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●(政界地獄耳)《ポストに興味があって街に興味がない》《自分ファースト》…《自分》以外に興味なしな小池百合子「ト」知事の無責任

2020年07月10日 00時00分34秒 | Weblog

[「わたしの一票、誰に入れる?」 Chose Life Project (https://pbs.twimg.com/media/EbgxSPPVAAA9cHy?format=jpg&name=900x900)↑]



リテラの記事【東京のコロナ感染者100人超は7月1日から 発表67人を139人に修正! アラート解除前後にも感染者数操作の新証拠】(https://lite-ra.com/2020/07/post-5505.html)。

 《7月1日、東京都が発表し、メディアが報じた新規感染者数の速報値は67人だった。ところが、4日現在、東京都のHPの「旧モニタリング指標」の陽性率のデータを開き、7月1日にカーソルをあわせると、陽性者の数は139人となっている。つまり、東京都はいつのまにか発表より倍以上の数に修正していたのだ》。

 小池百合子「ト」政の下、《震源地》化している。どうも発表されさているデータは、速報値とはいえ、デタラメじゃないのか? あるいは、恣意的なのでは? 《アンダーコントロール》演出のために、検査者数を抑制しているだけでなく、デタラメ。記者会見で、記者はきちんと質問しているのだろうか?
 9日(木)は、速報値で、ついに200人越え(224人、過去最高。でも明日には、修正されるかもしれない値)。8日(水)は、久しぶりに速報値で100人を下回っていた…と言いつつ、翌9日には、100人を越えていると修正されたらしい。つまり、1日(水)から8日まで、ずっと100人越え。そして、9日は、200人越えということ。どこまで泥濘に足を突っ込んでいるのだろう、東京都…。アベ様や小池「ト」知事の無為無策無能さがもたらした結果。

   『●金子勝さん《PCR検査数が圧倒的に少なければ、何の意味もない。
         …東京の異様な数値は、検査数の圧倒的不足を示している》
   『●【黒鉄好 アベノマスクはやはり利権だった!~「疑惑の1社」
     驚愕の事実】《復興副大臣へ「献金」…若松謙維参院議員(公明、比例)》
   『●《十分な議論もないまま国の権限が強化され、個人の自由が制限される
        ことがあってはならない…見えない束縛は危機に紛れて忍び寄る》
   『●国会からトンズラ総理・アベ様の縁故資本主義およびCOVID19
     無能無為無策…《火事場泥棒によるピンハネで日本は滅びてしまう》
   『●金子勝さん《コロナ対応で失敗続きの小池…東京が感染のエピセンター
      (震源地)と化してしまうのではないか》? 「ト」政によって既に…
   『●小池百合子「ト」政の下、《震源地》化。一方、閣議決定を受け、
      なぜ「アベ様、アベノカビマスクを有難う」の声が巷に溢れない?
   『●東京都知事選挙の結果…コロナ人災の惨状を見せつけられても、
     この酷い小池「ト」政でも、小池百合子「ト」知事に投票していても…

 《ポストに興味があって街に興味がない》《コロナ対策をもてあそんだ》《自分ファースト》…《自分》以外に興味なしな小池百合子「ト」知事。金(カネ)色の五つの輪のスポンサーのメディア、特にテレビは、何としても開催中止を避けるために、必死に小池「ト」知事再選を画策したのでしょうかね。《新聞で活字になれば、それは事実として認定される新聞記者はあまりに騙しやすかった》…もし事実ならば、トンデモないことだ。《メディアコントロール》はアベ様だけの専売特許ではないらしい。小池「ト」知事取り巻きのキシャカイケン記者や《キシャクラブメディア》(浅野健一さん)は一体何をやっているのか? 先日の都知事選、45.0%の都民の皆さんは投票には行かず、「3,661,371」人の都民の皆さんが、「ト」政を知ってか知らずか、「ト」知事に投票されました。本当にそれでよかったのでしょうか? 
 【政界地獄耳/ポストに興味があって街に興味がない都知事】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/202007070000202.html)によると、《★現職2期目の圧勝が都民もメディアも冷めた感じだ。都知事・小池百合子を選択した有権者も小池のコロナ対策を評価しながらもコロナ対策をもてあそんだという認識はぬぐえない。…休業協力金の金がないのでなくて、知恵が足りないのではないか。…★共産党の三鷹市議、紫野あすかは都知事選で「夜の街で生きている人も 昼の街でさまよう人も 夕陽を見ながらため息をつく人も 夜明けと共に働きに出る人も 夜勤が終わって家路につく人もいる。小池百合子氏の言う『街』とは何だ。『街』とは物理的なものではない。それは全て人だ人が生きている、暮らしや営みがあってこそ初めてそれが『街』になるのだ」と記している。都知事のポストに興味があって、東京の街に興味のない知事はこれから何をするのだろうか》

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https://lite-ra.com/2020/07/post-5505.html

東京のコロナ感染者100人超は7月1日から 発表67人を139人に修正! アラート解除前後にも感染者数操作の新証拠
2020.07.04 10:28

     (小池百合子オフィシャルサイトより)

 東京都のコロナ感染者数が3日連続で100人を超え、マスコミも大きく取り上げているが、実はこの100人超えをめぐってもっととんでもない事実が明らかになった。

 100人超えが最初に報じられたのは7月2日、小池百合子都知事が臨時会見を開き、「107人の感染者が確認された」と発表。マスコミが「100人を上回るのは5月2日以来」と報道した。ところが、実際はその前日、7月1日の時点ですでに100人を超えていたのだ。

 7月1日、東京都が発表し、メディアが報じた新規感染者数の速報値は67人だった。ところが、4日現在、東京都のHPの「旧モニタリング指標」の陽性率のデータを開き、7月1日にカーソルをあわせると、陽性者の数は139人となっている。

 つまり、東京都はいつのまにか発表より倍以上の数に修正していたのだ。たしかに毎日、東京都が夕方ごろに発表してきた感染者数は、各保健所からの聞き取りを集計した速報値にすぎず、その後に随時、更新・修正されている。実際、東京都はそれとは別に各保健所から提出された発生届を確定日別に整理したものを「確定日別による陽性者数」として掲載している。

 しかし、いくら速報値ととはいえ、2倍以上に修正というのはいくらなんでも、おかしくないか。しかも、小池知事は7月2日にはじめて100人を突破した体で、臨時記者会見を開いているのだ。実際は7月1日に100人を大幅に超えていたというのに……。

 実はこの問題は7月3日放送の『ひるおび!』(TBS)でも取り上げられた。司会の恵俊彰が67人の発表が、3日時点では125人に修正されていること(つまり、4日にさらに139人に修正されたことになる)を紹介すると、コメンテーターからも次々と疑問の声があがった。

 たとえば、元鳥取県知事の片山善博氏はこんな疑問を呈した。

「なんでそういう違いが出てくるのかっていうことは、きちっと東京都は説明しなきゃいけませんね。多少の誤差があるのは、まあ、しょうがないことですね。ミスはありますから。でもね67が125。倍近いですよね。私なんか性根が曲がっていると、これ、隠したんじゃないか、まずいから、と勘ぐる人だって出てきますからね」

 そう訝るのは当然だろう。実は先日も同様の疑惑が浮上していた。それは、都知事選に出馬している宇都宮健児氏が小池都知事に質問状という形で突きつけた、東京アラート直前の陽性者数の問題だ。

 6月11日、小池都知事は5日から11日までの平均感染者数が17.9人であるり、「直近1週間の平均感染者数20人未満」という解除基準を満たしているとして、東京アラート解除することを宣言翌12日、出馬表明会見をした

 しかし、「しんぶん赤旗日曜版」編集部が都内の各保健所に聞き取り調査をし、6月2日~ 13日までの「保健所に届けられた発生届」の総数を計算したところ、都の発表よりも感染者がはるかに多く、5日から11日までの平均感染者数は基準を大きく上回る22人だったのだ。

 つまり、宇都宮候補は、この数字の差をもとに、小池知事が東京都知事選を有利に進めるために、東京アラートを強引に解除しようと、恣意的に直近1 週間の感染者数を低く抑えたのではないか、と追及したのだ。


■東京都が発表している速報とは別に精査していた「確定日別による陽性者数」

 実際、その可能性は高いと言っていいだろう。というのも、都のデータは区市町村のデータに含まれていないものがあり、区市町村の合計より多く出るのが普通だからだ。たとえば、板橋区はHPに〈東京都が公表する患者数のほうが多くなります〉と但し書きをしているほどだし、累計(3日時点)で見ても、区市町村別の合計が6098人に対し、都の感染者数は6523人と、都のほうが上回っている。ところが、この時期にはなぜか、東京都の発表が市区町村の合計より少なく抑えられているのだ。

 しかも、本サイトは、東京アラート解除のために感染者数が操作されていたことを物語るもうひとつのデータを突き止めた。それは、毎日、発表している感染者数(速報値)とは別に、東京都が後に精査して公表している「確定日別による陽性者数」だ。

 この「確定日別による陽性者数」は前述したように、東京都が各保健所から提出された発生届を医師が陽性と確認した日別(確定日別)に整理したもので、その数値はより正確とされ「確定値」として扱われている。

 ところが、アラート解除前後にスポットをあてて、この数値と、アラート解除の基準となった毎日、発表される感染者数(速報値)を比べると、あまりに不自然な動きが浮かび上がってきた。数字を挙げてみよう。

6月9日   当日発表の感染者数(速報値)12人  確定日別陽性者数 25人
6月10日 当日発表の感染者数(速報値)18人  確定日別陽性者数 22人
6月11日 当日発表の感染者数(速報値)22人  確定日別陽性者数 43人
6月12日 当日発表の感染者数(速報値)25人  確定日別陽性者数 42人
6月13日 当日発表の感染者数(速報値)24人  確定日別陽性者数 45人
6月14日 当日発表の感染者数(速報値)47人  確定日別陽性者数 21人
6月15日 当日発表の感染者数(速報値)48人  確定日別陽性者数 14人

 アラートが解除される3日前の6月9日は、速報値12人に対して精査された確定日陽性者数が倍以上の25人、アラート解除が発表された当日の11日も、速報値22人に対して精査された確定日陽性者数が倍近い43人、その後、小池知事が12日、翌13日も確定日陽性者数がはるかに多い状況が続く。これは「赤旗」の発生届数集計と同様の現象で、この時期、東京都が発表の速報値を露骨なくらい低く抑えていたことの証明と言えるだろう。


■アラート解除、出馬会見後の6月14、15日に感染者数を増やし帳尻合わせ

 しかも、笑ったのはそのあとだ。14日、15日になるとその差が完全に逆転して、都の速報値のほうが確定日陽性者数の倍以上になっているのだ。

 つまり、こういうことではないか。最初から11日に東京アラート解除、12日に小池知事の出馬会見というシナリオがあり、そのために、無理やり感染者数を基準以下に抑え込んで発表した。そして、出馬会見の翌々日から、メディアが感染者数に注目しなくなったのをみはからって、帳尻を合わせるために、実際の感染者よりはるかに多い数字を発表した。この露骨な数字を見ていると、そうとしか考えられないのだ。

 これは、7月1日に100超えしていたにもかかわらず、67と発表した件も同様だ(ちなみに、7月1日は「確定日別による陽性者数」でも100となっていて、速報値より大幅に多い)。ここまで差があることを考えると、都知事選を前に100を超えないように、低く押さえ込もうとしたとしか考えられない。

 しかし、その後も感染者はさらに増え、100以下だと帳尻を合わせられない数字にまで膨れ上がったため、2日に107、3日に124、4日に131と、速報値でも100以上にせざるをえなくなってしまったのではないか。

 いずれにしても、東京都が毎日発表し、東京アラートの解除の基準にしていたこの速報値は想像以上にずさんなもので、小池知事はそのずさんさを利用して自分の政治目的のために恣意的な操作を行ってきたということだろう。

 しかも、小池知事が利用しているのは数字だけではない。例の「夜の街」問題も同様だ。小池知事は感染拡大のたびに、それが夜の街でだけ集中的に起きているようなことを口にしているが、東京都は他府県とちがって感染者の行動履歴などを公表しておらず、ブラックボックスになっている。ほんとうに、「夜の街」だけが問題なのか、誰も検証できないのだ。

