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●ささやかな核兵器廃絶の願い…高校生の言論封殺: アベ様のメンツを守るための外務省の横やりという大愚

2017年09月09日 00時00分25秒 | Weblog

[※ 東京新聞(2017年7月8日)↑]



リテラの記事【高校生平和大使の核廃絶演説中止の背後に安倍腹心の軍縮大使…集団的自衛権にも暗躍した防衛官僚が軍縮会議の代表者に】(http://lite-ra.com/2017/08/post-3403.html)。
日刊ゲンダイの記事【国連軍縮会議 外務省が核廃絶演説の高校生大使を口封じ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/212027)。

 《引率する元教師が…「政府が反対している核兵器禁止条約を平和大使が『推進すべきだ』と主張してしまうことを、外務省側が恐れたのではないか」と推測》。
 《言論統制は高校生にも――。22日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で開かれたジュネーブ軍縮会議。2014年以来、毎年8月に日本の高校生平和大使が核兵器廃絶を世界に訴える恒例行事が、今年は見送られた…「核兵器禁止条約」が影響していることは間違いない…それを知った外務省が、公式の場で高校生に「正論」を吐かれては、安倍政権のメンツはまるつぶれだと慌てて横やりを入れ、発言を封じたのは明らかである》。


 《元エリート防衛官僚》《安倍首相の覚えがめでたい人物》《首相の私的諮問機関安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の事務局を仕切り》《日米安保体制=対米従属の固定化を目指す安倍政権の裏方をつとめてきた》《日米安保の権化》《米側を慮る日本政府の方針を陰に陽に実行に移してきた》…高見沢将林軍縮大使が軍縮潰しに暗躍? 《安倍政権が高見沢氏を軍縮大使に異例の起用をしたのは、あきらかに核兵器禁止条約に反対する米側と歩調をあわせ、国連でのネゴシエーションや国内の世論調整を担わせるためだろう》。

 《政府側が強くプレッシャーをかけて、高校生による国連での核廃絶スピーチを阻止》、《市民が核兵器廃絶の思いを述べる機会さえ奪われてしまう》。「プルトニウムをつくる装置核発電「麻薬」中毒患者であり、核兵器廃絶さえ目指さないアベ様。「核なき世界」の足を引っ張る、平和を希求しないアベ様。それに「忖度」して、高校生の言論を統制し、言論を封じる外務省と、軍縮大使という名の軍拡「戦争できる国」大使。高校生たちの核兵器を廃絶したいというささやかな正論を、国際社会が見つめる場で、封じた…アベ様という、正気でない「裸の王様」のために。あまりに恥かしく、哀しく、そして、愚か。

   『●「核なき世界」: 「核廃絶に向けた決議の採決で、
       唯一の被爆国の日本が反対票…日本はあまりにも鈍感」
   『●「唯一の被爆国」で原発人災も起こしたニッポンが
        「原発は『プルトニウムをつくる装置』」を理解できず…
   『●肥田舜太郎さん「せめて未来の子どもたちのために、
       放射能の心配のない日本を残していけるよう…努力」を
   『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
       …自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない
    「「核なき世界」どころか、「核兵器のない世界」ですらアベ様の
     「息吐く様に嘘つく」、アベ様のウソ吐きだったようです」
    《日本政府、つまり安倍首相の考えは、
     “核の保有や核兵器の使用は認められるべき”なのだ。
     …安倍首相は官房副長官時代の2002年に、早稲田大学で
     開かれた田原総一朗氏との対話のなかで
     「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
     小型であればですね」と語っている」》

   『●サーロー節子さん「自分の国に裏切られ、
      見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」
    「「核兵器なき世界」さへ目指さないアベ様の言う「核なき世界」が
     如何にいい加減かが分かろうというもの…
     「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
     小型であればですね」というアベ様の思想は何も変わっていない
     のでは?」

   『●核兵器禁止条約…核発電「麻薬」中毒者への忠告、
       近衞忠煇氏「実際にはそれしか選択肢はないのです」
   『●室井佑月さん「安倍さん率いるこの国に、誇りが持てない」
                       …アベ様の辞書には「倫理」無し
   『●「核廃絶の訴えは政府だけの役割ではない」…
        とは言え、そこに居るべき国が居ない恥ずかしさ
   『●核兵器禁止条約不参加で、「どこの国の総理ですか」な 
          アベ様の「わが国のアプローチ」とやらは一体全体?
    「《核兵器禁止条約…日本は条約に不参加》《首相は…
     「わが国のアプローチと異なる署名、批准を行う考えはない」》…
     居るべき国がそこに居ない、という大恥。
       「平和祈念式典」は、平和を祈るための式典では?
       平和を祈念・希求しないアベ様は、よくノコノコと「あいさつ」に
     行けるモノだ…「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、
     憲法上は。小型であればですね」という発想は何も変わっていないでしょ?
       広島や長崎の皆さんに、あまりに失礼でしょ!」

   『●「核なき世界」の足を引っ張る、平和を希求しないアベ様は、
                  よくノコノコと「あいさつ」に行けるモノだ…
    《参列した約5万人を前に「『核兵器のない世界』の実現に向けた歩みを
     着実に前に進めると誓ったがその歩みの足を引っ張っている人こそ、
     安倍首相自身なのである》。
    《「核廃絶」より「トランプからの寵愛」を優先させたのだ

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http://lite-ra.com/2017/08/post-3403.html

高校生平和大使の核廃絶演説中止の背後に安倍腹心の軍縮大使…集団的自衛権にも暗躍した防衛官僚が軍縮会議の代表者に
2017.08.22

     (軍縮大使に就任した高見沢将林氏
      (軍縮会議日本政府代表部公式 HPより))

 スイスのジュネーブ軍縮会議で「高校生平和大使」による演説が見送られたことが波紋を広げている。
 高校生平和大使は、日本の高校生が国連に赴き、核兵器廃絶を訴える活動。1998年に始まり、近年では2014年から3年連続で核兵器廃絶の演説の機会が与えられ、ジュネーブ軍縮会議の本会議で高校生がスピーチを行っている。また、活動20年目にあたる今年は、核兵器の廃絶と平和な世界の実現を目指すための署名が過去最高の21万4300筆も集まった。
 8月17日には、高校生平和大使に参加する長崎県の高校生3人が田上富久長崎市長を表敬訪問。軍縮局幹部の前での演説を予定していた女子高生が「微力ながらも、世界に核兵器の廃絶を精いっぱい訴えてきたい」と抱負を語っていた(毎日新聞8月18日長崎版)。
 ところが、その核廃絶の願いを届ける高校生の演説が、今年は不可解なことに、直前で白紙になってしまったのだ。
 いったい何が起きたのか。当初、高校生平和大使は22日に国連へ決議文を提出し、軍縮会議の場でスピーチをする予定だったが、共同通信によれば、18日に急遽取りやめとなったことが判明。軍縮会議日本政府代表部は「今年は軍縮会議の議事上、適当でないと判断した」としている。一方、東京新聞は〈関係者によると、大使を派遣する市民団体「高校生平和大使派遣委員会」が今年も軍縮会議での演説を打診したところ、外務省の担当部局である軍備管理軍縮課から今回は難しいと回答があった。明確な理由の説明はなかった〉と報じている。
 つまり、日本政府側が高校生平和大使側に、説明もなくストップをかけたというのだ。20日付けの西日本新聞では、引率する元教師が取材に対し「正式に見送りを伝えられたわけではないので何とも言えない」とした上で、「政府が反対している核兵器禁止条約を平和大使が『推進すべきだ』と主張してしまうことを、外務省側が恐れたのではないか」と推測しているが、実際、そういうこととしか思えない。


