ACC-J [Alpine Climbing Club of Japan]

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三つ峠マルチピッチ岩トレ

2006年06月03日 15時52分57秒 | クライミング
6月2日~3日

三つ峠にて岩トレを行いました。

名雪さんを指導者に、木村氏、荒井夫妻、茨城から鈴木氏の計5名参加にて。

今回は夏に予定している(期待している?)剣での登攀の為に、
荒井♂から名雪さんに基礎から指導して欲しいとのお願いを、
実現していただきました。

2日午後9時に新小平駅に集合し夜半に三つ峠に到着、
すぐテントを張り小宴会  
しばらく後茨城より鈴木氏が合流。

翌朝3日天気は曇りで岩場は靄に覆われて、てっぺんが霞んで見えない状態で、
ところどころ染み出しもみえましたが、
エリア的には何も支障なく、
クライミングには涼しいくらいでとてもコンディションが良かったと思います。

クライミングエリアには駐車場より1時間くらいかけて歩いて行きましたが、
エリアにて準備している時に荒井妻がクライミングシューズを車に置き忘れて来たことに気付き、
引き返し取りに戻るというアクシデントが発生

時間がもったいなく待っているわけにもいかないのでその間にトレーニングを開始。

今回ダブルロープのクライミング自体はじめてなのに,
最初から最後までいきなりのマルチピッチを経験、

自分的には割りとこまごまとセルフビレイの取り方やロープワーク等の練習をやってから、
少しづつ登るのであろうと思っていたので、

名雪師範の

『とにかく登るのがいちばん!』 『アンザイレンしてね」の発言に、

荒>『・・・ア、アンザイレン?・・・??』( ゜_゜;)なに? 
と、いきなしのロウバイ

名>『あ、わかんないんだっけ!?とにかくお互いをロープのはしはしで結びあうことね』
名>『そしたら安全だからね』 『結んだら、じゃ、登るから!』   

荒>『ちょ、ちょ、ちょっと待ってくださいビレイはダブルのビレイはどうすれば・・・』

名>『一本とおんなじだからだいじょぶ』 『じゃ行くよ~』

荒>あっ・・・・・・(-_-;       

てな感じでとつぜん始まってしまい、
とにかく必死に落とさないようにとビレイをして、

続いてセカンドとしてフォローで登るときにも、
{・・・ヌンチャク(クイックドロー)って回収してっていいんだよなぁ・・・!?}
{どうすりゃいいか聞いてねえっすよ師範・・・
と、心で思いつつ・・・ 
僕は実地的にな~ぁんにも知らなかったので不安不安おそるおそるで回収して登り、
登り切ったあと師範にそぉ~っとギアを受け渡したときに何も言われなかったので、
その時になってやっとホッと一息つけました。
内心では(「なんで回収して来ちゃったのお!」)と、どやされるんじゃないかとヒヤヒヤしてました。
正直、クライミングの参考本で一応マルチピッチのところも読んでおいてホント良かった
と、この時つくづく思いました(^_^;)

その後も、
午前中に一本てっぺんまでフォロー(セカンド)で登りきったのちラペル(懸垂下降)にて下降する事になったのですが、
実のところ僕は以前にATCを使ってのラペルを数回しかしたことがなく(それも日本語がぺらぺらでは無い外国人に教わって)
この日はエイト環でのラペルの練習も師範から教わるつもりで数日前に初めてエイト環を購入したばかりだったのですが、
どうも師範は僕がラペル大丈夫のひとと思っていたらしく

『んじゃ、先降りるからね~』と言った矢先にラペルのセットをはじめ、
その姿めがけて『ちょちょちょっと待ってくださぁ~い!!』と手をあげつつ静止をかけようとしたのですが、
かける間も無く、しゅるる~と降り始めちゃったので、
またもや、

あっ・・・・・・(-_-;          

となってしまったのですが、
ま、ATCで行けばいいやとギアラックを見たら、
登って来る時ビレイ用に『ブタッパナ(ATC)貸してくれる?』って事で師範に貸しちゃってて
ATCも無かったのでした・・・    

師範はなぜかビレイ用にジジを持っていたのに・・・たぶん初心者の僕に気を使ってATCを使ってくれたのでしょう。
が、その時またもや

あっ・・・・・・(-_-; となっていました。 

そのあとは参考書で勉強した事を思い出しつつ、
ビレイポイントに残っていた鈴木氏にセットの仕方を聞きつつ頭の中を確かめながらなんとか下降する事ができました。
ある意味良い経験が出来ました^_^;
その光景が脳裏に焼きついているのでたぶんセット方法は忘れないと思います。

その後、昼休みとして軽く食事をして午後からは午前に登った同じルートを今度はすべて僕のリードで登る事になったのですが、
当たり前と言っては絶対いけないのですが、
セカンドのビレイのやり方もルベルソのセットの仕方も参考書での知識以外実地ではわからない状態での、
手さぐり頭さぐりしながらの登攀なのでした。(-_-;

フォローとしては名雪師範と自分の奥さんのふたりというメンバーで、
落としてはいけないというプレッシャーが尋常ではない状態だったのですが、
心の中は最悪ルベルソを使ってATCでのセカンドビレイ方法でやればいいか・・・と、とにかく登り始めました。

1ピッチ目のビレイポイントで緊張しつつ時間を掛けつつ思い出しながらルベルソをセットしたら、
セットの仕方をなんとか思い出し奇跡的にがっちりセットが出来たのでした。 (^_^;) 

ふたり同時ビレイというのも初めての経験で、極度の緊張の為必要以上に引き上げてしまったらしく、
登って来たふたりともきっつい顔をしていて

ここで名雪師範からロープの扱い方の的確な指導を受けました

そのおかげであとのピッチは初めての割りには案外うまく出来たのではないかなぁと思います。(^_^;)

以上の感じでマルチピッチでの岩トレは終了し、
名雪師範のミタメ(ミタテ?)で僕と奥さんだけでもワンピッチのクライミングなら大丈夫だろうということで、
その後は二人でフリークライミングの練習をしました。

三つ峠の知識もトポも持っていなかったので自分たちの見た目で登る事になり、
いわゆるフリーでいうオンサイトトライって事になってしまいました。

その間名雪師範と木村氏、鈴木氏は三つ峠で人気ルートであるらしい
『中央カンテ』というルートに行ってしまい、
ほったらかしのスパルタ状態でもありました。

『中央カンテ』の登攀でも木村氏の初全リードで行ったらしく、
これもクライミングについては成功という結果だったらしいのですが、
最後ラペルの時にロープ回収でロープが途中のどこかに引っ掛かるというアクシデントが起きてしまい、
回収にとんでもなく手間どることになりました。←ちょびっと動画あり

このあたりの件については『中央カンテ』部隊の方にフォローをお願い(期待)したいと思います・・・。

             



以上この日はこんな感じで日暮れ時までかけ岩トレは終了し、
その後車まで下山し、木村氏が次の日奥多摩で沢行らしく駅まで送り届け、
その足で駅前のホテルにお願いしてお風呂に入りスーパーで買い物をして、
次の日の『青木ヶ原樹海コンパス訓練』の為待ち合わせの鳴沢、道の駅まで向かい、
テントを張って宴会をしつつガストンさんを待つことにしました。

翌日につづく・・・。

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