 小池百合子のカイロ大学卒という学歴詐称疑惑はじめその本質に迫ったとして話題のノンフィクション『女帝』(石井妙子、文藝春秋)には、こんな一節がある。

〈小池は日本社会の、とりわけ日本のメディアの甘さをこの時、はっきり感じ取ったことだろう。大抵の嘘は見抜かれない、ということを。自分が語ることをそのまま信じて活字にしてくれる男の記者たち。相手が何を喜ぶか。何を欲しがっているかを考え投げてやればいいだけだった。新聞で活字になれば、それは事実として認定される新聞記者はあまりに騙しやすかった。〉

(編集部)
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コメント
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●「しなやかな反骨」をテーマに東京新聞のシリーズ対談: 城南信金顧問・吉原毅さん×元文科次官・前川喜平さん

2019年08月07日 00時00分51秒 | Weblog


城南信金顧問・吉原毅さん×元文科次官・前川喜平さんによる、東京新聞のシリーズ対談4回。
【<親友対談 しなやかな反骨>(1) 城南信金顧問・吉原毅さん×元文科次官・前川喜平さん】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019073002000118.html)、
【<親友対談 しなやかな反骨>(2) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019073102000144.html)、
【<親友対談 しなやかな反骨>(3) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080102000124.html)、
【<親友対談 しなやかな反骨>(4) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん】(https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080202000128.html)。

 《二人は麻布中・高校(東京)の同級生で、ともにラグビー部で汗を流した親友だ。強い者に負けない志の根っこはどこにあるのか。「しなやかな反骨」をテーマに存分に語り合ってもらった》。
 《どんな組織が好ましいのか。元文部科学次官の前川喜平さんと城南信金顧問の吉原毅(よしわらつよし)さんの対談は「理想の組織」論に入った》。
 《個人と対立しがちな組織の論理。その中で人はどう生きたらいいのか。対談は佳境に入っていく》。
 《二人は、麻布中学・高校の同級生で、ともにラグビー部で過ごした仲間。「しなやかな反骨」の根っこは「麻布のDNA」だ》。

 小泉純一郎氏を持ち上げすぎな点が気に入りませんが、城南信金顧問・吉原毅さんと元文科次官・前川喜平さんの楽しい対談。

 反核発電、反アベ様等々、ぶれないお二人の《面従腹背》な《反骨》。

   『●マガイ物ではないモノもある ~城南信金~
   『●財界の総理大臣はもはや大企業の単なる代弁者
   『●経団連は原発推進・復活の第4案を希望?
   『●脱原発は可能: ビジョンある金融機関(城南信金)のトップもいる
   『●城南信金の吉原毅理事長が退任・・・
      脱原発という、「理事長交代後も考え方は引き継がれ」て欲しい
   『●警察や消費者庁の沈黙…「商取引の原則」を無視して、 
            なぜ核発電料金を支払わなければならないのか?
   『●「原子力ムラの言いなり」原子力「寄生」委員会の救い様の無さと、
                        アベ様の「危険な丸投げ・無責任体制」
   『●東電核発電人災から7年: 「村の生活は百年余りにわたり、
                 人生そのもの」…「やっぱりここにいたいべ」
   『●中西宏明経団連会長《再稼働が進まない要因を、 
      原発と原爆を同一視する地域住民の理解不足と決めつけ》?
   『●核発電「麻薬」中毒患者・中西宏明経団連会長自ら、
        ニッポンは《民主国家ではない》ことを立証して見せた

   『●偶然は通用しない、アベ様のオトモダチ獣医学部開設…
      前川喜平さん「規制緩和ではない。特権の付与です」
   『●大見得・啖呵「議員辞職」を有言実行しない
       《病的な嘘つき》アベ様…前川喜平氏の人間性と彼我の差
   『●前川喜平前文科次官、「本来、できてはいけないものが
             完成した。見たくないものを見たという感じだ」
   『●前川喜平さん授業…検閲と恫喝、《意に沿わない人物は潰す――。
                       …安倍政権のやり口は、まさに恐怖政治》
   『●隗より始めよ: 「この国をガタガタにし、
      支持率3割は取れる」高プロとして、「自分らができてから…」
   『●霞が関: 「佐川になるな前川になれ」…
      《佐川のような官僚ばかりだったら絶望するしかないだろう》
    「日刊ゲンダイの佐高信さんによる書評【週末オススメ本ミシュラン/
     「面従腹背前川喜平著/毎日新聞出版】…。《落語家の立川談四楼が
     ツイッターで、いま霞が関では<佐川(宣寿前国税庁長官)になるな
     前川になれ>が合言葉になっているとつぶやいたらしい。
     もちろん皮肉である。/…佐川のような官僚ばかりだったら
     絶望するしかないだろう》」

   『●〝前川喜平になるな佐川宣寿になれ〟!?
       「官邸べったり」藤原誠官房長の文科事務次官への昇格人事

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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019073002000118.html

<親友対談 しなやかな反骨>(1) 城南信金顧問・吉原毅さん×元文科次官・前川喜平さん
2019年7月30日 朝刊

 加計学園の大学獣医学部設立認可をめぐり「行政がゆがめられた」と証言した元文部科学次官の前川喜平さん(64)と、経営トップでありながら脱原発の旗を掲げた城南信用金庫顧問の吉原毅(よしわらつよし)さん(64)。二人は麻布中・高校(東京)の同級生で、ともにラグビー部で汗を流した親友だ。強い者に負けない志の根っこはどこにあるのか。「しなやかな反骨」をテーマに存分に語り合ってもらった。 (四回シリーズでお伝えします)

吉原 文科省の課長当時、「奇兵隊、前へ!」というブログがあったよね。官僚なのにこんなこと書いていいのって思いました。

前川 確かに突出した行動ではあった。二〇〇五~〇六年ごろかな、小泉純一郎内閣の看板政策の三位一体の改革で、国から地方に税源移譲し、地方の財政の自主性を高めるという話になった。そのために国から地方への補助・負担金を減らす。そこで三兆円ある義務教育費国庫負担金がなくなりそうになった。それでは子供たちが困ると思って、反対だと言って回ったんです。地方の財政力にかかわらず、教育の機会均等を保障するためのお金です。

吉原 ブログは一般の方も見られるものですし、勇気がいりますよね。

前川 月刊誌に名前を出して書いたりしましたしね。はっきり言ってクビが飛んでもいいと思いました。

吉原 組織の上の方が白旗揚げて、ほかの人は静観する中で孤軍奮闘して…。

前川 いや、孤軍でもないのよ。課長仲間や下の連中は、すごく応援していた。素晴らしい改革のように見せようとしていたけど、小泉純一郎内閣の目玉として総務省が作り上げた話。地方公共団体はだまされたと言ってもいい。だから文科省と総務省とでドンパチやってたんです。

吉原 文科省の当時の上司の了解は? 

前川 上司の初等中等教育局長は、青年将校みたいなのが暴れるのを黙認していたって感じ。次官や官房長は、ほとんど白旗を揚げてました。次官のところに行ったら「この制度は廃止でしょうがないだろう」って。負け戦と思っている人もいるし、ぎりぎりまで頑張ろうという人もいた。最後の最後、助けてくれたのは与謝野馨さん(当時、自民党政調会長)。文科省の土俵で議論させてやるって、仕切ってくれた。
 その代わり中央教育審議会に、総務官僚が握っている知事・市長・町村会推薦の首長が三人入った。われわれも三人の首長に一本釣りで来てもらった。その一人が当時の鳥取県知事の片山善博さん。三位一体改革の本質を見抜いてるから、良い意見を言ってくださった。
 そのときにカウンターパートで、当時の総務省の自治財政局調整課長だったのが務台(むたい)俊介さん(現衆院議員)。中教審の会議の後、道端である女性の委員をつかまえて、いかに文科省が間違っているかと言ってるわけですよ。僕も入っていって、そうじゃないんですよと言ったら「前川さん、そんなこと言ってたらクビが飛ぶよ」と。それでブログに「クビが飛んでも構わない」と書いた。そのくらいの気持ちでした。結局、制度は守るが、負担率を二分の一から三分の一に下げることで決着をみた。

吉原 なんで文科省(旧文部省)に入ったの? 使命感を持って入ったと思うけど、誰の影響なんですか。

前川 人間の精神的な活動を広げていくっていうか、人の心の豊かさを大きくしていくっていうか。

吉原 人間教育とか、人間の魂とか、子供たちを育てたいっていう気持ちの人は文科省に入る。

前川 そういう人が多い。僕の場合はやりたい仕事のところに配置してもらえたけど、そんなに幸せでもないのよ。初等中等教育の仕事は確かにさせてもらえてよかったんだけど、それ以外の仕事も多くて。

吉原 もちろんそうでしょうね。

前川 多かったのは、政治家相手の仕事。秘書官で与謝野(馨)さんみたいな大臣と一緒に仕事をするのは楽しかったけど、理不尽なことで怒り狂っている政治家のところに行ってなだめるとか、何で怒っているか分からないけどとにかく謝るとか、そんなことばっかりやってました。国会の委員会で野党から追及されるよりも自民党の部会で攻撃されるほうがしんどいですよ。本当に言いたい放題言われますからね。

吉原 組織の中で仕事をする中で、自分が情熱をかけている初等教育、中等教育の話とは別のものがいっぱいある。それでもう嫌だという人もいるけど、本当にやりたいことがあるから頑張って、初志を貫くと。

前川 それはあるよね。義務教育費の時は、案外楽しかった。だけど防衛戦ですからね、仕掛けられた闘いをやってる感じ。その中で思ったのは、この機会に制度を見直して良い制度にすること。三位一体の改革は、義務教育費国庫負担制度(*)を良い方向に、地方の自由度を高める方向に変えるきっかけになった。外圧が改革のきっかけになることはありますよね。

吉原 厳しい状況の中で、上は支持しない、あるいは上はもう闘いを放棄してるところで、上がどうであろうとみんなの思いを結集して情熱と信念を持って、組織をまとめて。言われて動く組織じゃなくて自分が組織を組織化し、みんなのチームをつくり理想を実現していく。それをやった人だったってことです。なかなか組織人として難しいことだと思うんです。言われたことやってないと干されるし、クビにされるぞと脅かされるわけだし、その中で頑張る人って、なかなかいないと思います。

前川 安倍政権では(官僚は)なかなか言えない。小泉政権は思いっきり議論ができる政権だった。最後は小泉さんの鶴の一声で決まるけれども、そこに至るまでの間に思いっきり言いたい放題言える。僕も一見、三位一体改革という看板政策にたてついてるとんでもないヤツなんだけど。

吉原 当時は、組織が生きていた。今は全然違って、政府の上から言われたことを全部やらないとダメっていう絶対服従みたいなことをやる。小泉さんは、僕も付き合いあるから言うけども、決めたらドーンとやるけども、その前に必ず意見を言わせるんですよ。
 僕がびっくりしたのは、今原発反対をやってるんだけども、小泉先生は違う意見を聞くんですよ。僕らなんかが「あんなの頭きちゃいますよね」って言うと、そんなことない、民主主義なんだからいろんな意見があっていい、違う意見があってはじめて民主主義ってのは成り立つんだと。懐がでかいなと思ったんです。たぶん小泉政権は「万機公論に決す」で、最後は政治決着だというところがあった。今はいきなり結論ありきで、とにかく黙って従えと。この度量の狭さは、政府だけじゃなくて、現代社会に、いろんな企業も含めて組織体の共通の社会病理みたいになっている。これについてはどうですか。

前川 安倍政権的な組織体質が、日本中に広がっちゃってるんじゃないかっていう気はしてるよね。

吉原 力で勝負とか、問答無用とかね。言論しない、言論に重きを置かないでいきなり結論がある。別に安倍さんの悪口を言ってるわけじゃなくて、世の中全体がそうなってるのはどうしてだろう。不思議です。

前川 僕は安倍さんの悪口言ってるんだけど。

吉原 この場ではあんまり言わないほうがいいんじゃないか(笑)。

前川 やっぱり、そういう忖度(そんたく)が蔓延(まんえん)してますよ。


 * 教育の機会均等と水準の維持向上を図るため、小・中学校など義務教育の学校の教職員給与の3分の1を国が負担する制度。以前は2分の1負担だった。

<まえかわ・きへい> 1955年、奈良県生まれ。東京大卒。79年、旧文部省(現文部科学省)に入り大臣秘書官、官房長、初等中等教育局長などを経て、2016年、文部科学次官。天下りあっせん問題の責任を取って退官後、夜間中学スタッフ、大学講師などとして活動。著書に「面従腹背」、共著に「これからの日本、これからの教育」など。

<よしわら・つよし> 1955年、東京都生まれ。慶応大卒。77年、城南信金に入り、企画部、副理事長などを経て2010年、理事長。15年、顧問。17年から麻布学園理事長。東日本大震災後、同信金の脱原発宣言を主導。小泉純一郎元首相らと活動を続ける。著書に「幸せになる金融」「原発ゼロで日本経済は再生する」など。