対米従属の先兵だった元防衛官僚を軍縮大使にした安倍政権

 周知の通り、日本は“唯一の被爆国”であるにもかかわらず、核保有国であるアメリカなどとともに核兵器禁止条約に反対の姿勢をとり続け、交渉にすらも参加しなかった。今月7日の国連採択後も日本政府として署名しないと明言するなど、世界の潮流である核軍縮へ強固に反発している。
 さらに安倍首相は、今年の広島と長崎での平和式典でも露骨な態度を見せた。松井一実広島市長が「日本国憲法が掲げる平和主義を体現するためにも、核兵器禁止条約の締結促進を目指して核保有国と非核保有国との橋渡しに本気で取り組んでいただきたい」と求め、田上長崎市長が「核兵器禁止条約の交渉会議にさえ参加しない姿勢を、被爆地は到底理解できません」と強く批判したのを尻目に、安倍首相はあいさつで核兵器禁止条約に一切言及しなかったのだ。
 そう考えてもやはり、今回の高校生平和大使の件では、政府側が強くプレッシャーをかけて、高校生による国連での核廃絶スピーチを阻止したと考えるのが自然だろう。
 さらに、このスピーチ取り止めには、軍縮会議日本政府代表部大使(軍縮大使)の人事が関係しているのではないか、ともいわれている。
 この軍縮大使というのはその名のとおり、ジュネーブ軍縮会議の日本政府代表なのだが、昨年12月の人事で、その責任者に安倍首相と近い防衛官僚の高見沢将林氏が就任していたのだ。
 軍縮大使に外交官ではなく、元防衛官僚が就任するのは異例中の異例。実際、ここ20年をみても、民間から起用された猪口邦子氏(現・自民党参議院議員)を除いて全員が外務省出身者だった。
 しかも、高見沢氏は昨年の退官まで、一貫して日米安保畑を歩んだ元エリート防衛官僚で、第二次安倍政権では安全保障担当の内閣官房副長官補として官邸入りするなど、安倍首相の覚えがめでたい人物。集団的自衛権の行使容認を議論する首相の私的諮問機関安全保障の法的基盤の再構築に関する懇談会」の事務局を仕切り、2014年の閣議決定の際には高村正彦・自民党副総裁や横畠裕介・内閣法制局長官らとの「秘密会合」で政府案を練り上げたほか、日米安保体制=対米従属の固定化を目指す安倍政権の裏方をつとめてきた。


軍縮大使は民主党時代、米国に沖縄基地を県外移転しないよう提言していた

 その高見沢氏がいかに“日米安保の権化”であるかを示す、こんなエピソードもある。沖縄の基地負担減を目指した民主党政権が、米軍普天間基地の「県外移設」を掲げた際、当時、防衛政策局長だった高見沢氏が、2009年10月、当時のキャンベル米国務次官補に「(民主党の県外移設案に)あまり早期に柔軟性を見せるべきではない」と耳打ちしたことが、ウィキリークスが公表した米国の公電によって明らかになっている。また、1996年の辺野古代替施設建設の日米交渉時には、オスプレイの配備を念頭に置きながらも、地元側に明言しないよう米側と想定問答集を調整したとされるなど、高見沢氏は米側を慮る日本政府の方針を陰に陽に実行に移してきた
 こうした経緯を踏まえれば、安倍政権が高見沢氏を軍縮大使に異例の起用をしたのは、あきらかに核兵器禁止条約に反対する米側と歩調をあわせ、国連でのネゴシエーションや国内の世論調整を担わせるためだろう。
 今回の高校生平和大使の演説取りやめも、その延長線上にあると考えるべきだ。もっとも、高見沢氏による直接の指示があったかは現段階では不明だが、少なくとも、安倍政権のもとでは、市民が核兵器廃絶の思いを述べる機会さえ奪われてしまうことは間違いない。こんな政権が被爆国にふさわしいのか、わたしたちはいま一度よく考えるべきだろう。

(編集部)
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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/212027

国連軍縮会議 外務省が核廃絶演説の高校生大使を口封じ
2017年8月23日

     (核兵器禁止条約は7月に採択された(C)共同通信社)

 言論統制は高校生にも――。22日、スイス・ジュネーブの国連欧州本部で開かれたジュネーブ軍縮会議。2014年以来、毎年8月に日本の高校生平和大使が核兵器廃絶を世界に訴える恒例行事が、今年は見送られた。

 高校生平和大使は、各地の高校生が核兵器廃絶署名を集めて国連に届ける活動。活動20年目の今年は過去最多の署名21万4300筆を集めて渡欧したが、なぜか今年に限りスピーチの機会を与えられなかったのだ。

 外務省は「今年になって、問題視する国が出てきて見送ることになった」(軍備管理軍縮課)と説明するが、大ウソだ。7月にNYの国連本部で採択された「核兵器禁止条約」が影響していることは間違いない。

 「核兵器禁止条約」は核兵器の開発や保有、使用だけでなく、核による威嚇まで禁止する画期的な内容で加盟国の3分の2近くの122カ国が賛成した。前文には「ヒバクシャ」が明記されるなど日本の被爆経験をくんだ条約だった。なのに、米国の「核の傘」に頼る日本は会議に参加すらしなかった

 それでも大人の事情とは関係なく、22人の高校生平和大使は、当然のようにスピーチで「核兵器禁止条約」への共感を語る予定だった。それを知った外務省が、公式の場で高校生に「正論」を吐かれては、安倍政権のメンツはまるつぶれだと慌てて横やりを入れ、発言を封じたのは明らかである。

 立正大名誉教授の金子勝氏(憲法)は言う。

   「『核兵器禁止条約』に反対しただけでも日本は国際社会から
    批判されているのに、純粋に核兵器廃絶を願う高校生の
    演説機会まで奪うとは、どうかしています。少年も含めて自分の
    思い通りにしたいのは余裕がないことの表れです。毎年恒例の
    高校生の演説がなくなり、他国の代表も日本政府に不信感を
    深めているでしょう」

 国際社会に、いい恥さらしだ
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●「核なき世界」の足を引っ張る、平和を希求しないアベ様は、よくノコノコと「あいさつ」に行けるモノだ…

2017年08月14日 00時00分03秒 | Weblog

[報道特集 (2017年7月8日)↑]



日刊ゲンダイのコラム【高橋乗宣 日本経済一歩先の真相/広島平和式典で露呈した 安倍首相の信用ならない本性】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/211201)。

 《参列した約5万人を前に『核兵器のない世界』の実現に向けた歩みを着実に前に進めると誓ったがその歩みの足を引っ張っている人こそ、安倍首相自身なのである》。

 《「核廃絶」より「トランプからの寵愛」を優先させたのだ》…コンナ「裸の王様」を戴く哀し過ぎるニッポン。自公お維トファに投票している人は、それを支持している訳ですね? 「核なき世界」の足を引っ張る、平和を祈念・希求しないアベ様は、よくノコノコと広島や長崎に「あいさつ」に行けるモノだ…。アベ様の言う《わが国のアプローチ》と一体全体何なのか?――—《憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね》がまさかそのアプローチとやらか? 一体どんな《覚悟と戦略》か?

   『●「核なき世界」: 「核廃絶に向けた決議の採決で、
       唯一の被爆国の日本が反対票…日本はあまりにも鈍感」
   『●「唯一の被爆国」で原発人災も起こしたニッポンが
        「原発は『プルトニウムをつくる装置』」を理解できず…
   『●肥田舜太郎さん「せめて未来の子どもたちのために、
       放射能の心配のない日本を残していけるよう…努力」を
   『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
       …自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない
    「「核なき世界」どころか、「核兵器のない世界」ですらアベ様の
     「息吐く様に嘘つく」、アベ様のウソ吐きだったようです」
    《日本政府、つまり安倍首相の考えは、
     “核の保有や核兵器の使用は認められるべき”なのだ。
     …安倍首相は官房副長官時代の2002年に、早稲田大学で
     開かれた田原総一朗氏との対話のなかで
     「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
     小型であればですね」と語っている」》

   『●サーロー節子さん「自分の国に裏切られ、
      見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」
    「「核兵器なき世界」さへ目指さないアベ様の言う「核なき世界」が
     如何にいい加減かが分かろうというもの…
     「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
     小型であればですね」というアベ様の思想は何も変わっていない
     のでは?」

   『●核兵器禁止条約…核発電「麻薬」中毒者への忠告、
       近衞忠煇氏「実際にはそれしか選択肢はないのです」
   『●室井佑月さん「安倍さん率いるこの国に、誇りが持てない」
                       …アベ様の辞書には「倫理」無し
   『●「核廃絶の訴えは政府だけの役割ではない」…
        とは言え、そこに居るべき国が居ない恥ずかしさ
   『●核兵器禁止条約不参加で、「どこの国の総理ですか」な
          アベ様の「わが国のアプローチ」とやらは一体全体?
    「《核兵器禁止条約…日本は条約に不参加》《首相は…
     「わが国のアプローチと異なる署名、批准を行う考えはない」》…
     居るべき国がそこに居ない、という大恥。
       「平和祈念式典」は、平和を祈るための式典では?
       平和を祈念・希求しないアベ様は、よくノコノコと「あいさつ」に
     行けるモノだ…「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、
     憲法上は。小型であればですね」という発想は何も変わっていないでしょ?
       広島や長崎の皆さんに、あまりに失礼でしょ!」

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/211201

高橋乗宣 エコノミスト
日本経済一歩先の真相
広島平和式典で露呈した 安倍首相の信用ならない本性

     (安倍首相(C)日刊ゲンダイ)

 やはり、安倍首相は信用できない。ますます、その思いを強める一日だった。広島への原爆投下から72年目を迎えた6日、広島市の平和記念公園で開かれた記念式典での首相のあいさつは、実にしらじらしいものだった

