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●《今や政治部が政権ベッタリの御用ニュースばかり流す時代》…アベ様のNHKをはじめとして《メディアコントロール》は各局の隅々まで

2023年02月14日 00時00分48秒 | Weblog

[※ 『国民のしつけ方』(斎藤貴男著、インターナショナル新書010)…《それは調査報道…「番犬(ウォッチ・ドッグ)」としての役割》↑]


(20230201[])
ラサール石井さん《しかも三國シェフは番組審議委員会委員長である見城徹氏の親友であり、2人は安倍大応援団だ。いやいや偶然でしょうけど。敵の靴をなめさせる見せしめ懲罰みたいだと、思っちゃう人もいるかもなあ。とにかくこの何年間で、モーニングショーまるで別番組になったかと思うぐらい変貌した。いや他局の番組も似たり寄ったりだ。今や政治部が政権ベッタリの御用ニュースばかり流す時代。》
 《『エルピス─希望、あるいは災い─』…権力の横暴とそれに従属するマスコミの報道姿勢への問題意識を燃料に書いてきた》。とても良かったドラム。
 【ラサール石井 東憤西笑/テレ朝「モーニングショー」はまるで別番組…権力に果敢に斬り込む気概はどこへ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/317090)によると、《昨年完結した関西テレビの長澤まさみ主演のドラマ「エルピス」は見応えがあった。ニュース番組のキャスターだった女子アナ(長澤まさみ)がスキャンダルで降板、深夜情報番組のワンコーナーを細々やっていたが、ある連続殺人事件で死刑宣告された犯人が、実は冤罪ではないか、という情報から、真犯人がいるのではと疑う。しかしそこになぜか大物政治家の圧力がかかり、という展開。政治家は副総理でダンディーなハットをかぶっている、という際どい設定や、流れる他のニュース映像が皆本物だったりと、かなり攻めた脚本と演出で、プロデューサーはTBSで通らなかった企画を通すために関テレに再就職までしたという入魂の作品だ》。

   『●《権力の横暴とそれに従属するマスコミの報道姿勢への問題意識を燃料に
       書いてきた──。脚本家がそう明言するドラマが、地上波で放送…》
   『●【<土曜訪問>表現の幅、狭めない 冤罪事件から着想 ドラマ「エルピス」
          で脚本 渡辺あやさん(脚本家)】(東京新聞・石原真樹記者)
   『●『エルピス』《政権にダメージを与えかねないスクープを自社では
     報じられず、「後追いならできる」という理由で週刊誌などにネタが…》

 アベ様や最低の元・官房長官ことカースーオジサンによる《メディアコントロール》の頚木は、今も解けぬままだ。
 【「モーニングショー」や「報ステ」も…台湾有事シミュレーションを垂れ流し、岸田首相の戦争協力約束を賞賛する大政翼賛会ぶり】(https://lite-ra.com/2023/01/post-6257.html)/《ところが、大手メディアはこうしたリスクを指摘することもなく、「日米同盟の強化は必須」「防衛力強化は絶対」と言わんばかりの報道に終始している。たとえば、16日放送の『ひるおび』(TBS)では、“異例の厚遇の実態”と銘打って日米首脳会談を特集。「他国のトップリーダーたちと同じ出迎え方をされた」「(バイデン大統領から)非常に親しみが出ている」など、厚遇を受けたかどうかというどうでもいい検証をおこなったのだが、防衛費増額についても司会の恵俊彰は、台湾有事などをあげたあとで「どんなものが必要なのか、何で攻撃されそうなのか、だからこういうものを買うんですよという(説明が岸田首相には必要)」「本気で守るんだったら(トマホークより)もっとすごいものを買う必要があるんじゃないかという議論になるんならまだわかる」などとコメント。必要な議論は敵基地攻撃能力保有の是非や、それによって戦争に巻き込まれる危険性についてだが、そうした問題はすっ飛ばされていた。しかし、さらに酷かったのが、同日放送の『羽鳥慎一モーニングショー』(テレビ朝日)だ。というのも、その内容は対中戦争に日本が巻き込まれることは必然なのだと刷り込もうとするようなものだったからだ》。

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https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/geino/317090

ラサール石井 タレント
1955年、大阪市出身。本名・石井章雄(いしい・あきお)。鹿児島ラ・サール高校から早大に進学。在学中に劇団テアトル・エコー養成所で一期下だった渡辺正行、小宮孝泰と共にコント赤信号を結成し、数多くのバラエティー番組に出演。またアニメの声優や舞台・演劇活動にも力を入れ、俳優としての出演に留まらず、脚本・演出も数多く手がけている。石井光三オフィス所属。


ラサール石井 東憤西笑
テレ朝「モーニングショー」はまるで別番組…権力に果敢に斬り込む気概はどこへ
公開日:2023/01/12 06:00 更新日:2023/01/12 06:00

     (玉川徹氏(C)日刊ゲンダイ)

 昨年完結した関西テレビの長澤まさみ主演のドラマ「エルピス」は見応えがあった。

 ニュース番組のキャスターだった女子アナ(長澤まさみ)がスキャンダルで降板、深夜情報番組のワンコーナーを細々やっていたが、ある連続殺人事件で死刑宣告された犯人が、実は冤罪ではないか、という情報から、真犯人がいるのではと疑う。しかしそこになぜか大物政治家の圧力がかかり、という展開。

 政治家は副総理でダンディーなハットをかぶっている、という際どい設定や、流れる他のニュース映像が皆本物だったりと、かなり攻めた脚本と演出で、プロデューサーはTBSで通らなかった企画を通すために関テレに再就職までしたという入魂の作品だ。