(対談は六月二十六日、東京都千代田区の東京新聞で行われた)
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201907/CK2019073102000144.html

<親友対談 しなやかな反骨>(2) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん
2019年7月31日 朝刊

     (理想的な組織のあり方などについて意見を交わす吉原毅さん(左)と
       前川喜平さん=東京都千代田区の東京新聞で)

 どんな組織が好ましいのか。元文部科学次官の前川喜平さんと城南信金顧問の吉原毅(よしわらつよし)さんの対談は「理想の組織」論に入った。

吉原 今の政府の人たちが心配です。安倍(晋三)さんが絶対的な権限を持っていて、総理が言えば何でも通っちゃう。でも安倍さんが逆の立場になると、自分が徹底的にやられるわけです。そういう組織は、非常に不安定です。「正しい」「間違っている」よりも力を取ったら勝ち。それで本当にいいのかと。

前川 多様性が失われている。いろんな意見があっていいんだ、存念を述べよ、みたいなところがなくなってきて。

吉原 それに対して前川さんは警鐘を鳴らしている。正しいことは正しい、あるものをなかったとは言えないと言う。素朴な言い方だけど、勇気がある人だと思って喝采しました。

前川 意を決して告発したなんていうことじゃなかったんだけどね。この文書を見たことありますかって言うから、ありますよって。加計学園問題(*1)に関しては、内部文書を表に出した職員が、今も文科省に複数人いるわけです。彼らの方がずっと僕より勇気がありますよ。

吉原 世界中が上意下達の方向に行っている気がします。時代なんですかね。

前川 国際政治も一国主義がはびこっている、リーダーが強い力を持って。プーチン(*2)だ習近平(しゅうきんぺい)(*3)だ、トランプ(*4)だ、エルドアン(*5)だと。城南信金の「クーデター」の話をしてよ。

吉原 会社も政府も一つの政治システムだと思うんです。目的は定款に書かれている。憲法みたいなものです。人々を幸せにしたいなどと書いてあり、金もうけが目的ではない。それが外国資本が増えて、成果主義とトップダウンの傾向が強まった。新自由主義です。でも、成果主義で人を人と思わずに多様性を否定すると、組織は生きない。(よい企業は)相互コミュニケーションが利いている。自由な言論があって、英知を集めて最善の道を探る。
 フラットな分権型にするのは、経営学の世界では主流になった。ところが、いまだに威張り散らして、間違った考え方を押しつける人たちが上にいる。
 これでは力を結集できないし、お客さまにちゃんとサービスを提供できない。だったらトップに代わってもらうしかないよねと。給料は保証するから権力からは外れて、という極めて穏当な「クーデター」でした。

前川 城南信金の新理事長となった吉原さんは、自らの給料を支店長平均より低い千二百万円に下げた。

吉原 千二百万円でも随分いただいていますけど。世の中がおかしくなったのは、大会社の社長がめちゃくちゃな報酬を取るようになってから。国会議員もお金をいっぱいもらうようになってから劣化した。
 小原鐡五郎(てつごろう)(*6)という、信用金庫法を作って業界を率いてきたリーダーに数年間お仕えした。その方が「吉原くん、お金は麻薬だ。持っていると人間は身を持ち崩す。適正なお金を使うことが大事。それをお勧めして、指導するのが信用金庫の仕事だ。貸すも親切、貸さぬも親切」と言った。身を持ち崩さないようにお金を使うのが大事。

前川 すごいよね。お金を扱う仕事の中にいて、お金に溺れないという哲学を持つのが。そういう話、小泉さん(純一郎元首相)とはするの?

吉原 小泉さんもお金にこだわらない清廉潔白で純粋な人ですよ。自民党って自由に民主的に話ができた政党で、けんかしたり仲良くしたりして、個性あふれる先生方が自由闊達(かったつ)に議論していた。今や一枚岩でどうしちゃったのと。

前川 首相問責決議案への三原じゅん子さん(参院議員)の反対討論を聞くと、ひと言彼女が話すたび、与党席から「そうだ!」と。

吉原 もはや自民党は、全体主義政党になってしまった。悲しい。自民党ファンとしては(かつての自民党が)復活してほしい。

前川 国民政党と言えたのは多様性があったから。宇都宮徳馬(*7)、野中広務(*8)のような人もいた。派閥は政策集団でもあったからカラーが違った。その多様性が消え、本当の保守主義でなくなった。

吉原 小泉先生は一生懸命に原発反対運動をしているけど、私は自民党です、と必ず言うんです。党の多様性を復活させようと努力している。いろんな意見を取り入れる幅広さがないと、政治も経営も社会も閉塞(へいそく)する。最大の懸念です。

前川 霞が関も全体主義になった。もともと「司(つかさ)」という言葉があって、それぞれの分野については自信と誇りと責任感を持ってやっていた。その司の責任感や独立性がほとんど失われ、官邸が肥大化して、官邸官僚といわれる人たちが総理や官房長官をガチッと固めてしまった。どの分野の政策も官邸が決めている。

吉原 現場には五感を通じて情報が集まってくるが、中央には数字のみ。数字じゃ骨しか入らない。血や肉や魂になる情報は入ってこない。でも上はアメとムチで脅かす。「良い暮らしをしたいだろう。良い地位につきたいだろう。従わないヤツは全部クビだ」と。これでは、うまくいくわけがない。危機感を覚えます。


<親友対談 しなやかな反骨>(1)

*1 安倍晋三首相の長年の友人が経営する学校法人「加計学園」が、獣医学部を新設する国家戦略特区の事業者に唯一選ばれた際、「首相案件」として官邸側が特別の便宜を図ったのではないかとされた疑惑。

*2 ロシア大統領。

*3 中国国家主席。

*4 米大統領。

*5 トルコ大統領。

*6 城南信金元理事長。元全国信用金庫協会長。1899~1989年。

*7 元衆院・参院議員。月刊誌「軍縮問題資料」創刊者。1906~2000年。

*8 元衆院議員。官房長官、自民党幹事長などを歴任。戦争反対を訴えた。1925~2018年。
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080102000124.html

<親友対談 しなやかな反骨>(3) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん
2019年8月1日 朝刊

     (「原発ゼロ・自然エネルギー推進連盟」創設の記者会見をする
      吉原毅さん(左)と元首相の小泉純一郎さん=東京都品川区で)

 個人と対立しがちな組織の論理。その中で人はどう生きたらいいのか。対談は佳境に入っていく。

吉原 しょうがないから歯車になるという選択肢もあるかもしれないが、それでは面白くない。前川さんも歯車のふりをしながら、変えなきゃという思いも持っていたわけでしょ。

前川 ヨットは逆風でも前に進む。役人の立場から言うと、風に相当するのが政治の力。政治の力が正面から吹いている時、かいくぐりながら前に進む。
 沖縄・八重山の教科書採択問題がそうでした。中学の公民の教科書の採択で石垣市、与那国町、竹富町の三自治体の教育委員会が、同じ教科書を共同採択しないといけない縛りがあったが、意見が割れた。石垣市と与那国町が育鵬社、竹富町は東京書籍。東京書籍は基地問題の記述が充実し、育鵬社は領土問題をちゃんと書いていた。その時、担当の初等中等局長だった僕は無理やりは良くないと思うが、やれと言われて、竹富町に育鵬社の教科書を採択するよう地方自治法に基づく是正要求をした。面従腹背の腹背の部分では無理筋と思っていました。
 ちょうどそのころ教科書無償措置法改正案を作り、そこに共同採択地区を分けることができる仕組みを忍ばせたんです。沖縄県と竹富町の教育長とは裏で話して、法案が通ったら独立の採択地区にできるから踏ん張ってくださいと。県の教育長は半年粘った。二〇一四年に法律が通って、円満に採択地区から分離して採択できるようになった。

吉原 素晴らしいですね。そういう話聞くと、ちゃんとした考えの人が組織のあちこちにいることで、組織が正しい方向でできると思う。トップダウン組織は、トップが狂うと暴走する。自立分散型ネットワーク型組織がいい。それぞれが考えて連携しながらやっていけば、穏当で最適で正しい解決方法につながる。考えてくれる人を大事にするのが良い組織です。

前川 それぞれの組織の中のポジションに、一定の自由度や裁量はある。それぞれの頭で考えれば、組織もうまく回っていく。

     (加計学園問題をめぐり記者会見する前川喜平さん。
      「あったものをなかったことにできない」と証言した=東京・霞が関で)

吉原 みんなが考えていく組織、そういう組織人にならないと。面白くないから辞表を突きつけて辞めちゃうというのは、一見かっこいいようだけど負け。なんとか踏みとどまって、正しい組織運営のために努力しなきゃ。前川さんの言っている面従腹背が正しい組織人としてのあり方だ。

前川 そうだけど、かなり面従ばっかりしていた気もしますよ。今はメディアがねえ。東京新聞は何でも言える社風があるようだけれど、メディアが歯切れ悪くなり、権力に忖度(そんたく)する状況が出てくれば、国全体がおかしくなってしまう。

吉原 うちの会社は五権分立でやっている。台湾は五権分立。司法・立法・行政の三権分立だけでは、バランスを保てない。行政に当たる執行、国会に当たる取締役会あるいは株主総会、それらを統合する内部管理がある。さらに人事権を独立させ、外部監査を付けて監査役が監視する。この五権をしっかりやれば、均衡ある組織運営ができる。

前川 日本国憲法の中にも会計検査院という独立の組織がある。憲法上の組織ではないが、人事院もある。この会計検査院と人事院の地位が低下している。

吉原 国会が組織を作ればいい。例えば原発事故の時の事故調査委員会。政府から独立した指揮命令系統で動かすことで、議論の余地を作ることが大切です。

前川 六年半かけて、中央省庁の幹部を官邸の言うことを聞く人間ばっかりにしたから、下のレベルまで忖度感情の分厚い層ができちゃっている。それをちゃんと自分で考える人間に入れ替えていくのは、かなり時間がかかると思います。

吉原 ところで道徳の復権が叫ばれていますけど、道徳教育を押しつけちゃダメだと前川さんは言う。じゃあどうしたらいいのか。

前川 基本は自分の命を大切にすること、自分らしい生き方を大切にする自主性を持つこと。自分が大切だと思わなければ、人を大切に思わない。今の道徳教育が目指すのは滅私奉公で、自分を犠牲にしなさい、自分を抑えて全体の役に立つ人間になれという方向性を持っているが、危ない。全体のために抑圧された人間は、今度はより弱い人間を抑圧する連鎖が起こる。昔の軍隊みたいに。
 今の道徳教育をやっていくと、若い人はむしろ逃避する方向に行くと思う。ここ数年、実は不登校が増えている。どうやら学校が息苦しい場所に戻ってしまっている。いったん校則が緩まったけど、また厳しくなった。改正教育基本法第六条に「規律を重んじる」って条項が入って、後押しになった。規律を守れ、自分を抑えて全体に奉仕せよという、上からの道徳です。

吉原 権力を握っている人の了見が狭いって言うか。なんとかしなくちゃって思い、品川区(東京)と一緒にこども食堂を開いた。

前川 こども食堂とか夜間中学に出入りしていると、地域の力って捨てたもんじゃないと思います。お金にならないけど、それを喜んでやっている。労力で協力する人もいれば、お金で協力する人もいる。品川区のこども食堂は、ふるさと納税を使って支援している。返礼品じゃなくて、子供たちの喜びがお返しです。

連載<親友対談 しなやかな反骨>(1)前川さん「三位一体改革に反対 クビ飛んでもいい」 吉原さん「官僚なのにこんなブログ書いていいの」 
連載<親友対談 しなやかな反骨>(2)吉原さん「多様性が組織生かす」 前川さん「いろんな意見大切」
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https://www.tokyo-np.co.jp/article/national/list/201908/CK2019080202000128.html

<親友対談 しなやかな反骨>(4) 元文科次官・前川喜平さん×城南信金顧問・吉原毅さん
2019年8月2日 朝刊

     (若き前川喜平さん(右)と吉原毅さん(左)。英国駐在中の前川さんを
      吉原さんがビジネススクールの卒業旅行で訪ねた=吉原さん提供)

 二人は、麻布中学・高校の同級生で、ともにラグビー部で過ごした仲間。「しなやかな反骨」の根っこは「麻布のDNA」だ。

前川 僕は奈良の田舎の出身。小三で東京に引っ越したけど、東京の子供のリズムについていけず、不登校になった。六年になったころ急に親が麻布中学を受験してみたらと言うので、バタバタと勉強した。