 参列した約5万人を前に『核兵器のない世界』の実現に向けた歩みを着実に前に進めると誓ったがその歩みの足を引っ張っている人こそ、安倍首相自身なのである

 今年7月、国連加盟193カ国のうち、122カ国の賛成で核兵器禁止条約が採択された。この歴史的採択に唯一の戦争被爆国である日本政府は欠席。それどころか、条約交渉の議論にすら参加しなかった

 広島選出で核軍縮に思い入れがある岸田文雄前外相は当初、条約交渉への参加に前向きだったようだが、待ったをかけたのは安倍首相だ

 報道によると、その理由はトランプ米大統領が条約に批判的だから。大統領との個人的な関係をテコに良好な日米関係を維持したい首相にすれば、トランプのご機嫌を損ねる行動は慎めということ。唯一の被爆国のトップが「核廃絶」より「トランプからの寵愛」を優先させたのだ

 記念式典のあいさつで、広島県知事、広島市長、広島市議会議長、国連事務総長(代読)は、そろって核兵器禁止条約にふれ、言及しなかったのは安倍首相くらい松井一実市長が「核保有国と非核保有国との橋渡しに本気で取り組んでいただきたい」と求めた直後にもかかわらず、一切ふれようとしなかった。

 それでいて「核兵器のない世界の実現」だけは目指すというのだから、意味不明だ。核兵器廃絶の国連の議論にも加わらず、いかなるプロセスで核兵器ゼロを実現する気なのか。しかも日本政府は禁止条約を批准しない理由に、米国の「核の傘」に頼っていることを挙げている。米国の核戦力を尊重し、感謝していては永遠に「核兵器なき世界」はやって来ない

 本気で実現を目指すのなら、安倍首相は松井市長の要求を聞き入れ、世界の橋渡し役に努めることだ。核保有国と非保有国との対話の懸け橋となり、核・ミサイル開発の北朝鮮のような新たな脅威にも、交渉のテーブルに着くよう促す制裁を強めるだけでは、いっそう核軍備を急がせる結果を招きかねない

 唯一の被爆国として核廃絶で世界をリードするため、そこまでの覚悟と戦略が、果たして安倍首相にあるのか。国際社会で日本をどう位置付けるかという世界観、歴史観、国家観などが何ひとつ、首相からは感じ取れないのだ

 しょせん、安倍首相の言う「核兵器のない世界の実現」なんて上っ面だけ。「もり・かけ」問題でもそう感じたが、常に適当なその場しのぎの言葉をペラペラと話しているだけのようだ。いよいよ、この国を任せるには信用ならない本性が、あからさまになってきた。
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●核兵器禁止条約不参加で、「どこの国の総理ですか」なアベ様の「わが国のアプローチ」とやらは一体全体?

2017年08月12日 00時00分30秒 | Weblog

[報道特集 (2017年7月8日)↑]



東京新聞の記事【72年「広島原爆の日」 日本条約不参加、首相言及せず】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201708/CK2017080702000139.html)と、
同紙の柚木まり記者の記事【「どこの国の総理ですか」 長崎被爆者の声、届かず】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201708/CK2017081002000130.html)。
最後に、コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017081002000144.html)。

 《核兵器禁止条約…日本は条約に不参加で、安倍晋三首相は式典でのあいさつでも条約に言及せず、式典後の面会で被爆者団体が「怒りを込めて抗議する」と直接批判》。
 《安倍晋三首相は九日、長崎市内で被爆者五団体の代表らと面会した。代表らが、七月に国連で採択された核兵器禁止条約への署名を求めたが、首相は広島原爆忌に続き「ゼロ回答」。参加者からは「直接訴えれば何か発言してくれると思ったが、肩透かしを食らった」と落胆の声が上がった…首相は続く記者会見で、同条約に関し「わが国のアプローチと異なる署名、批准を行う考えはない」と重ねて表明》。
 《▼産声を上げることもなく、風になった赤ちゃんが何人いたことか。きのうの平和祈念式典で長崎市長は、各国の指導者らに、語り掛けた▼「遠い原子雲の上からの視点ではなく原子雲の下で何が起きたのか、原爆が人間の尊厳をどれほど残酷に踏みにじったのか、あなたの目で見て、耳で聴いて、心で感じてください。もし自分の家族がそこにいたら、と考えてみてください」》。

   『●「核なき世界」: 「核廃絶に向けた決議の採決で、
       唯一の被爆国の日本が反対票…日本はあまりにも鈍感」
   『●「唯一の被爆国」で原発人災も起こしたニッポンが
        「原発は『プルトニウムをつくる装置』」を理解できず…
   『●肥田舜太郎さん「せめて未来の子どもたちのために、
       放射能の心配のない日本を残していけるよう…努力」を
   『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
       …自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない
    「「核なき世界」どころか、「核兵器のない世界」ですらアベ様の
     「息吐く様に嘘つく」、アベ様のウソ吐きだったようです」
    《日本政府、つまり安倍首相の考えは、
     核の保有や核兵器の使用は認められるべきなのだ。
     …安倍首相は官房副長官時代の2002年に、早稲田大学で
     開かれた田原総一朗氏との対話のなかで
     「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
     小型であればですね」と語っている」》

   『●サーロー節子さん「自分の国に裏切られ、
      見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」
    「「核兵器なき世界」さへ目指さないアベ様の言う「核なき世界」が
     如何にいい加減かが分かろうというもの…
     「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は
     小型であればですね」というアベ様の思想は何も変わっていない
     のでは?」

   『●核兵器禁止条約…核発電「麻薬」中毒者への忠告、
       近衞忠煇氏「実際にはそれしか選択肢はないのです」
   『●室井佑月さん「安倍さん率いるこの国に、誇りが持てない」
                       …アベ様の辞書には「倫理」無し
   『●「核廃絶の訴えは政府だけの役割ではない」…
        とは言え、そこに居るべき国が居ない恥ずかしさ

 《核兵器禁止条約…日本は条約に不参加》《首相は…「わが国のアプローチと異なる署名、批准を行う考えはない」》…居るべき国がそこに居ない、という大恥。

 「平和祈念式典」は、平和を祈るための式典では?
 平和を祈念・希求しないアベ様は、よくノコノコと「あいさつ」に行けるモノだ…「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」という発想は何も変わっていないでしょ? 広島や長崎の皆さんに、あまりに失礼でしょ!

 アベ様の唱える「わが国のアプローチ」とやらは、一体全体どんなものなのか? 『プルトニウムをつくる装置』な核発電所、その核発電「麻薬」中毒患者であるアベ様の「原子爆弾」への認識は異常。「核なき世界」どころか「核兵器なき世界」など全く念頭にないアベ様ら自公政権を、「癒」党お維トファを、まずは、そういう狂った政治が幅を利かすニッポン社会なんとかしないと未来が無い…。

 《平和祈念式典で長崎市長は、各国の指導者らに、語り掛けた…あなたの目で見て、耳で聴いて、心で感じてください》…でも、アベ様のココロには響かないらしい…。

 核兵器禁止条約不参加で、《どこの国の総理ですか》なアベ様の「わが国のアプローチ」とやらは一体全体どんなものなのか? 「米国様のお望みのままに、仰せのままに」的アプローチ…世界に、さらに、恥をさらすつもりか?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201708/CK2017080702000139.html

72年「広島原爆の日」 日本条約不参加、首相言及せず
2017年8月7日 朝刊

     (原爆慰霊碑の前で手を合わせる人たち=6日、広島市中区の
      平和記念公園で(今泉慶太撮影))

 広島は六日、原爆投下から七十二年の「原爆の日」を迎えた。広島市中区の平和記念公園で「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれ、松井一実市長は平和宣言で、七月に採択された核兵器禁止条約に触れ、核廃絶への取り組みをさらに前進させるよう各国に提唱。日本は条約に不参加で、安倍晋三首相は式典でのあいさつでも条約に言及せず、式典後の面会で被爆者団体が「怒りを込めて抗議すると直接批判した。

 核軍縮が停滞する中、条約を「核なき世界」実現への一歩としたい被爆地・広島だが、米国の「核の傘」に依存し条約に反対する政府との立場の違いが際立った。

 松井市長は政府に対し、条約の締結促進を目指し「核保有国と非保有国との橋渡しに本気で取り組むよう」に要求。「絶対悪」である核兵器の使用は人類として許されない行為と断じた

 安倍首相は式典で、核廃絶のためには核保有国と非保有国の参画が必要とし「わが国は双方に働き掛け、国際社会を主導する決意だ」と強調。面会では、被爆者団体の批判に対し「非核三原則を堅持し、核廃絶の努力を続ける」とだけ述べ、条約不参加への直接の回答を避けた。

