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●核兵器禁止条約不参加で、「どこの国の総理ですか」なアベ様の「わが国のアプローチ」とやらは一体全体?

2017年08月12日 00時00分30秒 | Weblog

[報道特集 (2017年7月8日)↑]



東京新聞の記事【72年「広島原爆の日」 日本条約不参加、首相言及せず】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201708/CK2017080702000139.html)と、
同紙の柚木まり記者の記事【「どこの国の総理ですか」 長崎被爆者の声、届かず】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201708/CK2017081002000130.html)。
最後に、コラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017081002000144.html)。

 《核兵器禁止条約…日本は条約に不参加で、安倍晋三首相は式典でのあいさつでも条約に言及せず、式典後の面会で被爆者団体が「怒りを込めて抗議する」と直接批判》。
 《安倍晋三首相は九日、長崎市内で被爆者五団体の代表らと面会した。代表らが、七月に国連で採択された核兵器禁止条約への署名を求めたが、首相は広島原爆忌に続き「ゼロ回答」。参加者からは「直接訴えれば何か発言してくれると思ったが、肩透かしを食らった」と落胆の声が上がった…首相は続く記者会見で、同条約に関し「わが国のアプローチと異なる署名、批准を行う考えはない」と重ねて表明》。
 《▼産声を上げることもなく、風になった赤ちゃんが何人いたことか。きのうの平和祈念式典で長崎市長は、各国の指導者らに、語り掛けた▼「遠い原子雲の上からの視点ではなく原子雲の下で何が起きたのか、原爆が人間の尊厳をどれほど残酷に踏みにじったのか、あなたの目で見て、耳で聴いて、心で感じてください。もし自分の家族がそこにいたら、と考えてみてください」》。

   『●「核なき世界」: 「核廃絶に向けた決議の採決で、
       唯一の被爆国の日本が反対票…日本はあまりにも鈍感」
   『●「唯一の被爆国」で原発人災も起こしたニッポンが
        「原発は『プルトニウムをつくる装置』」を理解できず…
   『●肥田舜太郎さん「せめて未来の子どもたちのために、
       放射能の心配のない日本を残していけるよう…努力」を
   『●オバマ氏の広島訪問さえも単なる選挙対策…
       …自民党は「口だけ」、選挙で同じ過ちを繰り返してはいけない
    「「核なき世界」どころか、「核兵器のない世界」ですらアベ様の
     「息吐く様に嘘つく」、アベ様のウソ吐きだったようです」
    《日本政府、つまり安倍首相の考えは、
     核の保有や核兵器の使用は認められるべきなのだ。
     …安倍首相は官房副長官時代の2002年に、早稲田大学で
     開かれた田原総一朗氏との対話のなかで
     「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。
     小型であればですね」と語っている」》

   『●サーロー節子さん「自分の国に裏切られ、
      見捨てられ続けてきたという被爆者としての思いを深くした」
    「「核兵器なき世界」さへ目指さないアベ様の言う「核なき世界」が
     如何にいい加減かが分かろうというもの…
     「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は
     小型であればですね」というアベ様の思想は何も変わっていない
     のでは?」

   『●核兵器禁止条約…核発電「麻薬」中毒者への忠告、
       近衞忠煇氏「実際にはそれしか選択肢はないのです」
   『●室井佑月さん「安倍さん率いるこの国に、誇りが持てない」
                       …アベ様の辞書には「倫理」無し
   『●「核廃絶の訴えは政府だけの役割ではない」…
        とは言え、そこに居るべき国が居ない恥ずかしさ

 《核兵器禁止条約…日本は条約に不参加》《首相は…「わが国のアプローチと異なる署名、批准を行う考えはない」》…居るべき国がそこに居ない、という大恥。

 「平和祈念式典」は、平和を祈るための式典では?
 平和を祈念・希求しないアベ様は、よくノコノコと「あいさつ」に行けるモノだ…「憲法上は原子爆弾だって問題ではないですからね、憲法上は。小型であればですね」という発想は何も変わっていないでしょ? 広島や長崎の皆さんに、あまりに失礼でしょ!

 アベ様の唱える「わが国のアプローチ」とやらは、一体全体どんなものなのか? 『プルトニウムをつくる装置』な核発電所、その核発電「麻薬」中毒患者であるアベ様の「原子爆弾」への認識は異常。「核なき世界」どころか「核兵器なき世界」など全く念頭にないアベ様ら自公政権を、「癒」党お維トファを、まずは、そういう狂った政治が幅を利かすニッポン社会なんとかしないと未来が無い…。

 《平和祈念式典で長崎市長は、各国の指導者らに、語り掛けた…あなたの目で見て、耳で聴いて、心で感じてください》…でも、アベ様のココロには響かないらしい…。

 核兵器禁止条約不参加で、《どこの国の総理ですか》なアベ様の「わが国のアプローチ」とやらは一体全体どんなものなのか? 「米国様のお望みのままに、仰せのままに」的アプローチ…世界に、さらに、恥をさらすつもりか?