吉原 僕は、もともと大田区の蒲田の梅農家です。蒲田は梅の名所で、梅を集めて作ったのが梅屋敷。麻布学園は、城南地区出身が多い。近所の兄ちゃんとかがいて親しみがある。

前川 弁当は休み時間に食べちゃう。売店で毎日、あんパンを買って食べた。中一か中二のころついたあだ名が、あんパンだぬき。

吉原 育ち盛りだからね。購買所のパンで足りなくて外で焼きそばを食べたり、一日五食ぐらい。中三でラグビー部に入った。青春と言えばラグビーという時代。あこがれますよね。

前川 僕は中二から。しばらく部活をせずにボーッとしてましたけど、授業で麻布ボールっていう麻布独自の球技をやって、その発展上にラグビーがあった。

吉原 前川さんとは体格が同じぐらいだったから「君たちはフォワードのロックね」と言われて…。

前川 スクラムの二列目です。プロップというでっかいのが二人、真ん中に足でボールをとるフッカー。その三人のお尻の間から頭を入れて押すのがロック。

吉原 展開するバックスがヒーローで、フォワードは裏方。裏方でも前の三人がかっこいいけど、後ろになると全然目立たない。

前川 勝った記憶がほとんどない。ラグビー部をつくって最初の練習試合に選んでくれた学校には勝った。

吉原 前川さんは寡黙なイメージ。テレビで見て、こんなにしゃべるのかと思った。当時は深い言葉をぼそっと言うような感じで。

前川 少しずつ外交的になってきた。中学、高校はおとなしい少年だった。

吉原 前川さんはいつも体操服。男子校って、バンカラでオッケー。共学校だと女性を意識するけど、みんなバンカラで気楽だった。

前川 吉原さんは紅顔の美少年。もう一人吉原がいてきれいな吉原と、そうでない吉原と言われていた。

吉原 「ラグビーは男のスポーツ」、この一言でなかなかやめられなくて。試合では、体格のいい選手が突っ込んでくる。左右を見ると、おまえが守るしかないと目でサインしてくる。しょうがないから、真っ正面で膝から太ももあたりを目がけてタックルする。目をつぶって。止めることはできた。勇気というほどではないけど、自己犠牲。

前川 ラグビーで身に付けたものは、何だろう。負け続けても続ける粘り強さが面従腹背につながっているのかも。麻布中高で過ごした六年は、貴重な時間だったのは間違いない。僕らの時代は紛争の真っ最中。その中で人間形成をしたのは得難い経験だった。

吉原 校長室を友達が占拠したことも。早熟な先輩たちが建国記念日制定の年、反対のデモをしたいという話から紛争になった。建国記念日は戦前回帰の動きだろうとあおって。われわれは遠巻きに見ていた。

前川 僕はノンポリ。今だったらデモに参加しているかもしれないけど。
 高校生のとき、音楽の先生が、きょうは君たちと話し合いたいと言って朗読したのが、宮沢賢治(*1)の「生徒諸君に寄せる」という詩。「本気になって取り組めば、未来が開けてくる」というメッセージをくださった。読むと、未来に向かって生きていこうという気になる。あれは、僕のその後の人生をけっこう決めている。人間には何げない一瞬がものすごく大事なことがある。僕の場合は、音楽の先生の賢治の詩。

吉原 高二の文化祭の時、機動隊が学内に入り、仲間が蹴飛ばされた。次に放水が来る。ここで逃げるわけにはいかない。ラグビー精神ですよ。ワン・フォー・オール。迷ったときは傍観者はだめ。そういうことはラグビーから学んだ。

前川 「いちご白書」(*2)の世界みたい。僕は校庭の端っこでフォークダンスをしていた。女の子と手をつなぐチャンスで。傍観者にもなっていない。
 ぼんやりした夢は、小説家か物理学者。宮沢賢治を読んでいると、宇宙がたくさん作品に出てくる。宇宙を知りたい気持ちと、人間の世界に入っていきたいという気持ち。仏教の本を読んでいたから、仏教を通じて真理に迫りたいとも。国家公務員になりたいなんて全然考えてなかった。

吉原 ラグビー部でもプラトンとか仏教の本を読む友達がいて、いろいろ個性を持っていた。旧制高校ほどデカンショ(*3)してたか分からないけれども。いろんな人たちがいるのが麻布の面白さ。目先の損得を考えるんじゃなくて、理想とか理念とか、そういったものに関心を持ってる人が多かった。最近ラグビー部の友達に会ったら、言うんだ。「麻布は結局、倫理の学校だよな」って。 =おわり

<親友対談 しなやかな反骨>(1)前川さん「三位一体改革に反対 クビ飛んでもいい」 吉原さん「官僚なのにこんなブログ書いていいの」 
<親友対談 しなやかな反骨>(2)吉原さん「多様性が組織生かす」 前川さん「いろんな意見大切」
<親友対談 しなやかな反骨>(3)吉原さん「辞めてしまうのは負け」 前川さん「ヨットは逆風でも進む」

*1 詩人、童話作家。1896~1933年。

*2 米コロンビア大の学生運動を描いた米作家ジェームズ・クネンのノンフィクション。1970年に映画化された。

*3 デカルト、カント、ショーペンハウアーの三人の哲学者の名前を合わせた呼び名。



https://youtu.be/JAzRZSvdWoo
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●《政僕化したり官僕化》する官僚の「滅公奉僕」再び…この国ニッポンでは行政府の長が《愛僕者》ですもの

2019年02月15日 00時00分52秒 | Weblog

[※ 《#ケチって火炎瓶選挙妨害を暴力団に発注した方は、素直に挙手願います!東京新聞2018年8月27日)↑]



AERAのコラム【浜矩子「公僕でなければ、日本の官僚たちは一体何僕なのだろう」】(https://dot.asahi.com/aera/2019020600023.html)。
沖縄タイムスの西江昭吾記者によるコラム【[大弦小弦]四国の最南端、太平洋に突き出す足摺岬…】(https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/382707)。

 《公すなわち国民・市民に尽くすために存在する。それがお役人さんたちだ。まともな近代的民主主義体制なら、そのはずである。だが、日本では、この辺が次第に怪しくなって今日にいたっているのではないか…彼らが政僕化したり官僕化しているとすれば、それは結局、彼らが僕僕だからだ。僕僕主義者は僕ちゃんすなわち自分が一番かわいい》。
 《▼参院議員を2期務め、自由党の小沢一郎共同代表の知恵袋として知られる平野貞夫さん(83)が安倍晋三首相を内乱罪で告発した。名護市辺野古の新基地建設の強行憲法の定める統治の秩序を壊しているというのが理由だ》。

 《自分が一番かわいい》のはだ~れだ? この国・ニッポンでは行政府の長が《愛僕者》ですものね…滅公奉僕

   『●アベ様のためならば「異例の「滅公奉私」」
     …《愛僕者》(©浜矩子さん)の《僕難》に振り回される官僚達

    「東京新聞の村上一樹・清水俊介両記者によるインタビュー記事
     【異例の「滅公奉私」 閣僚・知事・大臣秘書官経験 片山善博氏に聞く】…
     《愛僕者》(©浜矩子さん)の《僕難》に振り回される官僚たち。
     「タンカ《議員辞職》」や苦し紛れの言訳「オトモダチの関与を知らなかった
     との辻褄を合わせるために、アベ様のためならば「異例の「滅公奉私」」ですか?
     情けなく、そして、哀れ。」

   『●アベ様のオトモダチへの依怙贔屓…
      呆れるほどの「屁理屈」も辞さずの「異例の「滅公奉私」」(東京新聞)
   『●タンカ記念日と15年「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、
                         2月25日は加計記念日」で滅公奉僕
    「本当に《ハシタナイ国》ニッポン、行政府の長ら。
     《愛僕者》(©浜矩子さん)アベ様の息吐く様なウソの数々と取巻き連中の
     《滅公奉私》「滅公奉僕」の異様、それを許す支持者たち」

 僕チャンは一体何をやってきたのか? そして今、何をやっているのか…《民主主義の根幹を壊す犯罪行為》者でもある、アベ様。

   『●将来のアベ様自身の「落選脅威」…選挙妨害をしてでも
        下関市長選候補者を落選させ、政治生命を絶つ必要が
   『●「#選挙妨害を暴力団に発注するアベ様」を終わりに…
          《正気を忘れていない沖縄の有権者たちのおかげ》
   『●山岡俊介さん「安倍さんが直接関わった疑惑。
      民主主義の根幹を壊す犯罪行為」…未だにニッポン国の首相…
    「《安倍さんが直接関わった疑惑民主主義の根幹を壊す犯罪行為で、
     これが本当であれば安倍さんは辞めるべきだ》。一刻も早く、実現しなければ」

 《不祥事に際し、首相・安倍晋三は「責任は私にある」と連呼する。だがその責任という言葉の軽さ》…。何時まで経っても実行されない大見得・啖呵「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」、ひとつをとっても、ねぇ。そして、この度、アベ様は《内乱罪で告発》されましたとさ。
 日刊スポーツのコラム【政界地獄耳/薄っぺらい政治の「責任」】(https://www.nikkansports.com/general/column/jigokumimi/news/201902080000138.html)によると、《★1999年9月30日。東海村JCO臨界事故の際、時の官房長官・野中広務は…は10キロ圏に拡大して発表。「事なきを得て10キロが無駄だといわれれば私が謝れば済むこと」とした。 ★不祥事に際し、首相・安倍晋三は「責任は私にある」と連呼する。だがその責任という言葉の軽さが危険だ。…政府の統計不正も役人がのらりくらりで遅々として解明できない。机上の数字の操作だからか。公金を動かすという公務員の重みがないから責任も軽いものになるのか。政治の「責任」を薄っぺらくしたのは誰か。》

 《砂川事件で裁判史上初めて米軍を違憲とした伊達判決(1959年)を書いた伊達秋雄さん…「裁判官の判断は刑法の厳格な解釈と認識に基づかないといけない」。語り口は情熱的だった》…でも、アベ様が負けることはないでしょうね。だって、「司法判断」することなく、「政治判断」乱発な司法、その頂点が、三権の長をアベ様が気どるような最「低」裁ですから。

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https://dot.asahi.com/aera/2019020600023.html

浜矩子公僕でなければ、日本の官僚たちは一体何僕なのだろう
連載「eyes 浜矩子」
浜矩子 2019.2.7 16:00 AERA #浜矩子

 経済学者で同志社大学大学院教授の浜矩子さんの「AERA」巻頭エッセイ「eyes」をお届けします。時事問題に、経済学的視点で切り込みます。

*  *  *

 日本の統計は細かくて網羅的で精緻だ。筆者はずっとそう信じてきた。商売柄、実際に他の国々や国際機関の統計を多々扱ってきた。だから、日本の統計が細かくて網羅的だというのは実感だ。だが、だから精緻だというのは思い込みだったようだ

 考えてみれば、逆にあの細かさと網羅性がずさんさの証明だったのかもしれない。まともにやっていれば、とてもあんなに詳細な統計は作れない。適当にごまかしていたからこそ、あの精緻さの権化のような体裁を整えられた。きっとそうなのだろうと納得出来てしまう。

 実は、日本に比べればはるかに大ざっぱな他の国々の統計の方が、正直に作られているのかもしれない。無理なものは無理。出来ないことは出来ない。そのスタンスでやっているから、粗っぽい数字しか出て来ない。だが、信頼性は結構高い。それが真相だったか。

 なぜ、こういうことになるのか。どうも、それは何時のころからか、公僕が公僕でなくなってしまったからではないかと思う。公すなわち国民・市民に尽くすために存在する。それがお役人さんたちだ。まともな近代的民主主義体制なら、そのはずである。だが、日本では、この辺が次第に怪しくなって今日にいたっているのではないか。

 公僕でなければ、日本の官僚たちは一体何僕なのだろう。政僕か。彼らは政治家に仕える者たちと化しているのか。モリカケや忖度を想起すれば、そのように思える。はたまた官僕か。官僚たちはお互いに仕え合っているのか。彼らにとって、いまや、お互いの身の安泰こそが一番大切なことなのか。統計の不正集計を意図的に隠蔽してきたのだとすれば、そうも思える。

 彼らが政僕化したり官僕化しているとすれば、それは結局、彼らが僕僕だからだ。僕僕主義者は僕ちゃんすなわち自分が一番かわいい。だから政治におもねったり、お互いにかばいあったりすることになる。僕僕は、公僕にはなり得ない。