 式典ではこの一年間に亡くなるなどした五千五百三十人の名前が書かれた原爆死没者名簿を原爆慰霊碑の石室に奉納。記帳された総数は計三十万八千七百二十五人となった。

 市によると、参列者は約五万人。「平和の鐘」が響き渡る中、原爆投下時刻の午前八時十五分に黙とう。子ども代表で広島市の小学六年、竹舛直柔(なおなり)君(11)と福永希実(のぞみ)さん(11)が「平和への誓い」を宣言した。

 式典には八十カ国と欧州連合(EU)の代表が参列。核保有国は、英仏ロが代表を派遣、米国は臨時代理大使が出席した。

 被爆者健康手帳を持つ全国の被爆者は二〇一七年三月末時点で十六万四千六百二十一人、平均年齢は八一・四一歳となった。

 六日夕には原爆ドーム前の元安川に約一万個の灯籠が流され、集まった人々が犠牲者をしのんだ。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201708/CK2017081002000130.html

「どこの国の総理ですか」 長崎被爆者の声、届かず
2017年8月10日 朝刊

 安倍晋三首相は九日、長崎市内で被爆者五団体の代表らと面会した。代表らが、七月に国連で採択された核兵器禁止条約への署名を求めたが、首相は広島原爆忌に続き「ゼロ回答」。参加者からは「直接訴えれば何か発言してくれると思ったが、肩透かしを食らった」と落胆の声が上がった。 (柚木まり)

 長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(77)は、五団体を代表して首相への要望書を手渡す際に「あなたはどこの国の総理ですか今こそあなたが世界の核兵器廃絶の先頭に立つべきです」と同条約への署名を迫った。

 要望書は、禁止条約への不参加に「長崎の被爆者は満腔(まんこう)の怒りを込め、強く抗議する」と明記。同時に安全保障関連法「共謀罪」法制定、首相(自民党総裁)の九条改憲発言への危機感も盛り込んだ。

 これに対し、首相は、核兵器のない世界の実現には核兵器保有国と非保有国の「双方の参画が必要だ」と従来の主張を繰り返した

 改憲発言などへの懸念には全く触れなかった

 首相は続く記者会見で、同条約に関し「わが国のアプローチと異なる署名、批准を行う考えはない」と重ねて表明した。

 長崎県被爆者手帳友愛会の中島正徳会長(87)は面会後、記者団に「非常に不満が残る。首相には平和のために米国やロシアを説得してほしい」と訴えた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017081002000144.html

【コラム】
筆洗
2017年8月10日

 きのうも長崎では、午前十一時二分に、サイレンの音が響きわたった。原爆投下のその時に合わせ黙祷(もくとう)をするためのサイレンだ▼長崎県内に住む吉田美和子さん(66)は三十三年前、その音を夏風邪で伏せっていた床で聞いた。静かに目を閉じ、合掌をしていると、おなかの中で日に日に大きくなるわが子が動き始めた。思わず両の手でおなかを包んだ▼そのとき…<ふいに サイレンの響きとはちがう/無数の唸(うな)りが/私の耳の中を 揺さぶっていく/あの日 あの時/母の温(ぬく)もりの中で/守られていた 小さな生命が/声ひとつ あげる間もなく/吹き飛ばされ 風と化していった…>(『原爆詩一八一人集』)▼産声を上げることもなく、風になった赤ちゃんが何人いたことか。きのうの平和祈念式典で長崎市長は、各国の指導者らに、語り掛けた▼「遠い原子雲の上からの視点ではなく、原子雲の下で何が起きたのか、原爆が人間の尊厳をどれほど残酷に踏みにじったのか、あなたの目で見て、耳で聴いて、心で感じてください。もし自分の家族がそこにいたら、と考えてみてください」▼吉田さんは<ピカドンによって生まれた 小さな風たちよ/…この世のすべての人を 揺さぶる風になれ/…おろかなあの日を 知らしめる風になれ>とうたった。「もし自分の家族が…」と考えれば、小さな風の声が聞こえるはずだ
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●「核廃絶の訴えは政府だけの役割ではない」…とは言え、そこに居るべき国が居ない恥ずかしさ

2017年08月10日 00時00分27秒 | Weblog


東京新聞の記事【核兵器禁止条約の最終草案に「ヒバクシャ」 抑止力も否定】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201707/CK2017070402000251.html)と、
社説【核兵器禁止条約 被爆国から発信続けよ】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017070902000152.html)。

 《前文には「核兵器使用の被害者(HIBAKUSHA=ヒバクシャ)にもたらした、受け入れがたい苦しみと損害に留意する」との文言が維持された。禁止事項には、核兵器の開発、生産、使用などに加え、核抑止力を意味する「使用の威嚇」についても新たに加えられた》。
 《核兵器禁止条約が国連会合で採択され、「核なき世界」実現に歴史的な一歩を刻んだ。だが米国の核抑止力に依存する日本は条約に不参加。核廃絶を目指す被爆国への信頼は損なわれた核廃絶の訴えは政府だけの役割ではない》。

   『●「核なき世界」: 「核廃絶に向けた決議の採決で、
       唯一の被爆国の日本が反対票…日本はあまりにも鈍感」
   『●「唯一の被爆国」で原発人災も起こしたニッポンが
        「原発は『プルトニウムをつくる装置』」を理解できず…
   『●肥田舜太郎さん「せめて未来の子どもたちのために、
       放射能の心配のない日本を残していけるよう…努力」を
   『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
       …自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない
    「「核なき世界」どころか、「核兵器のない世界」ですらアベ様の
     「息吐く様に嘘つく」、アベ様のウソ吐きだったようです」
    《日本政府、つまり安倍首相の考えは、
     “核の保有や核兵器の使用は認められるべき”なのだ。
     …安倍首相は官房副長官時代の2002年に、早稲田大学で
     開かれた田原総一朗氏との対話のなかで
     「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
     小型であればですね」と語っている」》

   『●サーロー節子さん「自分の国に裏切られ、
      見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」
    「「核兵器なき世界」さへ目指さないアベ様の言う「核なき世界」が
     如何にいい加減かが分かろうというもの…
     「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
     小型であればですね」というアベ様の思想は何も変わっていない
     のでは?」

   『●核兵器禁止条約…核発電「麻薬」中毒者への忠告、
       近衞忠煇氏「実際にはそれしか選択肢はないのです」


 居るべき国がそこに居ない、という大恥…「プルトニウムをつくる装置」=核発電「麻薬」中毒な国。「核なき世界」など全く念頭にないアベ様ら自公政権を、まずは、なんとかしないと未来が無い…。

   『●室井佑月さん「安倍さん率いるこの国に、誇りが持てない」
                       …アベ様の辞書には「倫理」無し

 日刊ゲンダイの記事【核兵器禁止条約に不参加 保有国の二枚舌に盲従する日本】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/209155)によると、《「核兵器のない世界を必ず実現する」――。オバマ前米大統領が昨年5月に広島を訪問した際に“宣言”した安倍首相の演説はやはり大ウソだった》。
 正鵠を得ている。《憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね》 by 「裸の王様」。「核なき世界」など毛頭ない、アベ様らのアタマの中には。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201707/CK2017070402000251.html

核兵器禁止条約の最終草案に「ヒバクシャ」 抑止力も否定
2017年7月4日 夕刊

 【ニューヨーク=東條仁史】米ニューヨークの国連本部で開かれている「核兵器禁止条約」の制定交渉で、ホワイト議長(コスタリカ)は三日、条約の最終草案を公表した。前文には「核兵器使用の被害者(HIBAKUSHA=ヒバクシャ)にもたらした、受け入れがたい苦しみと損害に留意する」との文言が維持された。禁止事項には、核兵器の開発、生産、使用などに加え、核抑止力を意味する「使用の威嚇」についても新たに加えられた

 六月十五日に始まった制定交渉は、三日から最終週の議論を迎えている。条約に否定的な国が交渉に参加していないため会期末の七日にも採択される見通し。

 交渉には百二十カ国以上が参加しているが、米国やロシアなどの核保有国のほか、米国の「核の傘」に頼る日本も参加していない。最終草案には、核保有国の将来的な条約加盟を想定した手続きも盛りこまれた。

 被爆者をめぐる記述については、交渉過程で表現が強められ、最終草案でもそのまま踏襲した。交渉では被爆者の苦しみに言及することへの反対意見はなく、このまま維持されることが確実な情勢になっている。

 核抑止力につながる「核兵器使用の威嚇」については、六月下旬に公表された条約修正案の前文に「国連憲章に従い、威嚇や武力行使を控えなくてはならない」という文言が盛り込まれていた。最終案でもこの表現は残し、複数の参加国からの要求に対応する形で禁止事項に加えられた。