 あまり知られていないが、テレビ局ではニュースは政治部、ワイドショーは社会情報部と担当が違う。ヒエラルキーのトップは政治部で、とにかく偉そう。ワイドショーで扱う政治のニュース映像は政治部から借りなきゃいけないのだが、これがなかなか貸してもらえなかったりする。

 そんな実情がドラマではリアルに出てくるが、実際リアルの世界でも同じことが起きている。

 テレ朝モーニングショーの玉川徹氏が、電通について間違った指摘をしたとして、あわや降板という処分になった。私などは玉川氏が出ているから見ていたようなもので、スシローこと田崎史郎氏とのバトルや鋭い政権批判には胸のすく思いだった

 それが今や降板こそ免れたものの政治的な話題からは一切外されている。先日の仕事は三國シェフへのインタビューだ。あの綿密な取材のそもそも総研はどこ行った? しかも三國シェフは番組審議委員会委員長である見城徹氏の親友であり、2人は安倍大応援団だ。いやいや偶然でしょうけど。敵の靴をなめさせる見せしめ懲罰みたいだと、思っちゃう人もいるかもなあ。

 とにかくこの何年間で、モーニングショーまるで別番組になったかと思うぐらい変貌した。いや他局の番組も似たり寄ったりだ。

 今や政治部が政権ベッタリの御用ニュースばかり流す時代。逆に、数字取るなら何でもやるというワイドショーの心意気さえなくなったら、もう見るものはない。

 「用心棒」の三船敏郎のように悪をバッタバッタ切り倒す素浪人玉川徹の姿がまた見たいものだ。
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●《権力をほしいままにし、国家を私物化してきた安倍首相も官邸を出てしまえば“ただの人”…司直の手に落ちることになるのか》?

2020年09月10日 00時00分57秒 | Weblog

[※ 「こんな人たち」 報道特集(2017年7月8日)↑]



琉球新報の【<社説>首相辞任表明 民意尊ぶ政治の復権を】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1181527.html)と、
コラム【<金口木舌>この国は「美しい」のか】(https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1181523.html)。
リテラの記事【「密室談合」による菅官房長官の次期総理就任を許していいのか! GoTo、沖縄いじめ、公文書改ざん、メディア圧力の最大の戦犯】(https://lite-ra.com/2020/09/post-5611.html)。

 《沖縄についてこれまで「県民に寄り添う」と繰り返した。しかし、基地問題を巡り歴代内閣の中で最も民意に寄り添わなかった。「この道しかない」と、数の力で押し切る政治を終わらせ、民意を尊ぶ政治の復権を望みたい》。
 《戦後生まれ初の首相となった政治家が掲げた「美しい国」とはいったい何だったのか。国中が新型コロナウイルスの猛威にさらされている中での安倍晋三首相の辞意表明に接し、湧いてきた疑問である》。
 《菅官房長官は新型コロナの感染拡大の局面で「GoToトラベル」を前倒しして決行させた張本人であるというのに、そうした検証もすっ飛ばして“ポスト安倍”として露骨なヨイショ報道をする……。…その正体は安倍首相とまったく同じだ》。

   『●【金子勝の「天下の逆襲」/野党は「消費減税で戦う」ではなく
      ニューディール議論を】…最悪な税制なんかを導入したが故に…
   『●さようならアベ総理、そして、こんにちはアベ様…数々のアベ様案件
       について真相を解明し、真の「責任」を果たしていただきましょう
    「2020年8月28日(金)午後、漸くこの日を迎えました
     アベ様が首相辞任を表明しました

   『●斎藤貴男さん【二極化・格差社会の真相】《法令を順守しなければ
     ならないのは、誰よりも貴君ら自身、警察権力なのだと自覚したまえ》
   『●前川喜平さん《数々の政策の失敗…行政の私物化について、納得できる
       説明をし、ちゃんと謝罪し、その責任をとってから、辞めてほしい》
   『●《官邸職員による“腕つかみ質問阻止”》事件…南彰さん《ついに
     質問妨害が、実力行使に発展…安倍晋三首相の記者会見での出来事だ》
   『●浜矩子さん《日本をこの狂った道から正しい道に戻さなくては
     ならない。安倍政権はそれほど激しい歪みを日本経済に遺したのです》
   『●アベ様や財務相は、赤木さんが《残したファイルとか、いま黒塗りに
     なっている夫がうつ病になった経緯であるとか、出すのは簡単なことだ》

 日刊ゲンダイのコラム【適菜収 それでもバカとは戦え/安倍政権が7年8カ月で「成し遂げた」のは国家と社会の破壊】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/277950)によると、《安倍は「政治においては、何日間在職したかでなく、何を成し遂げたかが問われるんだろうと思うが…」とコメント。え? どこのパラレルワールドの住人か知らないが、成し遂げたのは社会の破壊くらいだし、国民との約束を守らなかったことが現在問題になっているのにね。…乱暴なことは言ってはいけない。…一連の「安倍晋三事件」の追及がうやむやになる可能性もある。安倍が7年8カ月で日本に与えたダメージは凄まじい》。
 「安倍のいない世界」で、今からやるべきことが山積。そんなアベ様政治を次期首相は《継承》するつもりらしい。正気とは思えない。

   『●麻生太郎財務相兼副首相の狙いはどうやら《首相臨時代理》? アベ様や
          麻生氏が<辞めていただくことが、日本の為、復興の為になる>

 サイゾーの記事【安倍晋三首相の“華麗なる生い立ち” テレビ朝日が大河ドラマ仕立てで総括する異常さ】(https://www.cyzo.com/2020/08/post_251364_entry.html)によると、《「華麗なる一族からひも解く 安倍晋三 政界の頂点目指した原点と夢」と題して、その生い立ちからドキュメンタリー仕立てにして見せた。コーナーは2015年に米・議会で安倍首相が行ったスピーチから華々しく始まり、祖父・岸信介、父・安倍晋太郎の紹介。「華麗なる一族で育った安倍晋三総理は何を学び、何を成し遂げたのでしょうか」と、ドラマチックな音楽に乗せて始める。音楽効果ってすごいね。何やらもう、大スターの大河ドラマ的な、もしくは追悼番組かのようだが、あのぉ、辞任発表しただけで、まだ在任してるんですが。》
 《メディアコントロール》下でのマスコミのはしゃぎようときたら。青木理さんの『安倍三代』をドラマ化すれば良かったのにね。 