※AERA 2019年2月11日号
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https://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/382707

[大弦小弦]四国の最南端、太平洋に突き出す足摺岬…
2019年2月8日 07:35

 四国の最南端、太平洋に突き出す足摺岬がある高知県土佐清水市が生まれ故郷。幕末から明治にかけて、討幕運動や自由民権運動が盛んだった土着の気風が駆り立てるのか

▼参院議員を2期務め、自由党の小沢一郎共同代表の知恵袋として知られる平野貞夫さん(83)が安倍晋三首相を内乱罪で告発した。名護市辺野古の新基地建設の強行憲法の定める統治の秩序を壊しているというのが理由だ

▼参院議員の前は衆院事務局に長く勤め、政界の裏も表も知り尽くす平野さんが人生の集大成で世に問う。その過去には、砂川事件で裁判史上初めて米軍を違憲とした伊達判決(1959年)を書いた伊達秋雄さんとの出会いがあった

▼判決の3年前。法政大生の平野さんは、最高裁調査官をしながら教壇に立つ伊達さんから刑事訴訟法を学ぶ。「裁判官の判断は刑法の厳格な解釈と認識に基づかないといけない」。語り口は情熱的だった

▼伊達判決を覆した最高裁判決は、高度に政治性を持つ問題は審査対象から外す統治行為論」で米軍を合憲と認定基地絡みの訴訟は門前払いが定着した。ここに一石を投じたい思いがある

▼「内乱罪は統治行為そのものに関わるが、刑法は罰則のある実定法。その判断を迫りたい」。齢(よわい)80を超えて首相を訴える。そこには恩師の教えが息づいている。(西江昭吾
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●タンカ記念日と15年「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、2月25日は加計記念日」で滅公奉僕

2018年05月28日 00時00分42秒 | Weblog

【『●青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し…』↑】



リテラの二つの記事【安倍首相の嘘を完全に証明する文書を愛媛県が提出!「加計理事長と首相が面談、首相から『獣医学部はいいね』」】(http://lite-ra.com/2018/05/post-4023.html)と、
【安倍首相が破棄したはずの「官邸記録」を根拠に加計理事長との面会を否定(笑)。首相動静に載せなかった極秘会談の数々】(http://lite-ra.com/2018/05/post-4024.html)。

 《なんとそこには、2015年2月に安倍首相と加計学園の加計孝太郎理事長が面談し、その席で安倍首相が「そういう新しい獣医大学の構想はいいね」と話していたことが記されているのだ…これで安倍首相の嘘がはっきりしただろう。安倍首相は周知の通り、加計学園の獣医学部新設計画を知ったのは、加計が国家戦略特区の事業者に決定した「2017年1月20日」だと強弁。…「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、225日は加計記念日」──思わずあの有名短歌になぞらえる人がネット上で続出している》。
 《「念のため、昨日官邸の記録を調べたが、確認できなかった」 官邸の記録……? そもそも官邸の入館記録は「破棄」されたのではなかったのか。…その、遅滞なく速やかに破棄されたはずの3年前の記録を、安倍首相は昨晩「確認した」と言うのだ。これは「いままで国会で嘘をついてきた白状しているようなものではないか》。


 週刊朝日の記事【安倍首相の”虚偽答弁”裏づける愛媛県の官邸訪問”爆弾記録”全文入手】(https://dot.asahi.com/dot/2018052100090.html)によると、《愛媛県が21日、2015年4月2日に首相官邸で行われた柳瀬唯夫・元首相秘書官と同県職員らの面会に関連する新たな記録文書を参院予算委員会に提出…<2/25 に理事長が首相と面談(15分程度)。理事長から、獣医学部系大学空白地帯の四国の今治市に設置予定の獣医学部では国際水準の獣医学教育を目指すと説明。首相からは「そういう新しい獣医大学はいいね」とのコメントあり>》。
 「国家戦略特区諮問会議議長・アベ様は、2017年1月20日まで、オトモダチの関与を知らなかった」…はず?、じゃなかったの? 遅くとも2015年2月25日には知ってたわけだ。トンだ息吐く様なウソつき。加計問題では、2015年《「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、2月25日は加計記念日》だそうです。森友問題では、「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」でした。

   『●すべては「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」に始まった
                  …五日後の「秘密会議」に太田充氏も

   『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様、そりゃぁ~ないでしょ!  
                           質問主意書による「急な質問」?
   『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様は、 
      2017年1月20日まで、オトモダチの関与を知らなかった?
   『●加計学園を巡る「狸賽」イカサマ話…「悪巧み」しておいて
                「2017年1月20日まで…知らなかった」?


 日刊ゲンダイの記事【有権者に危機の自覚なし 安倍支持率上昇の異様な世相】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/229557)によると、《ルールやモラルも無視し、どんな汚い手を使ってでも、勝ち逃げできればいい――いつから日本は、こんなハシタナイ国になってしまったのか》。
 本当に《ハシタナイ国》ニッポン、行政府の長ら。《愛僕者》(©浜矩子さん)アベ様の息吐く様なウソの数々と取巻き連中の《滅公奉私》「滅公奉」の異様、それを許す支持者たち。

   『●アベ様のためならば「異例の「滅公奉私」」
     …《愛僕者》(©浜矩子さん)の《僕難》に振り回される官僚達

    「東京新聞の村上一樹・清水俊介両記者によるインタビュー記事
     【異例の「滅公奉私」 閣僚・知事・大臣秘書官経験 片山善博氏に聞く】…
     《愛僕者》(©浜矩子さん)の《僕難》に振り回される官僚たち。
     「タンカ《議員辞職》」や苦し紛れの言訳「オトモダチの関与を知らなかった
     との辻褄を合わせるために、アベ様のためならば「異例の「滅公奉私」」ですか?
     情けなく、そして、哀れ。」

   『●アベ様のオトモダチへの依怙贔屓…
      呆れるほどの「屁理屈」も辞さずの「異例の「滅公奉私」」(東京新聞)

 苦し紛れの言訳「オトモダチの関与を知らなかった」…の言訳があまりにお粗末すぎる。

①無いはずの「官邸の記録」が実は在った。1年以上にわたり、廃棄したこととウソをつき続けた。あるいは、すでに廃棄しているが、「面会を否定」という新たなウソを吐いた。

②「首相動静」に載らない会談もある。アベ様自身が国会でそれを認めている。掲載の有無を恣意的に操作している、操作できるようになっている。

③枝野氏もつぶやいているが、監視カメラも含めて誰にも見られることなく「官邸」で首相と会うルートがある。池上彰氏も指摘。

④官邸以外で会っている可能性もあり、官邸に限定しようと誘導している可能性あり。

 「準強姦事件」山口敬之氏の本の表紙にある《愛僕者》の写真、誰がどうやって撮影? 「首相動静」で確認できるの?


 東京新聞の記事【森友文書公表 疑惑解明は国会の責務】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/editorial/CK2018052402000176.html)によると、《「私や妻が関係していたということになれば、首相も国会議員も辞める」 安倍晋三首相が二〇一七年二月十七日に国会で発した言葉が、すべての始まりだったとの見方はますます強まったといえる…真相解明を妨げているのは、加計氏や昭恵氏らの証人喚問に反対している与党に他ならない憲法で国会に付与された国政調査権がもはや死蔵された状態のままなのも自公の党利党略のせいである》。
 すべては「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」に始まった。そして、まず第一に批判されるべきは、与党自公・癒党お維キトである。

 最後に、東京新聞の記事【財務省、隠蔽手段使い分け 森友文書】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/economics/list/201805/CK2018052502000147.html)によると、《財務省による学校法人「森友学園」への国有地の取引に関する文書の隠蔽(いんぺい)、野党からの追及が激しさを増していた昨年二月以降の国会開会中に行われた。公文書は中身の重要度で保存義務の期間が異なっており、財務省は、まだ保存が必要な文書は改ざん保存期限が切れたものは意図的に廃棄という形で隠蔽工作を使い分けていた》。
 「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」以降、取巻き連中の異様な「滅公奉私」・滅公奉の異様さが際立つ。哀れで、そして醜悪。

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http://lite-ra.com/2018/05/post-4023.html

安倍首相の嘘を完全に証明する文書を愛媛県が提出!「加計理事長と首相が面談、首相から『獣医学部はいいね』」
2018.05.21

     (安倍首相(首相官邸HP)と加計氏(加計学園HP))

 安倍首相の嘘を証明する文書がまたも出てきた。なんとそこには、2015年2月に安倍首相と加計学園の加計孝太郎理事長が面談し、その席で安倍首相が「そういう新しい獣医大学の構想はいいね」と話していたことが記されているのだ。
 この文書は、2015年3月に愛媛県の地域政策課が作成したもので、タイトルは「報告 獣医師養成系大学の設置に係る学園関係者との打合せ会等について」。この文書は、こんな一文からはじまる。

加計学園から、理事長と安倍首相との面談結果等について報告したいとの申出があり、3月3日、同学園関係者との間で打合せ会を行った

 つまり、加計学園側は愛媛県に対し理事長と安倍首相の面談の報告をしたいと言い、そのため2015年3月3日に加計学園側と愛媛県が打ち合せをおこなった。この場でどのようなやりとりがおこなわれたかを愛媛県職員が記録し、報告書として文書と残していたのだ。
 そして、「加計学園からの報告」は以下のようなものだった。

2/25に理事長が首相と面談(15分程度)。理事長から、獣医師系大学空白地帯の四国の今治市に設置予定の獣医学部では、国際水準の獣医学教育を目指すことなどを説明。首相からは「そういう新しい獣医大学の考えはいいね。」とのコメントあり。
 また、柳瀬首相秘書官から、改めて資料を提出するよう指示があったので、早急に資料を調整し、提出する予定。


 これで安倍首相の嘘がはっきりしただろう。安倍首相は周知の通り、加計学園の獣医学部新設計画を知ったのは、加計が国家戦略特区の事業者に決定した「2017年1月20日」だと強弁。加計理事長についても「私の地位を利用して何かをなし遂げようとしたことは一度もなく、獣医学部の新設について相談や依頼があったことは一切ない」と説明してきた。だが、実際は今治市が国家戦略特区に申請する2015年6月4日より約5カ月も前から安倍首相は獣医学部計画を知り、その上、「いいね」とお墨付きを与えていたのだ。「「獣医学部いいね」と安倍さんが言ったから、2月25日は加計記念日」──思わずあの有名短歌になぞらえる人がネット上で続出している。
 しかも、この文書からは、このとき柳瀬氏も同席あるいは加計学園関係者と面談していたことがわかる。ようするに、少なくともこの時点で柳瀬氏は加計の獣医学部新設計画が「首相案件であると認識しており、だからこそ、この約1カ月後におこなわれた4月2日の官邸訪問で、愛媛県・今治市職員に対して「本件は、首相案件」と述べたのだろう。
 さらに、文書はこうつづく。

下村文科大臣が一歩引いたスタンスになっており、県においても、官邸への働きかけを非公式で実施いただけないかとの要望があったが、政治的な動きは難しい旨回答

 この記載もまた、先に出ている愛媛県文書と整合性がとれるものだ。愛媛県職員が2015年4月2日の官邸訪問後に作成した文書でも、安倍首相と加計理事長の会食時の会話が加計学園関係者によって言及され、下村文科相が「加計学園は課題への回答もなくけしからん」と述べていると安倍首相が加計理事長に伝えたことが記されていた。〈下村文科大臣が一歩引いたスタンス〉というのは、このことを指しているはずだ。
 これまで何度も書いてきたが、愛媛県には嘘をでっち上げる理由など何ひとつない。それが、柳瀬氏は参考人招致で、愛媛県から出てきた記録や証言を全否定するかのように、愛媛県や今治市の職員と官邸で面談した事実を「いまでもわからない」などと認めなかった。そのあからさまに無理のある答弁を、安倍首相は「柳瀬氏は正直に話した」と支持し、さらには愛媛県関係者との面会確認は「困難」だと閣議決定までしてみせた。しかし、ご都合主義の曖昧な記憶よりも記録し残されていた文書のほうが信頼性が高いことは言うまでもない。
 それでも、安倍首相はこの文書の内容を否定することだろう。たとえば、この問題の2015年2月25日の首相動静には、加計理事長との面談は記載されていない。そうしたことをもち出して、「そもそも面談などしていない」などと言い張るかもしれない。だが、首相動静というものはいくらでも抜け穴がある。とくに加計理事長は「首相案件」であるため、首相秘書官などの官邸スタッフが事前に調整して、加計理事長を官邸や公邸に招いていた可能性も十分に考えられるからだ。
 今回の文書を愛媛県はきょう、国会に提出している。与党は強固に拒否してきたが、もはや愛媛県の中村時広知事の参考人招致、そして疑惑の当事者である加計理事長の証人喚問は絶対におこなわれなくては先に進まない局面にいよいよ入っただろう。今度こそ、国会ではっきりしていただこうではないか