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201708/CK2017080702000139.html

72年「広島原爆の日」 日本条約不参加、首相言及せず
2017年8月7日 朝刊

     (原爆慰霊碑の前で手を合わせる人たち=6日、広島市中区の
      平和記念公園で(今泉慶太撮影))

 広島は六日、原爆投下から七十二年の「原爆の日」を迎えた。広島市中区の平和記念公園で「原爆死没者慰霊式・平和祈念式」(平和記念式典)が営まれ、松井一実市長は平和宣言で、七月に採択された核兵器禁止条約に触れ、核廃絶への取り組みをさらに前進させるよう各国に提唱。日本は条約に不参加で、安倍晋三首相は式典でのあいさつでも条約に言及せず、式典後の面会で被爆者団体が「怒りを込めて抗議すると直接批判した。

 核軍縮が停滞する中、条約を「核なき世界」実現への一歩としたい被爆地・広島だが、米国の「核の傘」に依存し条約に反対する政府との立場の違いが際立った。

 松井市長は政府に対し、条約の締結促進を目指し「核保有国と非保有国との橋渡しに本気で取り組むよう」に要求。「絶対悪」である核兵器の使用は人類として許されない行為と断じた

 安倍首相は式典で、核廃絶のためには核保有国と非保有国の参画が必要とし「わが国は双方に働き掛け、国際社会を主導する決意だ」と強調。面会では、被爆者団体の批判に対し「非核三原則を堅持し、核廃絶の努力を続ける」とだけ述べ、条約不参加への直接の回答を避けた。

 式典ではこの一年間に亡くなるなどした五千五百三十人の名前が書かれた原爆死没者名簿を原爆慰霊碑の石室に奉納。記帳された総数は計三十万八千七百二十五人となった。

 市によると、参列者は約五万人。「平和の鐘」が響き渡る中、原爆投下時刻の午前八時十五分に黙とう。子ども代表で広島市の小学六年、竹舛直柔(なおなり)君(11)と福永希実(のぞみ)さん(11)が「平和への誓い」を宣言した。

 式典には八十カ国と欧州連合(EU)の代表が参列。核保有国は、英仏ロが代表を派遣、米国は臨時代理大使が出席した。

 被爆者健康手帳を持つ全国の被爆者は二〇一七年三月末時点で十六万四千六百二十一人、平均年齢は八一・四一歳となった。

 六日夕には原爆ドーム前の元安川に約一万個の灯籠が流され、集まった人々が犠牲者をしのんだ。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201708/CK2017081002000130.html

「どこの国の総理ですか」 長崎被爆者の声、届かず
2017年8月10日 朝刊

 安倍晋三首相は九日、長崎市内で被爆者五団体の代表らと面会した。代表らが、七月に国連で採択された核兵器禁止条約への署名を求めたが、首相は広島原爆忌に続き「ゼロ回答」。参加者からは「直接訴えれば何か発言してくれると思ったが、肩透かしを食らった」と落胆の声が上がった。 (柚木まり)

 長崎県平和運動センター被爆者連絡協議会の川野浩一議長(77)は、五団体を代表して首相への要望書を手渡す際に「あなたはどこの国の総理ですか今こそあなたが世界の核兵器廃絶の先頭に立つべきです」と同条約への署名を迫った。

 要望書は、禁止条約への不参加に「長崎の被爆者は満腔(まんこう)の怒りを込め、強く抗議する」と明記。同時に安全保障関連法「共謀罪」法制定、首相(自民党総裁)の九条改憲発言への危機感も盛り込んだ。

 これに対し、首相は、核兵器のない世界の実現には核兵器保有国と非保有国の「双方の参画が必要だ」と従来の主張を繰り返した

 改憲発言などへの懸念には全く触れなかった

 首相は続く記者会見で、同条約に関し「わが国のアプローチと異なる署名、批准を行う考えはない」と重ねて表明した。

 長崎県被爆者手帳友愛会の中島正徳会長(87)は面会後、記者団に「非常に不満が残る。首相には平和のために米国やロシアを説得してほしい」と訴えた。
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http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2017081002000144.html

【コラム】
筆洗
2017年8月10日

 きのうも長崎では、午前十一時二分に、サイレンの音が響きわたった。原爆投下のその時に合わせ黙祷(もくとう)をするためのサイレンだ▼長崎県内に住む吉田美和子さん(66)は三十三年前、その音を夏風邪で伏せっていた床で聞いた。静かに目を閉じ、合掌をしていると、おなかの中で日に日に大きくなるわが子が動き始めた。思わず両の手でおなかを包んだ▼そのとき…<ふいに サイレンの響きとはちがう/無数の唸(うな)りが/私の耳の中を 揺さぶっていく/あの日 あの時/母の温(ぬく)もりの中で/守られていた 小さな生命が/声ひとつ あげる間もなく/吹き飛ばされ 風と化していった…>(『原爆詩一八一人集』)▼産声を上げることもなく、風になった赤ちゃんが何人いたことか。きのうの平和祈念式典で長崎市長は、各国の指導者らに、語り掛けた▼「遠い原子雲の上からの視点ではなく、原子雲の下で何が起きたのか、原爆が人間の尊厳をどれほど残酷に踏みにじったのか、あなたの目で見て、耳で聴いて、心で感じてください。もし自分の家族がそこにいたら、と考えてみてください」▼吉田さんは<ピカドンによって生まれた 小さな風たちよ/…この世のすべての人を 揺さぶる風になれ/…おろかなあの日を 知らしめる風になれ>とうたった。「もし自分の家族が…」と考えれば、小さな風の声が聞こえるはずだ
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