   『●青木理さん《そこまで政治家に期待するほどウブではない。ただ、
     子どもでもわかる嘘をこれほど連発して恥じない首相がかつていたか》?
    《現首相のルーツや生い立ちを取材して「安倍三代」(朝日文庫)を
     書いた際、成蹊大で現首相を教えた碩学が発した言葉は強烈だった。
     かつての教え子を評して「二つのムチ」に蝕まれていると。それは
     「ignorant」の「無知」と「shameless」の「無恥」だと》

 日刊スポーツ【政界地獄耳/首相辞任会見で労わなかった記者は冷酷か】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202008310000117.html)によると、《でも彼らは自民党の同僚議員ではない。政権の最高責任者に対して、「権力の監視」をする記者が、会見という「公式の場」で、「お疲れさまでした」「ご苦労さまでした」とねぎらいの言葉を発するのは、立ち位置が損なわれるし違和感がある。次の内閣に手渡すまで、職責を全うするという首相には、最後の会見として渡り合う、互いに“公式”の場でなければならなかったはずだ。 ★感想を言うのも意見を言うのも結構だが、新聞記者の中にも、このマナーのないメディア批判に同調する者がいる。それはお門違いも甚だしい。そのなあなあ主義は、記者クラブ制度のあしき慣習から生まれるマナーのない、緊張関係を維持する覚悟のない御用記者の心情だろう》。
 記者クラブの皆さんはとってもお優しいですよ、アベ様に。

 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/岸田「継承」で狙う麻生派総裁派閥】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202008290000103.html)によると、《国民のために立ち上がるのか、党内調整でかごに乗って担がれるのか、国民といばらの道を乗り越えたいと訴える候補者はいるのだろうか》。
 《国民といばらの道を…》そんな方が無《責任政党》に居る訳がないでしょ!!

 日刊ゲンダイの記事【総裁選“菅圧勝”ムード…安倍首相「3つの誤算」でさらに窮地】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/278034)によると、《キングメーカー君臨構想は破綻寸前…「官邸官僚に取り込まれた安倍さんは、次第に菅長官を遠ざけ、とりわけコロナ禍をめぐる対応では完全に外していた。屈辱的な扱いをされた菅長官は内心、恨み骨髄のはずです。安倍さんが頼みにする盟友の麻生副総裁も叩き上げの菅長官を見下し、反目し合っている。安倍さんにとって不気味なのは、“モリカケ桜”といったスキャンダルの真相を菅長官が熟知していることです。いつ暴露されるか、安倍さんは心が休まらないでしょう。…」…権力をほしいままにし、国家を私物化してきた安倍首相も官邸を出てしまえば“ただの人”。次期政権に“100倍返し”の恥辱を味わわされ、司直の手に落ちることになるのか。》
 裸の《キング》と、その後を継ぐ最低の官房長官。世も末だ。《その正体は安倍首相とまったく同じだ》。それどころか、より陰湿に、より悪質に、より強権に。独裁、《メディアコントロール》はより強固に。
 特に沖縄にとって。最低の官房長官をはじめ、《悪夢》どころか、沖縄にとって「地獄」のようなアベ様政権でした。そして、最低の官房長官がそれを《継承》するわけです。『報道特集』(2020年8月29日)で金平茂紀さん「…あとは、沖縄ですよね。歴代の政権の中で沖縄に対して最も冷淡な政権だった」と。

 《首相の説明責任は消え》るわけがありません。醜悪な国にしてしまったアベ様の罪はあまりに深い。
 琉球新報の【<社説>「1強」政治 疑惑の説明責任消えない】(https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1182542.html)によると、《その前に歴代最長政権の「1強政治」をきちんと検証することが不可欠である。首相は第1次政権に続き任期半ばに病気で辞任することになるが、7年8カ月に及んだ第2次政権で噴出した数々の疑惑を幕引きにすることは許されない首相の説明責任は消えない。…辺野古新基地建設問題で政権は、選挙で何度も示された民意を無視し、技術的にも財政的にも完成が見通せない工事を強行している。地方自治や法治主義にも反するものだ。地域分断を図るような恣意的な予算制度も創設した。1強政治の反省なくして、後継首相を選ぶべきではない。安倍首相が政権発足時に掲げた言葉になぞらえれば、この長期政権で傷ついた日本の民主主義や立憲主義、法の支配などを取り戻すための歩みが今後求められよう》。

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https://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-1181527.html

<社説>首相辞任表明 民意尊ぶ政治の復権を
2020年8月29日 06:01

 安倍晋三首相が辞任を表明した。2012年12月の第2次内閣発足から約7年8カ月。体調が悪化し、職務を継続するのが困難と判断した。

 会見で「政治は結果を出すこと」と強調したが、長期政権にもかかわらず、主要な政策目標は未達成が目立つ。

 沖縄についてこれまで「県民に寄り添う」と繰り返した。しかし、基地問題を巡り歴代内閣の中で最も民意に寄り添わなかった。「この道しかない」と、数の力で押し切る政治を終わらせ、民意を尊ぶ政治の復権を望みたい。