(編集部)
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http://lite-ra.com/2018/05/post-4024.html

安倍首相が破棄したはずの「官邸記録」を根拠に加計理事長との面会を否定(笑)。首相動静に載せなかった極秘会談の数々
2018.05.22

     (首相官邸ホームページより)

 「新しい獣医大学の考えはいいね」──安倍首相が2015年2月25日に加計孝太郎理事長と面談し、獣医学部新設構想に同意を示していたことが記されていた愛媛県の新文書。これによって安倍首相の加計氏から獣医学部の新設について相談や依頼があったことは一切ない」「計画を知ったのは2017年1月20日」という答弁が大嘘であったことがはっきりとした。
 しかし、予想通りと言うべきか、安倍首相はまたも愛媛県文書の否定にかかっている。昨晩は記者から「『獣医学部、いいね』と言ったのですか?」と質問されても無言で立ち去った安倍首相だが、今朝は一転、ご指摘の日に加計理事長と会ったことはない」「獣医学部新設について、加計氏から話をされたこともないし、私から話をしたこともないと新文書の内容を否定し、こう話した。

念のため、昨日、官邸の記録を調べたが、確認できなかった

 官邸の記録……? そもそも官邸の入館記録は「破棄」されたのではなかったのか。実際、萩生田光一・元官房副長官は「訪問者の入邸確認後、訪問予約届はその使用目的を終えることから、公文書管理法や関係規則等に基づき遅滞なく破棄する扱い」と述べてきたし、安倍首相自身も「総理官邸に入館した方の記録は基本的に定期的に廃棄をしている」(4月11日衆院予算委員会)と答弁していたではないか。その、遅滞なく速やかに破棄されたはずの3年前の記録を、安倍首相は昨晩「確認した」と言うのだ。これは「いままで国会で嘘をついてきた白状しているようなものではないか。
 しかも、愛媛県の新文書には、柳瀬唯夫首相秘書官のみならず加藤勝信内閣官房副長官(当時)までもが加計学園関係者と面談するなど、当時、いかに官邸の安倍首相側近たちが加計と接触を重ねていたかが記されている。そうしたなかで安倍首相の面談をセッティングするのに、側近たちが記録を残さないかたちで加計理事長を入邸させていても不思議はない。
 実際、池上彰はウェブサイト「P+D MAGAZINE」の連載で、総理官邸の建て替え以降、総理が極秘に人と会うことが可能になっていると指摘している。

ただし、総理官邸が建て替えられてからは、記者たちの目の届かないルートを通って総理執務室に入ることが可能になりました。これ以降、「首相動静」に報じられる会談以外にも、極秘の会談がありうるようになりました。


加計理事長とのバーべキューも秋元康、見城徹との組閣ごっこも首相動静に記述なし

 いや、そもそも安倍首相はなぜ、加計理事長と面談したのが「官邸」だと限定しているのか。同日夜、安倍首相は公邸で各府省庁の副大臣と菅義偉官房長官と会食を約1時間30分にわたっておこなっているが、この合間に事前に公邸に招かれていた加計理事長と15分の面談をおこなった可能性もある。
 さらに、加計理事長と私邸で会った可能性もある。加計理事長は昭恵夫人とも昵懇で、森功氏の著書『悪だくみ 「加計学園」の悲願を叶えた総理の欺瞞』(文藝春秋)でもふたりの関係について、その親密な交際は、日本国内のクリスマスパーティやゴルフ、飲食にとどまらない。海外にもいっしょに頻繁に出かけた〉〈下戸だった首相に代わり、大酒飲みの夫人たちの面倒をみてきたのが、ほかならぬ加計なのだと書かれている。加計理事長が私邸で昭恵夫人と安倍首相の帰宅を待って“宅飲み”していてもおかしくはない関係なのだ。
 つまり、安倍首相は破棄したはずの「官邸の記録」をもち出して加計理事長と会ってなどいないと否定するが、ふたりが面談をおこなったのは官邸以外の場所、公邸や私邸である可能性は十分考えられるのだ。
 他方、安倍応援団やネトウヨたちも「首相動静には加計理事長と会っていたなどとは書かれていない!」として愛媛県文書の内容を同じく否定しにかかっている。だが、これもまったくナンセンスな話だ。
 たとえば、2013年5月に安倍首相の別荘でおこなわれたバーベキューの際も、加計理事長が参加していたにもかかわらず、各社の動静には名前は出ていなかった
 名前が乗らないケースだけではない。会合そのものが消されているケースもある。安倍首相は「お友だち」である秋元康や幻冬舎の見城徹社長らと2015年3月、総理公邸の西階段で「組閣ごっこ」写真を撮影し、それが「フライデー」(講談社)に報道されたが、このときの会食も首相動静には一切出ていない
 また、安倍首相と会食した経済評論家の三橋貴明氏はその会食をブログで報告する際、こう書いていた。

「財務省が日本を滅ぼす」を書いた三橋との会食を持ちかけたのは両端の方々ですが、「クローズではなく、オープンで」と決めたのは官邸であること(オープンなので、総理動静にも載りました)

 つまり、これは会談そのものをオープンにするかクローズにするか官邸が恣意的に選んでいるということだろう。


当の安倍首相も首相動静に載らない加計との面談を認めていた!

 しかも、こうした首相動静が完全な情報ではないことは、当の安倍首相自身が認めている事実だ。
 5月14日におこなわれた衆院予算委員会の集中審議で、無所属の会・江田憲司議員に「第1次政権では加計氏と1回も会食もゴルフもしていないのに、第2次政権では17回もしているのはどういう事情か?」と問われた安倍首相は、こう答弁している。

一次政権のときも加計さんと会食したことはありますけども、いわば、たまたま名前が外に出ていないということだろうと思います。あの、それはよくあることですから

 ネトウヨは首相動静に記述がない! はい論破!などと騒いでいるが、安倍首相自らが述べているように、名前が動静に載らないことは「よくあること」なのである。
 このように、安倍首相も、安倍首相を擁護したいネトウヨも必死になって加計理事長との面談を否定しているが、いずれもまったく反証になっていないのだ
 その上、今回提出された愛媛県の新文書の正しさを証明する証言も出てきた。2015年2月に加計学園関係者と面談したと新文書に記述されている当時の加藤官房副長官(現・厚労相)は、「地元(岡山県)の事務所で確か事務局長が来て、10回以上チャレンジしたけど難しいという話があった」と、面談の事実を認めているのだ。
 愛媛県の記録と安倍首相の言い分、一体どちらが事実で、どちらが嘘をついているのか。愛媛県の中村時広知事の参考人招致はもちろんだが、この1年、嘘ばかりの答弁に終始してきた可能性が高まった安倍首相こそ、偽証罪に問われる証人喚問が必要だろう。

(編集部)
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●アベ様のオトモダチへの依怙贔屓…呆れるほどの「屁理屈」も辞さずの「異例の「滅公奉私」」(東京新聞)

2018年05月22日 00時00分31秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



沖縄タイムスの玉城淳記者によるコラム【[大弦小弦]映画「男はつらいよ」第1作の中に、寅さんが…】(http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/250957)。

 《▼一方こちらの屁理屈は怒りを買ってしまった…▼普段は「総理」と使うから「首相案件」という語には「違和感がある」との答えにはあきれる問われているのは発言内容のはずなのに》。

   『●アベ様のためならば「異例の「滅公奉私」」
     …《愛僕者》(©浜矩子さん)の《僕難》に振り回される官僚達

    「東京新聞の村上一樹・清水俊介両記者によるインタビュー記事
     【異例の「滅公奉私」 閣僚・知事・大臣秘書官経験 片山善博氏に聞く】…
     《愛僕者》(©浜矩子さん)の《僕難》に振り回される官僚たち。
     「タンカ《議員辞職》」や苦し紛れの言訳「オトモダチの関与を知らなかった
     との辻褄を合わせるために、アベ様のためならば「異例の「滅公奉私」」ですか?
     情けなく、そして、哀れ。」

 アベ様のオトモダチへの依怙贔屓…官僚や自公議員の皆さんで必死の隠蔽。呆れるほどの「屁理屈」も辞さずの「異例の「滅公奉私」」(東京新聞)…「タンカ《議員辞職》」や苦し紛れの言訳「オトモダチの関与を知らなかった」との辻褄を合わせるために…。《愛僕者》のための「滅公奉」。

   『●すべては「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」に始まった
                  …五日後の「秘密会議」に太田充氏も

   『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様、そりゃぁ~ないでしょ!  
                           質問主意書による「急な質問」?
   『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様は、 
      2017年1月20日まで、オトモダチの関与を知らなかった?
   『●加計学園を巡る「狸賽」イカサマ話…「悪巧み」しておいて
                「2017年1月20日まで…知らなかった」?

    「リテラの記事【首相案件文書で安倍首相の虚偽答弁が決定的に!
     安倍首相と加計理事長が会食で獣医学部新設を相談していた】…
     《愛媛県の中村時広知事は…「国が正直に言ったらいいのではないか
     と返した。文書の信ぴょう性は確実になったといっていいだろう》」

 日刊ゲンダイの記事【逆襲開始…中村愛媛県知事の“隠し玉”に安倍自民は戦々恐々】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228964)によると、《「首相案件」が混迷を極めている。加計学園関係者や愛媛県、今治市の職員との官邸面会をめぐって、柳瀬唯夫元首相秘書官が10日の予算委で「(県職員が)いたかもしれない」とウヤムヤ答弁を繰り返したことに、中村時広愛媛県知事がブチ切れた。「愛媛県の信頼を損ねる」「職員は子供の使いじゃない」と憤り、柳瀬氏の名刺と職員の説明メモを公表》…した。
 《職員は子供の使いじゃない》! そりゃぁ、そうだ。

   『●「真相解明は大切。だが、ウソをつくのは認めて」
        →「首相…のためなら、自民党はどうなっても」(筆洗)
   『●「なぜ面会したのか。首相はどう関与しているのか。 
        まさか、そこのところはどうも思い出せぬでは」ネェ?
   『●加計学園問題で、菅良二「今治市長は“お仲間”のため
          行政のルールをねじ曲げたの?」(室井佑月さん)


 日刊ゲンダイの記事【困った時のフジ頼み 安倍首相“緊急出演”内容ゼロの40分間】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228970)によると、《窮地に陥ると、いつもこのパターンだ。…“緊急生出演”…40分以上にわたって電波を占拠…柳瀬元首相秘書官が、加計学園関係者と会ったことを安倍首相に報告していないと答弁したことも、ニタニタしながらまったく問題ない言い放った》…。
 流石、アベ様広報機関・産経系。それにしても、アベ様の言い草、酷いね。報告しているけど、報告していない…二重のウソが「まったく問題ない」?