日本は参加せず

<核兵器禁止条約> 核兵器の開発や保有、使用などを全面禁止する条約。核兵器使用は国際人道法に「一般的に反する」とした1996年の国際司法裁判所の勧告的意見を踏まえている。オーストリアやメキシコが主導し、交渉開始に向けた決議案を国連総会に提出。米国など核保有国は強く反発したが、昨年12月の国連総会で113カ国が賛成し採択された。今年3月に始まった条約制定交渉の会合には核保有国や日本は参加しなかった。 (共同)
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2017070902000152.html

【社説】
核兵器禁止条約 被爆国から発信続けよ
2017年7月9日

 核兵器禁止条約が国連会合で採択され、「核なき世界」実現に歴史的な一歩を刻んだ。だが米国の核抑止力に依存する日本は条約に不参加。「核廃絶を目指す被爆国」への信頼は損なわれた

 国連加盟国のうち六割以上の百二十二カ国が条約に賛成した。五十カ国が批准後に発効する。核兵器の開発や製造、実験、配備、移転を包括的に禁止し、さらに「核を使用するとの威嚇を禁止」して、核による抑止力も否定した。

 前文には「核兵器使用の被害者(英語でヒバクシャと表記)の受け入れ難い苦しみと危害に留意する」と明記された。広島、長崎の被爆者の平均年齢は八十歳を超えた。原爆の恐ろしさを直接知る人たちが健在なうちに条約が採択されたのは、核廃絶を願う国際社会の強いメッセージだと言えよう。

 条約の根底にあるのは「核の非人道性」だ。核が使われたら、人命や経済、社会生活に甚大な被害が出るだけでなく、医療チームや消防、軍隊も長期間、救出活動ができない。放射性物質による環境破壊も続く。それほど人道に反する兵器は全面的に禁止すべきだという考えである。

 米ロ英仏中の五カ国やインド、パキスタンなど核を持つ国々はどこも加わらなかった。条約の実効性が疑われ、今後の軍縮、不拡散も進まないという悲観論が広がる。だが、初めて核兵器そのものを禁止する国際法規ができた。世界の核兵器の90%以上を持つ米ロ両国に対し、削減を促す国際世論が高まるのは間違いない。

 核保有国が不参加では軍縮論議は進まないとして、日本政府は条約に署名しないと決めた。北朝鮮が核、ミサイル開発を続けている現状では、米の核抑止力を否定する条約には賛成できないという事情もあった。

 核廃絶の訴えは政府だけの役割ではない日本には被爆者の証言集をはじめ、原爆の破壊力を示す多くの資料の蓄積がある

 それを海外に発信し、とりわけ核保有国の国民に訴えて、核のない世界を目指すよう世論を喚起していきたい。既に市民団体や大学生のサークルが英文の資料や論考をインターネットで発信している。

 条約は非締結国にも会議へのオブザーバー参加を認めている。日本は出席して、禁止条約を支持した国々の声を正面から受け止めるべきだ。あらためて軍縮、廃絶への決意を示す必要がある
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●核兵器禁止条約…核発電「麻薬」中毒者への忠告、近衞忠煇氏「実際にはそれしか選択肢はないのです」

2017年07月20日 00時00分11秒 | Weblog


東京新聞のコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017070702000136.html)。

 《<子供達よ/これが核攻撃から/あなたを守る方法です/ベルの音で先を争って誰よりも早く/机の下にもぐり/ひざまずいた姿勢で床に顔をつけ…>。…近衞忠〓(このえただてる)会長(78)は、この条約の意義を…▼「私たちには、子供たちが学校の体育館や机の下に隠れ、はかない運命を委ねなければならないような恐怖から自由な世界を選ぶことができます。いや、実際にはそれしか選択肢はないのです》。


   『●アベ様による血税4億円のトンチンカン・トンデモ
       「ミサイル避難CM広告」によるメディア買収!?

    《「屋内や地下へ避難」「物陰に隠れる」などトンチンカン。
     ミサイルがどの方向から飛んでくるのか分からないのに「物陰」を
     どう判断するのか。相変わらず「竹やりでB―29を撃墜」の発想》

 かつて、竹やりで立ち向かった国・ニッポン。トンチンカン・トンデモ「ミサイル避難CM広告」に4億をドブガネする国・ニッポン…しかも、それがアベ様らによるメディア買収モドキのオカネ。嬉々として受け取るメディア。

 「核兵器禁止条約」…居るべき国がそこに居ない恥ずかしさ。大恥だ。米国に忖度しての情けなさ、いや、それ以上に「プルトニウムをつくる装置」核発電「麻薬」中毒=「あわよくば核兵器を持ちたい」というのが透けて見えて浅ましい、悍ましい。

   『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
       …自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない
    「「核なき世界」どころか、「核兵器のない世界」ですらアベ様の
     「息吐く様に嘘つく」、アベ様のウソ吐きだったようです」
    《日本政府、つまり安倍首相の考えは、
     核の保有や核兵器の使用は認められるべきなのだ。
     …安倍首相は官房副長官時代の2002年に、早稲田大学で
     開かれた田原総一朗氏との対話のなかで
     「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
     小型であればですね」と語っている」》

   『●サーロー節子さん「自分の国に裏切られ、
      見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」
    「「核兵器なき世界」さへ目指さないアベ様の言う「核なき世界」が
     如何にいい加減かが分かろうというもの…
     「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
     小型であればですね」というアベ様の思想は何も変わっていない
     のでは?」

 東京新聞の記事【米、核禁止会合の欠席要求 日本など同盟国へメール】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017070601001789.html)によると、《国連本部で開かれている「核兵器禁止条約」制定交渉に関連し、条約に反対している米政府の高官が6日、交渉結果について議論する関連会合の欠席を要求するメールを、日本を含めた同盟国などに送付》…だそうです。
 大統領は代わったとはいえ、オバマ氏の「核なき世界」って、一体何だったのだろう?

   『●「核なき世界」: 「核廃絶に向けた決議の採決で、
       唯一の被爆国の日本が反対票…日本はあまりにも鈍感」
   『●「唯一の被爆国」で原発人災も起こしたニッポンが
        「原発は『プルトニウムをつくる装置』」を理解できず…
   『●肥田舜太郎さん「せめて未来の子どもたちのために、
       放射能の心配のない日本を残していけるよう…努力」を

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017070702000136.html

【コラム】
筆洗
2017年7月7日

 <子供達よ/これが核攻撃から/あなたを守る方法です/ベルの音で先を争って誰よりも早く/机の下にもぐりひざまずいた姿勢で床に顔をつけ…>。一九五〇年代、米国の小学校では核攻撃から身を守る訓練が真剣に行われていた。体を丸め、目をぎゅっと閉じ、警報の解除をじっと待つ▼そんな訓練の意味を、デイヴィッド・クリーガーさん(75)は詩で問うた。<これが時速何百マイルの速度で/飛んでくるガラスの破片やその他の物体から/あなたを守る方法です/そしてあなたの眼球を/溶かすこともできる白い閃光(せんこう)から/あなたを守る方法です>(『戦争と平和の岐路で』コールサック社)▼本当の「あなたを守る方法」とは何か。「核時代平和財団」会長として、三十年以上も核廃絶に取り組んできたクリーガーさんたちの問い掛けが今、一つの形になりつつある▼国連で百二十以上の国が交渉を続けていた「核兵器禁止条約」が、ついに採択の時を迎えつつあるのだ。しかし、日本政府は交渉に参加すらしなかった▼国際赤十字・赤新月社連盟の近衞忠〓(このえただてる)会長(78)は、この条約の意義を、本紙への寄稿でこう説いていた▼「私たちには、子供たちが学校の体育館や机の下に隠れ、はかない運命を委ねなければならないような恐怖から自由な世界を選ぶことができます。いや、実際にはそれしか選択肢はないのです
 ※〓は火へんに軍
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●サーロー節子さん「自分の国に裏切られ、見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」

2017年04月02日 00時00分42秒 | Weblog


東京新聞の東條仁史記者の記事【核禁止条約に日本不参加 被爆者代表「被爆国政府の言葉ではない」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201703/CK2017032802000230.html)。

 《日本政府が核兵器禁止条約制定交渉への不参加を表明したことに対し、被爆者代表として交渉会合に参加した日本原水爆被害者団体協議会被団協)の藤森俊希・事務局次長は「とても賛同できない」と強い口調で不満を表明》。

 「核兵器なき世界」さへ目指さないアベ様の言う「核なき世界」が如何にいい加減かが分かろうというもの…「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」というアベ様の思想は何も変わっていないのでは?