 第2次内閣発足以降、デフレ脱却の経済政策「アベノミクス」を推進した。名目国内総生産(GDP)600兆円の目標を掲げたが、達成していない。財政健全化のための基礎的財政収支(プライマリーバランス)の20年黒字化は先送り。指導的役割を占める女性の割合が20年に「30%」という「女性活躍」目標も達成せず。北方領土問題や拉致問題は解決できなかった。

 国政選挙で連勝し「安倍1強」体制を築く。しかし、17年の衆院選小選挙区で自民党は得票率5割に満たないが7割超の議席を獲得した。現行の小選挙区制のひずみである。

 だが、安倍政権が信任されたと強弁して、集団的自衛権の行使を可能とする安全保障関連法特定秘密保護法、「共謀罪」法を国民の根強い反対を無視して成立させてきた。長期政権のおごりは森友・加計問題、首相主催の「桜を見る会」の私物化疑惑に表れた。

 沖縄には国内の米軍専用施設の約7割が集中し、米軍による事件や事故が相次ぐ。今年6月23日の「慰霊の日」に首相はビデオ映像を通じて「基地負担の軽減に向け、確実に結果を出す決意だ」と述べた。「唯一の解決策」として、米軍普天間飛行場の移設に伴う名護市辺野古の新基地建設を強行する。対米交渉で辺野古以外の解決策を見いだそうとしなかった

 米軍基地問題に対する県政の姿勢によって沖縄関係予算を増減させ、県を通さず国が市町村に直接交付する「沖縄振興特定事業推進費」を創設、地域の分断を図ろうとした。「アメとムチ」の政策である。

 辺野古の問題で昨年12月、埋め立て海域の約70メートルより深い軟弱地盤への対処などのため、総工費が当初計画の約2・7倍の約9300億円とする計画見直し案を発表した。しかし、技術的にも財政的にも完成は見通せない

 安倍首相の大叔父に当たる佐藤栄作首相は、琉球政府の屋良朝苗主席に対し「本土の(基地)負担を沖縄に負わすようなことはしない」(1971年)と明言した。だが約束は今も果たされていない

 安倍政権は、国政選挙や知事選挙、県民投票などで辺野古新基地建設反対の民意が示されても無視してきた。民主主義を形骸化させ、少数の国民に基地の負担を押し付けてはばからない政権として、歴史に名が刻まれるだろう。
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https://ryukyushimpo.jp/column/entry-1181523.html

<金口木舌>この国は「美しい」のか
2020年8月29日 06:00
金口木舌 安倍晋三 戦後レジーム 慰霊の日

 戦後生まれ初の首相となった政治家が掲げた 「美しい国」とはいったい何だったのか。国中が新型コロナウイルスの猛威にさらされている中での安倍晋三首相の辞意表明に接し、湧いてきた疑問である

▼憲法改正を信条とし「戦後レジームからの脱却」を唱えた。「国のかたち」を変えたかったのであろう。それは集団的自衛権の行使容認で半ば達成したが、改憲は果たせなかった。安倍政権下の改憲を国民は嫌った

▼今月15日の全国戦没者追悼式で述べた式辞に安倍首相の基本姿勢が表れている。「積極的平和主義」が登場し、「歴史と向き合う」という趣旨の言葉が消えた。過去を顧みることを避ける政治家なのである

▼歴史に翻弄(ほんろう)され、今もなお歴史の重さを県民が感じている沖縄で首相の言葉が響かなかったのは当然のようにも感じる。「慰霊の日」の全戦没者追悼式のあいさつでは、やじが飛ぶこともあった

▼もう一つ、安倍首相が避けてきたことがある。民意を直視することだ。選挙や県民投票を通じて示された辺野古新基地ノーの意思に背を向けてきた。国政への不信感は沖縄で極まっている

▼コロナ禍で国民は疲弊している。沖縄では民意が押しつぶされ続けている。この国は今「美しい」と言えるのか。豊かさで満たされているだろうか。残り少ない任期の中で安倍首相には国民の姿を見つめてほしい。
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https://lite-ra.com/2020/09/post-5611.html

「密室談合」による菅官房長官の次期総理就任を許していいのか! GoTo、沖縄いじめ、公文書改ざん、メディア圧力の最大の戦犯
2020.09.01 01:33

     (首相官邸HPより)

 やっぱり菅義偉官房長官が表に出てきた。細田派・麻生派の支持を取り付けた菅官房長官は明日会見を開いて総裁選出馬を発表すると見られているが、もちろんこれらはすべて「密談」で決定済みの茶番劇だ。

 本サイトでは、菅官房長官が安倍首相の最大の後見人である“極右の女神”櫻井よしこのネット放送『言論テレビ』に出演したときから、“とにかく石破だけは避けたい”安倍首相が菅官房長官を選んだ結果、と分析していたが、そのとおりだったということだろう。

 しかも、安倍首相が菅押しの二階俊博幹事長に「総裁選は一任する」と明言したときから、石破茂氏をつぶすため党員・党友による投票が省略されることも既定路線。党員・党友投票見送り方針には地方組織や若手議員から反対の声があがっていたが、二階幹事長は「両院議員総会」案を主張し、自民党総務会もこれを決定。菅官房長官が次期総裁・首相となることは確実だ。

 そして、こうした動きと合わせてすでにワイドショーも「次期総理最有力」として菅官房長官の特集を組み、昨日放送の『ゴゴスマ~GOGO!Smile!~』(CBCテレビ)では「集団就職で秋田から上京してきた苦労人」「段ボール工場で住み込みしていた苦学生」「叩き上げ」「甘いもの好き」「人情家」「意外とお茶目」などと喧伝。コメンテーターが「好きになりそう」などと無邪気なコメントを繰り広げていた。