   『●首相案件…「もうバレバレですよ。
      いつまでかばうの、あんな人。…それほど怖い人なのか?」(室井佑月)

 さらに、日刊ゲンダイの記事【入学者定員割れ 加計学園系「千葉科学大」に漂う経営不安】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228857)によると、《加計学園の系列校として2004年に開学した「千葉科学大学」…安倍首相に近い萩生田光一幹事長代行は09年の衆院選の落選後、千葉科学大で名誉客員教授を務めていた。また、現在学長を務める木曽功氏は元内閣参与。文科省事務次官だった前川喜平氏に獣医学部の新設よろしくと働きかけたと報じられた人物だ》。
 「“ぼくたちの友情は潔白どとよくもまあ言えたものだ」。ズブズブでダークなオトモダチとの友情を取り巻き連中が必死に隠蔽。

   『●「“ぼくたちの友情は潔白”などとよくもまあ言えたものだ」
                …ズブズブでダークなオトモダチとの友情

 さらにさらに、爆笑な検証記事【真偽を検証 柳瀬氏答弁「アポがあれば誰とでも」は大ウソ】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/228965)によると、《首相秘書官という重責を担う国家公務員が、アポがあれば誰とでも官邸で面会し、話の中身はメモに取らず、首相にも報告しない。しかも記録も一切残さない――。スパイが大喜びする柳瀬氏のこの発言を確認するべく、日刊ゲンダイ本紙記者はさっそく、11日、官邸にアポの電話を入れた…。面会を要望した相手は、柳瀬氏と同じ経産省出身で、国会審議中に質疑者にヤジを飛ばして厳重注意となった佐伯耕三首相秘書官だ。最初に電話対応した官邸の担当者は「折り返し連絡する」と返答して電話を切り、3時間ほどして佐伯秘書官付の職員から連絡が来たのだが、いきなり「プレスの方との面会は、取材であるか否かにかかわらず、全てお断りしています」とピシャリ。本紙記者が「取材ではない。柳瀬さんは誰とでも面会していたではないか」と食い下がったのだが、「秘書官は基本的に『裏方』の業務を担当しており、表で取材を受ける立場にありません門前払いだったからフザケている》。
 なぁんだぁ、会えないじゃん! 参考人招致だからと言って、国会で「フザケ」た答弁をしていた訳だ。

 東京新聞の忠犬・「犬の忠義」についてのコラム【筆洗】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/column/hissen/CK2018051102000130.html)によると、《英国軍に一頭の大型犬…ムスタファは砲手に代わって導火線をくわえ、大砲に火を付けた。連合軍は敗れたが、犬の一撃は敵に大きな被害を与えたと伝わる▼犬の忠義は信じるとしても首相に忠実な元秘書官の答弁はどうものみ込みにくい…▼犬は英雄となり、国王ジョージ二世から生活扶助料を与えられたのだが、元秘書官に与えられるべきは偽証すれば罪に問われる証人喚問での質問か。》
 ムスタファ以上の忠犬さんでしたとさ。

 日刊ゲンダイの記事【安倍首相“悪辣答弁” 前川前次官の猛反論でごまかしバレた】(https://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/229161)によると、《これに対し、前川前次官は、京産大の提案内容を知らされていなかったため<加計学園と京産大の提案とを比較考量することは不可能>だったと反論した。加えて、加計学園の獣医学部新設が<安倍首相自身の強い意向だという認識を持っていた>と明言し、<首相が加計学園の獣医学部新設に自分が関与していないと主張するための材料として私の名前に言及することは極めて心外>とクギを刺した》。
 「愛僕者」と前川喜平さん、一体どちらが「地位に恋々」としていますか? これまで散々コキオロシテきた前川喜平さんの名をかたり、デマな“悪辣答弁”って、一体どんな神経をしているの?

   『●菅義偉・最低の官房長官は、今なぜ、アベ様に向かって 
          「地位に恋々としがみつく」とは言わないのですか?
   『●アベ様は「「愛国者」ではなく「愛僕者」…
      彼が「国難」と言う時は「僕難」…愛僕者に付ける薬」無し

 最後に、第3か、第4の森友か、第2の加計か知らないが、まだ弾けていない「国際医療福祉大学」問題について、アクセスジャーナルの山岡俊介さんの記事【「ポスト加計」報道などで本紙と係争中ーー「国際医療福祉大学」の創立時から10年以上、代表権持つ理事に就いていた渡辺喜美参議院議員】(http://www.accessjournal.jp/modules/weblog/details.php?blog_id=8547)によると、《既報のように、本紙が「ポスト加計学園」などと報じた記事を巡り、法人としての「国際医療福祉大学」(栃木県大田原市)と高木邦格理事長に事実無根だとして提訴され、現在、係争中だ。/加計学園を巡っては、安倍晋三首相と「腹心の友」である加計孝太郎氏が理事長を務める加計学園が、安倍首相が議長を務める国家戦略特区制度例外的かつ52年ぶりに獣医学部新設が認められたことから疑惑を呼んでいるのだが、国際医療福祉大学の方も同じ特区制度で38年ぶりに医学部新設が認められるなど、構造が同じことから一部で「ポスト加計」ともいわれている。/ただし、そういいながらもこちらが加計疑惑のように弾けないのは、安倍首相と高木理事長との関係が見えて来ないからだ。/その点、本紙では渡辺美智雄元外相兼副総理(厚相も)→息子の渡辺喜美元「みんなの党」代表親子(国際医療の本部は渡辺親子の選挙区)と高木理事長は、安倍首相と加計理事長と同じほど懇意で、したがって渡辺喜美氏から安倍首相側へとワンクッションある関係ではないかと見ている。/そして調べたところ、法人としての国際医療福祉大学は1994年12月に設立されたが(渡辺美智雄氏は翌95年9月死去)、渡辺喜美氏はその創立時から2005年4月1日まで10年以上代表権のある理事に就任していたことがわかった…》。
 前川喜平さんは、《うまくいった前例…成田の国際医療福祉大学医学部…一匹目のドジョウ》と評しておられます。そろそろ弾けるべき問題のような…。

   『●「有権者はすぐに忘れてしまうとたかをくくって」いるアベ様ら…
                     第三の森友問題を前に御優しい有権者
   『●大見得・啖呵「議員辞職」を有言実行しない《病的な嘘つき》アベ様
                         …前川喜平氏の人間性と彼我の差
    《室井 “国際”なんて言ってるけど、…。/前川 うまくいった前例
     あったんです。それが2017年に開設された成田の
     国際医療福祉大学医学部です。これも加計学園同様、国家戦略特区として
     認可されたものです。加計学園同様に“国際医療人材の育成”だと言ってね。
     新設された医学部の定員140人中、留学生が20人。これは日本医師会など
     から新設する必要はないと批判されていたのが、あっさり認可されるなど、
     加計学園とも類似点が指摘されているんです。
      室井 知ってます! 公募でこの1校しか手が上がらなくて、土地は成田市が
     無償貸与で、成田市から45億円、千葉県から35億円の補助金まで出ていて
     加計学園とそっくり。/前川 この一匹目のドジョウが上手くいったもんで、
     二匹目も上手くいくだろうと思ったんでしょう。しかし加計の獣医学部新設は
     一匹目に比べてもかなり杜撰なものです。》

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http://www.okinawatimes.co.jp/articles/-/250957

[大弦小弦]映画「男はつらいよ」第1作の中に、寅さんが…
2018年5月13日 09:23 玉城淳

 映画「男はつらいよ」第1作の中に、寅さんが後に義弟となる博をやり込める場面がある。人の立場になってほしいという博の訴えをそんなことができるかと突っぱね「俺がイモ食ってお前の尻からぷっと屁(へ)が出るか?」と文字通りの「屁理屈」で反論する

▼「屈」は曲がるの意味で「理屈」には、曲がった理(ことわり)のニュアンスもあり、そもそもイメージが良くない。さらに「屁」が付けば誰も聞きたくはないだろう。それでも寅さんのように、かわいげがあれば笑いにもつながる

一方こちらの屁理屈は怒りを買ってしまった。10日の国会での参考人招致に臨んだ柳瀬唯夫元首相秘書官。その答弁は記憶を盾に過去の証言を取り繕い、むしろ詭弁(きべん)の印象だ

普段は「総理」と使うから「首相案件」という語には「違和感がある」との答えにはあきれる問われているのは発言内容のはずなのに

首相には一切報告しなかった約束があったから加計(かけ)学園に会っただけ愛媛県関係者がいたか記憶にない…全て言い逃れの強弁に聞こえる。業を煮やした愛媛県は面会時にもらった柳瀬氏の名刺という物証を公開した

▼尾籠な例えで恐縮だが、屁理屈で臭い物にふたをされ、言論の府の役割を危うくする詭弁を弄(ろう)されて、指摘されている多くの疑問解明の幕引きをされては、しゃれにもならない。(玉城淳)
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●アベ様のためならば「異例の「滅公奉私」」…《愛僕者》(©浜矩子さん)の《僕難》に振り回される官僚達

2018年05月21日 00時00分06秒 | Weblog

[※ 自公選挙公約「子育て…」小躍りするアベ様日刊ゲンダイ(2017年12月19日)↑]



東京新聞の村上一樹清水俊介両記者によるインタビュー記事【異例の「滅公奉私」 閣僚・知事・大臣秘書官経験 片山善博氏に聞く】(http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201805/CK2018051802000131.html)。

 《学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設を巡り、柳瀬唯夫(ただお)・元首相秘書官は首相官邸で学園関係者と三回会い、安倍晋三首相に報告しなかったと国会で説明した。うち一回は愛媛県と同県今治市の職員が同席したという》。

   『●すべては「2017年2月17日はアベ様のタンカ記念日」に始まった
                  …五日後の「秘密会議」に太田充氏も

   『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様、そりゃぁ~ないでしょ!  
                           質問主意書による「急な質問」?
   『●国家戦略特区諮問会議議長・アベ様は、 
      2017年1月20日まで、オトモダチの関与を知らなかった?
   『●加計学園を巡る「狸賽」イカサマ話…「悪巧み」しておいて
                「2017年1月20日まで…知らなかった」?


 《愛僕者》(©浜矩子さん)の《僕難》に振り回される官僚たち。「タンカ《議員辞職》」や苦し紛れの言訳「オトモダチの関与を知らなかった」との辻褄を合わせるために、アベ様のためならば「異例の「滅公奉私」」ですか? 情けなく、そして、哀れ。

   『●前川喜平前文科次官、「本来、できてはいけないものが
             完成した。見たくないものを見たという感じだ」
   『●元経産省出身の慶大教授・岸博幸によると
      「どうやら経産省では文書書き換え・改ざんは日常茶飯事」らしい
   『●「なぜ面会したのか。首相はどう関与しているのか。
       まさか、そこのところはどうも思い出せぬでは」ネェ?
   『●青木理さん『情報隠蔽国家』…「客観的な事実すら隠蔽し
          …ねじ曲げて恥じない為政者たちの姿」を報じも…
   『●加計学園問題で、菅良二「今治市長は“お仲間”のため
           行政のルールをねじ曲げたの?」(室井佑月さん)
   『●彼/彼女らにこそ「超監視」を! 「市民総出で見張り、
           がんじがらめにしておかなければ、危険すぎる」
   『●アベ様は「「愛国者」ではなく「愛僕者」…
        彼が「国難」と言う時は「僕難」…愛僕者に付ける薬」無し
   『●《極右のタニマチ》達の悍ましさ…
      アノ「安晋会」副会長・アパホテル元谷外志雄代表とアベ様の深~い関係
   『●加計学園を巡る「狸賽」イカサマ話…「悪巧み」しておいて
                「2017年1月20日まで…知らなかった」?

    「《記憶の限りでは、愛媛県や今治市の方にお会いしたことはない》…
     記憶の限りでは、会っていない、だって? 会ってるじゃん。やはり
     《首相案件》だった訳ね。《記憶の限界に挑んで》下さいな。
     早く思い出せばよかったのにね、柳瀬唯夫首相秘書官殿。
     証人喚問では、佐川宣寿・財務省前理財局長のような
     《刑事訴追の恐れ…》という言い訳はできませんょ。」

   『●首相案件…「もうバレバレですよ。いつまでかばうの、あんな人。
                     …それほど怖い人なのか?」(室井佑月)

    「【室井佑月の「嗚呼、仰ってますが。」/「首相案件」否定の柳瀬氏…
     証人喚問に立った佐川氏みたい】…《朝日新聞のスクープとは、
     愛媛県や今治市の職員、加計学園幹部が2015年4月2日に首相官邸で、
     当時の柳瀬首相秘書官と会談した際、県が作成したとされる
     記録文書について。その文書には真っ先に「本件は、首相案件
     となっており……」と書かれてやんの》」

   『●アベ様御夫妻案件噴出…「敵か味方か、
      贔屓するか排除するか、好きか嫌いか分けたがる」首相の情けなさ
   『●広報…「livedoor NEWSも産経ニュースも、
        記事のタイトルがおかしくネ? ……腐ってんな」

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http://www.tokyo-np.co.jp/article/politics/list/201805/CK2018051802000131.html

異例の「滅公奉私」 閣僚・知事・大臣秘書官経験 片山善博氏に聞く
2018年5月18日 朝刊

 学校法人「加計(かけ)学園」の獣医学部新設を巡り、柳瀬唯夫(ただお)・元首相秘書官は首相官邸で学園関係者と三回会い、安倍晋三首相に報告しなかったと国会で説明した。うち一回は愛媛県と同県今治市の職員が同席したという。地方自治体の職員が官邸で首相秘書官と面会することはよくあるのか。知事、閣僚、大臣の秘書官を経験した片山善博・早稲田大大学院教授に聞いた。 (聞き手・村上一樹清水俊介

 -鳥取県知事を務めた経験から、県職員が官邸で首相秘書官と面会したことをどうみるか。

 「一般的にはまずない。県から『課長が行きます』などと首相秘書官に面会予約を取るなんてあり得ない。個別の政策でお願いがあれば、各省庁に行く。今回のケースは加計学園が窓口となって面会予約を取り、同行したのだと思う」