   『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
       …自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない
    「「核なき世界」どころか、「核兵器のない世界」ですらアベ様の
     「息吐く様に嘘つく」、アベ様のウソ吐きだったようです」
    《日本政府、つまり安倍首相の考えは、
     核の保有や核兵器の使用は認められるべきなのだ。
     …安倍首相は官房副長官時代の2002年に、早稲田大学で
     開かれた田原総一朗氏との対話のなかで
     「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
     小型であればですね」と語っている」》

 要するに、アベ様らは「核」を御所望…世界に向けて、恥さらししている訳です。 
 東京新聞の記事【日本、核禁止交渉に不参加 軍縮大使「各国の分断深める」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201703/CK2017032802000237.html)、《交渉に核兵器保有国が参加しないことから「国際社会の分断を一層深め、核兵器のない世界を遠ざける」と不参加の理由を語った。唯一の被爆国である日本が、核兵器を禁じる史上初めての条約制定交渉に加わらないことに、被爆者らの批判が強まるのは必至だ》。

   『●「唯一の被爆国」で原発人災も起こしたニッポンが
        「原発は『プルトニウムをつくる装置』」を理解できず…
   『●肥田舜太郎さん「せめて未来の子どもたちのために、
       放射能の心配のない日本を残していけるよう…努力」を

 東京新聞の記事【「自分の国に裏切られた」 被爆者、日本政府を強く非難】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201703/CK2017032902000262.html)でも、《広島で被爆したサーロー節子さん(85)=カナダ在住=が二十八日の会合に出席して英語で演説し、交渉不参加を表明した日本政府に対し、「自分の国に裏切られ、見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」と厳しい言葉で非難した。…一方、交渉参加国に対し、「核兵器は違法で倫理に反すると宣言する条約の制定がみなさんの任務だ」と要請。会場の参加者から大きな拍手を浴びた》。

 日刊新聞のコラム【政界地獄耳/沖縄の声も核軍縮も忖度されず】(http://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/1799263.html)では、《★自民党が田中角栄内閣の時にスローガンとして掲げた「決断と実行」。…自民党が国民政党として受け入れられていったターニングポイントともいえる…★しかしその伝統もこの内閣は「新しい判断」によって葬り、思い通りにいかなければなんでもやるようだ菅義偉は…一般論としながらも翁長を強くけん制した。こちらは沖縄県民の声は忖度(そんたく)してくれず、不寛容だ。…核兵器を禁ずる「核兵器禁止条約」の議論…我が国にしか言えないこと、訴えることがあるはずだ。なぜ外務省は米国の理屈ばかりを忖度して、国民の声を忖度しないのか。外務省よ、国家公務員よ、核軍縮に参加し、世界をリードするよう知恵を出せ。首相・安倍晋三が言わなくとも国民の声にこたえるべきだ》。
 アベ様が壊してしまったニッポン…。

   『●「沖縄戦20万余の犠牲者、焼き場に立つ長崎の少年」や
            アジアでの慰霊につなげる意思が感じられない…
   『●「忖度」「おもねり」「保身」? 「何の瑕疵もない」?  
         いえいえ「首相と私人と言い張る夫人は罪深い」

 アベ様に楯突く、勇気ある発言をすれば、直ぐにネガティブな情報が発せられる…。怖い国です。
 以前の日刊ゲンダイに【ひとり気を吐く渡辺謙 “政治発言”のタブーに屈さない信念】という記事がありました。
 その渡辺謙氏に関連して、リテラの記事【日本が核兵器禁止条約を批判し、不参加を宣言!渡辺謙は「核を持つ国に追随するだけで意見は無いのか」と批判!】(http://lite-ra.com/2017/03/post-3033.html)によると、《核兵器禁止条約の交渉会議がニューヨークの国連本部で始まった。会議では、6歳のときに広島で被爆した藤森俊希氏が自身の被爆体験を語り「「同じ地獄をどの国の誰にも絶対に再現してはならない」と訴えた。ところが、その唯一の被爆国である日本政府の代表・高見沢将林軍縮大使はこの核兵器禁止条約について…などと批判し、なんと条約の交渉にすら不参加を宣言したのである》。

   『●「核なき世界」: 「核廃絶に向けた決議の採決で、
       唯一の被爆国の日本が反対票…日本はあまりにも鈍感」
     「渡辺謙氏については、リテラにも記事が出ていました。
      【渡辺謙が「核兵器禁止条約」に反対した安倍政権を真っ向批判
      「核を持つ国に追従するだけで意見は無いのか
      (http://lite-ra.com/2016/11/post-2677.html)…《この議決に対して
      米露英仏の核保有国などとともに反対したのが、
      被爆国である日本だった》。
       吉永小百合さんと同じ考えだ。「「陰謀論丸出し」でアベ様の
      取り巻きが攻撃を開始しても、怯まぬ吉永小百合さん。あらゆる核を
      否定し、「「核なき世界」への願いを次世代」へ、と言う吉永さん。
      そういう「未来図」は可能だと信じる」」
     《渡辺謙…〈核兵器禁止条約に日本が「反対」という信じられない
      ニュースが流れました。いったいどうやってこの地球から無用な
      兵器を無くしていくつもりなのか?核を持つ国に追従するだけで
      意見は無いのか原爆だけでなく原発でも核の恐ろしさを体験した
      この国はどこへ行こうとしているのか、何を発信したいのか。〉 
      ■新国立競技場や原発再稼働にも意見》

 最後に、東京新聞の記事【自民、「敵基地攻撃」保有提言へ 北朝鮮脅威でミサイル防衛強化】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017032801002289.html)に、《自民党安全保障調査会…発射拠点を破壊するいわゆる「敵基地攻撃能力」の保有を直ちに検討するよう求めている…敵基地攻撃に関し、政府は法的に可能との立場だが…》。

 正気とは思えません。「裸の王様」壊憲王の「外交音痴」「無定見外交」を暴露しているようなもの…愚かすぎる。次は「核」がほしい、と言い始めるにきまっています。

   『●「外交音痴、政治音痴、もう政治家とは呼べない領域」な
            失言王・萩生田光一氏…成果無しなアベ様外交
   『●歴史学者らの公開質問状に、「侵略の定義は 
       国際的にも定まっていない」というアベ様はどう応えるのか?
     《真珠湾を慰霊するなら、中国や朝鮮半島、アジア諸国の戦争犠牲者も
      慰霊する必要があるのではないか――とした上で、国会で
      「侵略の定義は定まっていない」と答弁している安倍首相の
      歴史認識も…「無定見外交」が招いたツケ》

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/world/list/201703/CK2017032802000230.html

核禁止条約に日本不参加 被爆者代表「被爆国政府の言葉ではない」
2017年3月28日 夕刊

     (27日、ニューヨークの国連本部で始まった「核兵器禁止条約」制定に
      向けた交渉で演説する、被団協の藤森俊希事務局次長=共同)

 【ニューヨーク=東條仁史】日本政府が核兵器禁止条約制定交渉への不参加を表明したことに対し、被爆者代表として交渉会合に参加した日本原水爆被害者団体協議会被団協)の藤森俊希・事務局次長は「とても賛同できない」と強い口調で不満を表明した。 

 藤森氏は、国連本部で記者団に対し「外務省や政治家は、枕ことばで『唯一の戦争被爆国』という言葉をよく使うが、何をするべきかということになると、私たちが期待することと逆のことをする」と強調。高見沢軍縮大使の発言について「要するに帰る、ということを言いに来たようなもので、被爆国の政府の言葉ではない」と批判した。

 藤森氏はこれに先立ち、交渉会合で演説し、一歳四カ月の時に広島で被爆した経験を紹介。母親に病院に連れられていく途中、爆風に吹き飛ばされたといい、「目と鼻と口だけ出して包帯に巻かれ、死亡するとみられていた私が奇跡的に生き延び、国連で核兵器廃絶を訴える被爆者の使命を感じる」と述べた。さらに「きのこ雲の下で繰り広げられた生き地獄を、どの国の誰にも絶対に再現してはならない」と思いを込めた。

 条約については「世界が核兵器廃絶へ前進することを希望する」と強調。日本政府が条約に反対していることを巡り「核兵器保有国と同盟国が条約に反対している。被爆者で、日本国民である私は、心が裂ける思いで本日を迎えている」と胸中を吐露した。
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●肥田舜太郎さん「せめて未来の子どもたちのために、放射能の心配のない日本を残していけるよう…努力」を

2017年04月01日 00時00分36秒 | Weblog


先ごろ亡くなられた肥田舜太郎さんについて、マガジン9の水島さつき氏によるコラム【今週の「マガジン9」2017年3月22日号 vol.592 肥田舜太郎先生の教え】(http://www.magazine9.jp/tips/thisweek/32733/)。