 菅官房長官は新型コロナの感染拡大の局面で「GoToトラベル」を前倒しして決行させた張本人であるというのに、そうした検証もすっ飛ばして“ポスト安倍”として露骨なヨイショ報道をする……。だが、言うまでもなく、菅官房長官は「令和おじさん」「パンケーキおじさん」などで片付けられるようなものではない。その正体は安倍首相とまったく同じだ

 そもそも、菅官房長官といえば「安倍政権のゲッベルス」として安倍首相の強権的な政治運営を支え、質問に答えない「スガ話法」で記者会見をズタズタにしただけではなく、加計学園問題では「総理のご意向」文書を「怪文書」呼ばわりしたり、前川喜平・元文科事務次官のことを「前川氏は当初は責任者として自ら辞める意向をまったく示さず、地位にレンメン(編集部注・おそらく「恋々」の間違い)としがみついていた」などと虚偽の情報で人格攻撃を展開。さらに、東京新聞の望月衣塑子記者の質問に対しては「あなたに答える必要はありません」「ここは質問に答える場所ではない」などと官房長官としてあるまじき暴言を放ってきた

 しかも、忘れてはならないことは、菅官房長官は安倍政権下で噴出したあらゆる疑惑の当事者”でもある、ということだ。


■森友公文書改ざんは菅官房長官が司令塔、近畿財務局職員・赤木俊夫さんを追い込んだ

 その最たる例が、森友公文書改ざん問題だろう。というのも公文書改ざんは、安倍首相の指示を受けた菅官房長官が、佐川宣寿・理財局長(当時)らに命じてはじまった可能性が高いからだ。

 公文書改ざんは2017年2月17日の「私や妻が関係していたということになれば、私は間違いなく総理大臣も国会議員も辞める」という安倍首相の国会答弁がすべてのはじまりだったが、安倍首相は「総理を辞める」宣言のあと、菅官房長官に「私の家内の名前も出ましたから、しっかりと徹底的に調べるように」と指示を出していたことを国会でも認めている。

 実際、菅官房長官はこれを受けて、同月22日に財務省の佐川理財局長と中村稔・総務課長、太田充・大臣官房総括審議官(いずれも当時)を呼び出している。ここで佐川氏は、昭恵夫人付職員だった谷査恵子氏が森友学園の小学校に賃料引き下げの優遇措置を適用できないかなどと財務省に照会していたことを報告。そして、この面談から4日後の26日から改ざん作業ははじまり、財務省の指示により真っ先に昭恵夫人や安倍首相の名前が入った箇所がことごとく削除されていく。その作業を強要されたのが、自殺した近畿財務局職員・赤木俊夫さんだったのである。

 赤木さんの妻・雅子さんは、安倍首相が辞任の意向を固めた際、「次に総理大臣になる方は、夫がなぜ自死に追い込まれたのかについて、有識者によって構成される第三者委員会を立ち上げ、公正中立な調査を実施していただきたいと思います」とコメントを公表したが、“改ざんの当事者である疑いが濃厚な菅官房長官が総理大臣となればこの訴えが聞き入れられることはないだろう

 さらに、菅官房長官の強権性を物語るのが、沖縄の辺野古新基地建設問題だ。

 安倍政権は辺野古新基地建設に反対する民意を無視し、基地反対運動に参加する市民たちを暴力で排除したり、繰り返される在沖米軍による事故や事件にも政府として何ひとつ向き合わず沖縄をいじめ抜いてきたが、その先頭に立ってきたのが沖縄担当大臣でもある菅官房長官。しかも、そのやり方は陰湿そのもので、沖縄県知事選では潤沢な選挙資金と組織力にものを言わせたすさまじい物量作戦を展開しただけでなく、街頭演説で「携帯電話料金の4割削減」などというデタラメな公約を打ち出した上、玉城デニー氏を誹謗中傷する大量のデマ喧伝にも間接的にかかわっていたという疑惑もある(詳しくは既報参照 → https://lite-ra.com/2018/09/post-4241.html)。

 2018年に亡くなった翁長雄志・前沖縄県知事と菅官房長官は法政大学の同窓でもあるのだが、翁長氏が講演で明かしたところによると、2015年9月に沖縄県と政府の集中協議が決裂した際、翁長氏が「私の話は通じませんか」と問いかけると、菅官房長官はこう語ったのだという。

「私は戦後生まれなので沖縄の歴史はなかなか分からないが、19年前の日米合同会議の辺野古が唯一というのが私の全てです」


■『クローズアップ現代』『報道ステーション』に圧力、キャスター、コメンテーターの降板に追い込んだ

 また、この集中審議後の会見で菅官房長官は、翁長氏の「戦後の強制接収が普天間問題の原点」という主張に対し、こんなことを言い放っている。

「賛同できない。戦後は日本全国、悲惨ななかでみなさんが大変ご苦労されて今日の豊かで平和で自由な国を築き上げてきた」

 みんな苦労したのだから沖縄だけ文句を言うな──。少しでも沖縄の歴史を知っていれば、とてもじゃないが口にできるはずがない言葉だ。しかし、菅官房長官は「戦後生まれだから」という理由で沖縄を知ろうともしなかったくせに、翁長知事の訃報に際しては「2人になると沖縄の発展について話し合いをよくした」などと発言したのである。

 これでよく「人情家」などという評価が出てくるのか、さっぱり意味がわからないが、しかし菅官房長官を語る上でもっとも重要なのは、安倍政権によるメディア圧力を担ってきた、という点だ。

 というのも、菅官房長官はニュース番組やワイドショーなどの放送をいちいちチェックしており、気にくわない報道やコメントがあれば、すぐさま上層部にクレームを入れることで圧力を高めてきた張本人だからだ。