 -柳瀬氏は面会について「首相からも政務秘書官からも指示は全くなかった」と説明している。

 「不可解だ。民間人や自治体職員と、首相や政務秘書官の指示もないのに面談することは通常ない。もし『会ってほしい』と連絡がきて、『首相の友人が経営する学校法人だから邪険にできない』と思ったら、どう対応するか首相に意向を聞くはずだ」


 -自治相秘書官時代、面会依頼にどう対応したか。

 「政治家は、表向き仲良くしている人でも本当は会いたくないことも多い。だから秘書官が会う前に、大臣の腹の内を聞く。そうしないと大臣に迷惑がかかる可能性がある。私は全部、大臣に対応方針を相談した


 -柳瀬氏は首相に面会内容を報告していないと説明。首相も「国家の重大事でもない限り、途中段階で説明を受けることはほとんどない」と国会答弁した。

 「信じ難い話だ。途中経過は聞かないとしても、出だしと結末は聞いているはずだ。もし首相が一切何も聞いていないのであれば、柳瀬氏は首相から全く独立して、加計学園に対して私設コンサルタント業をしていたことになる


 -二〇一五年四月二日に柳瀬氏と学園関係者が会った後の同七日、首相は加計学園の加計孝太郎理事長と会っている。

 「直接か間接かは別として、柳瀬氏が(面会について)首相の耳に入れないことは考えられない。そうでないと首相が(加計氏と会った際に)赤っ恥をかくかもしれない」


 -疑念を晴らすために安倍政権がすべきことは。

 「全部正直に話すことだが、できていないから、国民が納得できない状態が一年以上続いている。官邸はばれたら、ばれたところだけ苦し紛れに認めている。組織のダメージコントロールとしては一番稚拙なやり方だ」


<かたやま・よしひろ> 東大卒業後、自治省(現総務省)入省。梶山静六自治相の大臣秘書官など歴任。1999年に鳥取県知事選に出馬し初当選し、2期務める。2010年、民主党の菅直人政権で、民間人閣僚として総務相を務めた。66歳。
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●宇都宮健児さん、「小池さんが東京でカジノをやろうとしたら、猛烈な反対運動をやらなければいけないな」

2017年01月01日 00時00分36秒 | Weblog


日刊ゲンダイの小塚かおる記者によるインタビュー記事【注目の人 直撃インタビュー/豊洲と五輪“待った”評価も 宇都宮健児氏が小池都政に注文】(http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/196378)。

 《東京都がこれまで一番不十分だったのが情報公開なんです。石原(慎太郎元知事)さんなんて、「都庁は伏魔殿」と言いましたが、自分がオープンにしようと思えばできたのに、やってこなかった最高責任者だった立場を忘れて「伏魔殿」とは、とんでもない人だと思いました》。

   『●「選挙上手・戦略家」氏は羽衣の下には剣と鎧を纏い、
                 スネにもお金にまつわる多数の傷が…

 やはり宇都宮健児さんが東京都知事になるべきでした。《小池さんが東京でカジノをやろうとしたら、猛烈な反対運動をやらなければいけないな、と思っています》、とのこと。築地移転問題についても、このままでは、どうやら《トカゲの尻尾切り》でお茶濁し、しかも、「そもそもなんで市場を豊洲に?」、に切り込むことも無いようです。

   『●覆土していれば土壌・地下水汚染問題は解決していた?…
              「空疎な小皇帝」石原慎太郎元「ト」知事のドブ金
   『●豊洲への築地市場移転問題: 盛り土なしで「環境影響無し」なんて、
                       いまさら、評価書を「修正」出来る訳がない
   『●室井佑月さん「そもそもなんで市場を
           豊洲に移すことに決めたんだっけ?」
   『●室井佑月さん「それとこれは別です」: 
     東京の五つのダークな輪と3.11東電原発人災と共謀罪と…
   『●「10・23通達」と教育破壊: 
     「石原都政では、教育行政も歪められた。…愛国心教育を強制」
   『●ベトナム、核発電建設「延期」…
     ハノイ・アジア大会開催権返上といい、至極真っ当な判断
   『●後藤雄一さん「対策工事後2年間…問題は
     そのモニタリング期間中に、環境基準を超えるベンゼンが検出」

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http://www.nikkan-gendai.com/articles/view/news/196378

注目の人 直撃インタビュー
豊洲と五輪“待った”評価も 宇都宮健児氏が小池都政に注文
2016年12月26日

   (東京都知事選では告示直前に涙をのんだ(C)日刊ゲンダイ)

 今年はかつてないほどに東京都政が注目された一年だった。豊洲問題に五輪費用の見直し、都議会自民党とのバトルなど、「小池劇場」はいまだ継続中だ。夏の都知事選で出馬に向け公約をまとめながら、野党共闘のため告示直前に涙をのんだ宇都宮健児氏は、5カ月弱の小池都政をどう見ているのだろうか。直撃すると、一定の評価はしているものの、まだ注文がたくさんあるようで……。


■豊洲と五輪の「待った」は評価

――就任から5カ月弱。小池百合子都知事への率直な感想は?

 基本的にはよくやっていると評価しています。特に、私も問題意識を持っていた築地市場豊洲移転の一時中断ですね。11月7日という移転期日が既に決定していたうえ、6000億円もの予算を使ってしまっていた。そこに「待った」をかけるのは、大変勇気のいる決断だったと思います。東京五輪の問題についても、どんどん予算が拡大するのに歯止めをかけようと「待った」をかけた。懸案の3つの競技場は4者協議になって結局、元のさやに収まるようですが、それでもこれまで組織委員会を中心に秘密のベールに包まれた中で進められてきたのを覆し、議論をオープンにしたことは評価できると思います。


――小池知事になって情報公開は進んでいますか。

 豊洲問題では、一貫して情報公開を徹底していく姿勢が見えます。都政の見える化、分かる化ですね。実は、東京都がこれまで一番不十分だったのが情報公開なんです。石原(慎太郎元知事)さんなんて、「都庁は伏魔殿」と言いましたが、自分がオープンにしようと思えばできたのに、やってこなかった最高責任者だった立場を忘れて「伏魔殿」とは、とんでもない人だと思いました。


――8月に小池知事に10項目の要望書を手渡されましたが、その1番目が情報公開でした。

 情報公開は民主主義の基礎なんです。情報が隠蔽されたら、都民や国民は何が正しいのか判断できない。尊敬する米国のラルフ・ネーダー氏(弁護士・社会運動家)は「情報公開は民主主義の通貨」と言っていました。お金がなければ市場経済が機能しない。情報公開は民主主義にとって、それと同じことなのです。


――豊洲問題では、盛り土がなかった一件で役人の懲戒処分に発展しました。この責任の取り方はどうですか。

 元市場長ら8人の名指し批判と処分で終わったら、トカゲの尻尾切りになってしまいます。一番責任があるのは石原さんですよね。まったく知らなかったでは済まされない。しかも、豊洲に関する決定に石原さん自身がかなり関与していたのではないか。私はそんな印象を持っています。誰が、何のために、なぜ盛り土をしない決定をしたのか。そして、それをなぜ都議会や都民に明らかにしなかったのか。さらなる疑惑解明が必要です。


■都議選は「百条委員会設置にイエスかノーか」で

――そのためにはどうするべきですか。

 やはり都議会が百条委員会を設置して、石原さんを呼び出すべきなんです。特別委員会ができましたが、結局、都議会で多数を持つ自民党や公明党が本気にならなければ、ほとんど機能しない。そういう面では都議会の責任も大きいですし、都議会が変わらなければどうしようもない。以前、テレビ番組で一緒だった元鳥取県知事の片山善博さんが、「来年の都議選は、百条委員会設置にイエスかノーかで選挙をやったらいい」と言っていました。まさにその通りです。


――小池さんも石原元知事やその側近、当時の幹部からもっと話を聞くべきだと思いますが。

 その点では確かに少しもの足りなさを感じています。それから、やはり内部調査だけではお互いかばい合う面もありますから、第三者委員会を設置して、徹底調査する方法もあると思います。


自治体の使命は住民福祉の増進

――東京五輪についても引き続き、都民の監視が必要ですね。

 競技場問題と同様に、小池さんには今後もできるだけオープンな場で、ずっと口を出し続けてもらいたい。4者協議を完全オープンにしたことで、組織委員会の森喜朗会長の小池さんに対する嫌みがよく見えた。オープンな場でやれば、みんなが監視できるんです。今後も五輪にはいろいろな費用がかかるでしょう。五輪終了後の維持費の負担もある。これまでこうしたことは、下々の者は口を挟まなくていい、偉い人が決めればいい、だった。しかしそれではもう許されなくなっています。予算の使い方について、我々都民ももっと真剣にチェックしていかなければなりません。


――予算の使い方という点では、小池都政においてどんな政策に目を光らせていますか。

 地方自治法では、自治体の本来の使命は住民の福祉の増進です。東京都は首都であるうえ、一般会計と特別会計を含め年間予算は13兆円。スウェーデンなど国家並みの予算がある。しかし、それでも自治体なんですね。だから一番の政策の中心は都民の生活、暮らしでなければおかしい石原都政以降、舛添都政まで、箱モノや五輪招致、世界一の都市をつくるなどが重視され福祉がなおざりにされてきました。五輪や豊洲と違って目立たない政策、住民の福祉や暮らしに関係していることを、小池知事がこれからやっていくのかどうか。そこを十分監視しなければならないと思っています。


――具体的なチェックポイントはありますか?

 東京都の財力があれば福祉政策は変えられる。国を動かすこともできるんです。お隣の韓国・ソウル市では弁護士出身の朴元淳市長が市内の小中学校の給食を完全無償にしました。日本では一部の生活保護家庭やそれに匹敵する低所得者だけ給食費を免除していますが、それでは子供の間に分断が生じ、いじめの対象にもなる。ソウル市長選で朴氏は選別的福祉ではなく普遍的福祉という政策を主張して当選しました。普遍的福祉がなぜ重要かというと、中間層や富裕層も自分の子供が恩恵を受けるので、税金を払いやすくなるんです。ソウル市は、市立大学の学費も半額にしました。これも普遍的福祉です。日本では給付型奨学金の議論になっていますが、奨学金を受けられるのは低所得で成績のいい一部の学生だけ。選別的福祉ではダメなんです。ソウル市は財政が豊かなわけではありませんが、お金の使い方を変えれば、普遍的福祉は十分可能。東京都は財力があるのに、ソウルでできていることすらやっていない。


――やはり、税金の使い方が重要になってきますね。

 そうですね。まずは待機児童問題や特別養護老人ホームに入れない人の問題を解消できるのかどうか。本当の意味で彼女の力が問われます。そのためには、改革を続ける意志が相当強くないとダメ。議会と今のように対決を続けられるのか。弱気になって議会と妥協してしまえば、都民の支持を失うと思います。都議選が重要です。小池塾から本当に候補者を立てるのかどうか。


■次の知事選出馬は気力・体力・判断能力次第

――都知事選を振り返ってみて、自分が出るべきだったと思うことはありませんか。鳥越俊太郎さんに野党を一本化するため、出馬を断念しました。

 あの段階のあの決断は仕方なかったと思います。我々に力がなかったということなので。


――小池都政が評価できない方向に進んだ場合、次の選挙は出馬しますか?

 そういうことになるかもしれないけれど、その時の気力と体力、判断能力次第です。細川護煕さん(前々回出馬)や鳥越さんは、当選したとしても知事をやりきれるだけの気力・体力・判断能力がなかったんじゃないかな、と思います。都知事が自分で判断できないということは都民にとって不幸ですから。


――他にも小池都政で懸念材料はありますか。

 ちょっと危惧しているのは、小池さんがカジノについてあまり否定的ではないといわれていることですね。国会議員時代にはカジノ議連のメンバーでした。私は多重債務者問題をやってきたこともあり、カジノは大反対です。小池さんが東京でカジノをやろうとしたら、猛烈な反対運動をやらなければいけないな、と思っています。

(聞き手=本紙・小塚かおる)


▽うつのみや・けんじ 1946年、愛媛県生まれ。東大法在学中に司法試験合格、69年、中退して司法修習生となり、71年弁護士登録。2010~11年度、日本弁護士連合会会長。12、14年の都知事選で次点。多重債務者問題で被害者救済に取り組み、宮部みゆきの小説「火車」に登場する弁護士のモデルになった。
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