ、フランス、イギリス、そして日本。兵器産業に重点を置いて潤っているのだ。・・」 

■⑬『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号) / 矢崎泰久さん【発言2014】、「つまり、戦争で利益を得ることを平然と行っている。それでいながらリーダーたちは平和を口にし、戦争を憂えるのだから、この偽善者ぶりは悪質である。・・」

■⑭『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号) / 矢崎泰久さん【発言2014】、「戦争を放棄し武器を持たないとした日本国憲法こそが唯一のよりどころではないのか。この理想を守ることしか、世界平和の道はない! 武器よさらば!」。「死の商人に成り下がってはいけないhttp://blog.goo.ne.jp/activated-sludge/e/09b33c5cb2343b93e0213b839b896773

■⑮『週刊金曜日』(2014年8月1日、1002号) / 岩本太郎氏【反差別パネル展に在特会が妨害活動を行うも来場者多数】、「国連脱退を主張・・福田紀彦市長の退陣を要求するデモ・・舛添都知事へのリコール呼びかけの動きが始まるなど、かなりヤケクソ的な手段に出始めている」
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●東京五輪と東電原発人災の現実: 「ダダ漏れは数字で歴然」・・・・・・

2014年06月05日 00時00分32秒 | Weblog


nikkanーgendai.comの記事【ダダ漏れは数字で歴然…汚染水「ブロック」はやっぱり大ウソ』(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150433)。

   『●東京五輪と東電原発人災の現実:
      「現実には放射性セシウムはブロックされず、海を汚し続けている」


 五輪招致のために世界にウソを拡散。一体どこが「完全にブロック」「状況はコントロール」されているのだろう? 本記事は「ダダ漏れ」とまで表現している。・・・・・・「福島沖30キロの汚染データ・・・・・・海水中の放射性セシウム137などの濃度・・・・・・の値が2~7ミリベクレル/リットルで、いまだに原発事故前の数倍場所によっては数十倍のレベルが続いている」

   『●世界に向けて
     「汚染水漏えい問題はない」と言い切ってしまったょ・・・・・・
   『●放射能汚染で「太平洋は終わり」との声が出るほどの
            重大事故だというのに、この国は・・・・・・
   『●「開催権返上の決断」:
      「完全にブロック」「情況はコントロール」されてはいない我国こそ


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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/150433

ダダ漏れは数字で歴然…汚染水「ブロック」はやっぱり大ウソ
2014年5月24日

    (海水の放射性物質濃度は今も高いまま/(原子力規制委員会HPより))

 やっぱり、安倍首相の発言は大嘘だったのか。大きな話題を呼んでいるのが福島沖30キロの汚染データだ。国は「財団法人海洋生物環境研究所」などに委託し、海水中の放射性セシウム137などの濃度を調べているが、この値が2~7ミリベクレル/リットルで、いまだに原発事故前の数倍、場所によっては数十倍のレベルが続いているのだ。

 事故直後は通常の20万倍もあったから、それに比べれば急減しているが、専門家によれば問題は低下のスピードが鈍化していることだ。事故から3年たっているのに元の水準に戻らないのは、「福島第1から外洋へのセシウムの流出が続いている」と考えるべきなのである。東京海洋大の神田穣太教授が言う。

   「調査方法は海水20リットルに試薬を入れて、セシウムを吸着させた粉末を
    集めて調べる精緻なものです。このレベルであれば、環境や魚に
    影響が出ませんが、セシウム137は自然界に存在しない。その値が
    事故前の水準に戻らないのは、今も何らかの形で供給が続いている
    ということです。福島原発の港湾はシルトフェンスで取水口などが
    覆われていますが、完全に遮断できるものではない。海水は入れ
    替わるので、遮断されていれば、外洋と汚染レベルが一緒になりますが、
    今も港湾内の汚染レベルは高い。つまり、今も汚染水が流出している
    と考えるのが妥当なのです」


■漏洩箇所はいまだ不明

 福島沖ではいまも規制値を超える魚が出ることもある。

   「これもどこかから放射性物質が入り込んでいなければ、説明がつきません。
    エサかも知れないし、岩陰のホットスポットのようなところがあるのかも
    しれない。しかし、我々はそれを見つけられていないのです」

 神田教授によれば、流出をストップさせるには、漏洩箇所を突き止めなければいけないが、「建屋の地下なのか、トレンチなのか、他の滞留箇所があるのか。ソースはわからない」という。

 安倍首相は「汚染の影響はブロック」という曖昧な言い方をしたので、「科学者は間違いだとは言えない」(神田教授)と言うが、ズルイ表現だ。現実はダダ漏れが続いている
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