 たとえば、2014年7月にNHKの『クローズアップ現代』に出演した際には、閣議決定されたばかりだった集団的自衛権の行使容認についてキャスターの国谷裕子氏が厳しい質問を繰り出し、菅官房長官は激怒。その後、政権側は『クロ現』のやらせ問題を隠れ蓑にして圧力を強め、最終的に国谷氏のキャスター降板まで追い詰めた。

 さらに有名なのが、『報道ステーション』(テレビ朝日)で古賀茂明氏が「I am not ABE」と発言し、レギュラーコメンテーターを降板させられた事件だろう。このとき官邸は古賀発言に大激怒し、本サイトでも当時伝えたように「菅官房長官の秘書官」が放送中から番組編集長に電話をかけまくり、出なかったため、今度はショートメールで猛抗議。その内容は「古賀は万死に値する」というようなもので、恫喝以外の何物でもなかった

 のちに古賀氏は著書『日本中枢の狂謀』(講談社)で、恫喝した菅官房長官の秘書官が警察官僚の中村格氏であったことを明かしている。中村氏といえば、官邸に近いジャーナリスト・山口敬之氏による伊藤詩織さんへの性暴力疑惑をめぐって、直前で山口氏の逮捕取りやめを指示した人物として知られるが、このようにして菅官房長官はマスコミをコントロールしてきたのだ


■会食でメディア関係者、ジャーナリストを手なづけ、懐柔する作戦も

 しかも、菅官房長官は恫喝するだけではなく、マスコミ関係者と会食をしては手懐けるという安倍首相と同じ手法もとっている。そして、その会食相手には、菅官房長官へのヨイショ発言も目立つ『ひるおび!』(TBS)司会の恵俊彰の名が取り沙汰されたこともある。

 菅官房長官のこうした懐柔工作は、政権に批判的なキャスターにも向けられている。毎日新聞の主筆や『NEWS23』(TBS)アンカーなどを務めた故・岸井成格氏は、佐高信氏との対談本『偽りの保守・安倍晋三の正体』(講談社)で菅官房長官の手口を証言している。これによれば、岸井氏は企業の幹部に話をするという勉強会を長くつづけていたのだが、その場に菅官房長官が突然、やってきたというのだ。

「(菅官房長官は)黙って来た。誰かから聞いて知ったんだろう。最初から最後までいたよ。終わると『今日はいい話を聞かせていただいて、ありがとうございました』と言って帰っていった。怖いよな」
「『どこで何を話しているか、全部知っていますよ』ということを見せているわけだ。『人脈も把握しています。岸井さんが動いているところにはいつでも入っていけますよ』というメッセージかもしれない」(『偽りの保守・安倍晋三の正体』より)

 まさに、菅官房長官が陰に陽に繰り広げてきたメディア工作により忖度が広がり、スキャンダルや疑惑が持ち上がっても批判的な報道が徹底してなされず、安倍政権は約8年もの長期政権となったわけだが、当然、菅官房長官が次期総理となれば、メディア圧力はさらに激しさを増し、安倍政権以上に批判が封じ込められることは必至だ

 現に、菅官房長官は“ポスト安倍”を睨んで、安倍首相が辞意表明をおこなう前から積極的なメディア露出を展開。8月だけでも、1日『ウェークアップ!ぷらす』(読売テレビ)、2日『日曜討論』(NHK)、7日『櫻LIVE 君の一歩が朝を変える!』(言論テレビ)、18日『深層NEWS』(BS日テレ)、21日『報道ステーション』(テレビ朝日)と、テレビやネットの番組に次々と出演したが、どの番組も菅官房長官の言い分を言わせっぱなしで、たとえば『報ステ』では一応「GoToキャンペーン」や国会を開かない問題を質問したものの、菅話法で返されるとほとんど反論できず、そのインチキな主張を垂れ流した。前述したように『報ステ』はかつて菅官房長官から露骨に圧力をかけられたことがあるが、メディアへの圧力問題にはふれることすらできなかった

 圧力をかけられることを恐れ、総裁・総理になる前から及び腰となり、「安倍政権のゲッベルス」と呼ぶべき人物を「パンケーキおじさん」と実態を覆うための糖衣でくるんでヨイショ報道に終始する──。ようするに、菅総理が誕生するということは、安倍政権の悪夢がこれからもつづいてゆくということにすぎないのである。

(編集部)
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●(政界地獄耳)《ポストに興味があって街に興味がない》《自分ファースト》…《自分》以外に興味なしな小池百合子「ト」知事の無責任

2020年07月10日 00時00分34秒 | Weblog

[「わたしの一票、誰に入れる?」 Chose Life Project (https://pbs.twimg.com/media/EbgxSPPVAAA9cHy?format=jpg&name=900x900)↑]



リテラの記事【東京のコロナ感染者100人超は7月1日から 発表67人を139人に修正! アラート解除前後にも感染者数操作の新証拠】(https://lite-ra.com/2020/07/post-5505.html)。

 《7月1日、東京都が発表し、メディアが報じた新規感染者数の速報値は67人だった。ところが、4日現在、東京都のHPの「旧モニタリング指標」の陽性率のデータを開き、7月1日にカーソルをあわせると、陽性者の数は139人となっている。つまり、東京都はいつのまにか発表より倍以上の数に修正していたのだ》。

 小池百合子「ト」政の下、《震源地》化している。どうも発表されさているデータは、速報値とはいえ、デタラメじゃないのか? あるいは、恣意的なのでは? 《アンダーコントロール》演出のために、検査者数を抑制しているだけでなく、デタラメ。記者会見で、記者はきちんと質問しているのだろうか?
 9日(木)は、速報値で、ついに200人越え(224人、過去最高。でも明日には、修正されるかもしれない値)。8日(水)は、久しぶりに速報値で100人を下回っていた…と言いつつ、翌9日には、100人を越えていると修正されたらしい。つまり、1日(水)から8日まで、ずっと100人越え。そして、9日は、200人越えということ。どこまで泥濘に足を突っ込んでいるのだろう、東京都…。アベ様や小池「ト」知事の無為無策無能さがもたらした結果。