 《先生は「過去の悲惨な体験だけでは解決にはならない。現代の核の恐ろしさを伝えないと」とおっしゃり、…。この時、私ははじめて低線量被曝についても知り、原爆と原発は両方とも「核」であり放射線による「ヒバク」は同じ、という今思えば当たり前のことに、気がついた瞬間でもありました》。

 東京新聞の記事【核禁止条約交渉が開幕 日本、不参加を表明】(http://www.tokyo-np.co.jp/s/article/2017032801001032.html)によると、《オーストリアなど条約推進国は7月までに条約案の作成を目指す。条約に反対の立場の日本の高見沢将林軍縮大使は演説で「建設的な方法での参加は難しい」と述べ交渉不参加を表明した。米英仏中ロの核保有五大国は参加を見送った。核戦力拡大に意欲を示すトランプ米政権が、オバマ前政権が掲げた「核兵器なき世界」の目標の見直しを示唆するなど逆風が強まる中、禁止条約を核保有国による実質的な核軍縮につなげられるかが焦点だ》…だそうです。
 「核兵器なき世界」ですら、デンデン王国「裸の王様」アベ様はヤル気がないということが明白。ましてや、核発電「麻薬」中毒であり、「原発は『プルトニウムをつくる装置』」な訳で、「核なき世界」など全く眼中になし。

   『●核の軍事利用と原子力の平和利用
   『●烏賀陽弘道さん
     『ヒロシマからフクシマへ原発をめぐる不思議な旅』読了
    《核兵器をタブーの領域に押し込めた。双子の兄弟の一人を
     「いないこと」にしてしまった。原発と核兵器の「血のつながり」を
     論ずることはタブーになった》

   『●「核兵器廃絶」に対するニッポンの歯切れの悪さ…
      原発は『プルトニウムをつくる装置』、双子の兄弟の一人
   『●「核兵器のない世界」か?、「核廃絶」「核なき世界」か?
   『●室井佑月さん「金をバラまくだけの日本…
     米国の手下ですよ、という世界中へのアピール」…恥ずかしい
   『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
      自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない
    《日本政府、つまり安倍首相の考えは、“核の保有や核兵器の使用は
     認められるべき”なのだ。…安倍首相は官房副長官時代の2002年に、
     早稲田大学で開かれた田原総一朗氏との対話のなかで
     「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
     小型であればですね」と語っている》

   『●オバマ大統領の米国、「核なき世界」にはほど遠く、 
          「核兵器のない世界」を唱えつつその現実は?
   『●《…death fell from the sky…》
       …「落ちたのではない。米国が、落としたんだ」
   『●「核なき世界」無き国…「日本や韓国など
     米国の「核の傘」の下にある国々は「勧告に同意しなかった」」
   『●日印原発輸出・輸入の狂気: 「安倍政権は
      インドが核実験した場合は協定を破棄する」という「空手形」
   『●「ヒロシマはどこにあるのか、ヒロシマはニホンにあるのか」? 
                そして、ナガサキは? フクシマは?
   『●東電核発電人災から6年が経過し、全て廃炉へ…
       な訳がない:高速炉「アベシンゾウ」がゴジラに変身する日

 要は、アベ様らは「核」を御所望な訳です…世界に向けての恥さらし

 肥田舜太郎さんは《「過去の悲惨な体験だけでは解決にはならない。現代の核の恐ろしさを伝えないと」とおっしゃ》ったそうです。また、《せめて未来の子どもたちのために、放射能の心配のない日本を残していけるよう、みんなで努力しましょうよ》とも。東電核発電人災を引き起こしたニッポンが、核発電再稼働・輸出を進める狂気。かつで、アベ様は…《官房副長官時代の2002年に…「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」と語っている》…そういう思想の持ち主です。

   『●「津田敏秀教授が「甲状腺がん多発は
     原発被曝と関係ない」派に反論」…ヒトデナシな核発電「麻薬」中毒者


 アベ様らにとって、《内部被爆》《内部被ばく》なんて、どうでも良いこと。2011年の『X年後』に何の慄きも感じていません。

   『●内部被爆: 何の対応も取らなくて本当に大丈夫なのか?
    《マル激トーク・オン・ディマンド 第556回(2011年12月10日)
     内部被曝を避けるために今こそ広島・長崎の教訓を活かそう
     ゲスト:肥田舜太郎氏(医師、全日本民医連顧問)…
      …自身も広島で被爆した経験を持つ医師の肥田舜太郎氏は、
     原爆投下直後から広島の被爆者の治療・救援にあたった経験から、
     福島原発事故でわれわれは内部被曝にもっとも気を付けなければ
     ならないと警鐘を鳴らす
      肥田氏は、広島に原爆が投下された直後こそ、原爆の熱と放射線の
     直射によって火傷や急性放射線障害を受けた患者の治療に
     追われたがその後しばらくして、原爆投下後に救援や親類の
     捜索のために広島や長崎に入ったいわゆる入市者たちの間で、
     鼻血、下痢、内臓系慢性疾患などの症状を訴える人が続出している
     ことに気がついた。…
      しかし、肥田氏はどんなに微量であっても放射性物質は病気を
     誘発する可能性がゼロではない以上、食品の規制値にこれ以下なら安全
     という数値は存在しないことを常に念頭に置かなければならない
     としたうえで、今の政府の基準や検査体制では内部被曝から子供を
     守れないと主張する》

   『●内部被ばくについての鎌仲ひとみ監督新作
    《ドキュメンタリー映画「内部被ばくを生き抜く」は、東京電力
     福島第一原発事故による放射能汚染に、どう対処すべきかを説く。
     劣化ウラン弾の影響で白血病やがんになったイラクの子どもたちら、
     内部被ばくがもたらす深刻な被害を取材してきた鎌仲ひとみ監督の
     最新作。…「広島、長崎の被爆者と違うことが起きるとは考えられない
     放射線が漏れ、人体に影響が出るのは早くて半年かかる」。被爆者を
     長年治療してきた肥田舜太郎医師は作品冒頭で、こう語る》。

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http://www.magazine9.jp/tips/thisweek/32733/

2017年3月22日
今週の「マガジン9」
vol.592
肥田舜太郎先生の教え

 肥田先生の訃報に際し、今、様々なことが思い出されています。私が被爆医師・肥田舜太郎さんのお話を初めて聞いたのは、2006年に行われた伊藤塾の講演会でのことです。広島・長崎での被爆者の方々が被爆者援護法に基づく原爆症認定を求めた集団訴訟で、大阪地裁も広島地裁も、原告全員を原爆症と認め、国が認定を却下したのは違法だとする画期的判決が出されました。いわゆる入市被爆者の原爆症認定を認めた初の判決です。その弁護団の証言者のお一人として、お話をされたのが肥田先生だったのです。

 原爆投下のその時も、広島で軍医をされていた肥田先生は、虹色に輝くきのこ雲の下で繰り広げられる地獄図を、本当にその場で見た人にしか語れない描写で語ってくれたのでした。漫画「はだしのゲン」のシーンがそのまま目の前に浮かぶような様に、とにかく圧倒されました。

 私は「ヒロシマ」でのお話をさらにお聞きしたいと、先生のご自宅まで伺いインタビューをしました。しかし先生は「過去の悲惨な体験だけでは解決にはならない現代の核の恐ろしさを伝えないと」とおっしゃり、ご自分の体験だけでなく、様々な文献やデータを示しながら教えていただきました。この時、私ははじめて低線量被曝についても知り、原爆と原発は両方とも「核」であり放射線による「ヒバク」は同じ、という今思えば当たり前のことに、気がついた瞬間でもありました。

 そして3・11がおこりました。私はまっさきに、肥田先生はこの状況をどう考えてらっしゃるのだろうか、内部被爆が逃れるためにはどうしたらいいか教えてもらいたい、そんな気持ちで私は先生がお話をされるという場所を探し行きました。会場は先生の一言一言を聞き逃すまいとする人たちで満員でした。若いお母さんから「子どもがいます、これからどこに逃げたらいいんですか?」その問いかけに先生は「もう全員内部被曝をしているんです。覚悟をしなさい。落ち着いて、その上で何をするべきかを考えましょう」と強い口調でおっしゃったことをはっきりと覚えています。

 2012年に再び肥田先生にインタビューさせていただきました。

 「世界中探しても、あなたの細胞はあなただけしか持っていないもの。大事なかけがえのない命なのだから、他人任せにはしない。一番大事なことは、自分自身の価値に目覚めること。強い意志を持って乗り越えなさい。そして、せめて未来の子どもたちのために、放射能の心配のない日本を残していけるよう、みんなで努力しましょうよ」。先生はやさしい笑顔で最後におっしゃいました。