   『●金子勝さん《PCR検査数が圧倒的に少なければ、何の意味もない。
         …東京の異様な数値は、検査数の圧倒的不足を示している》
   『●【黒鉄好 アベノマスクはやはり利権だった!~「疑惑の1社」
     驚愕の事実】《復興副大臣へ「献金」…若松謙維参院議員(公明、比例)》
   『●《十分な議論もないまま国の権限が強化され、個人の自由が制限される
        ことがあってはならない…見えない束縛は危機に紛れて忍び寄る》
   『●国会からトンズラ総理・アベ様の縁故資本主義およびCOVID19
     無能無為無策…《火事場泥棒によるピンハネで日本は滅びてしまう》
   『●金子勝さん《コロナ対応で失敗続きの小池…東京が感染のエピセンター
      (震源地)と化してしまうのではないか》? 「ト」政によって既に…
   『●小池百合子「ト」政の下、《震源地》化。一方、閣議決定を受け、
      なぜ「アベ様、アベノカビマスクを有難う」の声が巷に溢れない?
   『●東京都知事選挙の結果…コロナ人災の惨状を見せつけられても、
     この酷い小池「ト」政でも、小池百合子「ト」知事に投票していても…

 《ポストに興味があって街に興味がない》《コロナ対策をもてあそんだ》《自分ファースト》…《自分》以外に興味なしな小池百合子「ト」知事。金(カネ)色の五つの輪のスポンサーのメディア、特にテレビは、何としても開催中止を避けるために、必死に小池「ト」知事再選を画策したのでしょうかね。《新聞で活字になれば、それは事実として認定される新聞記者はあまりに騙しやすかった》…もし事実ならば、トンデモないことだ。《メディアコントロール》はアベ様だけの専売特許ではないらしい。小池「ト」知事取り巻きのキシャカイケン記者や《キシャクラブメディア》(浅野健一さん)は一体何をやっているのか? 先日の都知事選、45.0%の都民の皆さんは投票には行かず、「3,661,371」人の都民の皆さんが、「ト」政を知ってか知らずか、「ト」知事に投票されました。本当にそれでよかったのでしょうか? 
 【政界地獄耳/ポストに興味があって街に興味がない都知事】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202007070000202.html)によると、《★現職2期目の圧勝が都民もメディアも冷めた感じだ。都知事・小池百合子を選択した有権者も小池のコロナ対策を評価しながらもコロナ対策をもてあそんだという認識はぬぐえない。…休業協力金の金がないのでなくて、知恵が足りないのではないか。…★共産党の三鷹市議、紫野あすかは都知事選で「夜の街で生きている人も 昼の街でさまよう人も 夕陽を見ながらため息をつく人も 夜明けと共に働きに出る人も 夜勤が終わって家路につく人もいる。小池百合子氏の言う『街』とは何だ。『街』とは物理的なものではない。それは全て人だ人が生きている、暮らしや営みがあってこそ初めてそれが『街』になるのだ」と記している。都知事のポストに興味があって、東京の街に興味のない知事はこれから何をするのだろうか》

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https://lite-ra.com/2020/07/post-5505.html

東京のコロナ感染者100人超は7月1日から 発表67人を139人に修正! アラート解除前後にも感染者数操作の新証拠
2020.07.04 10:28

     (小池百合子オフィシャルサイトより)

 東京都のコロナ感染者数が3日連続で100人を超え、マスコミも大きく取り上げているが、実はこの100人超えをめぐってもっととんでもない事実が明らかになった。

 100人超えが最初に報じられたのは7月2日、小池百合子都知事が臨時会見を開き、「107人の感染者が確認された」と発表。マスコミが「100人を上回るのは5月2日以来」と報道した。ところが、実際はその前日、7月1日の時点ですでに100人を超えていたのだ。

 7月1日、東京都が発表し、メディアが報じた新規感染者数の速報値は67人だった。ところが、4日現在、東京都のHPの「旧モニタリング指標」の陽性率のデータを開き、7月1日にカーソルをあわせると、陽性者の数は139人となっている。

 つまり、東京都はいつのまにか発表より倍以上の数に修正していたのだ。たしかに毎日、東京都が夕方ごろに発表してきた感染者数は、各保健所からの聞き取りを集計した速報値にすぎず、その後に随時、更新・修正されている。実際、東京都はそれとは別に各保健所から提出された発生届を確定日別に整理したものを「確定日別による陽性者数」として掲載している。

 しかし、いくら速報値ととはいえ、2倍以上に修正というのはいくらなんでも、おかしくないか。しかも、小池知事は7月2日にはじめて100人を突破した体で、臨時記者会見を開いているのだ。実際は7月1日に100人を大幅に超えていたというのに……。

 実はこの問題は7月3日放送の『ひるおび!』(TBS)でも取り上げられた。司会の恵俊彰が67人の発表が、3日時点では125人に修正されていること(つまり、4日にさらに139人に修正されたことになる)を紹介すると、コメンテーターからも次々と疑問の声があがった。

 たとえば、元鳥取県知事の片山善博氏はこんな疑問を呈した。

「なんでそういう違いが出てくるのかっていうことは、きちっと東京都は説明しなきゃいけませんね。多少の誤差があるのは、まあ、しょうがないことですね。ミスはありますから。でもね67が125。倍近いですよね。私なんか性根が曲がっていると、これ、隠したんじゃないか、まずいから、と勘ぐる人だって出てきますからね」

 そう訝るのは当然だろう。実は先日も同様の疑惑が浮上していた。それは、都知事選に出馬している宇都宮健児氏が小池都知事に質問状という形で突きつけた、東京アラート直前の陽性者数の問題だ。