 肥田先生、ありがとうございました。生きている限り、先生の教えを守ります。

(水島さつき)



肥田先生は、医師として被爆者を診察しずっと寄り添ってきただけでなく、核廃絶のために、また広島の語り部として国内外においてずっと活動をしてきた方です。著書やドキュメンタリー映画も残されていますし、youtube上でも講演会の模様など見ることができます。マガジン9にも語ってくださったインタビューも是非、お読みください。

 ●肥田舜太郎さん「マガ9インタビュー」
   →「ヒロシマ・ナガサキ」だけでは核抑止論を乗り越えられない
                         (2006年8月30日)
   →「今も世界中で、生み出される“ヒバクシャ”たち」(2006年9月)
   →「内部被曝を乗りこえて生きるために」(2012年4月)
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●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない

2016年05月31日 00時00分29秒 | Weblog


東京新聞の金杉貴雄記者による記事【複雑な沖縄県民「基地集中の現実 直視を」】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201605/CK2016052802000135.html)と、
nikkan-gendaiの記事【米軍基地反対のうねり拡大 沖縄“怒りの1カ月半”が始まった】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/182394)。

 《オバマ大統領の広島訪問を県民が複雑な思いで見守った。…被爆地が歴史的な節目を迎える中、沖縄では終わらない戦後が続く…「一番重視するのは日米地位協定の改定だ。自民党(県連)も改定と言ってるが、首相がやらないと言っているのだから口だけだ」》。
 《県議会の現有勢力は、47議席中(欠員1)、知事支持派が24、中立を含む非支持派が23…しかし、事件後は米軍基地反対のムードが高まり、自公など非支持派が追い詰められています。特に公明党が焦っていて、支持団体の創価学会は…》。

 そう、自民党は「口だけ」。騙されてはいけない。オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策・政治利用にすぎない。選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない、「眠り猫」ではいけない。自公お維大地に投票してはいけない。

   『●「日本政府による命の二重基準」にウンザリ:
      「日米両政府の空虚な言葉」は不要、基地撤去が抜本対策


 「核なき世界」どころか、「核兵器のない世界」ですらアベ様の「息吐く様に嘘つく」、アベ様のウソ吐きだったようです。

   『●「核兵器のない世界」か?、「核廃絶」「核なき世界」か?

 『LITERA 本と雑誌の知を再発見』(http://lite-ra.com/)の三つの記事が喝破。

 その1。【オバマ広島訪問の一方で安倍首相の冷淡! 原爆養護ホーム訪問をドタキャンして散髪と歯医者へ行っていた】(http://lite-ra.com/2016/05/post-2289.html)によると、「“オバマの歴史的広島訪問の立役者は自分だ”と言わんばかりの安倍首相が、そのじつ、まったく広島のことなど一顧だにしてこなかった自国で起こった悲惨な過去に向き合うことさえできない人間が、「積極的平和主義」を語る。まったく呆れてものも言えないが、国民を、そして被爆した人びとを侮蔑する行為は、いいかげんやめていただきたい」。
 その2。【オバマ広島訪問で得意満面! 安倍首相が被爆者にしてきたこと…コピペ挨拶、非核三原則外し、国連で核兵器使用主張】(http://lite-ra.com/2016/05/post-2286.html)でも、「“オバマを広島に呼んだのは俺”と言わんばかりにアピール…。対して安倍首相は、そんなふうに被爆者たちと向かい合ったことが、はたしてこれまであっただろうか。…日本代表の佐野利男 軍縮大使…の私論などでは決してない。日本政府、つまり安倍首相の考えは、“核の保有や核兵器の使用は認められるべき”なのだ。…安倍首相は官房副長官時代の2002年に、早稲田大学で開かれた田原総一朗氏との対話のなかで「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」と語っている」。
 その3。一方、【NYタイムズが「安倍は広島の平和の教訓に反している」、ガーディアンは「安倍がオバマ訪問を右翼的に利用」と本質喝破】(http://lite-ra.com/2016/05/post-2290.html)では、「米紙「ニューヨーク・タイムズ」(電子版)は5月26日付で、「日本のリーダーは広島の平和の教訓をほとんど活かすつもりがない」(Japan’s Leader Has Little Use for Hiroshima’s Lessons of Pacifism)という見出しで報じた…日本を文字通りの戦争のできる国に変えようと躍起になっている安倍首相が、ヒロシマを政治利用している。ニューヨーク・タイムズの記事は、そのことを強く印象付けるものだ。…この国は被爆国であると同時に、侵略国家だ。だからこそ、世界に向け、声を大にして戦争反対を発信し続けなければならない。戦前・戦中日本の無謬性を主張し続け、戦後日本の非戦の誓いを骨抜きにし、憲法や非核三原則をひっくり返そうとしている安倍政権に騙されてはならない」。

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201605/CK2016052802000135.html

複雑な沖縄県民「基地集中の現実 直視を」
2016年5月28日 朝刊

 在日米軍専用施設の74%が集中する沖縄県では二十七日、オバマ大統領の広島訪問を県民が複雑な思いで見守った。被爆地訪問の直前、沖縄では元米海兵隊員で軍属の男が逮捕された女性遺棄事件が発生。県議会は在沖縄米海兵隊の全面撤退を求める抗議決議案を可決した。被爆地が歴史的な節目を迎える中、沖縄では終わらない戦後が続く

 この日、沖縄では県議選が告示された。那覇市中心部の交差点で自民党候補の演説を聴いていた同市の男性(67)は「一番重視するのは日米地位協定の改定だ。自民党(県連)も改定と言ってるが首相がやらないと言っているのだから口だけ」と語気を強めた。オバマ氏の広島訪問については「核なき世界は理想だが、平和や人権を考えるなら、沖縄県民の人権も考えてほしい」と訴えた。

 米軍普天間飛行場(宜野湾市)の隣接地で「沖縄戦の図」を常設展示する佐喜真美術館の佐喜真道夫館長(69)は、オバマ氏の被爆地訪問を「自ら見て感じることは良いこと」と前向きに評価した。

 その上で「沖縄戦でも通常兵器で一坪に一トンの砲弾が降り注ぎ、九万人もの一般市民が原形をとどめないほどの死体となって死んだ。しかも沖縄では今も米軍基地が集中し、事件・事故の被害が続き、戦争は終わっていないといえる。この現実もぜひ自ら感じ、直視してほしい」と語った。 (金杉貴雄
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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/182394

米軍基地反対のうねり拡大 沖縄“怒りの1カ月半”が始まった
2016年5月28日

    (翁長知事支持派は過半数を維持できるか(C)日刊ゲンダイ)

 沖縄県議選が27日告示され、定数48に対し、71人が立候補した。投開票は来月5日。焦点は翁長雄志知事の支持派が過半数を維持できるかだが、直前に起きた米軍属による女性遺棄事件を受けて、空気がガラリと変わったという。

   「県議会の現有勢力は、47議席中(欠員1)、知事支持派が24、
    中立を含む非支持派が23です。そのため、当初、知事支持派が
    過半数を維持するのは厳しいという見方もありました。しかし、
    事件後は米軍基地反対のムードが高まり、自公など非支持派が
    追い詰められています。特に公明党が焦っていて、支持団体の
    創価学会は、『沖縄の知り合いに連絡をするように』という指令を
    全国で出しているようです」(地元関係者)

 日米首脳会談で地位協定の改定が言及されなかったこともあり、沖縄県民の女性遺棄事件への怒りは収まるどころか、むしろ広がっている。

 県議会は26日、事件に抗議する決議を全会一致で可決。「米軍普天間基地の県内移設断念」とともに「全ての米海兵隊の撤退」を初めて決議したのだが、公明党は賛成、自民党は反対せず、議場から退席するしかなかった

 県議選の後は、6月19日に大規模県民大会も決まっている。7月10日投票が予想される参院選まで、これから1カ月半、沖縄県内で米軍基地反対の機運がこれまで以上に盛り上がるのは間違いない。

 沖縄選出の元衆院議員・瑞慶覧長敏氏がこう言う。

   「米軍基地反対のうねりは、確実に参院選まで続くでしょうし、
    それ以降も終わりません。若い女性の命が奪われたことについて、
    県民は怒り以上に、『どうして止められなかったのか』という“悔しさ”で
    いっぱいです。5月22日に米軍司令部前で行われた追悼集会は
    大雨の中、不便な場所にもかかわらず2000人近くが集まりました。
    数万人規模を目標にしている6月19日の県民大会も、かなりの人数が
    集まると思います」

 参院選で改選を迎える島尻安伊子沖縄・北方担当相にとっても、厳しい1カ月半となりそうだ。
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