 6月11日、小池都知事は5日から11日までの平均感染者数が17.9人であるり、「直近1週間の平均感染者数20人未満」という解除基準を満たしているとして、東京アラート解除することを宣言翌12日、出馬表明会見をした

 しかし、「しんぶん赤旗日曜版」編集部が都内の各保健所に聞き取り調査をし、6月2日~ 13日までの「保健所に届けられた発生届」の総数を計算したところ、都の発表よりも感染者がはるかに多く、5日から11日までの平均感染者数は基準を大きく上回る22人だったのだ。

 つまり、宇都宮候補は、この数字の差をもとに、小池知事が東京都知事選を有利に進めるために、東京アラートを強引に解除しようと、恣意的に直近1 週間の感染者数を低く抑えたのではないか、と追及したのだ。


■東京都が発表している速報とは別に精査していた「確定日別による陽性者数」

 実際、その可能性は高いと言っていいだろう。というのも、都のデータは区市町村のデータに含まれていないものがあり、区市町村の合計より多く出るのが普通だからだ。たとえば、板橋区はHPに〈東京都が公表する患者数のほうが多くなります〉と但し書きをしているほどだし、累計(3日時点)で見ても、区市町村別の合計が6098人に対し、都の感染者数は6523人と、都のほうが上回っている。ところが、この時期にはなぜか、東京都の発表が市区町村の合計より少なく抑えられているのだ。

 しかも、本サイトは、東京アラート解除のために感染者数が操作されていたことを物語るもうひとつのデータを突き止めた。それは、毎日、発表している感染者数(速報値)とは別に、東京都が後に精査して公表している「確定日別による陽性者数」だ。

 この「確定日別による陽性者数」は前述したように、東京都が各保健所から提出された発生届を医師が陽性と確認した日別(確定日別)に整理したもので、その数値はより正確とされ「確定値」として扱われている。

 ところが、アラート解除前後にスポットをあてて、この数値と、アラート解除の基準となった毎日、発表される感染者数(速報値)を比べると、あまりに不自然な動きが浮かび上がってきた。数字を挙げてみよう。

6月9日   当日発表の感染者数(速報値)12人  確定日別陽性者数 25人
6月10日 当日発表の感染者数(速報値)18人  確定日別陽性者数 22人
6月11日 当日発表の感染者数(速報値)22人  確定日別陽性者数 43人
6月12日 当日発表の感染者数(速報値)25人  確定日別陽性者数 42人
6月13日 当日発表の感染者数(速報値)24人  確定日別陽性者数 45人
6月14日 当日発表の感染者数(速報値)47人  確定日別陽性者数 21人
6月15日 当日発表の感染者数(速報値)48人  確定日別陽性者数 14人

 アラートが解除される3日前の6月9日は、速報値12人に対して精査された確定日陽性者数が倍以上の25人、アラート解除が発表された当日の11日も、速報値22人に対して精査された確定日陽性者数が倍近い43人、その後、小池知事が12日、翌13日も確定日陽性者数がはるかに多い状況が続く。これは「赤旗」の発生届数集計と同様の現象で、この時期、東京都が発表の速報値を露骨なくらい低く抑えていたことの証明と言えるだろう。


■アラート解除、出馬会見後の6月14、15日に感染者数を増やし帳尻合わせ

 しかも、笑ったのはそのあとだ。14日、15日になるとその差が完全に逆転して、都の速報値のほうが確定日陽性者数の倍以上になっているのだ。

 つまり、こういうことではないか。最初から11日に東京アラート解除、12日に小池知事の出馬会見というシナリオがあり、そのために、無理やり感染者数を基準以下に抑え込んで発表した。そして、出馬会見の翌々日から、メディアが感染者数に注目しなくなったのをみはからって、帳尻を合わせるために、実際の感染者よりはるかに多い数字を発表した。この露骨な数字を見ていると、そうとしか考えられないのだ。

 これは、7月1日に100超えしていたにもかかわらず、67と発表した件も同様だ(ちなみに、7月1日は「確定日別による陽性者数」でも100となっていて、速報値より大幅に多い)。ここまで差があることを考えると、都知事選を前に100を超えないように、低く押さえ込もうとしたとしか考えられない。

 しかし、その後も感染者はさらに増え、100以下だと帳尻を合わせられない数字にまで膨れ上がったため、2日に107、3日に124、4日に131と、速報値でも100以上にせざるをえなくなってしまったのではないか。

 いずれにしても、東京都が毎日発表し、東京アラートの解除の基準にしていたこの速報値は想像以上にずさんなもので、小池知事はそのずさんさを利用して自分の政治目的のために恣意的な操作を行ってきたということだろう。

 しかも、小池知事が利用しているのは数字だけではない。例の「夜の街」問題も同様だ。小池知事は感染拡大のたびに、それが夜の街でだけ集中的に起きているようなことを口にしているが、東京都は他府県とちがって感染者の行動履歴などを公表しておらず、ブラックボックスになっている。ほんとうに、「夜の街」だけが問題なのか、誰も検証できないのだ。

 小池百合子のカイロ大学卒という学歴詐称疑惑はじめその本質に迫ったとして話題のノンフィクション『女帝』(石井妙子、文藝春秋)には、こんな一節がある。

〈小池は日本社会の、とりわけ日本のメディアの甘さをこの時、はっきり感じ取ったことだろう。大抵の嘘は見抜かれない、ということを。自分が語ることをそのまま信じて活字にしてくれる男の記者たち。相手が何を喜ぶか。何を欲しがっているかを考え投げてやればいいだけだった。新聞で活字になれば、それは事実として認定される新聞記者はあまりに騙しやすかった。〉

(編集部)
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